48 / 79
48
しおりを挟む
「僕を、縛り付けるつもりですか……?」
「いいえ」
「揶揄ってるんですか?」
「いいえ」
「あなたは、何も……」
私がレオンの身に降りかかった酷すぎる不幸をある程度把握していることは彼も承知しているはずだ。ウィリスと再会しただけでは説得力がなかったかもしれないが、私の体にはウィリスの慟哭が刻まれている。
「あなたが男娼にならなければ歩めたはずの人生に立ち返れるように、王女から、あなたを返してもらうのよ」
「僕が……頼みましたか?」
「いいえ。あなたに頼まれなければ、私は、あなたに関わってはいけないの?」
「僕は男娼ですよ!?」
「望んでそうなったわけではないでしょう。私はもう、それを知ってるわ」
「あなたは僕みたいな生き物に関わっちゃいけないんだ。何度言えばわかるんです!?あなたを助けたらそれでもうお終いのはずだったのに……!」
「だから私から来たのよ。これは私が始めたこと。終わらせるのも私」
「僕たちに、あなたの大切な人生の時間を割くなんて……馬鹿げてる」
「私を助けてくれたから、お返しをするの。それだけよ」
「要りません。わかったでしょう?僕たちは聖人だったわけじゃない。あなたを可哀相だとは思ったけど……!」
「恨んでいたの?」
「そうです」
「どうして戦わなかったのかしら。私でさえできたのに。三人とも立ち向かえなかったのは取引があったからじゃない?私も王女に人生を買われた。歯向かえば命はなかった。父も私を人質に取られれば従うしかなかった。あなたは?」
「……言いません」
レオンも半分は認めた。
いくら押し問答しようと私たちが平等に受けた屈辱は事実としてそこにあるのだ。レオンの瞳は怒りに燃えていた。
「言ったら、あなたは善い人だから僕を助けてしまうんでしょう?だったら教えません」
「心配しないで」
「え?」
「あなたは特別じゃない」
「な、なんですか?」
弄ぶような意図はなかったが、レオンを混乱させてしまったらしい。
私はライスト男爵の造船所近くの娼館を回り、娼婦の為の救護院を建てる計画を半ば強引に進めている件を話した。
「何故です?」
レオンは納得できないというより、意味がわからないという表情で私を凝視する。
私は迷わずに答えるだけだ。
「与えられた人生から逸れてしまっているから」
「だからって、あなたがやらなくても」
「あなたたちを通して彼女たちに関わる人生を与えられたから」
「……」
ついにレオンが折れた。
脱力し天井を仰ぐと、呆れたように目を丸くして私を見遣り、呆れとも落胆とも受け取れるような溜息をついて言った。
「なるほど。あなたは神の娘なんて呼ばれて、自分は無敵だと勘違いしてしまったんだ」
「そういうわけじゃないけれど……」
「誰もあなたを止められないと」
「それはそうね」
「僕の問題ではなくて、あなたの使命だと思っているんですね?」
「ある意味ではそう」
「くそ」
「!?」
急に飛び出た悪態に私は驚きの余りベッドの上で軽く跳ねてしまう。
次の瞬間にはレオンが私の体を挟むように両手をベッドに突いて触れるか触れないかの距離で明確な圧力をかけてきた。
「……っ」
「少し落ち着いてくださいよ」
レオンが低い声で囁いた。
私の心臓は早鐘を打ち、全身が熱くなる。
忘れる暇もない程明確な事実だが、レオンは普通に暮らしていたら関われないであろうと思われる程の美青年だ。怒りを隠さず威嚇するような表情の迫力は凄まじく、これまでの遠慮がちな態度とは正反対の圧が更に威力を底上げしている。
私のような地味な女の私にこうも近距離で顔を寄せられると、根拠のない申し訳なさと恥ずかしさで何故か気が動転してしまう。
一気に形勢は逆転した。
卑しくはないが、レオンは男娼として経験を積んだ大人なのだと思い知らされた。
「ねえ」
「はい……」
「最初に此処に来た時も、少し頭に血が上っていましたよね?」
「そうね……」
「あなたを見守る人が一人は傍に居てもいい頃合いですね」
「……?」
「見る目ないですし」
元は手当てをしてくれていたこともあり正面に跪いていたレオンが下からじっと私の目を覗き込んだ。私は息をするのも忘れて食い入るようにレオンを見つめる。
……違う。
