写る記憶と宝物

私は目が見えない。けれど、今は幸せだ。
それもこれも、妻の存在があるからだ。
それともう一つ、ある存在も。

私には、日課がある。
その一つが、妻の調理音で目を覚ますこと。
そして、もう一つが写真を撫でること。

しかし、それは妻との写真ではない。
――私の、初恋の人との写真だ。
24h.ポイント 0pt
0
小説 192,182 位 / 192,182件 恋愛 57,271 位 / 57,271件

あなたにおすすめの小説

雨上がりの花は優しく、そして、甘く香る。

ふわり。
恋愛

性悪ヤツらの取り扱い方を教えてください。

氷萌
恋愛
家なし・金なし・仕事なし。25歳、不運の崖っぷち女の新しい生活拠点は、まさかのルームシェアでしたーーーー まだまだ人生これからだって時なのに 契約社員として働いていた先から受けた契約満了の通知。 同日にアパートの立ち退き通知まで届き ついには住む場所すら危うくなる。  【蓮見 詩菜】25歳(♀)  - はすみ しな - 不動産管理会社で初めて会ったのは 大家の孫だと言う性悪・傲慢な男。  【月影 壱琉】26歳(♂)  -つきかげ いちる - しかし新しい家と仕事を与える好条件をくれる。 崖っぷちからの脱出に成功したと意気揚々と喜びに満ちたのも束の間。 その家で待っていたのは 無口・無表情・不愛想の男。  【西園寺 氷彗】25歳(♂)  - さいおんじ ひすい - 新しい大家:壱琉の持ち家に 幼馴染である氷彗と謎の共同生活”ルームシェア”を始める事になった 詩菜は、管理人を任せられる事になった――――

乙女日和

古葉レイ
恋愛
言葉が導く物語。 平凡な池田ヒロと、桜坂ヒミコが魅せる純愛小斜物語。 (基本7:00、19:00更新予定です!)

ゴールドレイン

小夏 つきひ
恋愛
母の死から6年、父と2人で暮らす原 拓人の生活は変わり始める。暗闇を彷徨うような日々のなか、唯一安らぎを与えてくれたのは移り住んだ田舎町で出会った同級生の咲(さき)だった。成人し東京でカメラマンになった拓人はモデルの瑠香(るか)と交際するもすぐに破局を迎える。咲の存在によって穏やかな日々を取り戻したように思えたが、忍び寄る何者かが2人を闇へと追い込んでいく…… 

私には盲目のヴァンパイアがいる

青い牡丹
恋愛
盲目のヴァンパイアが特別な血の持ち主の主人公(皆月若奈)に会い、盲目を治す為に主人公に近づく。 1、2、3章まで書きました! 4章まで続くかもしれません! パパッとくっつきます、そしてご都合主義です。

四季を彩るアルビノへ

夜月 真
恋愛
「なあ、アルビノって知ってる?」 「あー、身体が真っ白なんだっけ?」 「そうそう、最近この辺にアルビノがいるらしいぜ」 「何のアルビノ?」 「それが、わからないんだよ。噂で広まっただけだからそこまでは確認できてないんだ。……もし人間だったら、お前どうする?」  大学の広い講義室で、後ろの席に座る名前も知らない男子ふたりの会話が耳に着く。他人の話を盗み聞きするのは趣味じゃないが、授業を聞くよりかはまだ面白味があった。  バイトは辞めた。辞めさせてもらいます、と突然に僕が言うものだから、店長は酷く驚いていた。辞めた理由は酷く単純で、ただ他人の日用品や食料に音を鳴らしてお金を貰うだけの作業に窮屈さを感じていた。そしてもう一つ、このバイトをしていると目が渇き、痛むのだ。仕事中は忙しいと目薬を注すことができず、耐えるしかない。  週末には眼科に向かい、ドライアイ用の目薬を購入する。この費用だって、意外と嵩んでくる。しばらくの間は、親からの仕送りに頼るしかない。運の良いことに僕は大学デビューに失敗し、友達もいないから人付き合いなどによる出費はなかった。 暇つぶしに始めてみた読書も長くは続かなかった。昔はよく読んでいたのに、いつからか本も苦手になっていた。数日前に本屋で購入した数冊の小説や辞典、自己啓発本は今となってはどこに仕舞ったのかも忘れてしまった。  このまま何の楽しいことも起きず、それなりの成績で、何となく就活をして、卒業式にも出るか悩んだまま大学生活を終えるのだろう。終わりというのは、いつも唐突だとわかっているにも関わらず。 ※小説家になろう、魔法のiらんど、エブリスタ、カクヨムにて重複投稿

ふたりぼっちのラブレター

高殿アカリ
恋愛
いつから世界はこんなにも味気なくなったのだろう。 耐える胸の奥、私は独りで泣いていた。 灰色の町並みは、ただただ私を責めるばかりで。 だから、だろうか。 その中で貴方だけが色を持っていたのは。 だから、だろうか。 私がまるで祈りにも似た気持ちで貴方に近付いたのは。 「お一つ、どうぞ」 湿気た空気を鼻で嗅いだ君は、雨の降る気配を察したのだろう。 徐に傘を広げて、僕をその中に呼び寄せた。 「こっちに来て」 泣き出しそうに震えた声。 僕はそれに抗うことが出来ないのだ。 ふらふら、ふらり。 頼りない足を前に進めて、僕は君の元に行く。 こんな僕たちにも雨は優しく降り注ぐ。 継ぎ接ぎだらけの愛情へ。

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

処理中です...