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9(ヴェロニカ)
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ちょうど卵を割った時だった。
一瞬、コックやメイドたちの空気が明らかに変わったのに気付き、肩越しに振り向いた。
「……」
戸口にガイウスが現れることは、フェラレーゼ伯爵家ではそう珍しくはない。
ただ今日はソレーヌがいた。普通、貴族が使用人の領域であるキッチンに現れるなどという事は滅多にないし、それはたとえ平民出身の元女騎士という経歴がある伯爵夫人であろうと例外ではなかった。
戸口で対応したメイドのロージーが私の方を見て何か言葉を返している。
ソレーヌは短く指示を言い残し、すぐその場を去ったようだった。
微妙な雰囲気の中、ロージーは一直線に私の元へ来て気まずそうに告げた。
「ヴェロニカ。奥様が部屋で待っているようにって」
「……はぁ」
つい間の抜けた声が口から洩れた。
「奥様の?」
「わからない、ごめん。聞き返せないもの」
「そうよね」
そしてつい、励ますようにロージーの腕を軽く叩いていた。
使用人の中には未だソレーヌに対する苦手意識を払拭できていない者も少なからずいる。ロージーもその一人だ。
私はやりかけの仕事を引き継ぎ、少し迷って自室に戻った。
女主であるソレーヌからの呼出は、通常なら使用人を介してされるものだ。それが本人自ら姿を現したのだから、通常とは違った意味があるはずだった。
秘密。
私に跡継ぎを産ませようという気の迷いを、彼女は抱えていた。
ガイウスとの結婚生活が目に見えて輝きを放つようになり、急に私に用ができたとすれば、その件か、或いはその件を口には出さなくともそれに関する何かだと思った。
味についてなら今までも人前だろうと言葉を掛けられている。
だから数分とはいえ時が過ぎていくごとに私にはその件としか考えられなくなった。この件についてはガイウスからもその後なにも聞かされていない。
自室に入り緊張して待っていると、ものの数分で扉がノックされた。偶然でないとすれば、死角に身を潜め待っていたということだ。
音が硬く聞こえたのは、私が緊張しているせい。
「はい」
答えるとそっと扉が開かれ、静かにソレーヌが入ってきた。
「時間を取らせてごめんなさい。二人きりで話がしたくて」
私は片膝で跪き頭を下げた。
すぐにソレーヌの手が肩に添えられ、立つよう促された。
ソレーヌは背が高い。
女騎士という尊い務めを果たしていた頃は、今より筋肉質だったかもしれない。けれど昔も今もすらりと背が高い美しい女性であることは事実だ。
何を言われるか、緊張して見上げていた。
だからかもしれない。彼女の美しさの中に、艶めいた熱を見た。毎日ガイウスに愛されている。それは幸福であるはずだ。
私は努めて、控え目且つ従順な笑顔で先を促した。
「ヴェロニカ」
ソレーヌが静かに言葉を紡いだ。
私は返事をするのみ。余計なことは言わないと心に決めている。
「はい」
「ガイウスの相談にのってくれたと聞いたから。ありがとう」
「いいえ」
私が首を振る。
ソレーヌが密やかな笑みを浮かべる。
「毎日、楽しい」
私は無言で頷いた。
「あなたのおかげ」
いくら二人の幸せを願っているからといっても、今この場でかける言葉はない。何を言っても差し出がましく、厚かましくなる。だから黙って、女主の言葉を受け取る。
それでいいと思っていた。
ソレーヌの方でも、そのつもりだと、思った。
「ガイウスは、あなたの言う事なら、なんでも聞く」
「……」
「嬉しそうに」
「……」
「子どもの頃の絆が強いから」
少しずつ。
少しずつ私は違和感に気づき始める。
「あなたと見た未来は、さぞ美しいものだったのでしょうね」
「……奥様」
そうだ。
なぜ気づかなかったのか。
たとえその話だとしてもガイウスが同席する方が自然だ。
ガイウスの耳に入れたくない想いがあるから、私と二人きりになれて人目につかない場所、私の部屋を指定したのだ。
「子どもたちに剣の腕を競わせるなんて、血に塗れて戦ったことのないあなたでなければ思いつかなかったでしょう」
「申し訳ありません、奥様。私」
「責めてないのよ。違うの。私が見えない世界をあなたが見て、あなたが見たのと同じ世界を夫が見た。それがわかってよかったのよ」
「奥様」
「だから、ありがとう」
ソレーヌは微笑んでいた。
私はそれが恐くはなかった。ただ、恐がるべきだと本能が告げていた。
「ヴェロニカ」
