53 / 88
⑥ 歴史あるハンバーグ
④
しおりを挟む
すごい……立派なお店だなぁ。
水斗君のお家はこっちか。
お家も綺麗な一軒家だ。
お店の方は……ファミレスよりは小さいけど、それでもさすが人気なお店だけはある。
すごくピカピカで、海外のお店みたいだ。
「ん? あれ! ヒビコじゃないか!?」
ゴミ袋を持った水斗君が、お店から出てきた。
あ、すぐに見つかってしまった……。
「ど、どーも、水斗君」
「オレの家知ってたっけ?」
「あ、珠子先生に教えてもらった」
「ふーん。あ、もしかして浮遊霊でも見つかったか?」
「違うの。水斗君のお店、一度来てみたかったから」
そう言うと、水斗君は嬉しそうな顔をした。
お店の前にあるゴミ置き場にゴミ袋を置いてから、私の手を引いた。
「よし、じゃあウチの店を案内してやろう! こっちこっち!」
「ちょっと待ってよ! 引っ張らないでってば!」
もう、水斗君ったら、嬉しそうなんだから。
それほど、このお店のことが大好きなのね。
扉を開けると、店内には丸テーブルがたくさん置いてあった。
「ここがホールで、奥がキッチン! 今は父さんが仕込みをしてるから、ちょっとのぞきに行こう!」
「え、いいの!?」
「大丈夫大丈夫!」
うわぁ、ドラマで見たことがあるような、広いキッチンだなぁ。
水斗君のお父さんは白いコックさんの帽子を被っている。
目がたれていて優しそう。
「おや、君は……」
「父さん! こいつがヒビコ! あの霊が見える面白いやつ!」
「ちょっと! 面白いやつって言わないでよ!」
水斗君のお家はこっちか。
お家も綺麗な一軒家だ。
お店の方は……ファミレスよりは小さいけど、それでもさすが人気なお店だけはある。
すごくピカピカで、海外のお店みたいだ。
「ん? あれ! ヒビコじゃないか!?」
ゴミ袋を持った水斗君が、お店から出てきた。
あ、すぐに見つかってしまった……。
「ど、どーも、水斗君」
「オレの家知ってたっけ?」
「あ、珠子先生に教えてもらった」
「ふーん。あ、もしかして浮遊霊でも見つかったか?」
「違うの。水斗君のお店、一度来てみたかったから」
そう言うと、水斗君は嬉しそうな顔をした。
お店の前にあるゴミ置き場にゴミ袋を置いてから、私の手を引いた。
「よし、じゃあウチの店を案内してやろう! こっちこっち!」
「ちょっと待ってよ! 引っ張らないでってば!」
もう、水斗君ったら、嬉しそうなんだから。
それほど、このお店のことが大好きなのね。
扉を開けると、店内には丸テーブルがたくさん置いてあった。
「ここがホールで、奥がキッチン! 今は父さんが仕込みをしてるから、ちょっとのぞきに行こう!」
「え、いいの!?」
「大丈夫大丈夫!」
うわぁ、ドラマで見たことがあるような、広いキッチンだなぁ。
水斗君のお父さんは白いコックさんの帽子を被っている。
目がたれていて優しそう。
「おや、君は……」
「父さん! こいつがヒビコ! あの霊が見える面白いやつ!」
「ちょっと! 面白いやつって言わないでよ!」
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
王女様は美しくわらいました
トネリコ
児童書・童話
無様であろうと出来る全てはやったと満足を抱き、王女様は美しくわらいました。
それはそれは美しい笑みでした。
「お前程の悪女はおるまいよ」
王子様は最後まで嘲笑う悪女を一刀で断罪しました。
きたいの悪女は処刑されました 解説版
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。
理想の王妃様
青空一夏
児童書・童話
公爵令嬢イライザはフィリップ第一王子とうまれたときから婚約している。
王子は幼いときから、面倒なことはイザベルにやらせていた。
王になっても、それは変わらず‥‥側妃とわがまま遊び放題!
で、そんな二人がどーなったか?
ざまぁ?ありです。
お気楽にお読みください。
お姫様の願い事
月詠世理
児童書・童話
赤子が生まれた時に母親は亡くなってしまった。赤子は実の父親から嫌われてしまう。そのため、赤子は血の繋がらない女に育てられた。 決められた期限は十年。十歳になった女の子は母親代わりに連れられて城に行くことになった。女の子の実の父親のもとへ——。女の子はさいごに何を願うのだろうか。
ローズお姉さまのドレス
有沢真尋
児童書・童話
最近のルイーゼは少しおかしい。
いつも丈の合わない、ローズお姉さまのドレスを着ている。
話し方もお姉さまそっくり。
わたしと同じ年なのに、ずいぶん年上のように振舞う。
表紙はかんたん表紙メーカーさまで作成
悪女の死んだ国
神々廻
児童書・童話
ある日、民から恨まれていた悪女が死んだ。しかし、悪女がいなくなってからすぐに国は植民地になってしまった。実は悪女は民を1番に考えていた。
悪女は何を思い生きたのか。悪女は後世に何を残したのか.........
2話完結 1/14に2話の内容を増やしました
地球一家がおじゃまします
トナミゲン
児童書・童話
1話10分読み切りで、どれから読んでもOK。各10分の話の中にカルチャーショックと平均2回のどんでん返しを盛り込みました。アニメの脚本として書いたものを、多くの人に読んでいただきたいので、小説形式にしました。アニメ化を目指していますので、応援よろしくお願いします!
あらすじ:地球に住む父、母、長男ジュン、長女ミサ、次男タク、次女リコの一家6人を『地球一家』と呼ぶことにする。6人は、地球とよく似た星を巡るツアーに参加し、ホームステイしながらいろいろな星の生活を見て回る。ホストファミリーと共に過ごし、地球では考えられないような文化や習慣を体験し、驚きの毎日を過ごしながら家族が成長していく。
アルファポリス、小説家になろうで連載中です。
以下の情報提供サイトで、縦書きやふりがな付きの文章を用意します。
https://twitter.com/gentonami1225
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる