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第二章 冒険者登録編
第60話 ダンジョンにマスターがやってくるらしい
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「何か大きな声がしたけど大丈夫でしたか?」
「あ、あぁ。なんというかあのギルドマスターが偉く興奮しててね」
「あぁ~」
俺が説明すると秋月が苦笑した。納得はしてるようだが一緒にギルドに行っているから、マスターが何に興奮しているかは察しがついたのだろう。可愛いに目がない人みたいだからなぁ。
「とりあえずマール。これからギルドマスターの小澤さんが来るけど、顔は厳ついけどマールみたいなモンスターが大好きな人だから安心して欲しい」
「マ~♪」
マールが任せて~と言わんばかりに両手をパタパタさせた。うむ、こんな可愛い姿を見たらマスターが卒倒してしまうかもしれない。
「ギルドマスターが来るなら、何かおもてなしをしたほうがいいのかな?」
「どうかな。一応は公務員扱いみたいだから、そういうのは受け取れないかもだし。でもコーヒーぐらいは準備して、って昨晩のあいつらのせいで大分なくなったんだったな」
結構めちゃくちゃしてくれたからな。色々買い足さないといけないんだった。
「それなら私が必要そうな物を買ってきますよ。風間さんは待ってる必要あるでしょうから。それに車なので早いし」
「いや、流石に申し訳ない気もするんだが」
「気にしないでください。では行ってきますね」
「待って、それならこれ」
俺は秋月に一万円を手渡した。
「おつりはいらないから」
「いや、流石に多すぎですよ」
「ガソリン代も掛かるだろう? 寧ろ足りなかったら言って欲しい」
秋月は遠慮していたが流石にそういうわけにはいかないからな。そして秋月を送り出した後で俺たちも作業に入ろうと思ったんだがそこで着信がまた来た。
「ギルドマスターどうかしましたか?」
『あぁウッカリしてたんだが、ダンジョンの被害を確認したいから現場はそのままにしておいてもらえるか?』
「あ、なるほど。丁度いま掃除しようと思ってたので良かったです」
『わるいな。その分の埋め合わせはするから待っててくれ』
そこまで話して通話を終えた。それにしても埋め合わせ? 一体どうするんだろうか。
とにかく暫く待つ必要があるな。その間に秋月が帰ってこられるかはマスターの来るタイミング次第か。ただその前に一つ問題があることを思い出した。
――グゥ~。
「お腹、減ったよな?」
「ワウ……」
「ピキィ~……」
「マ~……」
モコ、ラム、マールが力なく鳴いた。そうなのだ。あの連中のせいで朝食べる物もない。秋月が買い物に出てくれたけど車とは言えそこまで早くは戻ってこれないだろう。
さて、どうしようか。残った食材を確認するが封のあけられたものは、何をされたかわからない以上手を付けにくいからな。
「――ここが放置ダンジョンか」
「ん?」
ふと声がしたので振り返るとダンジョンの出入り口に一人の男性が立っていた。年齢は二十代前半ぐらいか? 髪をオールバックにさせていて整った顔をしているが、切れ長の瞳からはどことなく冷たい印象も感じられた。
「えっと、貴方は?」
「――帝《みかど》。姉貴から言われてきた」
そう名乗って俺に買い物袋を手渡してきた。これは――
「これは?」
「姉貴からだ。受け取れ」
「いやいや、そもそも姉貴って誰かもわからないんだけど!」
一方的な話しすぎて思っていたことがそのまま口に出た。いや本当、いきなりそれを言われてもな。困っていると向こうも顔を背け面倒くさそうに髪を掻き毟った。
「はぁ、説明してないのかよ。たく、俺の姉貴は輝夜だよ」
輝夜――あ、鬼姫 輝夜か!
「えっとつまり鬼姫さんの弟?」
「そうだ。だが俺を鬼姫とは呼ぶなよ」
強い口調で言われてしまった。鬼姫というのが嫌なのか? いや、もしかして――
「姫、とつくのが嫌だとか?」
「――チッ、ほら」
舌打ち混じりに俺に袋を突きつけてきた。この感じ図星だったようだな。そして中身がチラッと見えたがどうやら食材のようだった。
もしかしたら昨晩のことを気にして差し入れを彼に頼んでくれたのかもしれない。だとしたらとてもありがたいのだが。
「本当にいいのか?」
「くどい」
「わかった。丁度困っていたしありがたく受け取っておくよ」
俺は帝と名乗った彼から買い物袋を受け取った。そして袋を掲げてモコたちに見せてあげる。
「よかったな皆。彼が食材を届けてくれたぞ」
「ワン!」
「ピキィ~!」
「マァ~!」
「お、おい! なんだよこいつら」
俺が三匹にそう伝えると、モコ、ラム、マールが帝にヒシッと抱きついた。その行動に戸惑う姿がちょっとおかしかった。
「皆、君に感謝しているんだよ。ありがとうな」
「チッ、俺は頼まれて届けただけだっつの。用は済んだから行くぞ」
「まぁ待てって」
立ち去ろうとする帝の腕を俺は掴んだ。
「何だよ」
「折角だから朝飯を食べていけよ。これから作るからさ」
「は? 別に俺は――」
そこまで言った彼のお腹からグゥという音が聞こえてきた。どうやら空腹ではあるようだな。
