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A proposition of Cruel angel.

ロンギヌスの槍は狩りに適さない ゲットワイド市解放戦1

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 第二世界と呼ばれるようになる異世界での戦争に、日本が参戦して5年半ほどが経つ。
 アルスタール大陸と呼ばれる第二世界の南半球に浮かぶ大陸、その西の端にあるアルテリア帝国が東へ侵攻を繰り返し、遂には『通路』と呼ばれる超空間を通じて日本への侵攻を行い、その報復と同盟国となった大陸諸国への軍事支援として、日本が参戦した経由があるこの戦争は、当初アルテリア帝国や各国が運用する魔術や軍用魔物が目立ち、「ファンタジー世界と現代兵器との対決」と報じられた。
 だが、その魔術を利用した戦車などの近代兵器、魔術戦要員による個人の高い制圧力と対装甲攻撃力、魔物の現代兵器に対する意外なアドヴァンテージにより、物量も相まって自衛隊は想定以上の苦戦を強いられ、魔術戦、魔術関連技術の導入など全面的にドクトリンを変更し、兵力を拡充するため在日外国人や大陸難民の志願を認めた。
 結果自衛隊は、かつての大日本帝国軍を凌ぐ総合軍事力を持ち、日本は世界第4位の軍事大国として変貌していた。

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2022年1月21日
ロンデル共和国領ロンデル島南部
アタリア海峡東側
アルテリア軍第5海峡監視拠点
0130時

 重要な海路であるアタリア海峡を監視するアルテリア軍の拠点は、浅瀬に突き出た海上プラットホームに構築され、空と海の両方に睨みを効かせていた。
 自衛隊統合派遣部隊第17旅団第3偵察戦術強襲部隊RAT第5威力偵察アルタイル小隊第1分隊は、闇の紛れ潜水でプラットホームの脚元まで近づくと、所定時間まで息を潜めていた。
 アルタイル小隊の任務は、この第5監視拠点と隣接した防空陣地、対艦野砲陣地を襲撃し、数キロ西にある港に停泊中の敵艦隊を攻撃する友軍艦隊及び航空隊の行動を支援することだ。
 海峡の入り口から侵入する艦隊、航空機に対し、早期警戒と迎撃を担うこの施設を先んじて破壊し、味方への迎撃阻止と敵主力への通報阻止が、彼らの任務の目的だ。
 小隊長であり、監視拠点襲撃を担当する第1分隊の指揮する不知火しらぬい零次れいじ一等陸曹は、腕時計を確認して、作戦開始時刻になったことを確認すると、分隊員たちに水面に上がるように合図を出す。
 プラットホームの脚には、点検と小型船舶への乗降のため海中へ続く階段があり、普段は定期的に兵士が巡回に来る。
 巡回時間の合間を狙って階段に登った分隊員たちは、潜水装備を僅か数十秒で外して、サプレッサー付のグロッグ17カスタムモデルを、零次と彼の副官でもある長崎ながさき詩織しおり二等陸曹は、長銃身型のグロッグ34カスタムモデルを構えながら階段を上がる。
 螺旋階段では、小銃より拳銃の方が扱いやすい。
 階段を上がりきった先では、兵士が軍用獣を連れて常時警戒しているはずだったが、その兵士は狼型の魔物共々絶命していた。
 海岸に潜伏した狙撃手が放った338ラプアマグナム弾は、兵士と魔物の脳幹を正確に破壊していた。
 零次は手信号で合図を出し、分隊員たちはプラットホームの主要部分に爆弾を仕掛けるため、分散して行動を開始する。
 零次と詩織は、敵兵の監視をすり抜けてプラットホームの内部に入ると、変電設備と非常用発電機のある電気室を目指した。
 この施設は、元々ロンデル共和国軍が建造した施設で、内部構造データはロンデル軍から得ている。加えて偵察活動で、追加された発電設備や無線施設の場所も判明している。
