飽きて捨てられた私でも未来の侯爵様には愛されているらしい。

王立学園の卒業を控えた伯爵令嬢エレノアには婚約者がいる。
同学年で幼馴染の伯爵令息ジュリアンだ。
二人はベストカップル賞を受賞するほど完璧で、卒業後すぐ結婚する予定だった。

しかしジュリアンは新入生の男爵令嬢ティナに心を奪われてエレノアを捨てた。

「もう飽きたよ。お前との婚約は破棄する」

失意の底に沈むエレノアの視界には、校内で仲睦まじく過ごすジュリアンとティナの姿が。

「ねえ、ジュリアン。あの人またこっち見てるわ」

ティナはエレノアを敵視し、陰で嘲笑うようになっていた。

そんな時、エレノアを癒してくれたのはミステリアスなマクダウェル侯爵令息ルークだった。
エレノアの深く傷つき鎖された心は次第にルークに傾いていく。

しかしティナはそれさえ気に食わないようで……

やがてティナの本性に気づいたジュリアンはエレノアに復縁を申し込んでくる。

「君はエレノアに相応しくないだろう」
「黙れ、ルーク。エレノアは俺の女だ」

エレノアは決断する……!
24h.ポイント 63pt
514
小説 13,622 位 / 190,699件 恋愛 6,307 位 / 57,523件

あなたにおすすめの小説

[完結]貴女は、ほんとうに友人なの?ー友人も婚約者も奪おうとするのはなぜ?

青空一夏
恋愛
マドレーヌは、私の友人だけれど、私の友人と私以上に仲良くなる。 まぁ、それはいいとしても、私の婚約者とも親しくなろうとするのはどうしてなの? マドレーヌは、本当に友人? 10話完結予定 

浮気くらいで騒ぐなとおっしゃるなら、そのとおり従ってあげましょう。

Hibah
恋愛
私の夫エルキュールは、王位継承権がある王子ではないものの、その勇敢さと知性で知られた高貴な男性でした。貴族社会では珍しいことに、私たちは婚約の段階で互いに恋に落ち、幸せな結婚生活へと進みました。しかし、ある日を境に、夫は私以外の女性を部屋に連れ込むようになります。そして「男なら誰でもやっている」と、浮気を肯定し、開き直ってしまいます。私は夫のその態度に心から苦しみました。夫を愛していないわけではなく、愛し続けているからこそ、辛いのです。しかし、夫は変わってしまいました。もうどうしようもないので、私も変わることにします。

姉の持ち物を無断で使い続けている妹とそれを許可して好きにさせていると勘違いしていた子息と婚約破棄したことで、厄介払いすることができました

珠宮さくら
恋愛
アザレアは、何かと妹に自分の持ち物を無断で使用されていたが、婚約者はアザレアが許可していると思っていて……。 ※全2話。

婚約者が幼馴染を愛人にすると宣言するので、別れることにしました

法華
恋愛
貴族令嬢のメリヤは、見合いで婚約者となったカールの浮気の証拠をつかみ、彼に突きつける。しかし彼は悪びれもせず、自分は幼馴染と愛し合っていて、彼女を愛人にすると言い出した。そんなことを許すわけにはいきません。速やかに別れ、カールには相応の報いを受けてもらいます。 ※四話完結

愛することはないと言われて始まったのですから、どうか最後まで愛さないままでいてください。

田太 優
恋愛
「最初に言っておく。俺はお前を愛するつもりはない。だが婚約を解消する意思もない。せいぜい問題を起こすなよ」 それが婚約者から伝えられたことだった。 最初から冷めた関係で始まり、結婚してもそれは同じだった。 子供ができても無関心。 だから私は子供のために生きると決意した。 今になって心を入れ替えられても困るので、愛さないままでいてほしい。

【完結】お飾りの妻ですが、毎日がとっても幸せです!

久遠りも
恋愛
メーリン・シャンティは、男爵家の長女だが、家族…特に妹のシャルネから虐げられてきた。 唯一の心の支えは、婚約者のカイト。婚約者と結婚すれば、こんな生活からも抜け出せると考えていた。 婚約者と家族みんなで出席したパーティーで、メーリンは婚約者が、妹と浮気をしているところを目撃してしまう。なぜ浮気したのか問いただすと、「君を愛すのだから、君の妹も愛すのは当然だろう?」と言われた。父も母も、なぜか納得しているようだ。 そんな倫理観のない家族に絶望したメーリンは、とっさに会場を抜け出してしまった。 会場を抜ける途中で、パーティーの参加者である、リベルバ・リメール辺境伯に声をかけられた。 というのも、パーティーで、メーリンの家族からの扱いを受け、同情してしまったらしい。 そんなリベルバ辺境伯は、一つの提案をしてきた。 「自分のお飾りの妻にならないか」と。 リベルバ辺境伯の家に住めば、家族の顔を見なくて済む。 メーリンは、早く自分の家族と絶縁したかったため、その提案を呑んでみることにした。 ※ご都合主義のゆるゆる設定です。

「君の作った料理は愛情がこもってない」と言われたのでもう何も作りません

今川幸乃
恋愛
貧乏貴族の娘、エレンは幼いころから自分で家事をして育ったため、料理が得意だった。 そのため婚約者のウィルにも手づから料理を作るのだが、彼は「おいしいけど心が籠ってない」と言い、挙句妹のシエラが作った料理を「おいしい」と好んで食べている。 それでも我慢してウィルの好みの料理を作ろうとするエレンだったがある日「料理どころか君からも愛情を感じない」と言われてしまい、もう彼の気を惹こうとするのをやめることを決意する。 ウィルはそれでもシエラがいるからと気にしなかったが、やがてシエラの料理作りをもエレンが手伝っていたからこそうまくいっていたということが分かってしまう。

なんでそんなに婚約者が嫌いなのかと問われた殿下が、婚約者である私にわざわざ理由を聞きに来たんですけど。

下菊みこと
恋愛
侍従くんの一言でさくっと全部解決に向かうお話。 ご都合主義のハッピーエンド。 小説家になろう様でも投稿しています。