涼子

詩織

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私とは言えない

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それから裏庭には行かなくなった。

あなたのファンです!なんて恥ずかしいこと書いたし、もう会えないわ!

教室入るのもドキドキだ



「草間さんだったんだな。あそこにいたの」

教室に入る前、宇敷君の声が廊下から聞こえた。

「いつもありがとう。勇気づけられた」

「いえ、たいしたことではないよ」

「本当にアーモンドチョコ好きなんだな」

「そうね」

草間さんが笑顔で答えてた。

2人は楽しそうに話してた。



…そうだった。

涼子と言われれば、草間涼子だ。

誰が私と思うだろう…

今更私だということもできない。

その後私は最後の絵を仕上げることに集中した。



そして数日後、宇敷君と草間さんは付き合うことになった。




進路は美術系の専門学校に行くことにした。

画家になるのは難しいが、そういう方をサポートできる仕事につきたいと思ってる。

「あ、ごめん。進路希望の今日までって言われてるんだ!ちょっと渡してくる」

と志穂に行って職員室に向かおうとしたとき

志穂は後ろにいたので前に向いて歩こうとしたら、ぶつかってしまった。

ぶつかったことで、いろんなのが散乱し

「ご、ごめんなさい!!」

相手の人のも散乱させてしまった。

必死で拾ってて、誰とぶつかったと知ったのはそのあとだった。

「こっちもごめん。周りみてなかった」

宇敷君!!!

やばい赤面する。

「柴崎さん、美術の専門学校行くんだ」

「え?」

専門学校のパンフレットが宇敷君の手にあった。

「あ、うん。」

「俺、絵下手だからな。そういう人尊敬するわ」

といって、パンフレット渡された。

「あ...ありがとう」

「柴崎さんってさ」

って話をしようとしたとき

「圭史!!いくよ!」

と、草間さんが宇敷君に向かって言った。

「あ~、今いく!じゃね」

といって、宇敷君は草間さんの方に行った。

その時

え?

草間さんは私に何か言いたげでじーっと見てる。

そして、振り返り歩いて行った。


もしかして…

私がしたこと知ってる?


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