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学園
24 学園休暇
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あれから一ヶ月立ち無難(さほど無難、無事とは言えないけど…王子に絡まれたり、茶会というなの虐めに誘われたり、物がなくなったり)に過ごしていたのも今日で解放された!
本来なら自領に戻って一月過ごすのだけど…王子の婚約関件のせいで戻ってこないな方が安全だと連絡が来て、この研究室に休暇中もずっと過ごすことになったんだけど…
「パス…したいです」
「パス?」
「(あ、こっちにはない言葉なんだ)絶対拒否…したいって意味です」
「あぁ…だが招待したのが馬鹿直々だ無理だな」
「そう…ですよね」
リオンは研究室の書席で書類をセバスさんから受け取り読みながら会話している、最近もぅ王子の事を馬鹿としか呼ばなくなったリオン…本人の前で言わないかたまにヒヤヒヤする、それはそうと今回休暇に入って一週間が立った頃リオンが王宮から帰ってきた時一枚の手紙を渡された。それはお父様からで開けてみるとお父様の手紙ともう一つ王家の紋蝋が押された招待状が入っていた。
屋敷に送られてきたけど、マリアンは此方に帰っていない為王宮で会うリオンに手紙を任せたとの事、またその時は一応屋敷に帰ってきて我が家の馬車で王宮に向かいなさいとの事…
今回のパーティーは王子が計画した物らしくまだ社交デビュー前の生徒、今年入学した上級貴族を集めてのパーティー(日本でいう親睦会)をしたいと陛下に頼んだらしい…
何故らしいなのか?王子がわざわざ紹介状とは別に上の内容を書いた手紙を挟んで送ってくれておりました。
はぁー、と小さくため息を付いて俯いていると
「マリアン様大丈夫ですよ、坊っちゃんも当日旦那様と共に陛下から呼ばれておりますので、エスコートはできませんが会場には居られますのでご安心ください」
セバスさんがリオンから受け取った資料をサラリと横目で見、分別しまとめながら私の方をニコニコと見て声をかけてきた
「え?リオンも来られるんですの?それに陛下も?そんなこと書いてありませんし聞いてません⁉️」
「本来は行かなくてもいいのだが、デビュー前の者達だけだと何かあると困るという話になり、エイザルが頼まれたが知らない人よりも俺の方がいいとエイザルに頼まれた」
「坊っちゃんも素直ではないですね、マリアン様が心配だから旦那様に話が出たときに引き受けたと言えばよいのに」
「黙れセバス」
最後の資料を放りなげながらセバスさんを睨みつけ紅茶を飲み始めたリオン、
セバスさんの言った事が事実で誤魔化しているのはリオンが私と視線を合わせずそっぽを向いているから…嬉しくて私は頬を赤らめながら小さく笑っているとリオンは舌打ちし耳が赤くなっていった…そんなリオンが愛しく可愛く見えた。
「はぁ…陛下が来るのは少しだけだ、今回の事で周りに勘づかれる事なくリアを見ることができるからだそうだ。当日は誰かエスコートする相手が必要なはずだが…」
「そうですね、今のところ学園で親しい…という方はいませんし頼めるかたもいません、あの様子だと一人で行けば王子に確実にパートナーにされそうで怖いです」
「そうだな…当日は陛下に兄弟等の参加許可は得ておいたセバス」
「畏まりました」
「リア、当日はセバスを従兄としてパートナーにつける公爵には俺から伝えておく、当日セバスを屋敷に向かわせる、セバスいいな」
「畏まりました、坊っちゃんそれでは私の支度も必要になりますね」
「ああ、あまり悪目立ちしない程度にしておけ」
「畏まりました、ついでにマリアン様のドレスも私とお揃いになるよう手配いたします」
「え?私のドレスもですか?」
「はい、一度お迎えにいった後こちらの研究室で着替え直していただき王宮に参りましょう」
「全く違うドレスを着るよりも揃いの方がなにかと絡まれにくいと思いますので」
「あ、確かにそうですね」
「はぁ…話しはまとまったか、取り敢えずセバスには護衛もかねてリアにつけるなるべくセバス以外とは関わるないいな」
リオンが苛立ちを含んだ声でセバスさんと私に言い席をたって私の元に近付いてきて額に頬に唇を落とし隣のソファーでその後夕食時までのんびりと過ごしたのだ。
