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魔国編

10 他世界の転生者

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「もう !! オリジンはキール先生の何処に飛ばしてくれるって言ったのに !!」
「サキ !! こいつ強いぞ !!」
「分かってる ! 貴女はここにいて」
「邪魔をするならお前達もここで殺す」
「やれるもんならやってみろ 爆炎剣 !!」
「カイルいくよ !! インディグネイション !!」
「ガァーーーーーーー !!」
「ええ !! インディグネイションとか爆炎剣って !!(まんまテ○ルズじゃん !!)」
「が、ぁ…何故だ、魔術は効か、ない…筈なのに」

私自身も魔術が聞いたことに驚いた。
驚いたといってもそれだけの理由ではないけれど…
少し前にセルティックが言っていた言葉を思い出し彼女の魔術が聞くならと私も魔術を発動させる

氷柱アイスツェプウェン !!」

セルティックの頭上に大きな氷柱が何本も現れ落ちていく…
これで少しでも更にダメージを与えることができているはずだと見つめていると、何本も落ちて刺さってもおかしくないはずのセルティックは先程の傷以上の傷は一切なく氷は溶けセルティックを濡らしているだけとなっていた

「な、なんで…」
「……はっ、やっぱり魔術なんて効かねぇーじゃねぇか」
「サキ !!」
「ええ !!」
「くらえ、ファイアトルネード !!」
「はっ、全然効かねぇよ !!」
「な !? サキのは効いたてたじゃねぇか !!」
「カイル危ない !!」

ガキィーン !!!!!

ガチガチと刃同士がぶつかり火花を散らしセルティックとカイルと呼ばれた彼は睨み合っていた
どちらの舌打ちか、音がなったと思った瞬間繰り返し行われる剣の攻防…
私は魔術が効かないのを目の前に見た以上どうすることもできずオロオロと視線を様寄せる
するとサキと呼ばれた彼女の横に光の大精霊リュミエールとルーナが立っていた

… 我が名はリュミエール、光の大精霊 …
… ヒュィー …
… 彼は月の大精霊ルーナ、貴女は邪を消す事ができますね …
「邪って何 !?」
… あの者が纏っているものは邪、穢とも言うものです …
「穢…って言われても何それ !!」
… あの者は女から邪を穢をもらい力を貰ったと言いました。気配からして神に属するものでしょう …
「神って神様の事… ??」
… そうです。そして邪を穢を消すことができるのも同じ神の力を持つ者のみです…
「そんな、そんな神様なんてこの世界に、地上には居ないわ !! 無理よ !?」

彼女と光の大精霊の会話の内容に私は叫んでしまった
私は頭の中に『諦める』という文字が浮かんでくる、急いで頭を振りその文字を頑張って消した
だめ、他に何か方法があるはず…
何かヒントがないかとゲームの記憶を必死に思い出そうと頭に手を当て頑張って考えていると、鞄が熱くなっていることに気がついた
恐る恐る触れ熱の元が何かを探すと4つの魔石、四神が封印された魔石から熱が発生していた
私は魔石に触れカバンから取り出すとその魔石は輝き泉の中へと光を伸ばした

「なに…これ」

この森に来てからゲームの設定と全然違う事しか起きなくてこんな言葉しかもはやでなくなってきている私…、ラ○ュタか……とツッコミそうになったのは、もうどこか考える事が出来なくなっていたからかもしれない


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