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使用人達の遊戯場
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しおりを挟む※以降、新人いびりと色んな所で乱れてます。ご注意ください。
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フォレスト家に保護されて、2ヶ月が経過していた。
奴隷であった事でまだ身寄りが掴めない事から僕はシオン様の元で使用人として暫く働く事になった。と言うのも奴隷制度は解放宣言によって替わり、今や奴隷を所有する事は違法行為に当たるらしい。更にその中でも、和平協定によって、僕の種族は特別扱いに該当するとか。
当初は、帝都の皇族直下での保護に代わる予定だったらしいが、シオン様とルシェル様が何らかの手を回して、慣れてきた場所の方が安心できるだろうと、医師であるルシェル様の発言は大きいらしい。僕はそのままここに留まる事になった。
実際のところはどうだかわからないけど、色々と調べなければならない事があるから証人として協力を求められたのも事実だった。少なくとも皇宮よりは精神衛生上安全だと言われた。
ただテオは直ぐに囮にもってこいだからと取り繕う事はしない発言をしていた。
それは、それで、利用価値があるんだと納得した。シオン様は渋い顔をしていたけど。
僕としては、助けてくれてお世話にまでなった方に何か返したいとも思ったのもあって、微力にもならない非力ではあるけど、有り難い申し出だった。
ただ、流石に何もしないのは、申し訳ない為、使用人として置いてもらう事になった。
元々、皇族や皇宮でも圧倒的に信頼があり、泣く泣くこちらに引きこもるのを許可されたとか何とかあるらしい。故にシオン様は多忙だった。その為、未だに帝都に呼ばれる事も多々あるようで、現に暫く会ってはいない。
それでも、何故かわからないが口下手な僕に手紙のやり取りを継続してくれていた。たわいのないやり取りだけど、嬉しく感じるのだから何だか変な感じだ。
そんなこんなで、暫くは挨拶回ったり、テオの元で色々と教わったりしながら元々覚えも良かった為と意外にも忘れていなかった身体は何かとやるべき事を覚えていて、早い内に一人でやれる仕事も任せて貰える事が増えていた。
今日は廊下を掃除するのが当番となっていた。階数は二階で、順調に終えられそうな所まできていた。今日はこれが終わったら暇を貰っていて、使用人も使っていいと言われている書物の部屋で本でも読もうかと思っていたりもした。
「んぅ……」
「はァ、んッ……もっとぉ」
何で? えっと、何これ?
最初こそ変なくぐもった声が聞こえるな程度だった。二階の最奥は物置部屋のように物を置くだけの部屋がある。その為、あまり人が立ち寄ることも少ない為、もしかしたらいわく付きで変な噂があるかどうかはまだ数ヶ月の為聞いた事無く今度聞いてみようと黙々と掃除を進めていた。その後、徐々にその辺りまで掃除を終わらせたら喘ぎ声のようにも聞こえるそれに、そっと覗くしかなかった。
そう男女が今仲良く抱き合いまさぐり合いながら激しいキスを繰り広げていた。徐々に肌蹴ていく衣服に合わせてお互い身体を触り合っていたが、女が男の下腹部に顔を埋めて、口でチャックを開けては、出てきた半立ちのナニを舐めて口に咥え出した。
ゴクリと思わず、息を飲む。
そう言った行為は当たり前だった実状はあれど、他人の行為を見るのは初めてだった。しかも、あれは多分ここの若い料理人とあの侍女は、わからないがもしかしたら客人の侍女だろうか。そんな話は聞いてないが先般してきたのかもしれないし、僕の後に新しく入った侍女?
逢い引きするならば確かにお誂え向きの死角になって良いのかもしれない。しかし、白昼どころか、まだ午前中である。
「はあ、本当に朝からお盛んですねぇ何してんだか」
「そうですね。確か、に……テッ!?」
後ろからの小声に相槌を打つも直ぐに振り返り驚いて相手の名前を咄嗟言おうとしたら声の主であるテオは僕の口を押さえて遮ると、自身の口元に人差し指を当てた。
「カノンさんに用があって呼びに来たんですけど、変なところに出くわしちゃいましたね」
ニコリと笑うテオの表情はとてもじゃないが目が笑っておらず、怒気を含んでるとしか見えなかった。
正直に言って恐いです、恐すぎます。
「……寧ろ貴方も慣れていそうですけど、ああ見る側は初めてですかね?」
「!? いや、えっと……そうですね」
テオは良く含みのある言い方をしている気がした。恥ずかしげもなく淡々とした至って冷静な物言いに最初こそは狼狽えていたが、その方があっていると様子を観察して適切な距離感を理解しているからだとは何となくわかるようになった。単に情けなく覇気もない僕に厳しいだけかと思ったが、そう言う訳でも無いのだ。
まだ少年にも見えるはずの彼の洞察力は底知れないと感じた。ただ今日は色々棘も鋭い気がして、聞きたい事もこの状況をどうにかしてからと機嫌が良い時の方がとは思った。
「テオは結構こういう場面に出会したりは」
「たまに有りますよ。別に平気ですけど、好きにしろって感じです。ですが、掃除する側の身にもなって欲しいと思いません? しかも、仕えてる訳でも無い同業者のを掃除って……嘗めてます?」
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