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しおりを挟む「あーあ...」
「...ぅ、...ぁ...♡」
シフォン生地の上や、自分の腹に飛び散った精子を見た黒田は驚いた表情をした後に、ニヤリと笑った。
「挿入れられただけでイくとか、かわいすぎ...」
「あっ、待...まだ...あぁんっ♡」
腰を打ち付ける度に、肌がぶつかる音、粘膜が擦れる音が結合部から響く。
「暑...っ」
腰を揺らしながら、ワイシャツを脱ぎ捨てる彼の身体は、うっすらと汗をおび、月の光で輝いた。
綺麗に筋肉のついた、均等がとれた身体。
伏せられた長い睫毛や通った鼻筋、薄くて形のいい唇...
「ふふ...なに見てんの...?」
切れ長の、目。
整った容姿の中でも特に、この目に見つめられると、身体中が疼いて堪らなくなる。
「...ん、カッコイ...なっ、て...っ...」
「...」
彼の腕が身体のラインをなぞりながら腰を掴む。
ずる、とカリ首まで引き抜かれた瞬間、内腿が震えて思わず振り返った。
「は...っ、あ...や...、ゃら...それ...っカリ、引っかかっ...」
次にされることを安易に想像できてしまい身体を捩るが、彼が腰を掴んでいるせいで逃げることは出来ない。
逃げようとする自分とは裏腹に、一際太いカリ首の部分が肉を引っ張り、抜けないようにと内壁が必死に吸い付いている様はさぞ滑稽だろう。
「君を見てると...、意地悪したくなる...」
「...や、...いじわる、ゃだ...っ...」
どちゅっ...!
「ひああ゛っ、...あ...ぁ゛...♡」
先端から根元までを一気に突き刺され、大袈裟な程身体を仰け反らせては、中イきした。
...、すご過ぎる...
頭が...ぱちぱちする...
霞む意識を引きずり出すように、彼は休む暇すら与えてくれない。
「っ...は、ぁ...鏡夜はほんと...結腸が弱いね?こうやって...んっ...」
「ンあ、あっ♡ゃ...待っれ、まっ...ぇえ...♡」
「、奥を軽く突くだけで...」
「んっ♡ぉ゛...お...っ♡」
「すぐ女の子みたいにイっちゃうもんね...、?」
「や、ぁ...っ~~~~♡」
声にもならない声を漏らし喉を晒せば、彼が喉仏に噛み付く。
そんな少しの衝撃で中をキュッと締め付ければ、黒田が首元で小さく呻いた。
「う、っ...」
全身が気持ちいい。
「鏡夜...、どうしよ...本当に好き...」
正常に働かない脳でも、彼への愛しさはとめどなく溢れ、肩で息をしたままぎゅう、と抱き締める。
「...っ、...かわい...♡」
締め付けの強さに眉間へシワを刻んだ黒田だったが、その柔らかな抱擁に安心感さえ覚えた。
まさかこの歳になって頭を撫で撫でされるとは誰も思うまい。
今までの男にもこう言うことをしていたんじゃないかと思えば、少なからず黒田の執着心や独占欲に拍車をかけることは確かだった。
「...鏡夜、もうオレ以外の男と絶対にこんなことしちゃダメだよ?」
「...?」
そんなの当たり前だろう。
お互いの想いが通じあっているのであれば、他の人間に抱いてもらう必要はない。
少し前までの自分では、1人の人間に愛してもらうと言うことさえ考えられなかった訳だが
愛しいと言う感情を教えてくれたのは、紛れもない貴方だ。
「君がオレのモノである以上...、オレのことだけ見てて。オレも...鏡夜のことだけ見てるから」
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