私は、今、明確に魅入られているのだろう。
「ヒルデガルド様。僕と、約束してください」
「……」
「返事は?」
「はい」
「次は、危ない奴からは逃げる。立ち向かわずに逃げるんです」
「……」
それはできない。
私は此処で立ち止まるわけにはいかない。そのような甘い決意ではない。そう返そうとした。
レオンが低く祈るように言った。
「神様は、あなたに、誰かと戦えるような大きくて強い体は与えなかった。その代わり、忠実な番犬を与えたんです」
「……え?」
異様な緊張に包まれていた私でも、レオンの言葉に何かを感じた。私の意図した方向とは違う形で、レオンは私を否定していた。
レオンの真剣な眼差しに射抜かれる。
「次からは僕の後ろに隠れて、誰にも傷つけられないようにしてください。二回目の宮廷裁判、御供します」
「いいえ」
「揶揄ってるんですか?」
「いいえ」
「あなたは、何も……」
私がレオンの身に降りかかった酷すぎる不幸をある程度把握していることは彼も承知しているはずだ。ウィリスと再会しただけでは説得力がなかったかもしれないが、私の体にはウィリスの慟哭が刻まれている。
「あなたが男娼にならなければ歩めたはずの人生に立ち返れるように、王女から、あなたを返してもらうのよ」
「僕が……頼みましたか?」
「いいえ。あなたに頼まれなければ、私は、あなたに関わってはいけないの?」
「僕は男娼ですよ!?」
「望んでそうなったわけではないでしょう。私はもう、それを知ってるわ」
「あなたは僕みたいな生き物に関わっちゃいけないんだ。何度言えばわかるんです!?あなたを助けたらそれでもうお終いのはずだったのに……!」
「だから私から来たのよ。これは私が始めたこと。終わらせるのも私」
「僕たちに、あなたの大切な人生の時間を割くなんて……馬鹿げてる」
「私を助けてくれたから、お返しをするの。それだけよ」
「要りません。わかったでしょう?僕たちは聖人だったわけじゃない。あなたを可哀相だとは思ったけど……!」
「恨んでいたの?」
「そうです」
「どうして戦わなかったのかしら。私でさえできたのに。三人とも立ち向かえなかったのは取引があったからじゃない?私も王女に人生を買われた。歯向かえば命はなかった。父も私を人質に取られれば従うしかなかった。あなたは?」
「……言いません」
レオンも半分は認めた。
いくら押し問答しようと私たちが平等に受けた屈辱は事実としてそこにあるのだ。レオンの瞳は怒りに燃えていた。
「言ったら、あなたは善い人だから僕を助けてしまうんでしょう?だったら教えません」
「心配しないで」
「え?」
「あなたは特別じゃない」
「な、なんですか?」
弄ぶような意図はなかったが、レオンを混乱させてしまったらしい。
私はライスト男爵の造船所近くの娼館を回り、娼婦の為の救護院を建てる計画を半ば強引に進めている件を話した。
「何故です?」
レオンは納得できないというより、意味がわからないという表情で私を凝視する。
私は迷わずに答えるだけだ。
「与えられた人生から逸れてしまっているから」
「だからって、あなたがやらなくても」
「あなたたちを通して彼女たちに関わる人生を与えられたから」
「……」
ついにレオンが折れた。
脱力し天井を仰ぐと、呆れたように目を丸くして私を見遣り、呆れとも落胆とも受け取れるような溜息をついて言った。
「なるほど。あなたは神の娘なんて呼ばれて、自分は無敵だと勘違いしてしまったんだ」
「そういうわけじゃないけれど……」
「誰もあなたを止められないと」
「それはそうね」
「僕の問題ではなくて、あなたの使命だと思っているんですね?」
「ある意味ではそう」
「くそ」
「!?」
急に飛び出た悪態に私は驚きの余りベッドの上で軽く跳ねてしまう。
次の瞬間にはレオンが私の体を挟むように両手をベッドに突いて触れるか触れないかの距離で明確な圧力をかけてきた。
「……っ」
「少し落ち着いてくださいよ」
レオンが低い声で囁いた。
私の心臓は早鐘を打ち、全身が熱くなる。
忘れる暇もない程明確な事実だが、レオンは普通に暮らしていたら関われないであろうと思われる程の美青年だ。怒りを隠さず威嚇するような表情の迫力は凄まじく、これまでの遠慮がちな態度とは正反対の圧が更に威力を底上げしている。
