真実の愛がどうなろうと関係ありません。

伯爵令息サディアスはメイドのリディと恋に落ちた。
婚約者であった伯爵令嬢フェルネは無残にも婚約を解消されてしまう。

「僕はリディと真実の愛を貫く。誰にも邪魔はさせない!」

サディアスの両親エヴァンズ伯爵夫妻は激怒し、息子を勘当、追放する。
それもそのはずで、フェルネは王家の血を引く名門貴族パートランド伯爵家の一人娘だった。
サディアスからの一方的な婚約解消は決して許されない裏切りだったのだ。

一ヶ月後、愛を信じないフェルネに新たな求婚者が現れる。
若きバラクロフ侯爵レジナルド。

「あら、あなたも真実の愛を実らせようって仰いますの?」

フェルネの曾祖母シャーリンとレジナルドの祖父アルフォンス卿には悲恋の歴史がある。

「子孫の我々が結婚しようと関係ない。聡明な妻が欲しいだけだ」

互いに塩対応だったはずが、気づくとクーデレ夫婦になっていたフェルネとレジナルド。
その頃、真実の愛を貫いたはずのサディアスは……


(予定より長くなってしまった為、完結に伴い短編→長編に変更しました)
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