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楽しい校外学習の回・伝統陶器・名物のカレーうどん・帰路の静けさ(全4話)
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【楽しい校外学習の回】~アルスの日常~
アルス達は大型バスに乗り込むと、担任による点呼が始まった。
名簿を手にし、生徒の名前を次々と呼んでいく。
10人目に差し掛かろうとした時、猿橋が席を立ち上がった。
猿橋「先生!もういいから出発しようぜ、こっちはウズウズしてんだ!」
そう言うと、少し離れた位置に座るカツキも「そーだそーだ~!早く行こうよ~!」と同調しつつ急かす。
落ち着きのない様子の2人に、浜瀬先生は冷静に「今日はあくまでも校外学習であり、出席確認は必須なんだ。」と返す。
すると今度はサトシが立ち上がり、バス内の生徒に向けてこう言った。
サトシ「おい、おらんやつ手挙げろ?」
その問い掛けには、誰も反応しなかった。
サトシ「よし、行くぞ。」
近藤「いや待てぃ!」
サトシのボケと近藤のツッコミに、バス内はドッと笑いが起こる。
浜瀬先生は呆れながらも、バスの運転手に「すみませんね、騒がしいクラスで。」と声を掛ける。
運転手はニコニコしながら会釈をした。
この笑いはいつまで続くのか。
なんてことを考えながら、浜瀬先生は生徒が静まるのを待った。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【伝統陶器】~Life's~
美術館の見学を終えた一同。
クレ「は~面白かった~!」
施設を出るとクレは両手を広げ、身体を延ばしながらそう口にする。
アルス「陶器コーナーがなかなかよかったよな」
彼女の隣でそう言うと、「ね~!いろんな柄があって可愛かった!」と振り返る。
アルス「形に沿って描かれ方が異なるのも注目ポイントやな。」
クレ「あ!確かに!」
アルスとクレの後ろを歩き、そのやり取りを聞いていた飛鳥と藍夏。
2人は心の中で「そこまで見てないし」と言った。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【名物のカレーうどん】~電脳戦士の理~
お昼時、クラスメイトは3グループに分かれ、それぞれ違うカレーうどん屋へと向かった。
サトシやリリーがいるグループは店につくと、早速案内された掘りごたつ式のテーブルへと向かう。
リリー「熱いのフーフーしないと食べられないなぁ」
用意されたおしぼりで手を拭きながら、リリーはサトシの顔を覗き込みながら呟く。
サトシ「雑魚やん」
冷たく突き放すサトシに、隣に座るカツキが「そんなこと言わないの!」と注意する。
そんなカツキを見て、サトシは「あれ、いつものポロシャツどうしたん。」と服装について尋ねた。
上記の通り、これから食べるのはカレーうどんです。
カツキ「飛んだら落ちないでしょ!あれ白だし!」
サトシ「雑魚やん」
ツッコミを入れるカツキに、同じ台詞を呟くサトシ。
カツキは「こらー!」と声を上げ、サトシに顔を近付けた。
サトシ「てかてめぇ、普通に白やん。」
パラパラっと目を通していたメニューを閉じるサトシ。
隣に座るカツキとマリンきメニューを渡すと、今度は向かいの座布団に座る杏姉の頭を指差す。
杏姉「髪は仕方ないじゃないですか!」
彼女は白髪の持ち主であり、髪は雪のように白かった。
猿橋「チャレンジャーですね!流石杏姉さん!」
面白がってからかう猿橋に、杏姉は「地毛です!」と返した。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【帰路の静けさ】~四元戦士の理~
帰りのバス内は、やけに静かであった。
浜瀬先生は振り返ると、疲れたのか生徒達は眠りについているのがほとんどであることが分かった。
起きている者もいるが、音楽を聴くかボーっと窓の外を眺めるかで、言葉を発することはなかった。
帰りのHRをバスの中で行おうと思ったのだが...。