私のような地味な女の私にこうも近距離で顔を寄せられると、根拠のない申し訳なさと恥ずかしさで何故か気が動転してしまう。
一気に形勢は逆転した。
卑しくはないが、レオンは男娼として経験を積んだ大人なのだと思い知らされた。
「ねえ」
「はい……」
「最初に此処に来た時も、少し頭に血が上っていましたよね?」
「そうね……」
「あなたを見守る人が一人は傍に居てもいい頃合いですね」
「……?」
「見る目ないですし」
元は手当てをしてくれていたこともあり正面に跪いていたレオンが下からじっと私の目を覗き込んだ。私は息をするのも忘れて食い入るようにレオンを見つめる。
……違う。
私は、今、明確に魅入られているのだろう。
「ヒルデガルド様。僕と、約束してください」
「……」
「返事は?」
「はい」
「次は、危ない奴からは逃げる。立ち向かわずに逃げるんです」
「……」
それはできない。
私は此処で立ち止まるわけにはいかない。そのような甘い決意ではない。そう返そうとした。
レオンが低く祈るように言った。
「神様は、あなたに、誰かと戦えるような大きくて強い体は与えなかった。その代わり、忠実な番犬を与えたんです」
「……え?」
異様な緊張に包まれていた私でも、レオンの言葉に何かを感じた。私の意図した方向とは違う形で、レオンは私を否定していた。
レオンの真剣な眼差しに射抜かれる。
「次からは僕の後ろに隠れて、誰にも傷つけられないようにしてください。二回目の宮廷裁判、御供します」
7
お気に入りに追加
1,566
あなたにおすすめの小説
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
今日も旦那は愛人に尽くしている~なら私もいいわよね?~
コトミ
恋愛
結婚した夫には愛人がいた。辺境伯の令嬢であったビオラには男兄弟がおらず、子爵家のカールを婿として屋敷に向かい入れた。半年の間は良かったが、それから事態は急速に悪化していく。伯爵であり、領地も統治している夫に平民の愛人がいて、屋敷の隣にその愛人のための別棟まで作って愛人に尽くす。こんなことを我慢できる夫人は私以外に何人いるのかしら。そんな考えを巡らせながら、ビオラは毎日夫の代わりに領地の仕事をこなしていた。毎晩夫のカールは愛人の元へ通っている。その間ビオラは休む暇なく仕事をこなした。ビオラがカールに反論してもカールは「君も愛人を作ればいいじゃないか」の一点張り。我慢の限界になったビオラはずっと大切にしてきた屋敷を飛び出した。
そしてその飛び出した先で出会った人とは?
(できる限り毎日投稿を頑張ります。誤字脱字、世界観、ストーリー構成、などなどはゆるゆるです)
hotランキング1位入りしました。ありがとうございます
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
いじめられ続けた挙げ句、三回も婚約破棄された悪役令嬢は微笑みながら言った「女神の顔も三度まで」と
鳳ナナ
恋愛
伯爵令嬢アムネジアはいじめられていた。
令嬢から。子息から。婚約者の王子から。
それでも彼女はただ微笑を浮かべて、一切の抵抗をしなかった。
そんなある日、三回目の婚約破棄を宣言されたアムネジアは、閉じていた目を見開いて言った。
「――女神の顔も三度まで、という言葉をご存知ですか?」
その言葉を皮切りに、ついにアムネジアは本性を現し、夜会は女達の修羅場と化した。
「ああ、気持ち悪い」
「お黙りなさい! この泥棒猫が!」
「言いましたよね? 助けてやる代わりに、友達料金を払えって」
飛び交う罵倒に乱れ飛ぶワイングラス。
謀略渦巻く宮廷の中で、咲き誇るは一輪の悪の華。
――出てくる令嬢、全員悪人。
※小説家になろう様でも掲載しております。
この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
選ばれたのは私ではなかった。ただそれだけ
暖夢 由
恋愛
【5月20日 90話完結】
5歳の時、母が亡くなった。
原因も治療法も不明の病と言われ、発症1年という早さで亡くなった。