 電気設備は、機械式魔術を利用するアルテリア軍兵器にとって重要な存在で、電気を魔力に変換して装置を作動させる。時計や小型の照明機器など、エネルギー消費の少ない機械なら、人間や魔物が使う生体魔術同様、重力と天体の自転及び公転による運動エネルギーを転換させることで賄えるが、この方法は大きなエネルギーを継続して使用する場合には不向きで、特にエネルギー消費の大きい兵器類や乗り物、通信情報機器には、必ず電源や外部動力を必要とする。
 それ故、発電施設の破壊は、第二世界の対施設攻略において特に重要となる。
 2人は、廊下の天井にある換気口から通風ダクトに入り込むと、音を立てないように注意しつつ、事前情報を頼りに電気室の制御ルーム天井にある換気口まで移動する。
 重要施設であるためか、それとも古い施設であるためか、電気室には兵士が8人詰めており、発電機や変電設備の制御装置を監視したり、入り口近くやキャットウォークで警戒監視したり、各機器の点検を行っていた。
 制御装置や壁で囲われた制御ルームには兵士が2人いて、どちらも眠気のせいか注意散漫の様子だった。
 零次は詩織に視線を送ると、換気口のカバーを静かに外し、ナイフを抜いて換気口から床に飛び降り、兵士が反応する前に1人の口を塞ぎ、頸動脈を切り裂き、異変にようやく気づいたもう1人の喉元を掻っ切る。
 兵士が倒れると詩織も床に降り、バックパックから爆薬の準備を始める。
 零次は制御ルームを出ると、キャットウォークの兵士にグロッグの照準を合わせ発砲し、他の兵士は反応する前、警戒担当の兵士を次々と射殺していく。
 彼は壁に向かって跳躍すると、次の瞬間には壁を蹴って、高さ3メートル近いディーゼル発電機を飛び越え、滞空時間内にグロッグの照準を合わせると、発電機の点検を行っていた兵士2人を射殺し、非常に遅い落下速度で着地する。
 一連の動作は、魔術を使用によるものだ。
 壁を蹴った際、自身にかかる重力を壁を蹴る力に使って高く跳躍し、落下速度を抑えるための魔術で重力を減衰させ、余剰エネルギーで姿勢制御を活用することで、通常のジャンプよりも高く、長く跳躍することが出来る。
 魔術の中では、比較的術式がシンプルで術式の展開開始から発動までのラグがほぼ無いため、魔術の初級編とされているが、使いこなすには非常に高度な判断能力と身体能力が必要だ。
 敵兵の殲滅した零次は、バックパックから爆薬を取り出す。
 1個170グラムの次世代型爆薬、HEPEのブロックに装着された多目的信管を、時限信管モードに設定し、発電機の制御盤や燃料ポンプ、送電ケーブルに設置していく。
 「・・・零次、こっち終わったよ」
 変電設備、制御ルームに爆薬を仕掛け終えた詩織は、キャットウォークから少し身を乗り出して合図を出した。
 「了解、退避する」
 零次と詩織は、電気室を後にして廊下に出ると、向かいの鍵のかかっていない物置に身を潜め、暗視ゴーグルを装着する。
 零次は時計を確認した直後、電気室から轟音が響き渡り、プラットホーム全体が大きく振動した。同時に、全ての照明が落ち、機械魔術式の無電源非常灯だけが点灯する。
 再び廊下に出ると、辺りは暗視ゴーグルの有効性を実感出来るほど暗く、非常灯の意味が2人には理解できなかった。
 零次は、視界内に敵が入ると即時射殺して、空いている左手でPPTスイッチを押し込む。
 「各員、状況知らせ」
 〈アルファ4、目標の通信アンテナ、レーダーアレイ、破壊完了。送れ〉
 〈アルファ3、第2電気室爆破。送れ〉
 〈ブラボー1、外部電源受電設備を破壊。送れ〉
 〈ブラボー3、通信室を制圧、機材の破壊完了〉
 「了解。施設全体の制圧のため、所定の行動に移れ。終わり」
 零次は無線を切ると、屋外デッキに出て、ようやく敵襲に気づいた敵兵や魔物に向けて、今度は89式5.56mm小銃を向けた。
 ショートスコープのレティクルを敵に重ね、トリガーを引けば、弾丸は敵兵のこめかみを貫き、脳を破壊する。