かと言って、無理に起こすわけにもいかない。
学校に着いたら行うことにするか。
そうして浜瀬先生は腕を組み、座席に座り直した。
アルス達は大型バスに乗り込むと、担任による点呼が始まった。
名簿を手にし、生徒の名前を次々と呼んでいく。
10人目に差し掛かろうとした時、猿橋が席を立ち上がった。
猿橋「先生!もういいから出発しようぜ、こっちはウズウズしてんだ!」
そう言うと、少し離れた位置に座るカツキも「そーだそーだ~!早く行こうよ~!」と同調しつつ急かす。
落ち着きのない様子の2人に、浜瀬先生は冷静に「今日はあくまでも校外学習であり、出席確認は必須なんだ。」と返す。
すると今度はサトシが立ち上がり、バス内の生徒に向けてこう言った。
サトシ「おい、おらんやつ手挙げろ?」
その問い掛けには、誰も反応しなかった。
サトシ「よし、行くぞ。」
近藤「いや待てぃ!」
サトシのボケと近藤のツッコミに、バス内はドッと笑いが起こる。
浜瀬先生は呆れながらも、バスの運転手に「すみませんね、騒がしいクラスで。」と声を掛ける。
運転手はニコニコしながら会釈をした。
この笑いはいつまで続くのか。
なんてことを考えながら、浜瀬先生は生徒が静まるのを待った。
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【伝統陶器】~Life's~
美術館の見学を終えた一同。
クレ「は~面白かった~!」
施設を出るとクレは両手を広げ、身体を延ばしながらそう口にする。
アルス「陶器コーナーがなかなかよかったよな」
彼女の隣でそう言うと、「ね~!いろんな柄があって可愛かった!」と振り返る。
アルス「形に沿って描かれ方が異なるのも注目ポイントやな。」
クレ「あ!確かに!」
アルスとクレの後ろを歩き、そのやり取りを聞いていた飛鳥と藍夏。
2人は心の中で「そこまで見てないし」と言った。
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【名物のカレーうどん】~電脳戦士の理~
お昼時、クラスメイトは3グループに分かれ、それぞれ違うカレーうどん屋へと向かった。
サトシやリリーがいるグループは店につくと、早速案内された掘りごたつ式のテーブルへと向かう。
リリー「熱いのフーフーしないと食べられないなぁ」
用意されたおしぼりで手を拭きながら、リリーはサトシの顔を覗き込みながら呟く。
サトシ「雑魚やん」
冷たく突き放すサトシに、隣に座るカツキが「そんなこと言わないの!」と注意する。
そんなカツキを見て、サトシは「あれ、いつものポロシャツどうしたん。」と服装について尋ねた。
上記の通り、これから食べるのはカレーうどんです。
カツキ「飛んだら落ちないでしょ!あれ白だし!」
サトシ「雑魚やん」
ツッコミを入れるカツキに、同じ台詞を呟くサトシ。
カツキは「こらー!」と声を上げ、サトシに顔を近付けた。
サトシ「てかてめぇ、普通に白やん。」
パラパラっと目を通していたメニューを閉じるサトシ。
隣に座るカツキとマリンきメニューを渡すと、今度は向かいの座布団に座る杏姉の頭を指差す。
杏姉「髪は仕方ないじゃないですか!」
彼女は白髪の持ち主であり、髪は雪のように白かった。
猿橋「チャレンジャーですね!流石杏姉さん!」
面白がってからかう猿橋に、杏姉は「地毛です!」と返した。
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【帰路の静けさ】~四元戦士の理~
帰りのバス内は、やけに静かであった。
浜瀬先生は振り返ると、疲れたのか生徒達は眠りについているのがほとんどであることが分かった。
起きている者もいるが、音楽を聴くかボーっと窓の外を眺めるかで、言葉を発することはなかった。
帰りのHRをバスの中で行おうと思ったのだが...。
かと言って、無理に起こすわけにもいかない。
学校に着いたら行うことにするか。
そうして浜瀬先生は腕を組み、座席に座り直した。
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