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現れる狂気
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「おはよう恋哉君」
「おはよう狂華さん」
いつも通り私達は挨拶を交わす
いつもと違うことは友人の関係から恋人への関係へとなったことだ
私達が付き合った事はたちまち噂になった
美男美女カップル なんてもてはやされて
私も恋哉君と付き合ったら自分の天邪鬼が治る
...そう思ってはいたのだがいつも恋哉君にはキツく当たってしまっていた
「確かに私達は恋人同士になったけどいままでの関係が大きく変わるわけじゃないから。覚悟しておきなさい」
「ホント、私と付き合えたこと感謝してよね 嫌々了承したみたいなものだから」
「あ、言っとくけど浮気なんてしたらどうなるか分かってる?命は無いと思いなさい」
そんな酷いことばかりを言ってしまっていた
でも、どんな時でも恋哉君は
「うん、分かってるよ」
と笑顔で返してくれる
そんな恋哉君が愛おしい、愛らしい
だから私は恋哉君が好きなんだ 恋哉君を愛しているんだ
そんな気持ちに満たされていた
いつまでもこの幸せは続いて欲しいと思った
このまま一緒に卒業して、結婚して、子作りをして老後を仲良く過ごして...
そんななんて事無い幸せを願っていた
でも、恋愛に障害は付き物
そんな言葉を気に止めてもいた
狂華さんと付き合い始めても今までの関係はほとんど変わらない
でも、付き合った という事実が出来た
きっとこのまま結婚して幸せになるのだろう
そんな事を考えていたら自然に顔が和らいでいた
その度に「何そんな顔しているの?いやらしい」と狂華さんに言われてしまうけれど
いつも気がかりなのは狂華さんのこの嫌味
本人に悪気はないのだろうけれど気が弱い僕にはとても効いていた
そしてどんな時に狂華さんが笑ったり、楽しんだりするのか よく分からなかった
でも、狂華さんの笑う姿を見たい
自分が変わらなければいけない
そう覚悟した
放課後恋哉君を探しに行った時私は見てしまった
恋哉君が告白を受ける場面を
話の内容を聞くため周辺に身を隠した
「結城先輩私と付き合って下さい!」
口調からして恋哉君の後輩のようだった
まさか、告白を了承するわけは...
そんな不安が渦巻いていた
「ごめん、僕彼女いるから」
そう恋哉君は後輩に告げた
私は嬉しかった
私のことを彼女と認識してくれていたから
だが、その後輩が引き下がる様子はなかった
「知ってますよ?彼女がいることくらい 嬉野先輩ですよね?学校中の噂になってますから」
私はその意味がわからなかった
彼女がいる男性に告白するという行為を
「え?じゃあ...」
「いいんです、あなたに彼女がいたって 2番目でいいんです付き合ってくれれば」
わからない
その女が何を言っているのか微塵も理解なんて出来なかった
「そんな事狂華さんに...」
「分かってますよ でも、これを断ったら嬉野先輩がどうなっても知りませんよ?」
「狂華さんに何をするつもりだ!」
見たことない恋哉君の姿があった
自分のためにこんなに一生懸命になってくれている
そんな事を考えていたら嬉しくて仕方がなかった
「私にそれを教える義務はありません では、また」
「何なんだ...狂華さんに何かあったら どうしよう」
「...私がどうかしたの?」
何事も聞いてなかったのように登場する
この話を聞いていたことがバレてしまうときっと気を使われてしまうから
「い、いや何でもないんだ 帰ろう」
「...ええ」
恋哉君は私を思いやってくれる優しくて大好きな人
そんな恋哉君を脅す後輩
自分に何らかの狂気が込み上がってきたのは言うまでもなかった
「狂華の日記」
今日はとても嫌なことがあった
初めて、恋哉君が告白されているところを直接見てしまったのだ
しかも、その輩は恋哉君を脅し困らせていた
絶対に許さない
私に殺されたって仕方ないから、覚悟しておいて
だってあなたが悪いもの
「おはよう狂華さん」
いつも通り私達は挨拶を交わす
いつもと違うことは友人の関係から恋人への関係へとなったことだ
私達が付き合った事はたちまち噂になった
美男美女カップル なんてもてはやされて
私も恋哉君と付き合ったら自分の天邪鬼が治る
...そう思ってはいたのだがいつも恋哉君にはキツく当たってしまっていた
「確かに私達は恋人同士になったけどいままでの関係が大きく変わるわけじゃないから。覚悟しておきなさい」
「ホント、私と付き合えたこと感謝してよね 嫌々了承したみたいなものだから」
「あ、言っとくけど浮気なんてしたらどうなるか分かってる?命は無いと思いなさい」
そんな酷いことばかりを言ってしまっていた
でも、どんな時でも恋哉君は
「うん、分かってるよ」
と笑顔で返してくれる
そんな恋哉君が愛おしい、愛らしい
だから私は恋哉君が好きなんだ 恋哉君を愛しているんだ
そんな気持ちに満たされていた
いつまでもこの幸せは続いて欲しいと思った
このまま一緒に卒業して、結婚して、子作りをして老後を仲良く過ごして...
そんななんて事無い幸せを願っていた
でも、恋愛に障害は付き物
そんな言葉を気に止めてもいた
狂華さんと付き合い始めても今までの関係はほとんど変わらない
でも、付き合った という事実が出来た
きっとこのまま結婚して幸せになるのだろう
そんな事を考えていたら自然に顔が和らいでいた
その度に「何そんな顔しているの?いやらしい」と狂華さんに言われてしまうけれど
いつも気がかりなのは狂華さんのこの嫌味
本人に悪気はないのだろうけれど気が弱い僕にはとても効いていた
そしてどんな時に狂華さんが笑ったり、楽しんだりするのか よく分からなかった
でも、狂華さんの笑う姿を見たい
自分が変わらなければいけない
そう覚悟した
放課後恋哉君を探しに行った時私は見てしまった
恋哉君が告白を受ける場面を
話の内容を聞くため周辺に身を隠した
「結城先輩私と付き合って下さい!」
口調からして恋哉君の後輩のようだった
まさか、告白を了承するわけは...
そんな不安が渦巻いていた
「ごめん、僕彼女いるから」
そう恋哉君は後輩に告げた
私は嬉しかった
私のことを彼女と認識してくれていたから
だが、その後輩が引き下がる様子はなかった
「知ってますよ?彼女がいることくらい 嬉野先輩ですよね?学校中の噂になってますから」
私はその意味がわからなかった
彼女がいる男性に告白するという行為を
「え?じゃあ...」
「いいんです、あなたに彼女がいたって 2番目でいいんです付き合ってくれれば」
わからない
その女が何を言っているのか微塵も理解なんて出来なかった
「そんな事狂華さんに...」
「分かってますよ でも、これを断ったら嬉野先輩がどうなっても知りませんよ?」
「狂華さんに何をするつもりだ!」
見たことない恋哉君の姿があった
自分のためにこんなに一生懸命になってくれている
そんな事を考えていたら嬉しくて仕方がなかった
「私にそれを教える義務はありません では、また」
「何なんだ...狂華さんに何かあったら どうしよう」
「...私がどうかしたの?」
何事も聞いてなかったのように登場する
この話を聞いていたことがバレてしまうときっと気を使われてしまうから
「い、いや何でもないんだ 帰ろう」
「...ええ」
恋哉君は私を思いやってくれる優しくて大好きな人
そんな恋哉君を脅す後輩
自分に何らかの狂気が込み上がってきたのは言うまでもなかった
「狂華の日記」
今日はとても嫌なことがあった
初めて、恋哉君が告白されているところを直接見てしまったのだ
しかも、その輩は恋哉君を脅し困らせていた
絶対に許さない
私に殺されたって仕方ないから、覚悟しておいて
だってあなたが悪いもの
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