「はい」
「私は子どもが産めないの。息子を一人産んだけれど難産で、その後すぐ戦場で負傷して。私の腹には息子を取り出した時にできた傷が一つと、敵の弓に刺し貫かれた傷が二つ、残ってる」
「……」
傷付いた心に寄り添う為の言葉ならば、掛けられる。
けれど違う。ソレーヌの求めているのは慰めではない。彼女は微笑んでいる。
「ガイウスは、そんな私をありのままに愛してくれる」
「はい」
「私の為に、直系の跡継ぎを諦めると言ってくれている」
「……、!」
ソレーヌの顔が急に眼前に迫り、右に逸れた。
そして耳にゆるやかな吐息と囁きが注がれる。
「わかるでしょう?」
「……」
何が。
何を、わかれと言うのか。
「優しいの」
「……はい」
ガイウスは優しい。
そう。私もそれは、よく知っている。わかっている。
でもソレーヌの求めている共感は、別のところにあった。
「彼を傷つけたくないわよね?」
「……」
「子どもたちと、あんなに楽しそうに燥いで……ねえ、ヴェロニカ」
「……」
「ガイウスは──」
それまで優しかった声音が激しく私の耳を突き抜けた。
「子どもが好きなの!」
「!」
無意識に耳を庇い身を竦める。
「ああ、ごめんなさい」
ソレーヌの謝罪は本気と思われる深刻さを帯びていた。驚いた私を支えるように手を添えた。
再び向かい合う位置へとソレーヌの顔が戻ってくる。
「ヴェロニカ」
「はい」
「ガイウスは愛情の深い人よ」
「はい」
「彼は子どもが好きなの」
「……はい」
「あなたが子どもたちに囲まれる味を教えたのよ。わかるわね?」
「……申し訳、……」
ソレーヌが私の目を覗き込んだまま緩く首を振っている。
「申し訳ないのではないのよ。ありがとう。ね?感謝しているの。ヴェロニカ、あの人を幸せにしてくれてありがとうね」
「……奥様」
「もっと幸せにして。ガイウスには、あなたみたいな人から産まれた子どもが必要なの」
「奥様、それは」
「ヴェロニカ」
ソレーヌの指が頬に触れる。
私は息を飲んだ。
ソレーヌの眼差しは、容赦なく敵を追い詰めて生殺与奪を握っていた頃のものだと思わざるを得ない。
「他の誰かじゃいけないのよ。あなたがいいの」
「……」
求めているのは、返答ではなく降伏。
或いは服従。
「あなたは相応しいから」
もう微笑みは消えた。
「ヴェロニカ。これは命令よ」
女主が低く囁く。
それは、私が何よりも聞きたくない、一言だった。
「私の代わりにガイウスの子を産みなさい」
一瞬、コックやメイドたちの空気が明らかに変わったのに気付き、肩越しに振り向いた。
「……」
戸口にガイウスが現れることは、フェラレーゼ伯爵家ではそう珍しくはない。
ただ今日はソレーヌがいた。普通、貴族が使用人の領域であるキッチンに現れるなどという事は滅多にないし、それはたとえ平民出身の元女騎士という経歴がある伯爵夫人であろうと例外ではなかった。
戸口で対応したメイドのロージーが私の方を見て何か言葉を返している。
ソレーヌは短く指示を言い残し、すぐその場を去ったようだった。
微妙な雰囲気の中、ロージーは一直線に私の元へ来て気まずそうに告げた。
「ヴェロニカ。奥様が部屋で待っているようにって」
「……はぁ」
つい間の抜けた声が口から洩れた。
「奥様の?」
「わからない、ごめん。聞き返せないもの」
「そうよね」
そしてつい、励ますようにロージーの腕を軽く叩いていた。
使用人の中には未だソレーヌに対する苦手意識を払拭できていない者も少なからずいる。ロージーもその一人だ。
私はやりかけの仕事を引き継ぎ、少し迷って自室に戻った。
女主であるソレーヌからの呼出は、通常なら使用人を介してされるものだ。それが本人自ら姿を現したのだから、通常とは違った意味があるはずだった。
秘密。
私に跡継ぎを産ませようという気の迷いを、彼女は抱えていた。
ガイウスとの結婚生活が目に見えて輝きを放つようになり、急に私に用ができたとすれば、その件か、或いはその件を口には出さなくともそれに関する何かだと思った。
味についてなら今までも人前だろうと言葉を掛けられている。
だから数分とはいえ時が過ぎていくごとに私にはその件としか考えられなくなった。この件についてはガイウスからもその後なにも聞かされていない。
自室に入り緊張して待っていると、ものの数分で扉がノックされた。偶然でないとすれば、死角に身を潜め待っていたということだ。
音が硬く聞こえたのは、私が緊張しているせい。
「はい」
答えるとそっと扉が開かれ、静かにソレーヌが入ってきた。
「時間を取らせてごめんなさい。二人きりで話がしたくて」
