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第1章 旅立ちまで

19 冒険者登録

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シュタット町についた私はキール先生達案内の元冒険ギルドへときたわけ
だけど……
今私は絶賛興奮しております…
なぜかって?それはそれは…‼️


「シュタット冒険者ギルドへようこそにゃ」
「ね、ねこー!(語尾!語尾がにゃ!可愛い❤️)」
「にゃ?珍しいお客様だにゃ」
「久しぶりだな、ニャッキー殿」
「薬殺のガッツォさん久しぶりだにゃ」
「や、やく…さつ…?(やくさつって薬殺?なにそれ怖…)」
「狂剣のメルディーさんも久しぶりだにゃ」
「久しぶり」
「…(きょうけんって、強剣じゃないよね…なんかニュアンスが違った気が…)」
「それぐらいでさぁ、サキさん登録しましょう」


私はキール先生に微笑まれながら背中を押され受け付けへと足を進めた、さっきまで賑やかだったはずのギルドが静まり返る。
やっぱり私みたいなチビのお子様で登録とかベテランからしたらあれなのかな?と内心少しびく付いていると目の前の猫の獣人ニャッキーさんが声をあげた。


「にゃにゃ!あんた誰にゃ!冷酷非道のキールじゃにゃいのにゃ!」
「冷酷非道?」
「そうにゃ!常に無表情で誰でも凍らせる程の目付きで人を人とは思わないような目で常に回りを見て無視する冷酷非道な魔術師にゃ!」
「え?」


わたしはガッツォさんとメルディーさんの方を見た。
ガッツォさんは遠い目をしていてメルディーさんも眉間を寄せて眉をさげている


「ほんとのことだよサキ、キールが笑いかけるのはこの世でサキだけだ」
「私達もサキに笑いかけてるの見るまでは今まで一度も笑ってるとこ見たことないよ、毒舌だし」
「ああ」


私は二人が遠い目でキール先生を見始めたので私もキール先生へと視線をうつす、そこには甘い微笑みを張り付けたキール先生が私を見ていた。

「えっと…キール先…」
「彼等が勝手に言ってるだけですよ、気にしてはいけません」
「れい…」
「さぁ、サキさん登録しましょう、用紙を出してください」
「はい…」


私に声をかけるときとニャッキーさんに声をかけたトーンが違いすぎて少し怖くなった、それにこれ以上有無を言わさぬ雰囲気に負け素直に登録を始めたのだった。


「ひにゃ!そ、それじゃこれに記入してくださいにゃ!細かい内容は」
「もう話しましたから大丈夫です」
「分かりましたにゃ!」


私は取り敢えず書けるところにかいた。
そして渡した紙をもってニャッキーさんが奥にはいるといかつい男性をつれて戻ってきた。


「おう、久しいなキール、この子を登録するのか?」
「そうです」
「十歳になったばかりか…訓練場で少し調べてからだな」
「それで構いません」
「そうか、それじゃぁ…えっとサキかこっち来い」


私はお出でお出でする手を見ながらキール先生に頷かれついていった。
ついた訓練上は外から見たらこんな広かった?と思うほど(テニスコート二つ分)広かった。
そこでは剣を合わせあったり的に魔法を当てたりと其々が好きな訓練をしていた。


「広いだろ、ここは魔法空間になってるからなよっぽどの魔法じゃなければ建物が壊れることもない、さてそれじゃ試験始めるか」
「あの、どんなことするんですか?」
「ん?そうだなお嬢ちゃんは何が得意なんだ?」
「ま、魔法とこれ」


私は腰にある二本のダガーを両手に持ち見せる


「ほうー、ダガーの二刀流か、そんで魔法も使えると」
「はい」
「よし、俺が相手してやる」


その瞬間回りで訓練していた冒険者達がざわついた
私はわからず首をかしげるも「気にするな、あっちでやろうと」と案内された。


「魔法あり、剣ありだ、お嬢ちゃんのスタイルでやってくれればいい、俺が終了の合図だしたら終わりだ」
「はい、お願いします」


そう言って私は構える、いかついおじさんは木刀を構えいつでも来いといわんばかりに目で訴えてきた。私は遠慮なく動く。
一気におじさんの元へ走り右手のダガーで切りかかる、それをおじさんは木刀で受け流し攻撃してくる。私はバグ転でそれを横切りなが【水球アクアボール】を繰り出す、これには一瞬驚いた顔をしたおじさんだが直ぐにニヤッと笑い【水球アクアボール】を真っ二つに切っ手渡しを追いかけてくる、私はダガーに雷を纏わせ迫ってくる木刀を受け止める、次の瞬間木刀から異変を感じたおじさんはそのまま木刀を離し距離をとるがそうはさせない。
私は剣にまとった雷をそのままおじさんが離れ終わる場所に収縮させるそして


「【落雷ライトニング】!」


そう呟いた瞬間予想した場所まで下がったおじさんは【落雷ライトニング】に当たり行動が止まるその隙に私はダガーをおじさんの胸へつき当てるように構え止めた。


「こりゃー参ったな。降参だ」
「ありがとうございました」


私はダガーを腰に戻し痺れているおじさんに【治療キュア】をかける。それに回復まで使えるのかと驚いているおじさんに少し笑った。
そして顔をあげると回りが完全にこちらを向いてフリーズしている。
首を傾げながらキール先生達のところへ戻ればガッツォさんにはよくやったと頭を撫でられ、メルディーさんには凄かったよと拳タッチを求められ、キール先生には


「サキさんお疲れ様でした、怪我はありませんでしたか?」


としゃがんで視線を合わせ体に怪我がないか調べられる。どんな羞恥プレイだこれ…そんな様子をおじさんが笑いながら近づいてくる。


「こんな子供に負けるとは、俺も落ちたもんだな(笑)まぁ、この子が規格外なだけかもしれんが…」
「当たり前です、其処らの子供とサキさんを一緒にしないでいただきたいですね」
「おうおうキール…お前そこまでこの子に惚れ…たのか」
「黙らないとその口を使えないようにしますよ?」
「こえーな、少しは敬えよ一応このギルドのギルド長だぞ俺」
「それだけの働きをしてください」
「厳しいな…おっと、んでお嬢ちゃん、さきは文句なしの合格だ、なにか魔獣の討伐部位を五体ほど足してくれればすぐさまFランクからDランクまであげるぞ」
「え?」
「エスランクの俺を倒したんだ飛びランクできるのは当たり前だ、ただ年が年だからなDまでしか上げてやれねぇ」
「いえ!ありがとうございます、えっとそれじゃあ、ラビット四体とロードウルフを一体…これでお願いします」


私は鞄から出すように見せて【無限収納アイテムボックス】から魔獣をとりだしギルドマスターへ渡す。
そこでまた驚いた顔をしたギルドマスターだけど「規格外だな」と笑い対応してくれた。こうして私は無事冒険者登録をすることができ、Dランクになったのだ!
テッテレー?



その後宿屋に戻りみんなで夕飯をとりそれぞれ部屋に別れ寝たのだった

「明日は次の街へ足を進める…楽…しみ……ぐー」




その頃、キール達はサキのことで話し合っていたのは割愛する







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