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第1章 旅立ちまで

25 入学試験②

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私はスタンさんの方に向き直し二本の愛剣を構える。


「いいなぁー、メルディー殿とするときのように興奮する」
「えっと発言が…ぃぇ、よろしくお願いします」


若干頬をひきつらせたのは仕方ないはずだ…うん、仕方ないよね!
スタンさんは自分の剣を構え魔力を自身と剣に纏わせ始めた。
身体強化と魔力硬鎧しているみたいだ、いやまって子供相手…試験で大人がそこまでやる?そんなことを思っているうちにスタンさんが踏み出した


ガキィンッ‼️
キィン!ギャリギャリ…キィン!


「…っ‼️」
「はは!あれを流すとは!楽しいぞ‼️」
「それはよかったですね……風刃っ!」
「おっと!」


一撃目に振り下ろされた剣を二本で交差し受け止め跳ね返し蹴りを入れようとしたところを少し下がり次々に横斜め突きなどで攻撃を繰り出してくるスタンさんの剣を受け止め流す、それをとのしそうに笑い次に仕掛けようと剣をふろうと瞬間を見計らい愛剣に風の魔力を纏わせ振るう、剣からでた風の刃はスタンにめがけて飛んでいく、それをスタンはバックステップで避け距離を少し開けた。
その間はたった数十秒のやり取りであったが観覧していたものはもはや声を出すことも出来ずただ見ているだけであった



「はは、楽しいぞ、楽しいぞ‼️さすがメルディー殿が褒めるだけはある!」
「それはよかったです」
「じゃぁ、これはどう対応するかな」


そういってまた距離を一気に詰め剣を降りおろす
その時感じた違和感に私はとっさにバックステップで後ろに下がった


「爆炎剣‼️」
「な!」



爆炎剣…剣を振り下ろし地面に触れた瞬間、炎により周囲が爆発し周りに炎が舞う
まて!これはT◯Dの主人公の技そのまま…コホン…
少しビックリしつつも煙で見えなくなったスタンさんを探す、するとまた目の前にスタンさんが現れ剣を振り下ろす


「何度避けられるか‼️爆炎剣‼️」
「氷刃……氷結!」



氷を分厚く纏わせた愛剣でスタンさんの剣を受け止め炎により爆発する前に氷結…氷でスタンさんの剣を凍らせていく、スタンさんの炎の方が強ければ爆炎剣の餌食…勝てば剣を取り上げれるしそのまま動けなくさせれる。
ぶつかり合った剣はジュウーと音がし氷が蒸発していく、蒸発していく凍っていく剣はもう少しで持ち手のところまで達しそうになっている、なんとか爆発せずにすんでいて、更に氷はじめているせいか驚いた顔をしているスタンさんの左横腹に横蹴りをかます。
するとスタンさんは持ち手部分まで氷始めたからか蹴りの勢いもあったからか剣から手を離し※地面を足の裏で削りながら離れていった。

※ズザザザーーーって感じ分かるかな?



その隙をついて更にスタンさんに近づき愛剣でチェックメイトをとろうしたとき…



「わはははは‼️敗けだ!降参‼️」



スッゴいキラキラした笑顔でそんなことをいい両手をあげた事でスタンさんに呆気にとられ寸止めしようと振り下ろしていた愛剣をそのまま止め忘れ斬りつけ吹っ飛ばしてしまった。


「あ‼️」
「あだ‼️」


そして倒れたスタンさんに見学しに来ていた周りも私も沈黙になり暫く立ち学園長の「勝者サキ、試験合格です」と言う声でやっと我に返った私はスタンさんのもとに急いで向かい治癒魔法と声をかけた


「ス、スタンさん‼️すみません‼️大丈夫ですか⁉️血、血は出てないようですが!スタンさん‼️」
「ぐっ…ああ、魔力硬鎧のおかけで切られてはいない」
「よ、よかったです…痛いとこはありませんか?」
「ない!さすがメルディー殿の元で教わっただけありなかなかいい剣技と戦法だったぞ」
「ありがとうございます」
「ふっ…そしてなかなか…いや…かなり良い痛みだった‼️」


誉められ嬉しくなった私だったが…
最後の一言で寒気と悪寒が身体中に走りスタンさんの身体を支えていた手を素早く離し後頭部に回し蹴りをいれてしまったのは仕方がないと……
誰か…誰でも良いから言って欲しい……
切実に………




その後再び倒れたスタンさんを放置して私は走ってメルディーさん達の元へ行き誉められたり、慰められたり、謝られたりしたのは言うまでもない。



こうして私は(カイルも勿論)入学試験を合格し無事入学することに決まった。









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