私は片膝で跪き頭を下げた。
すぐにソレーヌの手が肩に添えられ、立つよう促された。
ソレーヌは背が高い。
女騎士という尊い務めを果たしていた頃は、今より筋肉質だったかもしれない。けれど昔も今もすらりと背が高い美しい女性であることは事実だ。
何を言われるか、緊張して見上げていた。
だからかもしれない。彼女の美しさの中に、艶めいた熱を見た。毎日ガイウスに愛されている。それは幸福であるはずだ。
私は努めて、控え目且つ従順な笑顔で先を促した。
「ヴェロニカ」
ソレーヌが静かに言葉を紡いだ。
私は返事をするのみ。余計なことは言わないと心に決めている。
「はい」
「ガイウスの相談にのってくれたと聞いたから。ありがとう」
「いいえ」
私が首を振る。
ソレーヌが密やかな笑みを浮かべる。
「毎日、楽しい」
私は無言で頷いた。
「あなたのおかげ」
いくら二人の幸せを願っているからといっても、今この場でかける言葉はない。何を言っても差し出がましく、厚かましくなる。だから黙って、女主の言葉を受け取る。
それでいいと思っていた。
ソレーヌの方でも、そのつもりだと、思った。
「ガイウスは、あなたの言う事なら、なんでも聞く」
「……」
「嬉しそうに」
「……」
「子どもの頃の絆が強いから」
少しずつ。
少しずつ私は違和感に気づき始める。
「あなたと見た未来は、さぞ美しいものだったのでしょうね」
「……奥様」
そうだ。
なぜ気づかなかったのか。
たとえその話だとしてもガイウスが同席する方が自然だ。
ガイウスの耳に入れたくない想いがあるから、私と二人きりになれて人目につかない場所、私の部屋を指定したのだ。
「子どもたちに剣の腕を競わせるなんて、血に塗れて戦ったことのないあなたでなければ思いつかなかったでしょう」
「申し訳ありません、奥様。私」
「責めてないのよ。違うの。私が見えない世界をあなたが見て、あなたが見たのと同じ世界を夫が見た。それがわかってよかったのよ」
「奥様」
「だから、ありがとう」
ソレーヌは微笑んでいた。
私はそれが恐くはなかった。ただ、恐がるべきだと本能が告げていた。
「ヴェロニカ」
「はい」
「私は子どもが産めないの。息子を一人産んだけれど難産で、その後すぐ戦場で負傷して。私の腹には息子を取り出した時にできた傷が一つと、敵の弓に刺し貫かれた傷が二つ、残ってる」
「……」
傷付いた心に寄り添う為の言葉ならば、掛けられる。
けれど違う。ソレーヌの求めているのは慰めではない。彼女は微笑んでいる。
「ガイウスは、そんな私をありのままに愛してくれる」
「はい」
「私の為に、直系の跡継ぎを諦めると言ってくれている」
「……、!」
ソレーヌの顔が急に眼前に迫り、右に逸れた。
そして耳にゆるやかな吐息と囁きが注がれる。
「わかるでしょう?」
「……」
何が。
何を、わかれと言うのか。
「優しいの」
「……はい」
ガイウスは優しい。
そう。私もそれは、よく知っている。わかっている。
でもソレーヌの求めている共感は、別のところにあった。
「彼を傷つけたくないわよね?」
「……」
「子どもたちと、あんなに楽しそうに燥いで……ねえ、ヴェロニカ」
「……」
「ガイウスは──」
それまで優しかった声音が激しく私の耳を突き抜けた。
「子どもが好きなの!」
「!」
無意識に耳を庇い身を竦める。
「ああ、ごめんなさい」
ソレーヌの謝罪は本気と思われる深刻さを帯びていた。驚いた私を支えるように手を添えた。
再び向かい合う位置へとソレーヌの顔が戻ってくる。
「ヴェロニカ」
「はい」
「ガイウスは愛情の深い人よ」
「はい」
「彼は子どもが好きなの」
「……はい」
「あなたが子どもたちに囲まれる味を教えたのよ。わかるわね?」
「……申し訳、……」
ソレーヌが私の目を覗き込んだまま緩く首を振っている。
「申し訳ないのではないのよ。ありがとう。ね?感謝しているの。ヴェロニカ、あの人を幸せにしてくれてありがとうね」
「……奥様」
「もっと幸せにして。ガイウスには、あなたみたいな人から産まれた子どもが必要なの」
「奥様、それは」
「ヴェロニカ」
ソレーヌの指が頬に触れる。
私は息を飲んだ。
ソレーヌの眼差しは、容赦なく敵を追い詰めて生殺与奪を握っていた頃のものだと思わざるを得ない。
「他の誰かじゃいけないのよ。あなたがいいの」
「……」
求めているのは、返答ではなく降伏。
或いは服従。
「あなたは相応しいから」
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