Vegetables

二一

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Vegetablesー1-

十五夜 4

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「千章!」

 頬を軽く叩かれる感触に目を開き、次の瞬間止めていた呼吸を慌てて始める。浅い呼吸を繰り返す俺に律は目を細めて――。

「っ律!!……やめっ……」

 律が俺自身を口に含んだ。

 必死だった俺はどうやらイケていなかったらしく、その芯はまだ熱くたぎっている。

「んっ……ふぁっ……律! いいからっ……」

 俺の懇願は完全に無視されて、律の口内で絶頂を迎えてしまう。

「やっ……はなせ……って……っやぁあ!」

 限界すぎて全く耐えることができなかった。俺は更に荒くなった息遣いを隠すように、両手で顔を覆った。

「隠すな……」

 律が容赦なく両手をはがし取る。恥ずかしいんだからちょっとくらい勘弁して欲しい。

「……その顔、エロすぎ」

 律が俺を覗き込んでそういった。恥ずかしすぎて死んでしまいそうだ。



 身体ににじんだ汗が冷たく感じ始めたころ、急に眠気が襲ってきた。思えば昨日は緊張してまともに寝ていなかったんだ。しかも律の腕の中が堪らなく気持ちイイ。

 俺は今度こそ意識を手放した――。

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