「ハハッ、お腹は正直だな。待ってろよすぐ作るから」
「――チッ」
そして俺は皆の為に朝食の準備にとりかかるのだった――
「あ、あぁ。なんというかあのギルドマスターが偉く興奮しててね」
「あぁ~」
俺が説明すると秋月が苦笑した。納得はしてるようだが一緒にギルドに行っているから、マスターが何に興奮しているかは察しがついたのだろう。可愛いに目がない人みたいだからなぁ。
「とりあえずマール。これからギルドマスターの小澤さんが来るけど、顔は厳ついけどマールみたいなモンスターが大好きな人だから安心して欲しい」
「マ~♪」
マールが任せて~と言わんばかりに両手をパタパタさせた。うむ、こんな可愛い姿を見たらマスターが卒倒してしまうかもしれない。
「ギルドマスターが来るなら、何かおもてなしをしたほうがいいのかな?」
「どうかな。一応は公務員扱いみたいだから、そういうのは受け取れないかもだし。でもコーヒーぐらいは準備して、って昨晩のあいつらのせいで大分なくなったんだったな」
結構めちゃくちゃしてくれたからな。色々買い足さないといけないんだった。
「それなら私が必要そうな物を買ってきますよ。風間さんは待ってる必要あるでしょうから。それに車なので早いし」
「いや、流石に申し訳ない気もするんだが」
「気にしないでください。では行ってきますね」
「待って、それならこれ」
俺は秋月に一万円を手渡した。
「おつりはいらないから」
「いや、流石に多すぎですよ」
「ガソリン代も掛かるだろう? 寧ろ足りなかったら言って欲しい」
秋月は遠慮していたが流石にそういうわけにはいかないからな。そして秋月を送り出した後で俺たちも作業に入ろうと思ったんだがそこで着信がまた来た。
「ギルドマスターどうかしましたか?」
『あぁウッカリしてたんだが、ダンジョンの被害を確認したいから現場はそのままにしておいてもらえるか?』
「あ、なるほど。丁度いま掃除しようと思ってたので良かったです」
『わるいな。その分の埋め合わせはするから待っててくれ』
そこまで話して通話を終えた。それにしても埋め合わせ? 一体どうするんだろうか。
とにかく暫く待つ必要があるな。その間に秋月が帰ってこられるかはマスターの来るタイミング次第か。ただその前に一つ問題があることを思い出した。
――グゥ~。
「お腹、減ったよな?」
「ワウ……」
「ピキィ~……」
「マ~……」
モコ、ラム、マールが力なく鳴いた。そうなのだ。あの連中のせいで朝食べる物もない。秋月が買い物に出てくれたけど車とは言えそこまで早くは戻ってこれないだろう。
さて、どうしようか。残った食材を確認するが封のあけられたものは、何をされたかわからない以上手を付けにくいからな。
「――ここが放置ダンジョンか」
「ん?」
ふと声がしたので振り返るとダンジョンの出入り口に一人の男性が立っていた。年齢は二十代前半ぐらいか? 髪をオールバックにさせていて整った顔をしているが、切れ長の瞳からはどことなく冷たい印象も感じられた。
「えっと、貴方は?」
「――帝《みかど》。姉貴から言われてきた」
そう名乗って俺に買い物袋を手渡してきた。これは――
「これは?」
「姉貴からだ。受け取れ」
「いやいや、そもそも姉貴って誰かもわからないんだけど!」
一方的な話しすぎて思っていたことがそのまま口に出た。いや本当、いきなりそれを言われてもな。困っていると向こうも顔を背け面倒くさそうに髪を掻き毟った。
「はぁ、説明してないのかよ。たく、俺の姉貴は輝夜だよ」
輝夜――あ、鬼姫 輝夜か!
「えっとつまり鬼姫さんの弟?」
「そうだ。だが俺を鬼姫とは呼ぶなよ」
強い口調で言われてしまった。鬼姫というのが嫌なのか? いや、もしかして――
「姫、とつくのが嫌だとか?」
「――チッ、ほら」
舌打ち混じりに俺に袋を突きつけてきた。この感じ図星だったようだな。そして中身がチラッと見えたがどうやら食材のようだった。
もしかしたら昨晩のことを気にして差し入れを彼に頼んでくれたのかもしれない。だとしたらとてもありがたいのだが。
「本当にいいのか?」
「くどい」
「わかった。丁度困っていたしありがたく受け取っておくよ」
俺は帝と名乗った彼から買い物袋を受け取った。そして袋を掲げてモコたちに見せてあげる。
「よかったな皆。彼が食材を届けてくれたぞ」
「ワン!」
「ピキィ~!」
「マァ~!」
「お、おい! なんだよこいつら」
俺が三匹にそう伝えると、モコ、ラム、マールが帝にヒシッと抱きついた。その行動に戸惑う姿がちょっとおかしかった。
「皆、君に感謝しているんだよ。ありがとうな」
「チッ、俺は頼まれて届けただけだっつの。用は済んだから行くぞ」
「まぁ待てって」
立ち去ろうとする帝の腕を俺は掴んだ。
「何だよ」
「折角だから朝飯を食べていけよ。これから作るからさ」
「は? 別に俺は――」
そこまで言った彼のお腹からグゥという音が聞こえてきた。どうやら空腹ではあるようだな。
「ハハッ、お腹は正直だな。待ってろよすぐ作るから」
「――チッ」
そして俺は皆の為に朝食の準備にとりかかるのだった――
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