(R18) 悪役令嬢なんて御免です！

幼少期

１０ 誕生日プレゼント

リオンと喧嘩してしまった日からもう4年が立ち私は10歳になりました。
怪我が治り動けるようになった頃、リオンは学園に入学する時期になっていた。
入学式の日リオンから、【待っていろ】と書かれた手紙と花束をもった。
あれから時折セバスさん経由で2ヶ月に一度一言書かれたお手紙か花束を貰っている。
誕生日には押花で造られた栞が届けらる。


7歳誕生日にはミセバヤの押花栞。
《大切なあなたへ》
8歳誕生日ではスイートピーの押花栞と黒曜石のペンダント。
スイートピーの花言葉は《門出、喜び、優しい思い出》


何故《門出》なのか、この世界では8歳から本格的な魔法の練習が始まる。
小さい頃より生活魔法や自分の属性魔法について覚えるが初級魔法までだ。
8歳から本格的な内容や魔力調整の練習が始まる。
その為、学園に入る頃には大体の人が中級までは使えるようになっているらしい。
そして中級まで使えるようになると家族又は先生から魔石か宝石を貰う。
私は6歳からセバスさんやリオンに教えてもらい（前世の記憶で苦労無く）覚え8歳になる頃には（上級の無詠唱）まで難なく使えるようになった。
リオンからお祝いの黒曜石が送られてきたのだ。
？何故黒曜石なのか？
家族ならば送る相手の瞳か髪の色の宝石を送り、婚約者は自分の色を送る…。
つまり、黒の髪と瞳を持っているリオンは自分の色を私に送ってきてくれたのだ。
これを貰った時は嬉しすぎて内心叫びたくてしょうがなかった！！！
だって8歳の誕生日はゲームでリオンに婚約破棄をされる日だから…。
あんなこと起こったので何かをきっかけに破棄されるかもと心底心配していた。
あ、ちなみに宝石は魔法…術式を書き込めば魔宝石として使う事ができる。
これを作るのは意外と難しいらしい？
ココらへんは学園で教えてくれるらしい…楽しみである♪
そして、黒曜石のペンダントは翌日から毎日欠かさず入浴以外は付けるようにしている。



9歳ではカランコエの押花栞
《たくさんの思い出、あなたを守る》


この頃になると領内で買い物等行くと誘拐されそうになったり、絡まれることが少し増えた。
大体メイドのメルかセバスさんが共に出かけてくれるので大事にはなっていないけど…。
そう、セバスさんだけど…。
この人もリオンに負けず劣らずの人で黒紫髪にムーンストーンの瞳で首筋が少し見えるくらいの短い髪…ぱっと見細そうだけどガッチリとした筋肉。
ハスキーボイスで胸をキュンって締められる様な優秀執事っぷり。
そう、漫画で例えるなら…黒執○のセ○ス○ャ○ン見たいな…
ゴホン…。失礼しました。
それからリオンの剣の師匠であり魔法を教えた師匠でもある…らしい。
すごい…。
本人いわく「魔法ではそろそろ相手するのが厳しい」とか「実戦では負けることはない」らしいけど…
何者なんだろう？この人…。
ゲームにいたら迷わずリオンと一緒に攻略してリオンとセバスでLOVEるけど私…。


そして今日10歳の誕生日…
私はいま布団の中で寝込んでおります…
2日ほど前、魔法の練習をしていると急にめまいが起き倒れた私はそのまま高熱に魘され寝込んでしまった。
まだ熱やダルさはあるものの回復してきている現在、私は誕生日の日に一人虚しくベットで寝ている。
誕生日祝いは体調が良くなったら改めてやるらしい。
まぁ、当たり前なんだけど…。

ウトウトとまた眠気が来て私は寝てしまった。