(R18) 悪役令嬢なんて御免です！

獣国編

36 隠しキャラ ?? 登場

「ただいま戻りました」
「お帰りなさいセバスさん」
「…ここは…」
「お前がユーフラテスか ?」
「あ、ああそうだ。獣国第二騎士団福団長団長ユーフラテス・ユーロともうします。リオン殿噂は聞いております」

セバスさんの横にいた男性を見て何で隠しキャラなのかわかる気がした。
ふわふわのピンと立った白の長い耳にさらりとした長めの白銀の髪、魅力を引き立たせる紅の瞳…それを隠すように銀縁の眼鏡をかけている美丈夫だった。

「彼女は…」
「彼女はマリアン、俺の妻だ」
「つま…リオン殿の… ?」
「ああ」
「ですが、彼女は」
「あの、マリアンと申します。貴方にお会いしたいと言ってる女性の方がいるのです。少々お時間の方よろしいですか ?」
「私にですか ?」
「はい」
「分かりました、お会いします。ですがそれが終わった後少しお話をいいですかマリアン殿」
「え、いえ…あの、はい」

ユーフラテス様が何故私と話したいのか訳がわからないのに思わず返事をしてしまった。チラリとリオンを見れば眉を寄せて怒っているのがわかる…
やっちゃったと思いながらも私達はあの彼女の元へと急いで向かったのだった。



時は遡り数時間前…

「…ユーフラテスに会いたいのに何時までたっても出てこないー !!せっかく転生してドキラブアマアマな時間を私も体験できるかもって思ったのに…」

そうブチクサ呟きながら学園の庭園を歩くのは茶髪の頭髪にこれまた茶色の瞳を持つ、地味…普通な女の子がいた。

「でも私いつ死んだんだろう ?? こっくりさんみたいなことしてた記憶あるんだけれど…うーん、なぞだ」

歩いていた足を止め頭を捻り考えていた。

「そういえば最近もうひとつの声が聞こえる。返してって何を ?? ま、いっか」

頭に響く声を無視し女の子は待っているだろう彼らの元へと歩いていった
この後と何が起きるのか、彼女が誰なのかわかるのはもう少し後…