53 / 224
第10章 学校生活3
第53話 休暇前試験〜デザートフラワー〜
しおりを挟む
ハウル様の家に着くや「ハウル様!!」と入り口のドアを激しく叩いた。······怒りを込めて。
「何じゃ、レックス」と言いながらドアを開け、「何を怒っとるんじゃ?」僕の様相を見てそう聞いてきたので、ジルコニー校長から聞いた事を話した。
「ハッハッハ。そうか、ジルコニーの奴バラしおったか」「じゃあやっぱり」「うむ。海人族の国王の事も知っておったぞ。まぁ向こうは忘れておるようじゃったがな」
「全くぅ」「そんな愚痴を言いにここに来たのか?」「それもあります!」ハッキリと答えたらズルッと転けられた。
「あともう1つはトロルが襲ってきた時僕らの村近くの森に来ましたよね? あれも瞬間移動で来られたのですか?」「おぉ、そうじゃよ」「そこに連れて行ってもらいたくて」「まぁ別に構わんよ」と言われたのでその場所に連れて行ってもらった。飛んだ先はまさに街道から森に入る入り口地点であった。
「ありがとうございました」「うむ。ではな」とハウル様は戻られ、僕は森の中に進んであいつらの寝床を目指した。
しばらく森を歩いて寝床に着き、あいつがいることが分かったので、「ベアー!!」と声を掛けた。
声を掛けられたのでベアーは振り返り僕だと分かると寄って来た。もうすぐベアーと触れ合える直前、ガサガサッ!「っ! うわっ!」突然脇の草むらからベアーズが飛び出して来て僕を押し倒した。
「べ、ベアーズ!」僕が驚きの声を上げたが、ベアーズは御構い無しに僕の体に自分の体を擦り寄せ続けた。
その状態で考えた末にベアーズの体を手で持ち、体を起こしてベアーに「ベアー頼みがあるんだ。しばらくの間ベアーズを貸して欲しいんだ」と伝えた。
言葉を理解したのかベアーは首を傾げた。「砂漠に咲いているデザートフラワーって花を見つけるのにベアーズの力を借りたいんだ。お願い!」と頭を下げた。
そして頭を上げたら2匹が何やら話をしていて、その後ベアーが僕の方にベアーズを押し出したので「良いの? ありがとう!」と言ったらベアーが首を縦に振った。
すぐに立ち上がって「それじゃあ」と言って白い羽でエルフの里に飛んだ。
エルフの里に着いたらすぐ里を出て砂漠を暫く歩いた。特に何も見当たらないし、ベアーズも何も反応しないで時間だけが過ぎていった。とうとう夜になってしまったので仕方がなく白い羽でエルフの里へ戻る事にした。
エルフの里に着いてヨートス様に話したら、見つかるまで里を拠点にするといいと言って下さったので、お言葉に甘えて里に泊まった。
またロースも里を拠点に課題をするみたいで再会し、その時ベアーズを紹介した。
翌日になって羽を使って前日いた所に飛び、再び探し出した。
しかしやはり見つからないで日にちだけが過ぎていった。そして砂漠で探し出して3日目に事態が動いた。
砂漠を歩いていたら突然ベアーズがそわそわしだし、「どうした? ベアーズ」と尋ねたら急に走り出した。
「あっ、おいっ!」僕も後を追うように走り出し少し行ったところで目の前に何かが見え出した。
(もしかして)と思いながらベアーズを追い掛けて行って、とうとう泉に辿り着いた。
すぐに泉のほとりを調べ、花を見つけたので依頼書と比較したら絵と同じものだと確認し、ここが"蜃気楼の泉"でこれが"デザートフラワー"だと認識した。
「や、やったー! ようやく見つけた!!」と大喜びした。僕が喜んでいる間ベアーズはとっくに泉に入って泳いでいた。
早速僕は念のために2本デザートフラワーを摘んで懐にしまった。そこで周りを見たら、確かに色々な魔物やら動物、鳥などが水を飲みに来ていたり日光浴をしに来ていた。
