ダメ女

タバコ

mixiで、ある年上の女と知り合った。

女は良く笑いタバコを吸って温かい印象だった。

居酒屋に来たが酒を飲まない。

久しぶりに楽しい時間が過ごせた。

正直、この時、僕は、落ち込んでいた。

茨城県に住んでいる22歳の女と深い関係になっていたが俺の正体をさらけ出した。泣きながら僕は言った女は一緒に泣いてくれて別れた。

結局、男が働けないという形になると結婚も出来ないのかと世の中の不条理に唾を吐きたくなった。

そんな時に出逢ったのが真壁由香だった。

由香は、沈黙が苦手だからずっと話していた｡

帰りは車でアパートに送ってくれた。

それから由香は、毎週末に車で迎えに来てくれた。

「ねぇ、健太、朝、わたしを起こさないでね。」と言われた。

金曜日の夜、二人でスーパーに寄って

食材を買った。

「ビール飲む？」

「あ、うん。」

正直、30代に入ってからお酒に弱くなっていた。

でも、由香が聞いてくれるのでyesと答えた。

僕は、土曜日の朝は昨晩、由香が握ってくれたおにぎりを食べてコーラを飲んだ。

由香は、起こさない。由香は片道2時間かかる会社に通勤している。

だから、僕におにぎりを作って借りてきたDVDでも観ててって言われた。

由香は、自然に起きるまでは起こすのは禁止なのだ。

タバコは、僕のためにキッチンの換気扇の前で吸ってくれている。