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第4章 冒険 -王都編-
使い道
しおりを挟む「そもそもの話ですが、薬草の使い道は料理で考えないといけないんですか?」
正直なところ、苦味のある薬草を料理に使うというのはかなりハードルが高いので、俺は逃げ道を作りた くてイルマさんに料理以外でもいいのかを確認した。
「いや、私は薬草のいろんな使い方を知りたいだけだからね。料理じゃないといけないってわけでもないよ。他に何か考えでもあるのかい?」
「ん~、ちょっと試してみたいことはあるんですけど内緒です笑」
「何でなんだい? ちょっとくらい教えてくれたっていいじゃないか!!」
「だって成功するかわからないですもん笑」
「馬鹿だね。成功するかどうかなんて所詮は結果に過ぎないんだよ。そこに至るまでの過程が重要なんだよ。料理だってそれは同じだと思うがね」
イルマさんってたまにスゴくいい事言うんだよなー。
でも、それが罠だったりするからあまり軽く返事しないほうがいいんだ。
「...まぁ、俺なりの方法で何か作ってみますよ。効果があったと思えたらイルマさんにも話しますから、それまではほっといて下さい笑」
「...そうかい。わかったよ。薬草が必要だったらいつでも言いな」
「ありがとうございます。それでは早速、明日の朝にでもセレナに取りに行かせますので...」
「自信がないくせに動くのは早いんだねー、あんた」
「思い付いたら忘れないうちに試してみたいんですよ笑」
「ふふっ、それは良い事だ。こっちにとってもね笑」
「変に期待しないで下さいよ?」
「どうだかね笑」
俺がイルマさんからの話を受けて、薬草を使って作ってみたいと思ったのは「化粧水」だ。
俺が言い出した冒険に対して、黙って付いてきてくれてるセレナと、助けになってもくれてるシェリル。特に最近は疲れが顔にも出てきてる感じがするので潤いを与えてあげたいんだよな。
ポーションを顔にかけるわけにもいかないし、効果があるかもわからない。幸い昨日、イルマさんのポーション作りを見てるから、それをアレンジしていけばいいんじゃないかと思ってる。
一応、ある程度のイメージは出来てるけど、薬草から使うのがいいのかもしれないし、ポーションから使うのがいいのかもしれない。それもこれもやってみなければわからない部分が多すぎるんだよなー。
まぁ、とにかくやってみるしかないよな。
その後、夕飯を終えて部屋に戻って、嫁ズと激しいイチャイチャをしたら2人とも寝てしまったので、俺はちょっとエルピスに会いにいくことにした。
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