 彼らの89式は、カスタマイズにより軽量化と拡張性の強化が図られているが、それでも4キロ近いアサルトライフルを振り回すのは容易ではない。
 だが零次と詩織は、89式を軽々と振り回し、敵兵の急所へ正確に命中させる。
 敵兵たちは遮蔽物に隠れて射線から逃れ、代わりに狼型の魔物を放った。1メートル級狼型魔物エッジウルフは、多数の機材が障害物となっているデッキを高速で駆け抜け、あっという間に零次の間合いに詰め寄る。
 だが、零次は動じることなく、飛びかかってくるエッジウルフに対して、89式を盾のように構える。同時に、89式の周囲に光陣が浮かぶ。
 薄い金属板を突き破る牙が、89式のレシーバーに突き刺さる。いや、突き刺さる筈が、1ミリも刺さらず、エッジウルフは89式を咥える形になっている。
 次の瞬間には、零次の左手に光陣が浮かぶ。そして、一瞬で黒っぽいランス状の物体が出現し、彼はそれをエッジウルフに突き立てた。
 エッジウルフは思わず口を離したが、直後狼の体内からランスと同じ質感の物体が体の両面から飛び出す。
 一連の流れが、僅か3秒の間に発生した。
 89式を構成するパーツの相対位置を固定する硬化術式、体の周囲に物体を透過させない領域を展開する防御術式、そして生体魔術の花形、魔力のエネルギーを実体を持った物体に性質変化させる術式武装。3つの術式を同時に使用するのは、かなりの高度な技術を要する。ましてや、火器の使用、他の敵の補足と追尾、味方の状況把握、同時に行うべきタスクを処理しながら、魔術を展開すること自体が容易ではなく、アルテリア軍や同盟国軍ですら、通常の歩兵と魔術兵を独立させタスクを減らしていた。
 零次は、さらに迫ってくるエッジウルフ4体を確認すると、苦無状の術式武装を展開させ、加速術式によって秒速450メートルに加速して投擲する。
 4本の苦無はエッジウルフに突き刺さると、増幅された運動エネルギーによってその肉体を引き千切り、周囲に肉片が四散する。
 零次に対し、敵兵の半個分隊が射撃体勢を整えるのに、詩織は彼より先に気づき、右腕を敵の方へ伸ばす。
 術式を展開させると、光陣が浮かび上がる。この光陣、術式陣はエネルギーを一時的に蓄えるキャパシタの役割を持ち、瞬間的なエネルギー供給に難のある生体魔術には必須の存在だ。
 エネルギーが蓄積するに連れ、術式陣が高速で回転し、詩織がエネルギーを解放させると、無数の光弾が放たれ、それは敵兵たちに襲いかかる。
 超高温のエネルギー体は、敵兵をボディアーマーごと焼き切り、周囲には肉の焼け焦げる匂いが立ち込める。
 「・・・零次、いつも私に後ろ守らせる前提だよね」
 「ツーマンセルって、そんなもんだろ?」
 詩織の愚痴に零次は冗談半分に返しながら、エッジウルフのハンドラーを射殺した。
 〈ブラボーチーム、砲台陣地及びレーダー陣地制圧。送れ〉
 〈アルファ3、目標以上の敵排除を確認。送れ〉
 〈アルファ4、西側対空砲座への狙撃完了。支援ヘリノワール501と合流する。送れ〉
 「了解・・・ノワール501、予定通り西側からアプローチ、アルファ4、5収容後プラットホーム上の残敵を掃討せよ。送れ」
 〈ノワール501、了解〉
 「アルファ1から各員、撤収する。西側対空砲座に集合。終わり・・・詩織、行くぞ」
 「了解」
 詩織は短く返事をし、追撃を阻止するために閃光発音筒を投擲した。
 175デシベルの大音響と100万カンデラの閃光を放ち、敵兵や魔物たちを沈黙させた。
 人間より鋭敏な聴覚や視覚を持つ魔物に対して、閃光発音筒は強力な兵器となりうる。
 一方、閃光をカットする機能を持つ暗視ゴーグルと、無線ヘッドセッドのノイズキャンセル機能により、零次と詩織は聴覚と視覚を失うことなく、合流地点へ走り出すことが出来た。
 合流地点の西側対空砲座陣地は、すでに死体の山が出来上がっており、ここの制圧を担当していた小野おの大地だいち三等陸曹の周りには、彼の愛銃FN・Mk48がバラ撒いた7.62ミリNATO弾の薬莢が散乱している。
