妊娠条令

楽園喪失

1機のヘリコプターが上空を飛んでいる。

田中はぎょっとした。

ここの宝島は、見つからないという定説が崩されたと思った。

しかし、ヘリコプターは、すぐに消えた。

田中は、歩と葵が追いかけて来たと思った。

ヘリコプターの中で歩と葵は田中を見て殺す気にもならなくなった。

「葵、普通の中学生に戻ろうか？お腹にいる子、幸せに育てよう。」

「そうだね。」

そんな話をしていると1機のステルスが追って来た。

「そんなに簡単にはいかないか‥。」

歩は、ステルスから離れて宝島に着地した。

歩は、美しい女達に囲まれて

「悪い。葵。一人で帰ってくれ！」

と言って女を抱き始めた。

「え？」

その時に葵はコンドームを着けたと嘘をついていた歩が蘇って来た。

葵は、一人でヘリコプターに乗り宝島に核爆弾を落とした。

「さようなら、ダメ男。」

と呟いて日本に帰った。

田中は、ステルスの中で宝島が木っ端微塵になるのを見ていた。