用事も済んだのでベアーズに声を掛け帰ろうとしたら、巨大なサソリが泉にやって来て近くにいた生き物達を散らせる動きをしていた。そしてその辺りを自分の縄張りにするかのような態度を取りだしたのだ。
流石に怒りを覚えた僕はヨートス様の言葉を思い出し、まずサソリにブーメランを当て泉の外にサソリを誘い出して視界から僕の姿を外した。
そして僕を探している間に後ろに回って体に飛び乗り、額辺りを短剣で刺し悲鳴を上げさせたところで懐からデザートフラワーを1本掴んでサソリの口に投げ込んでその場を離れた。
暫くしたらサソリの体が炎に包まれてそのまま生き絶えた。
(ホントに自然発火するんだ)そう思っているとベアーズが寄って来た。その後僕らは泉には戻らずにエルフの里へ飛んだ。
里に戻ってヨートス様にデザートフラワーを手に入れれた事を報告し、その日は里に泊まって翌日白い大きな鳥に乗せてもらいマリンタウン近くまで運んでもらった。
そしてマリンタウンに着いてからは街の人達にお医者さんの居場所を聞いて無事デザートフラワーを渡せた。すぐにお医者さんはデザートフラワーを煎じたのち患者さんに施したところ、無事病気も治ったようだ。
それを見届けたところで依頼達成の証をもらいハウル様の所へ飛び、その後ベアーズを送るためにまた森の入り口に連れて行ってもらって寝床に向かった。
寝床に着いて「じゃあね、ベアーズ」ベアーズを置いてその場を離れようとしたら、ピョンとなんと僕の背中にベアーズが引っ付いて来たのだった。
「お、おいベアーズ! 離れろよ」と振り落とそうとしても全然離れなかった。「ベアー、何とかしてくれよ」とベアーに助けを求めたが動く気配がなかった。
「無視かよ!!」と言っても反応がなかった。(どうすりゃいいんだよぉ······)と思っていたらハウル様が、「そのまま連れてゆけば良いのではないか?」と仰った。
流石にそれを聞いて「つ、連れて行くって学校に? イヤイヤイヤ、無理でしょ!」「案外何とかなるかもしれんぞ。のぉベアーよ」と言われてベアーは小さく首を縦に振った。(えぇーーーっ!?)と思いつつハウル様が学校に送ってくれた。
仕方がないのでそのままバーミリアン先生の所へ向かった。そして······。
「バーミリアン先生!」「おぉレックス。もしや?」「はい。デザートフラワーのクエスト終わりました!」と言って依頼達成の証を見せた。
「おぉご苦労だったなぁ。よし! 実技の試験は合格だ。後はこっちで処理するから、教科の勉強を頑張るんだな」「はい。失礼します」と言って後ろを向いた。
その直後、「ん!? おいっ! ちょっと待てレックス!!」バーミリアン先生が大声で僕を呼び止めた。
(やっぱり)と思いつつ「な、何でしょう?」と尋ねたら、「何でしょうじゃないだろ! その背中のクマは何だ!!」と聞いてきた。
「えーーーっと、ですねぇ······」ベアーズを連れてくることになった経緯を説明した。
「ハ、ハウル殿がそう言ったのか?」「やっぱり無理ですよねぇ。学校で過ごさせるなんて」
そう僕が言ったら、「······いや、待て」「えっ?」バーミリアン先生は何かを考え出し、「暫く待っていろ」と部屋を出て行った。
(な、何だ?)と思いながら部屋で待っていた。すると、「レックス。一緒に来てくれ」「は、はい」そうバーミリアン先生に言われ後について行った。
バーミリアン先生の後について行ったら学校敷地内の一番奥の平原部に連れてこられた。そして、そこに急きょベアーズを野放しするためのスペースが設けられることになったのだった(うそぉ)。
基本は僕が学校内にいる時はこのスペース内で過ごさせ、学校を出る時に連れて行って寄宿舎内の自室でのみ過ごさせる(寄宿舎側の許可は取得済)事となった。