そしてまだ5歳の私には母が必要ということで通例に習わず、1年の喪に服すことなく新しい母が連れて来られた。彼女の隣には不思議なことに父によく似た女の子が立っていた。私とあまり変わらないくらいの歳の彼女は私の2つ年上だという。
これからは姉と呼ぶようにと言われた。
そして、私が14歳の時、突然謎の病を発症した。
母と同じ原因も治療法も不明の病。母と同じ症状が出始めた時に、この病は遺伝だったのかもしれないと言われた。それは私が社交界デビューするはずの年だった。
私は社交界デビューすることは叶わず、そのまま治療することになった。
たまに調子がいい日もあるが、社交界に出席する予定の日には決まって体調を崩した。医者は緊張して体調を崩してしまうのだろうといった。
でも最近はグレン様が会いに来ると約束してくれた日にも必ず体調を崩すようになってしまった。それでも以前はグレン様が心配して、私の部屋で1時間ほど話をしてくれていたのに、最近はグレン様を姉が玄関で出迎え、2人で私の部屋に来て、挨拶だけして、2人でお茶をするからと消えていくようになった。
でもそれも私の体調のせい。私が体調さえ崩さなければ……
今では月の半分はベットで過ごさなければいけないほどになってしまった。
でもある日婚約者の裏切りに気づいてしまう。
私は耐えられなかった。
もうすべてに………
病が治る見込みだってないのに。
なんて滑稽なのだろう。
もういや……
誰からも愛されないのも
誰からも必要とされないのも
治らない病の為にずっとベッドで寝ていなければいけないのも。
気付けば私は家の外に出ていた。
元々病で外に出る事がない私には専属侍女などついていない。
特に今日は症状が重たく、朝からずっと吐いていた為、父も義母も私が部屋を出るなど夢にも思っていないのだろう。
私は死ぬ場所を探していたのかもしれない。家よりも少しでも幸せを感じて死にたいと。
これから出会う人がこれまでの生活を変えてくれるとも知らずに。
---------------------------------------------
※架空のお話です。
※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。
※現実世界とは異なりますのでご理解ください。
待つわけないでしょ。新しい婚約者と幸せになります!
風見ゆうみ
恋愛
「1番愛しているのは君だ。だから、今から何が起こっても僕を信じて、僕が迎えに行くのを待っていてくれ」彼は、辺境伯の長女である私、リアラにそうお願いしたあと、パーティー会場に戻るなり「僕、タントス・ミゲルはここにいる、リアラ・フセラブルとの婚約を破棄し、公爵令嬢であるビアンカ・エッジホールとの婚約を宣言する」と叫んだ。
婚約破棄した上に公爵令嬢と婚約?
憤慨した私が婚約破棄を受けて、新しい婚約者を探していると、婚約者を奪った公爵令嬢の元婚約者であるルーザー・クレミナルが私の元へ訪ねてくる。
アグリタ国の第5王子である彼は整った顔立ちだけれど、戦好きで女性嫌い、直属の傭兵部隊を持ち、冷酷な人間だと貴族の中では有名な人物。そんな彼が私との婚約を持ちかけてくる。話してみると、そう悪い人でもなさそうだし、白い結婚を前提に婚約する事にしたのだけど、違うところから待ったがかかり…。
※暴力表現が多いです。喧嘩が強い令嬢です。
※史実とは関係ない異世界の世界観であり、設定はゆるゆるで、ご都合主義です。魔法も存在します。
格闘シーンがお好きでない方、浮気男に過剰に反応される方は読む事をお控え下さい。感想をいただけるのは大変嬉しいのですが、感想欄での感情的な批判、暴言などはご遠慮願います。
政略結婚した夫の愛人は私の専属メイドだったので離婚しようと思います
結城芙由奈
恋愛
浮気ですか?どうぞご自由にして下さい。私はここを去りますので
結婚式の前日、政略結婚相手は言った。「お前に永遠の愛は誓わない。何故ならそこに愛など存在しないのだから。」そして迎えた驚くべき結婚式と驚愕の事実。いいでしょう、それほど不本意な結婚ならば離婚してあげましょう。その代わり・・後で後悔しても知りませんよ?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる