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学校での出来事
第22話 雪かき
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ある日レックスより早く目覚め、昨日までと比べて若干寒く感じたので(今日はなんか寒いなぁ)と思いつつ外を見たら······。
(あっ、雪だぁ!)窓の外では森にいた時にもたまに見た雪が空から降っていたのだった。それを見て(レックス、雪だよ雪!)レックスを起こした。
少ししてレックスも「うーん、何? ベアーズ······ふぁあー」と寝ぼけながら起き、(外見て、外)窓の外を見るように促したのでレックスが外を見て「······うわぁ、雪だぁ!」と驚いていた。
それからレックスは身じたくをして朝ごはんを食べに行き、ボクのごはんを持って帰って来てボクが食べた後しばらく一緒に部屋で降っていた雪を見ていた。
すると突然「レックスよ」(ん?)「その声は······」部屋に以前会ったハウルってヒトが現れた。
「ハウル様!」「レックスよ。儂からたっての頼みがある!」とハウルってヒトは厳しそうな顔でレックスに言った。
「な、何でしょうか?」「それは、儂の家の前の雪かきをしてくれぬか?」と聞いて突然レックスは転けた(な、何!?)。
「ゆ、雪かきぃ?」(あ、その事で転げたんだ)「今年はなぜか相当雪が降り積もってしまってのぉ。家に入るに入れなくなってしまったのじゃ」「ま、まぁ良いですけど」「助かるわ」「それじゃあ、ちょっと兄ちゃんも誘って来ますね?」「うむ、頼んだ」「はい」とレックスは出て行った。
(やれやれ)そうボクが思っていると「そう言うな、ベアーズよ」(えっ!?)突然ハウルってヒトがボクに話し掛けてきた。ボクが心の中で思ったことを理解したように。
「ガア?(ボクが思ったことが分かるの?)」と尋ねると「一応賢者と呼ばれておるからのぉ。生き物や植物などの気持ちや言うとる事も分かるのじゃよ」(す、凄い)
そう思ってると「あとベアーズよ」(ん?)「これから儂の事は"ハウルのおっちゃん"って呼んでもらえば良いからのぉ」「ガウ?(ハウルの、おっちゃん?)」「うむ」「ガア!(分かった!)」「フフッ」
ハウルのおっちゃんとの会話が一段落したのを見計ったように「お待たせしました、ハウル様」「どうも」レックスがアッシュを連れて帰って来た。
「うむ。では行くとしよう」とハウルのおっちゃんの体にレックス達が手を触れ、ハウルのおっちゃんが手に持っていた物で地面を突いたら······。
「「······」」(······)目の前が辺り一面雪が地面に積もっている景色が広がっていたため、ボク達は誰も言葉が出なかった。
少しして「ハ、ハウル様。お家ってどの辺りでしたっけ?」レックスが聞くとハウルのおっちゃんは「この辺りじゃ」あるところを示した。
それを聞いてレックスとアッシュは持ってきた物でその辺りの雪をどかし始めた。
(それじゃあボクも)そう思いレックス達の邪魔にならないよう、それでいてレックス達の近くの雪を掘ってどかし始めた。
すると、ヒョイッ!(ん?)突然誰かに抱かれて体が地面から離された。後ろを振り向いたら、ハウルのおっちゃんだった。
「(ベアーズ。お主は良いんじゃよ、やらなくて)」(え?)そう言われて不思議に思っているとハウルのおっちゃんはニコリと笑い、また手に持っていた物で地面を突いた。
するとまた周りの景色が変わり、どこかの部屋の中だと分かった。
(ここどこ?)とボクが思っていると「儂の家の中じゃよ」(ハウルのおっちゃんの?)と答えてくれた。
その直後「あ、おかえりなさいハウル様」(えっ!?)奥からアリスが現れた。
(ア、アリス?)「あ、ベアーズも連れてきたんだレックス」「うむ。さすがにこ奴には雪は堪えるじゃろうと思って、先に連れて来たんじゃ」「そうだったんですね」と2人のやり取りを聞いてますます(ど、どういう事?)と混乱した。
すると「実はのぉベアーズよ。今回の事は村に帰れないでいるレックス達を儂が食事などを用意して招待してやろうと考えた事何じゃよ」(そ、そうだったんだ)