あの後バーミリアン先生がジルコニー校長に報告し、ハウル様が仰ったと聞いたらジルコニー校長も敷地内で過ごさせる事を許可して下さり、今回の措置が行われる事となったのだった。
「良かったな、ベアーズ。ここに残れて」僕が言ってもベアーズはスペース内を駆け回り続けて聞く耳持たなかった。
取り敢えず、兄ちゃんとアリスに早く伝えておこうと思って2人を探しに向かった。
そしてまず兄ちゃん(とお姉ちゃん)を連れてきて、その後アリスを連れてきた。
流石に2人とも「何でー!?」と大いに驚いていた。
ちなみに、試験は全員今回も合格だったとの事だ(僕は今回筆記はギリギリだった······)。
「何じゃ、レックス」と言いながらドアを開け、「何を怒っとるんじゃ?」僕の様相を見てそう聞いてきたので、ジルコニー校長から聞いた事を話した。
「ハッハッハ。そうか、ジルコニーの奴バラしおったか」「じゃあやっぱり」「うむ。海人族の国王の事も知っておったぞ。まぁ向こうは忘れておるようじゃったがな」
「全くぅ」「そんな愚痴を言いにここに来たのか?」「それもあります!」ハッキリと答えたらズルッと転けられた。
「あともう1つはトロルが襲ってきた時僕らの村近くの森に来ましたよね? あれも瞬間移動で来られたのですか?」「おぉ、そうじゃよ」「そこに連れて行ってもらいたくて」「まぁ別に構わんよ」と言われたのでその場所に連れて行ってもらった。飛んだ先はまさに街道から森に入る入り口地点であった。
「ありがとうございました」「うむ。ではな」とハウル様は戻られ、僕は森の中に進んであいつらの寝床を目指した。
しばらく森を歩いて寝床に着き、あいつがいることが分かったので、「ベアー!!」と声を掛けた。
声を掛けられたのでベアーは振り返り僕だと分かると寄って来た。もうすぐベアーと触れ合える直前、ガサガサッ!「っ! うわっ!」突然脇の草むらからベアーズが飛び出して来て僕を押し倒した。
「べ、ベアーズ!」僕が驚きの声を上げたが、ベアーズは御構い無しに僕の体に自分の体を擦り寄せ続けた。
その状態で考えた末にベアーズの体を手で持ち、体を起こしてベアーに「ベアー頼みがあるんだ。しばらくの間ベアーズを貸して欲しいんだ」と伝えた。
言葉を理解したのかベアーは首を傾げた。「砂漠に咲いているデザートフラワーって花を見つけるのにベアーズの力を借りたいんだ。お願い!」と頭を下げた。
そして頭を上げたら2匹が何やら話をしていて、その後ベアーが僕の方にベアーズを押し出したので「良いの? ありがとう!」と言ったらベアーが首を縦に振った。
すぐに立ち上がって「それじゃあ」と言って白い羽でエルフの里に飛んだ。
エルフの里に着いたらすぐ里を出て砂漠を暫く歩いた。特に何も見当たらないし、ベアーズも何も反応しないで時間だけが過ぎていった。とうとう夜になってしまったので仕方がなく白い羽でエルフの里へ戻る事にした。
エルフの里に着いてヨートス様に話したら、見つかるまで里を拠点にするといいと言って下さったので、お言葉に甘えて里に泊まった。
またロースも里を拠点に課題をするみたいで再会し、その時ベアーズを紹介した。
翌日になって羽を使って前日いた所に飛び、再び探し出した。
しかしやはり見つからないで日にちだけが過ぎていった。そして砂漠で探し出して3日目に事態が動いた。
砂漠を歩いていたら突然ベアーズがそわそわしだし、「どうした? ベアーズ」と尋ねたら急に走り出した。
「あっ、おいっ!」僕も後を追うように走り出し少し行ったところで目の前に何かが見え出した。
