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6.そして…
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・・・注意・・・
ここから先、罵声、暴力等、残酷な描写が続きます。
苦手な方は、全力で回避して下さい!
読まれる方は、自己責任でお願いします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
得体の知れない恐怖に、息苦しくなります。
そんな私に彼女は罵声を浴びせました。
「私の男に手を出すなんて、いい度胸してるじゃない。この淫乱!」
え?手を出す?淫乱?
彼女は何を言っているのでしょうか?
混乱している私に、更にイラついた彼女は、
「こんなクソ女のどこがいいのよ!
こんな、こんな女の所為で、私は何もかも失ったのよ!」
益々訳が分かりません。
彼女は、彼と結婚して、とっくに幸せになっているはずです。
そんな私を見て、惚けていると思ったのかもしれません。
側まで来て屈むと、いきなり私の髪の毛を掴み、何度も前後に振ります。
その度に私の頭は、ガクガクと前後して、
髪の毛が束で抜けそうなほど痛みます。
いえ、実際に何本か抜けていると思います。
痛みに顔を歪めていると、髪の毛を掴んだまま、強く後ろに振ってから手を放したので、後頭部が壁にぶつかった所為か、目の前に星が散ったみたいです。
そして涙が溢れそうになりました。
彼女はそれを見て、少し満足げな顔をしています。が、まだまだ言い足りないとばかりに続けます。
「あんたの所為で、計画が台無し。
どうしてくれるのよ!」
「そ、そんな…わた、私はお二人に幸せに…」
「なれる訳無いでしょう!あの後、あたしがどんな目に合ったと思ってんのよ!!」
「 …え… 」
てっきり幸せになっていると思っていた二人のその後に、言葉をなくしてしまいます。
けれど、二人の不貞行為で私は婚約破棄する事になったのです。
冷たい言い方になるかもしれませんが、その後の事は、自業自得になるのではないでしょうか?
そんな疑問に、首を傾げていると、またイライラしだしたのか、腕組みして足の爪先を床にトントン叩きだしました。
これ以上何を言われるのか、何をされるのかと怯える私を余所に、隣にいる男に小声で何か指示をしている様です。
身動きの出来ない私は、ただ固唾を呑んで状況を見守る事しか出来ませんでした。
彼女は男が戻って来るのを、イライラしながら待っています。
私は、そんな彼女の機嫌を損ねない様に黙って小さくなっていました。
が、彼女がこちらを見て、何か閃いたとばかりにニヤリと嗤います。
私の心臓が急にドキドキと鼓動を速めます。
嫌な予感しかしません。
私はどうなってしまうのでしょうか?
死にたくありませんが、
このまま、殺されてしまうのかもしれません。
絶望に顔色を無くしていると、男が箱を小脇に抱えて戻って来ました。
そして、その箱を彼女に手渡します。
受け取った彼女は、また男に小声で何か言っています。
彼女に向かって頷いた男が、腰の辺りから何か光る物を取り出すと、それを手に私に近付いて来ました。
短刀です。
私は男の手に握られた短刀から、目が放せません。
恐ろしくてガタガタ震えているのにです。
彼女がニヤニヤしています。
私は、怖くて仕方ないのに、気を失う事も出来ずに、短刀を見つめているだけでした。
ここから先、罵声、暴力等、残酷な描写が続きます。
苦手な方は、全力で回避して下さい!
読まれる方は、自己責任でお願いします。
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得体の知れない恐怖に、息苦しくなります。
そんな私に彼女は罵声を浴びせました。
「私の男に手を出すなんて、いい度胸してるじゃない。この淫乱!」
え?手を出す?淫乱?
彼女は何を言っているのでしょうか?
混乱している私に、更にイラついた彼女は、
「こんなクソ女のどこがいいのよ!
こんな、こんな女の所為で、私は何もかも失ったのよ!」
益々訳が分かりません。
彼女は、彼と結婚して、とっくに幸せになっているはずです。
そんな私を見て、惚けていると思ったのかもしれません。
側まで来て屈むと、いきなり私の髪の毛を掴み、何度も前後に振ります。
その度に私の頭は、ガクガクと前後して、
髪の毛が束で抜けそうなほど痛みます。
いえ、実際に何本か抜けていると思います。
痛みに顔を歪めていると、髪の毛を掴んだまま、強く後ろに振ってから手を放したので、後頭部が壁にぶつかった所為か、目の前に星が散ったみたいです。
そして涙が溢れそうになりました。
彼女はそれを見て、少し満足げな顔をしています。が、まだまだ言い足りないとばかりに続けます。
「あんたの所為で、計画が台無し。
どうしてくれるのよ!」
「そ、そんな…わた、私はお二人に幸せに…」
「なれる訳無いでしょう!あの後、あたしがどんな目に合ったと思ってんのよ!!」
「 …え… 」
てっきり幸せになっていると思っていた二人のその後に、言葉をなくしてしまいます。
けれど、二人の不貞行為で私は婚約破棄する事になったのです。
冷たい言い方になるかもしれませんが、その後の事は、自業自得になるのではないでしょうか?
そんな疑問に、首を傾げていると、またイライラしだしたのか、腕組みして足の爪先を床にトントン叩きだしました。
これ以上何を言われるのか、何をされるのかと怯える私を余所に、隣にいる男に小声で何か指示をしている様です。
身動きの出来ない私は、ただ固唾を呑んで状況を見守る事しか出来ませんでした。
彼女は男が戻って来るのを、イライラしながら待っています。
私は、そんな彼女の機嫌を損ねない様に黙って小さくなっていました。
が、彼女がこちらを見て、何か閃いたとばかりにニヤリと嗤います。
私の心臓が急にドキドキと鼓動を速めます。
嫌な予感しかしません。
私はどうなってしまうのでしょうか?
死にたくありませんが、
このまま、殺されてしまうのかもしれません。
絶望に顔色を無くしていると、男が箱を小脇に抱えて戻って来ました。
そして、その箱を彼女に手渡します。
受け取った彼女は、また男に小声で何か言っています。
彼女に向かって頷いた男が、腰の辺りから何か光る物を取り出すと、それを手に私に近付いて来ました。
短刀です。
私は男の手に握られた短刀から、目が放せません。
恐ろしくてガタガタ震えているのにです。
彼女がニヤニヤしています。
私は、怖くて仕方ないのに、気を失う事も出来ずに、短刀を見つめているだけでした。
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