「じゃが、本当に家の前に少々雪が積もりだしてのぉ。それで体力を消耗させる意味も込めてわざと家の前に雪を集め、それをレックス達に雪かきをさせ······」「その間に私とハウル様とで料理の準備をしようってなったのよ」(そういう事ね)
「と言うわけじゃから、お主はここで大人しくしておるんじゃ」(はーい!)ボクを地面に置いてハウルのおっちゃんとアリスは奥に行った。
(それじゃあ······)そう思ってボクは大人しく······部屋の中を歩き回った。
(ここがハウルのおっちゃんが住んでる所かぁ)などと思いながら自分の目線と同じ高さにある物や、目線を少し上げれば見られる所にある物を色々見て回った。
その際かなり上の方にも何かがあることが分かり、(何だろう? あれ······)と見続け、ようやく誰かの姿をした何かだと分かったその時······。
ガチャッ!(あっ!)「ハウル様、雪かき終わりましたぁ」と言いながらレックスとアッシュが入って来た。
それを聞いてアリスとハウルのおっちゃんが奥からやって来て、ボクもレックス達の傍に寄ったところで「お疲れ様!」(おつかれー!)アリスが2人に声をかけた。
「ア、アリス?」「何でいるの? しかもベアーズまで」さすがにレックス達も不思議に思っていた。
そこでハウルのおっちゃんから今回の事を聞いたら、「ったく、そりゃないぜハウル様」「本当ですよ」と騒いだ。
「もう良いではないか。ほれ、料理が冷めてしまうぞ」「ほら、2人とも早く食べましょ!」(そうそう)アリスやハウルのおっちゃんに言われてレックス達は食べ物が用意された所に向かった。
そして料理を食べ始めてからレックス達は「それにしても、今年も本当に色々あったよねぇ?」「そうだなぁ。例えば······」「そうそう、それから······」「うん。それに······」「フォフォフォッ。そうかそうか」(うんうん、そうそう)などとこの1年の間にあった思い出を楽しそうに話し出したのだった。
それらを聞きながらボクも(本当にこの1年は良かったなぁ。来年もこんな風に過ごせたらなぁ······)と思いながら用意された料理を食べ続けたのだった······。
(あっ、雪だぁ!)窓の外では森にいた時にもたまに見た雪が空から降っていたのだった。それを見て(レックス、雪だよ雪!)レックスを起こした。
少ししてレックスも「うーん、何? ベアーズ······ふぁあー」と寝ぼけながら起き、(外見て、外)窓の外を見るように促したのでレックスが外を見て「······うわぁ、雪だぁ!」と驚いていた。
それからレックスは身じたくをして朝ごはんを食べに行き、ボクのごはんを持って帰って来てボクが食べた後しばらく一緒に部屋で降っていた雪を見ていた。
すると突然「レックスよ」(ん?)「その声は······」部屋に以前会ったハウルってヒトが現れた。
「ハウル様!」「レックスよ。儂からたっての頼みがある!」とハウルってヒトは厳しそうな顔でレックスに言った。
「な、何でしょうか?」「それは、儂の家の前の雪かきをしてくれぬか?」と聞いて突然レックスは転けた(な、何!?)。
「ゆ、雪かきぃ?」(あ、その事で転げたんだ)「今年はなぜか相当雪が降り積もってしまってのぉ。家に入るに入れなくなってしまったのじゃ」「ま、まぁ良いですけど」「助かるわ」「それじゃあ、ちょっと兄ちゃんも誘って来ますね?」「うむ、頼んだ」「はい」とレックスは出て行った。
(やれやれ)そうボクが思っていると「そう言うな、ベアーズよ」(えっ!?)突然ハウルってヒトがボクに話し掛けてきた。ボクが心の中で思ったことを理解したように。
「ガア?(ボクが思ったことが分かるの?)」と尋ねると「一応賢者と呼ばれておるからのぉ。生き物や植物などの気持ちや言うとる事も分かるのじゃよ」(す、凄い)
そう思ってると「あとベアーズよ」(ん?)「これから儂の事は"ハウルのおっちゃん"って呼んでもらえば良いからのぉ」「ガウ?(ハウルの、おっちゃん?)」「うむ」「ガア!(分かった!)」「フフッ」
ハウルのおっちゃんとの会話が一段落したのを見計ったように「お待たせしました、ハウル様」「どうも」レックスがアッシュを連れて帰って来た。
「うむ。では行くとしよう」とハウルのおっちゃんの体にレックス達が手を触れ、ハウルのおっちゃんが手に持っていた物で地面を突いたら······。
「「······」」(······)目の前が辺り一面雪が地面に積もっている景色が広がっていたため、ボク達は誰も言葉が出なかった。
少しして「ハ、ハウル様。お家ってどの辺りでしたっけ?」レックスが聞くとハウルのおっちゃんは「この辺りじゃ」あるところを示した。
それを聞いてレックスとアッシュは持ってきた物でその辺りの雪をどかし始めた。
(それじゃあボクも)そう思いレックス達の邪魔にならないよう、それでいてレックス達の近くの雪を掘ってどかし始めた。
すると、ヒョイッ!(ん?)突然誰かに抱かれて体が地面から離された。後ろを振り向いたら、ハウルのおっちゃんだった。
「(ベアーズ。お主は良いんじゃよ、やらなくて)」(え?)そう言われて不思議に思っているとハウルのおっちゃんはニコリと笑い、また手に持っていた物で地面を突いた。
するとまた周りの景色が変わり、どこかの部屋の中だと分かった。
(ここどこ?)とボクが思っていると「儂の家の中じゃよ」(ハウルのおっちゃんの?)と答えてくれた。
その直後「あ、おかえりなさいハウル様」(えっ!?)奥からアリスが現れた。
(ア、アリス?)「あ、ベアーズも連れてきたんだレックス」「うむ。さすがにこ奴には雪は堪えるじゃろうと思って、先に連れて来たんじゃ」「そうだったんですね」と2人のやり取りを聞いてますます(ど、どういう事?)と混乱した。
すると「実はのぉベアーズよ。今回の事は村に帰れないでいるレックス達を儂が食事などを用意して招待してやろうと考えた事何じゃよ」(そ、そうだったんだ)
「じゃが、本当に家の前に少々雪が積もりだしてのぉ。それで体力を消耗させる意味も込めてわざと家の前に雪を集め、それをレックス達に雪かきをさせ······」「その間に私とハウル様とで料理の準備をしようってなったのよ」(そういう事ね)
「と言うわけじゃから、お主はここで大人しくしておるんじゃ」(はーい!)ボクを地面に置いてハウルのおっちゃんとアリスは奥に行った。
(それじゃあ······)そう思ってボクは大人しく······部屋の中を歩き回った。
(ここがハウルのおっちゃんが住んでる所かぁ)などと思いながら自分の目線と同じ高さにある物や、目線を少し上げれば見られる所にある物を色々見て回った。
その際かなり上の方にも何かがあることが分かり、(何だろう? あれ······)と見続け、ようやく誰かの姿をした何かだと分かったその時······。
ガチャッ!(あっ!)「ハウル様、雪かき終わりましたぁ」と言いながらレックスとアッシュが入って来た。
それを聞いてアリスとハウルのおっちゃんが奥からやって来て、ボクもレックス達の傍に寄ったところで「お疲れ様!」(おつかれー!)アリスが2人に声をかけた。
「ア、アリス?」「何でいるの? しかもベアーズまで」さすがにレックス達も不思議に思っていた。
そこでハウルのおっちゃんから今回の事を聞いたら、「ったく、そりゃないぜハウル様」「本当ですよ」と騒いだ。
「もう良いではないか。ほれ、料理が冷めてしまうぞ」「ほら、2人とも早く食べましょ!」(そうそう)アリスやハウルのおっちゃんに言われてレックス達は食べ物が用意された所に向かった。
そして料理を食べ始めてからレックス達は「それにしても、今年も本当に色々あったよねぇ?」「そうだなぁ。例えば······」「そうそう、それから······」「うん。それに······」「フォフォフォッ。そうかそうか」(うんうん、そうそう)などとこの1年の間にあった思い出を楽しそうに話し出したのだった。
それらを聞きながらボクも(本当にこの1年は良かったなぁ。来年もこんな風に過ごせたらなぁ······)と思いながら用意された料理を食べ続けたのだった······。
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