取り敢えず一ヶ月後にあるパーティーに向けて脳内で計画をたてながら、教育や魔術練習しながら残りの日にちを過ごし期日まで一週間に迫り私はリオンと共に【転移】をして屋敷に帰り当日まで過ごしたのだった。
本来なら自領に戻って一月過ごすのだけど…王子の婚約関件のせいで戻ってこないな方が安全だと連絡が来て、この研究室に休暇中もずっと過ごすことになったんだけど…
「パス…したいです」
「パス?」
「(あ、こっちにはない言葉なんだ)絶対拒否…したいって意味です」
「あぁ…だが招待したのが馬鹿直々だ無理だな」
「そう…ですよね」
リオンは研究室の書席で書類をセバスさんから受け取り読みながら会話している、最近もぅ王子の事を馬鹿としか呼ばなくなったリオン…本人の前で言わないかたまにヒヤヒヤする、それはそうと今回休暇に入って一週間が立った頃リオンが王宮から帰ってきた時一枚の手紙を渡された。それはお父様からで開けてみるとお父様の手紙ともう一つ王家の紋蝋が押された招待状が入っていた。
屋敷に送られてきたけど、マリアンは此方に帰っていない為王宮で会うリオンに手紙を任せたとの事、またその時は一応屋敷に帰ってきて我が家の馬車で王宮に向かいなさいとの事…
今回のパーティーは王子が計画した物らしくまだ社交デビュー前の生徒、今年入学した上級貴族を集めてのパーティー(日本でいう親睦会)をしたいと陛下に頼んだらしい…
何故らしいなのか?王子がわざわざ紹介状とは別に上の内容を書いた手紙を挟んで送ってくれておりました。
はぁー、と小さくため息を付いて俯いていると
「マリアン様大丈夫ですよ、坊っちゃんも当日旦那様と共に陛下から呼ばれておりますので、エスコートはできませんが会場には居られますのでご安心ください」
セバスさんがリオンから受け取った資料をサラリと横目で見、分別しまとめながら私の方をニコニコと見て声をかけてきた
「え?リオンも来られるんですの?それに陛下も?そんなこと書いてありませんし聞いてません⁉️」
「本来は行かなくてもいいのだが、デビュー前の者達だけだと何かあると困るという話になり、エイザルが頼まれたが知らない人よりも俺の方がいいとエイザルに頼まれた」
「坊っちゃんも素直ではないですね、マリアン様が心配だから旦那様に話が出たときに引き受けたと言えばよいのに」
「黙れセバス」
最後の資料を放りなげながらセバスさんを睨みつけ紅茶を飲み始めたリオン、
セバスさんの言った事が事実で誤魔化しているのはリオンが私と視線を合わせずそっぽを向いているから…嬉しくて私は頬を赤らめながら小さく笑っているとリオンは舌打ちし耳が赤くなっていった…そんなリオンが愛しく可愛く見えた。
「はぁ…陛下が来るのは少しだけだ、今回の事で周りに勘づかれる事なくリアを見ることができるからだそうだ。当日は誰かエスコートする相手が必要なはずだが…」
「そうですね、今のところ学園で親しい…という方はいませんし頼めるかたもいません、あの様子だと一人で行けば王子に確実にパートナーにされそうで怖いです」
「そうだな…当日は陛下に兄弟等の参加許可は得ておいたセバス」
「畏まりました」
「リア、当日はセバスを従兄としてパートナーにつける公爵には俺から伝えておく、当日セバスを屋敷に向かわせる、セバスいいな」
「畏まりました、坊っちゃんそれでは私の支度も必要になりますね」
「ああ、あまり悪目立ちしない程度にしておけ」
「畏まりました、ついでにマリアン様のドレスも私とお揃いになるよう手配いたします」
「え?私のドレスもですか?」
「はい、一度お迎えにいった後こちらの研究室で着替え直していただき王宮に参りましょう」
「全く違うドレスを着るよりも揃いの方がなにかと絡まれにくいと思いますので」
「あ、確かにそうですね」
「はぁ…話しはまとまったか、取り敢えずセバスには護衛もかねてリアにつけるなるべくセバス以外とは関わるないいな」
リオンが苛立ちを含んだ声でセバスさんと私に言い席をたって私の元に近付いてきて額に頬に唇を落とし隣のソファーでその後夕食時までのんびりと過ごしたのだ。
取り敢えず一ヶ月後にあるパーティーに向けて脳内で計画をたてながら、教育や魔術練習しながら残りの日にちを過ごし期日まで一週間に迫り私はリオンと共に【転移】をして屋敷に帰り当日まで過ごしたのだった。
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