異世界転生の始まり 転生したら神の愛し子になりました？

第1章 旅立ちまで

１ まさかのまさか

異世界トリップ系の小説や漫画が大好きで、異世界にいってみたいなぁ、と思ったことはある。
RPG系のゲームも大好きで魔法や精霊等やってみたいとも思った。
この地球せかいで私は生きていくのが辛かったから…

物心が付いたときには既に私は児童養護施設で育てられていた。
両親の顔も親戚等も何1つ知らぬまま…その理由も小学校に上がる頃には理解できた。
私は普通の人とは違うから…黒髪にオッドアイの瞳…
人間とは周りと違うものを恐れ忌み嫌う。

私はオッドアイの瞳だから…
周りから恐れられ嫌われ続けた、養護施設でも虐待や暴力、虐めは当たり前、小学校に入り登校すれば石を投げられたり、誘拐もされたこともあった。
高校までいき就職活動で色々なところへ面接するもこの瞳の性で何度も落とされ決まらず途方にくれながら施設に戻っている途中にある歩道橋の階段を一段降りたときだった。
真っ暗な中誰かに押され私は歩道橋の下まで転がり落ちていく。

落ちるとき見えたのは人とも思えないような綺麗な女性、そして満足そうに歪んだ笑み

あぁ…私は死ぬんだ

転がり落ち止まった時最後に見えたのは蒼く光る星

これで私は死ねるんだ
これ以上苦しまなくていいんだ

さっきまで強く感じた痛みと寒さは次第に消えていき目の前が真っ暗にそまっていった。

生まれ変わるなら…
地球このせかいではない所がいいなぁ

そう思ったところで私の意識は完全に途切れた。


そして次に目が覚めた時…
目の前には表現できない程の美形の男性となにもない真っ白な世界…空間だった。