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学園【ゲーム開始】

28 魔術師子息攻略

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「はぁ…」


私は今二階の図書室の窓際から魔術授業の様子を見ている。
何故見ているなのか…私の魔術技術は宮廷魔術師並みと認められエイザル様やこの学園の理事長にもその実力を認められ魔術授業は試験テスト以外は出なくてもよくなった。
え?何故に理事長??と思う人もいるかもしれないけどセバスさんの話では理事長は私達二人の婚約者という関係(実は婚姻済みと言うことは陛下、エイザル、マリアン父から聞いている、それ以外の人は知らない…)について学園内で知っている人の一人何だって、その為証明書類を出されたあと二学年から魔術授業の時間は基本自由時間となったんだよね、そして今私が見ている光景は…


「ヒルゼン様~行きますぅ【炎の槍ファイアーランスゥー】」
「【炎の槍ファイアーランス】」


キャピキャピ声のヒロインが【炎の槍ファイアーランス】を繰り出すと直ぐ様ヒルゼンが同じ技を繰り出した技は互いに打ち消し次へと繰り出す、その様子を見ていてひとつ思った事がある…
ヒロインはこの乙女ゲームをやり尽くしているということ、何故かゲームでもこの魔術撃ち合いがあるけどヒルゼンが繰り出す術の順番を把握して先に詠唱してヒルゼンが発動させた瞬間同じものを繰り出しているから順番を覚えるほどやり混んでいるということがわかる……。
それに…攻略のしかたとしては全てを撃ち合い消していくのが正しい攻略法…一撃目からあっさり勝ってしまうと逆に好感度は上がらずバットエンドコースになりやすい…その為マリアンは去年の授業でほとんど瞬殺するようにしていたのだ、その為恨まれることはないものの好感度も上がっていない…はずだから。

そんな感じで私は外の様子を見ている、ヒロインが来て早くも二週間がたった、ヒロインは相変わらず王子にはしかとされているがそれ以外は順調に攻略イベントをこなしている様子、王子以外はヒロインと仲良さげに関わっている他にも教師や他子息を取り込み既にハーレムを作っているほどだから…
令嬢達に影で色々言われているが私よりも何故か高貴令嬢達と仲良く取り巻きができている…
私は相変わらず一人ではぶられている状態王子がベタベタしてしてくる為虐め等は減ったが一時的であることは確かで、この先どうなるのかはかなり心配である。


「はぁ…リオン……リオン…会いたいです」
「そうか」


後ろから声が聞こえたと思い振り向いた瞬間私はリオンの学園研究室のソファーでリオンの膝の上に横向きに座っていた。


「ふぇ⁉️え?え?」
「ククッ、どうしたリア」
「リ、リオン‼️私さっきまで図書室に…」
「ああ、やることが終わったからな、来てみればリアが可愛いこと言っていたからな」
「え、あ、その…」
「リア」
「あ、リオ…んッ……フッ…つぁ…ンン……」


リオンに顎を掬われそのまま軽い口づけをされる、顎を掬った手をそのまま耳の後ろ側へ撫でるように動かし頭を固定してきたかとおもうと段々と深い口づけへと変わっていった、互いの唾液を交換しながらの口づけが次第に落ち着きリップオンを鳴らしながら少しずつ離れていく


「ん…ふっはぁ…ぁリオン…ンッ…チュッ…は…ぁ…」
「リア…」
「ん…チュッ…はぃ」
「最近あの女の周りが騒がしいと聞いた大丈夫か」
「はぁっ…ん…大丈夫です」
「そうか」
「はぃ…王子は変わらず私を婚約者といい何かと側に来ますが他の方はあまり近付いてきませんしそれにと親しくしなり始めていますが」
「ああ、セバスに聞いた、何故か知らんがこの場所の子とを知っているようで探し歩いているともな」
「えっ…そ、それじゃぁ…まさか…リ、リオン…」
「リア?」
「リ、リオンは…あの方と会っていませんよね⁉️惹かれたりなんかしてませんよね⁉️」
「リア…大丈夫だ、俺はお前にしか興味ない、そもそもあの女は教師や子息達を【魅力チャーム】で自分に惚れさせたり操っているだけだ」
「で、でも…もしリオンとあって」
「俺の方が魔力は上だかかることはない。それにリア…俺にはお前がいるだから安心しろ」


リオンはそういうともう一度リップ音をならしながら口づけを落としてきた。
さっきのと違うほとんに軽い触れるだけの口づけ…でも今はそれがとても嬉しくて幸せに感じる私だった、そのまま私は残りの時間…魔術授業が終わるその時まで穏やかで幸せな時間をリオンと二人でゆっくり楽しんでいった。







その頃…魔術授業では


「はぁ~ヒルゼン様ってぇやっぱり強いですねぇ~」
「ユージニア嬢も強いですよ」
「よかったらぁまた練習とかにも付き合って下さい~」
「いいですよ」
「やったぁ~~」



隣で嬉しそうにほほを染め軽く跳ねている彼女をみてヒルゼンは頬を緩ませた、カーリヒルト嬢とはなか良くできず避けられモヤモヤした心が彼女をみることで癒されていく、そして何故だか彼女の瞳をみると目が離せなくなり側にいて守ってあげたいと思ってしまう、そしてそんな彼女に無視をし続け周りの令嬢を使って彼女を傷つけさせているカーリヒルト嬢が憎いと思っていく自分自身に少し戸惑っているヒルゼンであった。



ふふん♪ヒルゼンはいい感じに好感度が上がってきてる❗悪役令嬢がなにもしてこないからちょっと困るけど…でも、ゲームの開始時は三年になってからだもの今はまだ悪役令嬢以外の人を取り込むことだけ考えて三年になったとき悪役令嬢を完全孤立させて貶めてやるんだから❗そして、隠れキャラのリオンと恋に落ちてラブ逆ハーするんだから❗

ヒロインことナナミ・ユージニアはにやにやを隠しもせずヒルゼンの横で興奮するのであった。




















皆様新年明けましておめでとうございます。
更新がなかなかできず大変申し訳ありません。
最低でも月一程度で更新するよう努力いたします、もちろん更新できるようならばたくさん書き上げて更新するつもりでもあります‼️
どうかこれからもよろしくお願いします🙇

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