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第19章 最終学年
第121話 ポイズンコブラの討伐
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マックス先生に言われて1人でクエストを行うようになって数日、何とかAランクやBランクのクエストも完了させる事が出来て、取り敢えず今のところは順調に進められていた。
今日もクエストを探しにギルドに来たが、いつものように受付にはすぐ行かず何故か先にクエストボードに向かった。
そしてそこで(っ! これ······)気になるAランクのクエストがあったので、それを持って受付に行き、「レナさん。今日はこのクエストをお願いします」と渡した。
レナさんもその依頼書を見て「分かりました」と受理してくれた。そのままギルドを出て学校に向かった。
そしてある人物に会うためBクラスの教室に向かっていた。
Bクラスに着いて教室前から目的の人物を探して見つけたところで、「おーい、ロース!」探し人のロースに声を掛けた。
エルフの女の子と話していたロースは呼ばれた方を見て、呼んだ人物が僕だと分かると「レックス!」僕に近付いて来た。
「久しぶりだね!」「そうだね」と会話を交わしたところで「それで、どうしたんだい?」「この後って時間ある?」「あるけど」とロースが答えたので「実は、今ギルドでこんなクエスト見掛けたんだ」と言ってさっき受理してもらったクエストの依頼書を見せた。
「これは、父さんからのクエスト······えっ? ボイズンコブラ!?」「そうなんだ」ボイズンコブラとは、僕が養成学校入学前にハウル様の下で修行していた時、ロースらと討伐しにいった魔物で、今回のクエスト内容はそのボイズンコブラの討伐と調査クエストだった。
「もしかして、またボイズンコブラが出現したの?」「それはヨートス様の話を聞いてみないと分からない。それで、どうする?」
「もちろん行くよ! あ、あとさ、もう1人連れてっても良いかい?」「いいけど、誰を?」と聞いたら、「エイミー!」さっきまで話していた女の子を呼んだ。
女の子が来たところで「同じ里出身で今年CクラスからBクラスに昇格したエイミーだ。エイミー、彼がよく話していたレックスだよ」とロースからエイミーを紹介された。
「初めまして。エイミーと言います」「レックスです。初めまして」僕達が挨拶してエイミーに事情を説明し、彼女も一緒に行く事にしたので各自準備をして寄宿舎前に集合した。
それから僕の移動の羽で里に向かってすぐヨートス様の屋敷に向かい、ヨートス様の部屋へと向かった。
そして部屋に入って「ヨートス様、お久しぶりです」と挨拶し、「やぁレックス君。それにロースにエイミーまで、どうしたんだい?」と聞いてきた。
そこで「ギルドに依頼しましたこのボイズンコブラのクエストの事で······」と伝えると、「そうか! 君達が受けてくれるのなら話が早い」と言って事情を説明してくれた。
最近あの洞窟にボイズンコブラの幼虫らしき奴らが大量に出没し出したため、何体か討伐してその証に奴らの尻尾を提出してもらい、また奴らの寝床を調べて欲しいという内容だった。
「分かりました」「あの時ほどの奴ではないとは思うが、今回は数が多いだろうから気を付けたまえ」「「「はい!」」」と言って洞窟に向かった。
その洞窟への道中にベアーズの事を話したり、逆にエイミーとの関係 (幼馴染みで、好意を抱いているなど)を聞いたり、また以前ボイズンコブラを倒しに来た時のハウル様がヨートス様との約束事を何十年も放ったらかしにしていた話を聞いた事などを話しながら向かった。
暫くして洞窟に到着し中に入ったら、確かにボイズンコブラの幼虫らしき奴らが大量に生息していたので、早速僕らは手分けしてボイズンコブラを倒していった。
確かに前回のボイズンコブラに比べてサイズが小さい代わりに数が多くなったが、あの頃より僕やロースも成長している事もあって次々と倒していく事が出来た。
エイミーもロースのサポートを十分にこなして2人して次々とボイズンコブラを倒していた。
そこそこの数を倒したところで残りの奴らが奥に逃げて行ったので僕らは後を追った。
少し奥に行った所で全く姿が見えなくなってしまい、道がいくつかに別れていたので手分けして探してみたが、全く手掛かりさえ見つけられなかった。
その時一瞬 (こんな時、ベアーズがいてくれれば······)と頭がよぎってしまった。
しかし、(それでは駄目だ)と思い直し集中スキルで周りを感知してみたら、あちこちの道端に小さな穴が空いており、その穴からポイズンコブラ達の気配が感じられたため、どうやらそこから奴らは出没していたようだった。
洞窟を出てヨートス様の屋敷に戻り、退治したボイズンコブラの尻尾を提出した後に道端の小さな穴の事を報告した。
「そうか。その穴から奴らは出没していたのか」「恐らくそうだと思います」「分かった。その事はこちらで調査してみるよ。取り敢えず今回は助かったよ」と言われて今回のクエストは完了した。
「今回はありがとね、2人とも」「良いんだよ。自分達の里の事だったし」「ええ、本当に」などと話して学校に戻ってロースらと別れた。
それにしても、今回も途中でベアーズの力を借りたいと思ってしまったと反省したのだった······。
今日もクエストを探しにギルドに来たが、いつものように受付にはすぐ行かず何故か先にクエストボードに向かった。
そしてそこで(っ! これ······)気になるAランクのクエストがあったので、それを持って受付に行き、「レナさん。今日はこのクエストをお願いします」と渡した。
レナさんもその依頼書を見て「分かりました」と受理してくれた。そのままギルドを出て学校に向かった。
そしてある人物に会うためBクラスの教室に向かっていた。
Bクラスに着いて教室前から目的の人物を探して見つけたところで、「おーい、ロース!」探し人のロースに声を掛けた。
エルフの女の子と話していたロースは呼ばれた方を見て、呼んだ人物が僕だと分かると「レックス!」僕に近付いて来た。
「久しぶりだね!」「そうだね」と会話を交わしたところで「それで、どうしたんだい?」「この後って時間ある?」「あるけど」とロースが答えたので「実は、今ギルドでこんなクエスト見掛けたんだ」と言ってさっき受理してもらったクエストの依頼書を見せた。
「これは、父さんからのクエスト······えっ? ボイズンコブラ!?」「そうなんだ」ボイズンコブラとは、僕が養成学校入学前にハウル様の下で修行していた時、ロースらと討伐しにいった魔物で、今回のクエスト内容はそのボイズンコブラの討伐と調査クエストだった。
「もしかして、またボイズンコブラが出現したの?」「それはヨートス様の話を聞いてみないと分からない。それで、どうする?」
「もちろん行くよ! あ、あとさ、もう1人連れてっても良いかい?」「いいけど、誰を?」と聞いたら、「エイミー!」さっきまで話していた女の子を呼んだ。
女の子が来たところで「同じ里出身で今年CクラスからBクラスに昇格したエイミーだ。エイミー、彼がよく話していたレックスだよ」とロースからエイミーを紹介された。
「初めまして。エイミーと言います」「レックスです。初めまして」僕達が挨拶してエイミーに事情を説明し、彼女も一緒に行く事にしたので各自準備をして寄宿舎前に集合した。
それから僕の移動の羽で里に向かってすぐヨートス様の屋敷に向かい、ヨートス様の部屋へと向かった。
そして部屋に入って「ヨートス様、お久しぶりです」と挨拶し、「やぁレックス君。それにロースにエイミーまで、どうしたんだい?」と聞いてきた。
そこで「ギルドに依頼しましたこのボイズンコブラのクエストの事で······」と伝えると、「そうか! 君達が受けてくれるのなら話が早い」と言って事情を説明してくれた。
最近あの洞窟にボイズンコブラの幼虫らしき奴らが大量に出没し出したため、何体か討伐してその証に奴らの尻尾を提出してもらい、また奴らの寝床を調べて欲しいという内容だった。
「分かりました」「あの時ほどの奴ではないとは思うが、今回は数が多いだろうから気を付けたまえ」「「「はい!」」」と言って洞窟に向かった。
その洞窟への道中にベアーズの事を話したり、逆にエイミーとの関係 (幼馴染みで、好意を抱いているなど)を聞いたり、また以前ボイズンコブラを倒しに来た時のハウル様がヨートス様との約束事を何十年も放ったらかしにしていた話を聞いた事などを話しながら向かった。
暫くして洞窟に到着し中に入ったら、確かにボイズンコブラの幼虫らしき奴らが大量に生息していたので、早速僕らは手分けしてボイズンコブラを倒していった。
確かに前回のボイズンコブラに比べてサイズが小さい代わりに数が多くなったが、あの頃より僕やロースも成長している事もあって次々と倒していく事が出来た。
エイミーもロースのサポートを十分にこなして2人して次々とボイズンコブラを倒していた。
そこそこの数を倒したところで残りの奴らが奥に逃げて行ったので僕らは後を追った。
少し奥に行った所で全く姿が見えなくなってしまい、道がいくつかに別れていたので手分けして探してみたが、全く手掛かりさえ見つけられなかった。
その時一瞬 (こんな時、ベアーズがいてくれれば······)と頭がよぎってしまった。
しかし、(それでは駄目だ)と思い直し集中スキルで周りを感知してみたら、あちこちの道端に小さな穴が空いており、その穴からポイズンコブラ達の気配が感じられたため、どうやらそこから奴らは出没していたようだった。
洞窟を出てヨートス様の屋敷に戻り、退治したボイズンコブラの尻尾を提出した後に道端の小さな穴の事を報告した。
「そうか。その穴から奴らは出没していたのか」「恐らくそうだと思います」「分かった。その事はこちらで調査してみるよ。取り敢えず今回は助かったよ」と言われて今回のクエストは完了した。
「今回はありがとね、2人とも」「良いんだよ。自分達の里の事だったし」「ええ、本当に」などと話して学校に戻ってロースらと別れた。
それにしても、今回も途中でベアーズの力を借りたいと思ってしまったと反省したのだった······。
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