(もしかして)と思いながらベアーズを追い掛けて行って、とうとう泉に辿り着いた。
すぐに泉のほとりを調べ、花を見つけたので依頼書と比較したら絵と同じものだと確認し、ここが"蜃気楼の泉"でこれが"デザートフラワー"だと認識した。
「や、やったー! ようやく見つけた!!」と大喜びした。僕が喜んでいる間ベアーズはとっくに泉に入って泳いでいた。
早速僕は念のために2本デザートフラワーを摘んで懐にしまった。そこで周りを見たら、確かに色々な魔物やら動物、鳥などが水を飲みに来ていたり日光浴をしに来ていた。
用事も済んだのでベアーズに声を掛け帰ろうとしたら、巨大なサソリが泉にやって来て近くにいた生き物達を散らせる動きをしていた。そしてその辺りを自分の縄張りにするかのような態度を取りだしたのだ。
流石に怒りを覚えた僕はヨートス様の言葉を思い出し、まずサソリにブーメランを当て泉の外にサソリを誘い出して視界から僕の姿を外した。
そして僕を探している間に後ろに回って体に飛び乗り、額辺りを短剣で刺し悲鳴を上げさせたところで懐からデザートフラワーを1本掴んでサソリの口に投げ込んでその場を離れた。
暫くしたらサソリの体が炎に包まれてそのまま生き絶えた。
(ホントに自然発火するんだ)そう思っているとベアーズが寄って来た。その後僕らは泉には戻らずにエルフの里へ飛んだ。
里に戻ってヨートス様にデザートフラワーを手に入れれた事を報告し、その日は里に泊まって翌日白い大きな鳥に乗せてもらいマリンタウン近くまで運んでもらった。
そしてマリンタウンに着いてからは街の人達にお医者さんの居場所を聞いて無事デザートフラワーを渡せた。すぐにお医者さんはデザートフラワーを煎じたのち患者さんに施したところ、無事病気も治ったようだ。
それを見届けたところで依頼達成の証をもらいハウル様の所へ飛び、その後ベアーズを送るためにまた森の入り口に連れて行ってもらって寝床に向かった。
寝床に着いて「じゃあね、ベアーズ」ベアーズを置いてその場を離れようとしたら、ピョンとなんと僕の背中にベアーズが引っ付いて来たのだった。
「お、おいベアーズ! 離れろよ」と振り落とそうとしても全然離れなかった。「ベアー、何とかしてくれよ」とベアーに助けを求めたが動く気配がなかった。
「無視かよ!!」と言っても反応がなかった。(どうすりゃいいんだよぉ······)と思っていたらハウル様が、「そのまま連れてゆけば良いのではないか?」と仰った。
流石にそれを聞いて「つ、連れて行くって学校に? イヤイヤイヤ、無理でしょ!」「案外何とかなるかもしれんぞ。のぉベアーよ」と言われてベアーは小さく首を縦に振った。(えぇーーーっ!?)と思いつつハウル様が学校に送ってくれた。
仕方がないのでそのままバーミリアン先生の所へ向かった。そして······。
「バーミリアン先生!」「おぉレックス。もしや?」「はい。デザートフラワーのクエスト終わりました!」と言って依頼達成の証を見せた。
「おぉご苦労だったなぁ。よし! 実技の試験は合格だ。後はこっちで処理するから、教科の勉強を頑張るんだな」「はい。失礼します」と言って後ろを向いた。
その直後、「ん!? おいっ! ちょっと待てレックス!!」バーミリアン先生が大声で僕を呼び止めた。
(やっぱり)と思いつつ「な、何でしょう?」と尋ねたら、「何でしょうじゃないだろ! その背中のクマは何だ!!」と聞いてきた。
「えーーーっと、ですねぇ······」ベアーズを連れてくることになった経緯を説明した。
「ハ、ハウル殿がそう言ったのか?」「やっぱり無理ですよねぇ。学校で過ごさせるなんて」
そう僕が言ったら、「······いや、待て」「えっ?」バーミリアン先生は何かを考え出し、「暫く待っていろ」と部屋を出て行った。
