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虚偽とウグイス・PS.大喜利は難しい・カラオケ店の不具合の回(全3話)
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【虚偽とウグイス】~ナタモチ~
隼士は昼休み、友人達と共に弁当を食べていた。
美優「...どうしたの?」
隣の椅子に座っていた美優が、不意に隼士の顔を覗き込む。
ボーっとしていたのか、それを気にかけた美優に俺は「ん?あ~、なんでもない!」と返事をする。
美優「本当?それなら良かったけど...。」
少し心配そうな表情を浮かべる美優。
続けて彼女の方から「なにかあったらなんでも言ってね、私でよければ力になるよ。」といった声がした。
隼士「おい藍夏!バレバレだぞ!」
美優の後ろには、藍夏が隠れていた。
藍夏の声であることを見抜いた俺は声を上げるが、彼女は「ど、どうしたの~、なんだか変だよ~。」と悪ふざけの延長をしている。
隼士「うるさい!全くこれだからこいつは...。」
藍夏「あぁ?」
後半は小声で呟いたつもりだが、全然聞こえていたようだ。
美浦は隣に座る美優の肩を叩き、なにかを耳打ちする。
美優「大丈夫?保健室行く?」
それを聞いた隼士は「ほけっ!?い...いや、平気だ...。」とたじろいながら答えた。
美優「え、なに今のウグイスが撃ち抜かれたような声。」
そう口にすると、クスクスと笑っていた藍夏と美浦は吹き出した。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【PS.大喜利は難しい】~Life's~
カヤサ「PSを一番上手く使ったやつが優勝な」
ロッカーの上に座ると、カヤサは突然お題を出した。
厚史「プライバシー侵害、略してPSとか?」
カヤサ「二度と参加するな」
悪くない回答だったが、理不尽に突き放された厚史は「なんでだよ!」とツッコミを入れた。
アルス「もうiPS細胞しか浮かばんわ」
厚史「なんだそれ、微生物か?」
そう尋ねる厚史に、アルスは「今日はそれの記念日なんだよ。な?カヤサ。」と返事をする。
カヤサを見ると、彼も「ああ、そっからお題を作った。」と話した。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【カラオケ店の不具合の回】~アルスの日常~
アルス達は放課後、カラオケ店に来ていた。
受付を済ませ、案内された部屋に入る。
近藤「よし今日は歌うぜ!」
荷物を置くと近藤は、早速タブレット端末に手を伸ばし選曲をし始めた。
サトシ「これどうやってつけるん」
その横で、モニター周りをいじっていたサトシ。
どうやらモニター画面がつかないようだ。
アルス「いつもはついとるんやけどな」
そう言って近付くと、近藤もタブレット端末を置いて立ち上がる。
アルス「コードはささっとるけど、なにがあかんのやろか。」
そう言ってサトシとあれこれ探っていると、あることに気が付いた。
アルス「...おや、電源すらつかないな。」
手動ボタンを押しても、モニターの画面は真っ暗のままだった。
近藤「店員さんに言って直してもらうか?」
モニターの裏側を覗き込みながら、近藤はそう提案する。
しかし、サトシは「部屋変えた方が早いやろ」と言って壁に掛けてあった電話を手に取る。
受話器に向けて「1号室、モニターがつかんから部屋変えてほしいっす。」と説明すると、しばらくしてから電話を元の位置に戻す。
アルス「なんやって?」
電話の内容を尋ねると、サトシは荷物を持って先導する。
サトシ「そのまま隣の2号室に移動してええって。そこもつかんなら受付来てほしいんやと。」
彼がそう答えると、アルスは「そういうことなら行くか」と言って近藤を連れようとする。
近藤「分かったぜ!予約した曲消してから向かうぞ!」
アルス「いや入れるの早くね」
見ると近藤は、既に3曲程予約していた。
隼士は昼休み、友人達と共に弁当を食べていた。
美優「...どうしたの?」
隣の椅子に座っていた美優が、不意に隼士の顔を覗き込む。
ボーっとしていたのか、それを気にかけた美優に俺は「ん?あ~、なんでもない!」と返事をする。
美優「本当?それなら良かったけど...。」
少し心配そうな表情を浮かべる美優。
続けて彼女の方から「なにかあったらなんでも言ってね、私でよければ力になるよ。」といった声がした。
隼士「おい藍夏!バレバレだぞ!」
美優の後ろには、藍夏が隠れていた。
藍夏の声であることを見抜いた俺は声を上げるが、彼女は「ど、どうしたの~、なんだか変だよ~。」と悪ふざけの延長をしている。
隼士「うるさい!全くこれだからこいつは...。」
藍夏「あぁ?」
後半は小声で呟いたつもりだが、全然聞こえていたようだ。
美浦は隣に座る美優の肩を叩き、なにかを耳打ちする。
美優「大丈夫?保健室行く?」
それを聞いた隼士は「ほけっ!?い...いや、平気だ...。」とたじろいながら答えた。
美優「え、なに今のウグイスが撃ち抜かれたような声。」
そう口にすると、クスクスと笑っていた藍夏と美浦は吹き出した。
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【PS.大喜利は難しい】~Life's~
カヤサ「PSを一番上手く使ったやつが優勝な」
ロッカーの上に座ると、カヤサは突然お題を出した。
厚史「プライバシー侵害、略してPSとか?」
カヤサ「二度と参加するな」
悪くない回答だったが、理不尽に突き放された厚史は「なんでだよ!」とツッコミを入れた。
アルス「もうiPS細胞しか浮かばんわ」
厚史「なんだそれ、微生物か?」
そう尋ねる厚史に、アルスは「今日はそれの記念日なんだよ。な?カヤサ。」と返事をする。
カヤサを見ると、彼も「ああ、そっからお題を作った。」と話した。
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【カラオケ店の不具合の回】~アルスの日常~
アルス達は放課後、カラオケ店に来ていた。
受付を済ませ、案内された部屋に入る。
近藤「よし今日は歌うぜ!」
荷物を置くと近藤は、早速タブレット端末に手を伸ばし選曲をし始めた。
サトシ「これどうやってつけるん」
その横で、モニター周りをいじっていたサトシ。
どうやらモニター画面がつかないようだ。
アルス「いつもはついとるんやけどな」
そう言って近付くと、近藤もタブレット端末を置いて立ち上がる。
アルス「コードはささっとるけど、なにがあかんのやろか。」
そう言ってサトシとあれこれ探っていると、あることに気が付いた。
アルス「...おや、電源すらつかないな。」
手動ボタンを押しても、モニターの画面は真っ暗のままだった。
近藤「店員さんに言って直してもらうか?」
モニターの裏側を覗き込みながら、近藤はそう提案する。
しかし、サトシは「部屋変えた方が早いやろ」と言って壁に掛けてあった電話を手に取る。
受話器に向けて「1号室、モニターがつかんから部屋変えてほしいっす。」と説明すると、しばらくしてから電話を元の位置に戻す。
アルス「なんやって?」
電話の内容を尋ねると、サトシは荷物を持って先導する。
サトシ「そのまま隣の2号室に移動してええって。そこもつかんなら受付来てほしいんやと。」
彼がそう答えると、アルスは「そういうことなら行くか」と言って近藤を連れようとする。
近藤「分かったぜ!予約した曲消してから向かうぞ!」
アルス「いや入れるの早くね」
見ると近藤は、既に3曲程予約していた。
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