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第11章 進級
第56話 最終実践訓練
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僕が実技の授業に再び出られるようになって1週間が過ぎた頃、バーミリアン先生から最後の実践訓練を行うと発表された。
その内容は、王都から南に少し行ったところにそびえ立っているお城ーースカルキャッスルーーの主、スカルキングの王冠を手に入れるというものだ。
スカルキャッスルにはガイコツの兵士であるスカルソルジャーしかいないが、同じ部屋のスカルソルジャーをほぼ同時に倒さなければすぐ復活し、またスカルキングの持つ王冠をスカルキャッスルの外に持ち出せば全滅するのだが、暫くすると再び出現してしまうとの事だ。そして、まさについ最近また目撃されだしたようだ。
今回はそのスカルキングの王冠を外に持ってくれば合格で、持って来た者には学年末試験時に総合点に加点がされるとのこと。
中で誰かと協力するのも有りだが、加点をされるのは1人だけだとも言われた。
また、この一件は王都のギルドにクエストとして依頼されたCランク(下から2番目のレベル)のギルドクエストでもあると聞かされ、全員の意識も変わったのだった······。
さっそく現地に赴き先生から諸注意を受け、今回は念のためと各種回復薬を配布されて解散となった。
僕はロースとも話し合って一緒に進む事にして皆に続いてお城に入って行った。
お城に入ってエントランス部分から各自適当に部屋を選んで入って行ったので、僕らも誰も選んでいない部屋に入って行った。
部屋に入った途端入り口のドアが閉まり、目の前に3体のスカルソルジャーが現れた。ロースに1体を任せて僕は2体を相手にした。スカルソルジャーからの攻撃を難なく避けて短剣でそれぞれを切り倒した。
ほぼ同時にロースも倒せたみたいなので部屋の入り口のドアが開いた。しかしスカルキングは見当たらなかったので部屋を出た。
他の部屋を調べていた生徒も何組か出て来たが、スカルキングは見当たらなかったとの事だ。
まだ出て来てない組もあるが、取り敢えず今いる者達でまだ調べていない所を手分けして探す事にした。
ひと通りスカルソルジャーを倒しながらも探索したが、一向にスカルキングは見つからなかった。
その時アイラが「ねぇ皆、ここちょっとおかしくない?」と2階へ続く階段の、裏側の柱部分を指して言った。
僕達はそこに集まって柱を見てみたら、確かに薄らと壁に妙な線が見られた。
もしやと思って僕が集中スキルで感知してみたら、やはり柱の中の奥に何か強い気配のする者がいる事が分かった。
「間違いない。この先にスカルキングがいるよ」と僕が伝え皆で先に進む方法を探した。
すると部屋の端の壁際にレバーがあったので引いてみたら、先ほどの壁が動いて階段が現れた。
僕達は一斉に階段を降り、その先でとうとうスカルキングを発見した。
スカルキングも僕達を見掛けるやこちらに突進して来た。とっさに皆避けてそれぞれが持ち前の武器で応戦しだした。
その間に僕は少し離れた所で集中スキルの覚醒を発動させて弱点を探った。
すると左目が弱点だと分かり、皆に「左目が弱点だ! 遠距離攻撃出来る人は左目を狙うんだ!!」と伝えた。
それを聞いて近接攻撃型の生徒はスカルキングの注意を引き付け、ロースを始め遠距離攻撃型の生徒は左目を狙いだした。僕も接近してスカルキングの注意を引き付け出した。
何度か攻撃が左目に当たったら怯んでまた攻撃してくるの繰り返しが行われ、徐々にスカルキングが弱まってきたのが分かった。そこで僕もブーメランで左目を狙いだした。
投げる前にスカルキングのいた辺りの天井にヒビが入っているのに気付いたが、特に気にする事なく狙いを定め······ブーメランを投げた!
その直後、ドガァーン!! そのヒビが入っていた辺りの天井が突然崩れてきてスカルキングが瓦礫の下敷きとなったのだった。
「っ!?」突然の出来事に全員がその場で立ち尽くしていた。
そして視界が良くなってスカルキングのいた辺りを見たら、「ゲホッ、ゲホッ。な、何だぁ? 一体······」と言いながらスカルキングの崩れた体の中から頭に王冠を乗っけたカールが現れた。
「「カ、カール!?」」「ん? おお皆! どうした、キョトンとこっち見て」名前を呼ばれたカールはそう返してきた。
そこでようやくカールが自分の周りを確認し、どういう状況であったのか僕達から説明を受けて納得したようだ。
そのカールはと言うと、ある部屋に入ってスカルソルジャー達を倒して部屋を出たら、周りに誰もいる気配がなく少ししてあの隠し階段を見つけて降りていたら、足を滑らせ転んだ拍子に突然階段が崩れたとの事だ。
どうやら床が既にもろくなっていて僕らが一斉に大人数で降りていってヒビが入り、カールが転んで止めを刺したようだ。
何はともはれ······「良くやった! カール。見事に王冠を手に入れたな!!」「は、はぁ······まぁ」バーミリアン先生に言われてカールは恥ずかしがりながら答えた。
途中はどうあれカールがスカルキングに止めを刺して倒し、王冠を手にしたのは全員が納得したのでそのままカールが王冠を持って外に出た。
こうして僕達の最後の実践訓練は幕を閉じたのだった······。
その内容は、王都から南に少し行ったところにそびえ立っているお城ーースカルキャッスルーーの主、スカルキングの王冠を手に入れるというものだ。
スカルキャッスルにはガイコツの兵士であるスカルソルジャーしかいないが、同じ部屋のスカルソルジャーをほぼ同時に倒さなければすぐ復活し、またスカルキングの持つ王冠をスカルキャッスルの外に持ち出せば全滅するのだが、暫くすると再び出現してしまうとの事だ。そして、まさについ最近また目撃されだしたようだ。
今回はそのスカルキングの王冠を外に持ってくれば合格で、持って来た者には学年末試験時に総合点に加点がされるとのこと。
中で誰かと協力するのも有りだが、加点をされるのは1人だけだとも言われた。
また、この一件は王都のギルドにクエストとして依頼されたCランク(下から2番目のレベル)のギルドクエストでもあると聞かされ、全員の意識も変わったのだった······。
さっそく現地に赴き先生から諸注意を受け、今回は念のためと各種回復薬を配布されて解散となった。
僕はロースとも話し合って一緒に進む事にして皆に続いてお城に入って行った。
お城に入ってエントランス部分から各自適当に部屋を選んで入って行ったので、僕らも誰も選んでいない部屋に入って行った。
部屋に入った途端入り口のドアが閉まり、目の前に3体のスカルソルジャーが現れた。ロースに1体を任せて僕は2体を相手にした。スカルソルジャーからの攻撃を難なく避けて短剣でそれぞれを切り倒した。
ほぼ同時にロースも倒せたみたいなので部屋の入り口のドアが開いた。しかしスカルキングは見当たらなかったので部屋を出た。
他の部屋を調べていた生徒も何組か出て来たが、スカルキングは見当たらなかったとの事だ。
まだ出て来てない組もあるが、取り敢えず今いる者達でまだ調べていない所を手分けして探す事にした。
ひと通りスカルソルジャーを倒しながらも探索したが、一向にスカルキングは見つからなかった。
その時アイラが「ねぇ皆、ここちょっとおかしくない?」と2階へ続く階段の、裏側の柱部分を指して言った。
僕達はそこに集まって柱を見てみたら、確かに薄らと壁に妙な線が見られた。
もしやと思って僕が集中スキルで感知してみたら、やはり柱の中の奥に何か強い気配のする者がいる事が分かった。
「間違いない。この先にスカルキングがいるよ」と僕が伝え皆で先に進む方法を探した。
すると部屋の端の壁際にレバーがあったので引いてみたら、先ほどの壁が動いて階段が現れた。
僕達は一斉に階段を降り、その先でとうとうスカルキングを発見した。
スカルキングも僕達を見掛けるやこちらに突進して来た。とっさに皆避けてそれぞれが持ち前の武器で応戦しだした。
その間に僕は少し離れた所で集中スキルの覚醒を発動させて弱点を探った。
すると左目が弱点だと分かり、皆に「左目が弱点だ! 遠距離攻撃出来る人は左目を狙うんだ!!」と伝えた。
それを聞いて近接攻撃型の生徒はスカルキングの注意を引き付け、ロースを始め遠距離攻撃型の生徒は左目を狙いだした。僕も接近してスカルキングの注意を引き付け出した。
何度か攻撃が左目に当たったら怯んでまた攻撃してくるの繰り返しが行われ、徐々にスカルキングが弱まってきたのが分かった。そこで僕もブーメランで左目を狙いだした。
投げる前にスカルキングのいた辺りの天井にヒビが入っているのに気付いたが、特に気にする事なく狙いを定め······ブーメランを投げた!
その直後、ドガァーン!! そのヒビが入っていた辺りの天井が突然崩れてきてスカルキングが瓦礫の下敷きとなったのだった。
「っ!?」突然の出来事に全員がその場で立ち尽くしていた。
そして視界が良くなってスカルキングのいた辺りを見たら、「ゲホッ、ゲホッ。な、何だぁ? 一体······」と言いながらスカルキングの崩れた体の中から頭に王冠を乗っけたカールが現れた。
「「カ、カール!?」」「ん? おお皆! どうした、キョトンとこっち見て」名前を呼ばれたカールはそう返してきた。
そこでようやくカールが自分の周りを確認し、どういう状況であったのか僕達から説明を受けて納得したようだ。
そのカールはと言うと、ある部屋に入ってスカルソルジャー達を倒して部屋を出たら、周りに誰もいる気配がなく少ししてあの隠し階段を見つけて降りていたら、足を滑らせ転んだ拍子に突然階段が崩れたとの事だ。
どうやら床が既にもろくなっていて僕らが一斉に大人数で降りていってヒビが入り、カールが転んで止めを刺したようだ。
何はともはれ······「良くやった! カール。見事に王冠を手に入れたな!!」「は、はぁ······まぁ」バーミリアン先生に言われてカールは恥ずかしがりながら答えた。
途中はどうあれカールがスカルキングに止めを刺して倒し、王冠を手にしたのは全員が納得したのでそのままカールが王冠を持って外に出た。
こうして僕達の最後の実践訓練は幕を閉じたのだった······。
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