 「状況報告!」
 「ブラボーチーム、欠員なし。負傷者なし!」
 「アルファ3、6、負傷なし!」
 「了解!」
 合流した全員の損害がないことを確認した零次は、対空無線からの着信にPTTスイッチを押し込んだ。
 「アルタイル1リーダー、受信」
 〈こちらノワール501。アルファ4、5、収容完了。1分後、西側から掃射を開始する〉
 「了解。よし、さっさと海に飛び込め!」
 零次が叫ぶと、分隊員たちは高さ10メートル以上あるプラットホームから海面へダイブし、殿の零次と詩織も海面に飛び込む。
 重力制御術式により落下速度を減速させてもなお、着水の瞬間には強烈な衝撃を体を襲ったが、零次たちはそれに耐えて、ポーチから潜水具と足ヒレを取り出して素早く装着し、泳いでプラットホームから距離を取る。
 彼らの上空では、専任支援部隊である第17ヘリコプター隊第3支援ヘリ隊ノワールUH-60JA改ブラックホークがホバリングし、機首部に装備した30ミリ機関砲M230と、12.7ミリガトリングGAU-19を使用し、プラットフォーム上を掃射してゆく。
 30ミリ機関砲の多目的榴弾は、プラットフォーム上の敵兵や機材などを次々破壊してゆき、ガトリングの12.7ミリ弾が駄目押しとばかりに、雨のように降り注いだ。
 零次たちの破壊工作だけでは、すぐに復旧作業が行われる可能性があったが、ブラックホークによる掃射によって、第5海峡監視拠点の機能が完全に失われた。
 ブラックホークは高度を下げ、高度5メートルの高さからワイヤー梯子を海面に投入し、零次たちはそれを登って、ブラックホークの機内に乗り込む。
 既に機内には、狙撃手2名、不知火奈々なな一等陸士と高山たかやまつばさ一等陸士の姿があり、2人の隣には、大型の狙撃銃が鎮座している。
 ワイヤー梯子が収容されると、ブラックホークは速度と高度を上げて戦域から離脱針路を取る。機長席では鳥飼とりかい友樹ともき一等陸曹が、機体を制御しながら作戦司令部に連絡を入れている。
 「こちらノワール501。HQ、アルタイル1収容完了。ミッションコンプリート、帰投するRTB。送れ」
 〈HQ、了解。気をつけて帰ってくるように。送れ〉
 「了解、通信終わり・・・スムーズに終わったな、零次」
 「通信さえ遮断すれば、派手に暴れても増援呼ばれる可能性は低いからな」
 友樹の言葉に零次は気怠げに返しながら、暗視ゴーグルと耐衝撃ヘルメットを外し、ついでプレートキャリアやHハーネスも外す。
 トラウマプレートや予備弾薬、無線機など、多数機材が付属し、おまけに水を吸った装備品を外すと、それだけで体が軽く感じる。
 零次が装備を床に置き、シートにもたれかかろうとするれば、プレートキャリアのポーチに入ったままの無線機に、第2分隊から着信が入った。
 〈こちらアルタイル2、アルタイル3及びアルタイル4と合流し撤収中。ミッションコンプリート。HQに報告済み。送れ〉
 「了解。帰投後、装備の点検とデブリーフィングを行う。送れ」
 〈了解。終わり〉
 無線が切れると、零次はヘッドセットを床においた装備の上に投げ、シートにもたれかかった。ドアを開け放っているというのに、機内には血と硝煙の匂いが充満している。
 隣では、詩織もヘルメットや装備品類を外し、赤みがかった銀髪を晒している。
 「疲れた?」
 「まぁ、短時間の戦闘だったけど・・・あと、眠たい」
 「寝てていいよ」
 「・・・そうする」
 そう言って、詩織はすぐに寝息を立て始めた。
 小隊で一番寝付くのが早い彼女に、零次は少し口角を緩めた。
 視線を窓の外に向けてみると、ブラックホークは海峡を抜け、ロンデル島の東海岸に沿って飛行していた。
 同じ島の中でこの瞬間も戦闘が行われているというのに、辺りは静まり返り、まるで平和な夜であった。
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