(な、何だ?)と思いながら部屋で待っていた。すると、「レックス。一緒に来てくれ」「は、はい」そうバーミリアン先生に言われ後について行った。
バーミリアン先生の後について行ったら学校敷地内の一番奥の平原部に連れてこられた。そして、そこに急きょベアーズを野放しするためのスペースが設けられることになったのだった(うそぉ)。
基本は僕が学校内にいる時はこのスペース内で過ごさせ、学校を出る時に連れて行って寄宿舎内の自室でのみ過ごさせる(寄宿舎側の許可は取得済)事となった。
あの後バーミリアン先生がジルコニー校長に報告し、ハウル様が仰ったと聞いたらジルコニー校長も敷地内で過ごさせる事を許可して下さり、今回の措置が行われる事となったのだった。
「良かったな、ベアーズ。ここに残れて」僕が言ってもベアーズはスペース内を駆け回り続けて聞く耳持たなかった。
取り敢えず、兄ちゃんとアリスに早く伝えておこうと思って2人を探しに向かった。
そしてまず兄ちゃん(とお姉ちゃん)を連れてきて、その後アリスを連れてきた。
流石に2人とも「何でー!?」と大いに驚いていた。
ちなみに、試験は全員今回も合格だったとの事だ(僕は今回筆記はギリギリだった······)。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
1人生活なので自由な生き方を謳歌する
さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。
出来損ないと家族から追い出された。
唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。
これからはひとりで生きていかなくては。
そんな少女も実は、、、
1人の方が気楽に出来るしラッキー
これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。
相手不在で進んでいく婚約解消物語
キムラましゅろう
恋愛
自分の目で確かめるなんて言わなければよかった。
噂が真実かなんて、そんなこと他の誰かに確認して貰えばよかった。
今、わたしの目の前にある光景が、それが単なる噂では無かったと物語る……。
王都で近衛騎士として働く婚約者に恋人が出来たという噂を確かめるべく単身王都へ乗り込んだリリーが見たものは、婚約者のグレインが恋人と噂される女性の肩を抱いて歩く姿だった……。
噂が真実と確信したリリーは領地に戻り、居候先の家族を巻き込んで婚約解消へと向けて動き出す。
婚約者は遠く離れている為に不在だけど……☆
これは婚約者の心変わりを知った直後から、幸せになれる道を模索して突き進むリリーの数日間の物語である。
果たしてリリーは幸せになれるのか。
5〜7話くらいで完結を予定しているど短編です。
完全ご都合主義、完全ノーリアリティでラストまで作者も突き進みます。
作中に現代的な言葉が出て来ても気にしてはいけません。
全て大らかな心で受け止めて下さい。
小説家になろうサンでも投稿します。
R15は念のため……。
私は逃げます
恵葉
ファンタジー
ブラック企業で社畜なんてやっていたら、23歳で血反吐を吐いて、死んじゃった…と思ったら、異世界へ転生してしまったOLです。
そしてこれまたありがちな、貴族令嬢として転生してしまったのですが、運命から…ではなく、文字通り物理的に逃げます。
貴族のあれやこれやなんて、構っていられません!
今度こそ好きなように生きます!
婚約破棄はいいですが、あなた学院に届け出てる仕事と違いませんか?
来住野つかさ
恋愛
侯爵令嬢オリヴィア・マルティネスの現在の状況を端的に表すならば、絶体絶命と言える。何故なら今は王立学院卒業式の記念パーティの真っ最中。華々しいこの催しの中で、婚約者のシェルドン第三王子殿下に婚約破棄と断罪を言い渡されているからだ。
パン屋で働く苦学生・平民のミナを隣において、シェルドン殿下と側近候補達に断罪される段になって、オリヴィアは先手を打つ。「ミナさん、あなた学院に提出している『就業許可申請書』に書いた勤務内容に偽りがありますわよね?」――
よくある婚約破棄ものです。R15は保険です。あからさまな表現はないはずです。
※この作品は『カクヨム』『小説家になろう』にも掲載しています。
「お前のような奴は修行しなおして来い」と言われて神界を追い出された僕 ~ハッピーポイントを貯めておうちに帰ろう~
志波 連
ファンタジー
天界で怠惰な暮らしを送っていたクロスが、いつものように美女たちと泉で戯れていると、いきなり現れた父神に人間界で修行してこいと申し渡された。
女も酒も食べ物も、生活に必要なあらゆることが指一本で叶っていたクロスに課せられた課題は『人々に幸福感を感じさせるたびに付与されるハッピーポイントを10万ポイント集める』というものだった。
ポイント与奪権を父神から与えられたヘルメの監視のもと、クロスの奮闘が始まる。
日々細かい親切を繰り返し、ちまちまとポイントを貯めて衣食住を賄いつつ、早く神界に戻り再び幸せな暮らしを夢見るクロス。
そんなクロスが没落した伯爵家令嬢アンナマリーに恋をしてしまった。
他サイトでも掲載しています。
R15は保険です。
表紙は写真ACより転載しています。
かつて私のお母様に婚約破棄を突き付けた国王陛下が倅と婚約して後ろ盾になれと脅してきました
お好み焼き
恋愛
私のお母様は学生時代に婚約破棄されました。当時王太子だった現国王陛下にです。その国王陛下が「リザベリーナ嬢。余の倅と婚約して後ろ盾になれ。これは王命である」と私に圧をかけてきました。
趣味を極めて自由に生きろ! ただし、神々は愛し子に異世界改革をお望みです
紫南
ファンタジー
魔法が衰退し、魔導具の補助なしに扱うことが出来なくなった世界。
公爵家の第二子として生まれたフィルズは、幼い頃から断片的に前世の記憶を夢で見ていた。
そのため、精神的にも早熟で、正妻とフィルズの母である第二夫人との折り合いの悪さに辟易する毎日。
ストレス解消のため、趣味だったパズル、プラモなどなど、細かい工作がしたいと、密かな不満が募っていく。
そこで、変身セットで身分を隠して活動開始。
自立心が高く、早々に冒険者の身分を手に入れ、コソコソと独自の魔導具を開発して、日々の暮らしに便利さを追加していく。
そんな中、この世界の神々から使命を与えられてーーー?
口は悪いが、見た目は母親似の美少女!?
ハイスペックな少年が世界を変えていく!
異世界改革ファンタジー!
息抜きに始めた作品です。
みなさんも息抜きにどうぞ◎
肩肘張らずに気楽に楽しんでほしい作品です!
お兄様、奥様を裏切ったツケを私に押し付けましたね。只で済むとお思いかしら?
百谷シカ
恋愛
フロリアン伯爵、つまり私の兄が赤ん坊を押し付けてきたのよ。
恋人がいたんですって。その恋人、亡くなったんですって。
で、孤児にできないけど妻が恐いから、私の私生児って事にしろですって。
「は?」
「既にバーヴァ伯爵にはお前が妊娠したと告げ、賠償金を払った」
「はっ?」
「お前の婚約は破棄されたし、お前が母親になればすべて丸く収まるんだ」
「はあっ!?」
年の離れた兄には、私より1才下の妻リヴィエラがいるの。
親の決めた結婚を受け入れてオジサンに嫁いだ、真面目なイイコなのよ。
「お兄様? 私の未来を潰した上で、共犯になれって仰るの?」
「違う。私の妹のお前にフロリアン伯爵家を守れと命じている」
なんのメリットもないご命令だけど、そこで泣いてる赤ん坊を放っておけないじゃない。
「心配する必要はない。乳母のスージーだ」
「よろしくお願い致します、ソニア様」
ピンと来たわ。
この女が兄の浮気相手、赤ん坊の生みの親だって。
舐めた事してくれちゃって……小娘だろうと、女は怒ると恐いのよ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる