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二人で散歩……母と修羅場━終焉
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……私、本当に使い勝手の良い
あんたの奴隷だった?
バカは、バカのままでいれば、
思いのまま利用出来るから?
怒りが増長して行きそうだった。
が、そのときおじじは、度重なる鬼瓦の唾を飛ばすマシンガントークで、
弱り始め、反論してた声も小さくなっていった。
(脊髄損傷が原因。腹筋も弱い)
それに気付いた私は
は!となり、目が覚める。
忠告を無視しために、叔父を苦しめている。
やっぱりバカだ、私。
大事な兄から貰ったものを簡単に扱ってた自分の落ち度なのに。
目を覚ませ。私。
徐々に気持ちが冷静になってきた。
……確かにショックは、大きい。
本当に、母親が私を利用するために、
なんでも言うことを聞く従順に育ていたことに。
はっきりと本音を口にしたのだ。
終わらせよう。
もうこれしかバカな私は、方法が無かった。
「絵書いてた、あのデカイノートどこだ?」
相変わらず、お金のことにしか頭にない母、
でも、さすがにおじじが弱ってきて、
悪いと思ったのか、
攻撃の手を再度、こちらに向ける。
スケッチブックのことか。
私は、ハーフパンツのポケットに手を入れ、取り出したものを見せた。
二つ折りにした茶色の紙、二枚。
母に見つかった日から、
焦ってあちこちに隠し場所を移動していた。
今日、場所を探すためにポケットに入れていたのだ。
それを見た瞬時に掴もうとした、金の亡者を振り切り、
おじじの電動式車椅子が出入りしている玄関の引き戸を全開した。
これしか方法は、浮かばなかった。
知恵を付けたバカ娘の行動。
その日は、快晴。
周りは、開拓地。あまりまだ家もなく、人も歩いていない。
だから、風通しも最高。
私、紙幣二枚、躊躇いなく
二人の前で破り、細かく千切る。
それを、外に放り投げた。
その瞬間、母の阿鼻叫喚
体調が復活した、おじじのニヤリ顔
解放感に浸る私。
そして、諭吉の紙吹雪は、綺麗に舞った。
あんたの奴隷だった?
バカは、バカのままでいれば、
思いのまま利用出来るから?
怒りが増長して行きそうだった。
が、そのときおじじは、度重なる鬼瓦の唾を飛ばすマシンガントークで、
弱り始め、反論してた声も小さくなっていった。
(脊髄損傷が原因。腹筋も弱い)
それに気付いた私は
は!となり、目が覚める。
忠告を無視しために、叔父を苦しめている。
やっぱりバカだ、私。
大事な兄から貰ったものを簡単に扱ってた自分の落ち度なのに。
目を覚ませ。私。
徐々に気持ちが冷静になってきた。
……確かにショックは、大きい。
本当に、母親が私を利用するために、
なんでも言うことを聞く従順に育ていたことに。
はっきりと本音を口にしたのだ。
終わらせよう。
もうこれしかバカな私は、方法が無かった。
「絵書いてた、あのデカイノートどこだ?」
相変わらず、お金のことにしか頭にない母、
でも、さすがにおじじが弱ってきて、
悪いと思ったのか、
攻撃の手を再度、こちらに向ける。
スケッチブックのことか。
私は、ハーフパンツのポケットに手を入れ、取り出したものを見せた。
二つ折りにした茶色の紙、二枚。
母に見つかった日から、
焦ってあちこちに隠し場所を移動していた。
今日、場所を探すためにポケットに入れていたのだ。
それを見た瞬時に掴もうとした、金の亡者を振り切り、
おじじの電動式車椅子が出入りしている玄関の引き戸を全開した。
これしか方法は、浮かばなかった。
知恵を付けたバカ娘の行動。
その日は、快晴。
周りは、開拓地。あまりまだ家もなく、人も歩いていない。
だから、風通しも最高。
私、紙幣二枚、躊躇いなく
二人の前で破り、細かく千切る。
それを、外に放り投げた。
その瞬間、母の阿鼻叫喚
体調が復活した、おじじのニヤリ顔
解放感に浸る私。
そして、諭吉の紙吹雪は、綺麗に舞った。
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