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第1章 旅立ちまで

17 町まで

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私はキール先生、ガッツォさん、メルディーさんと共に王都へ向かう為村を出た。


「ここから王都までは馬車で一週間かかるから次の町で馬車を借りてギルドで依頼を一つやっとくか」
「そうですね、サキさんの冒険者登録もしましょう」
「まぁ、実力あれば十歳からでも入れるけど…」
「サキさんなら大丈夫ですよ」


旅に出てから…キール先生が少し甘く…いや今まで通りもとに戻った気がする。
私は今現在メルディーさん先頭ガッツォさんの隣に私、キール先生後ろの順で並びながら歩いています。
たまにチラチラと後ろキール先生を見ながら歩いていると不意に気配を感じた。
それは私だけではなくみんな一緒で、私は【地図探索マップサーチ】で察知できたわけだけどメルディーさんとガッツォさんは経験で分かったといってた、キール先生はこの魔法が使える…むしろ頼まれて一緒に考えたのがこの魔法…だからだ

地図探索マップサーチ
ほんの僅の魔力で半径800メートル程魔獣や人、町など調べることが出来る、創造魔法にて創作された新しい魔法


「お、道狼ロードウルフか」
「ロードウルフ?」
「ああ、草原にどこでもいる魔獣だ」
「牙と爪はよくペンダントにされたりする、Eランク魔獣だよ」
「数は…」
「五匹ですね」


キール先生も、どうやら【地図探索マップサーチ】を使ったらしい…


「それじゃ俺が一匹、メルディー二匹、キールが一匹サキが一匹だな」
「そうだね」
「分かりました、サキさん気を付けてください」
「頑張ります!」


そう今回スライムやラビットで以外での初戦闘なのだ。
デスペアブラックホーンとあって以降たまに森で実践をするもスライムやラビット以外出ることはなかった。
元々あそこの森はそれぐらいしかでないらしい…
そんなわけで本格的なまともな戦闘なのだ!
気合いをいれて頑張る!
私は腰に付けていたダガーを二本持ち構える。
メルディー先生が先頭たって走り出して此方に走ってきた二匹を余裕で斬っていく、ガッツォ先生も向かってきた一匹の噛みつきにきたロードウルフの顎に昇天をかまし腹部に回転のかかった突きを放つ、キール先生は【サンダー】を唱えロードウルフの頭上に落とし丸焼き…にした。










残りの一匹と私は今対峙している。
ロードウルフが涎を垂らしながら牙を向けてきたのをよけダガーで切る、だが切り方が甘かったのかロードウルフはそのまま方向転換し鋭い爪で攻撃してきたのを二本のダガーをクロスして受け止め風魔法をダガーに纏わせる。
ロードウルフの腹部を蹴った後ダガーをそのままクロスしたまま降ればクロスした風の刃がロードウルフを切り裂き倒した。


「おおー、相変わらずサキの魔法の使い方は面白いな」
「そうですね、まず剣にあの様に付加エンチャントするのでわはなく風や火、雷等ダガーに纏わせる等普通は考えませんからね」
「強いねー、このまま冒険者でもいいんじゃね?」
「……サキさん怪我はないですか?」
「聞けよ……」


キール先生が私の元に近付いてきて【回復ヒール】をかける
怪我してないから必要ないんだけどね…何故かけてくる…魔力の無駄では?そんな風に思ってしまうのは私だけじゃないみたいでガッツォさんが遠い目をしているのは言うまでもない。


「あー、それじゃ素材集めて町行くか」
「はい!」
「サキ…解体教えてあげる」
「今いきます!メルディーさん」


私はメルディーさんに呼ばれ走ってメルディーさんの元へ行った。
その後二人になったキール先生とガッツォ先生がなにか話していたのは言うまでもない…


「キール…過保護すぎないか?」
「気のせいです」
「いやいや、明らかに怪我がないのに【回復ヒール】かけるとか」
「まだ数日野宿と歩行ですから疲れさせるわけにはいきません」
「なら俺達にも…」
「自分でやりなさい」
「お前……その態度サキが知ったら引くぞ…」
「サキさんの前でそんなヘマはしないですよ」
「なんか、サキがかわいそうだなぁー」
「何ですか」
「何でもねぇよ!その殺気抑えろよ!」
「さっさと貴方も回収してきなさい」
「ほんとサキ以外塩対応だな!」
「………」
「はぁ…」




なんて会話があったことなど知るよしもなかったのである


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