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幼少期
5 家庭教師
しおりを挟む高熱で意識不明になり目覚めたその日の内にリオンは会いに来てくれた、
そして萌を堪能させてもらった♥️
そんな日から2週間ぐらい立った次の月父様に頼んでいた家庭教師の方が来られました。
サファイアの瞳、流れるような青い髪は一つ後ろに紐で縛られている。
横髪が長いので耳の横に軽く流し黒い眼鏡をつけているこれまたイケメン家庭教師だ!彼はマナーと歴史等の基本教えてくれる。
「マリアン様始めまして、今日からマリアン様の家庭教師となるセストと申します。マナーと算術、語学を教えていきますのでよろしくお願いします」
そう言い頭を下げるセストにマリアンも淑女の姿勢で挨拶をする。
前世で日本の礼儀作法はもちろん海外貴族の作法や社交ダンスを学んだ事もある為実際はそんな問題はないのだが…、この世界とあちらの世界では違うかもしれない。ならば一からまた覚えていけばいいと思っての行動でしたのでだけど、作法は貴族のそれとは特に変わりがないらしく食事のマナーや挨拶など特に変えるところはないらしい…。
セスト様はとても物覚えの良いよくできた生徒として褒めてくれた頭をなでてくれる。
たまにリオンが執事のセバスチャンを連れて会いに来てくれるようになった。
その日学んだ作法や学びについて話しわからない所はリオンに本を持っていき教えてもらう、そんな時間もまた幸せに感じた。
リオンが会いに来てくれるようになったのは一週間ほど前父様母様に呼ばれ客室に行くとエイザル様とリオンそれと執事のセバスチャンがいた。
話を聞いているとリオンの婚約者になってほしいとの事だった。
もちろん即答でお受けした。
当たり前でしょ!リオン推しの私が断るとでも!もうこのまま今すぐ婚姻でもいいぐらいです!
そんな事を考えているなど知らないだろう皆に笑顔でいると父様母様、エイザル様、セバスチャンはとても嬉しそうに微笑んでくれた。
リオンをちらりと見れば無表情だけども私をずっと見ていた事から嫌ではないのだろうと思う…
それから何だかんだとリオンは時間を作り一週間に2日程会いに来てくれるようになった。
家庭教師が来てから1ヶ月後私は5歳になった。そう…5歳になってから段々と家庭教師のセスト様はメイドや父様母様がいない時妙に近く触れてくるようになった。
触れてくるようになってから3ヶ月…
そして今日、今現在も何故か真横に来て肩を触ったり手を触ったりしてきており、母様に集中させるので誰も来ないようにと2人きりにされ朝から授業がもう既に4時間休憩無しでぶっ続けで行われている。
そして……
「マリアン様!素晴らしいです!5歳とは思えない語学力に算術、作法!所々間違えてしまう所もありますが、私が教えることは殆どないぐらいですよ!」
なぜこの人はこんなに興奮しているのでしょう。
目を光らせ鼻息荒く顔を近づけてくるのをやめて頂きたい。
ジリジリ近づいてくるこの駄イケメン誰かなんとかして下さい!
今にでも溢れてしまいそうな涙を堪えながら心の中で悲鳴を上げていると不意に激しく部屋の戸が開いた。
「…何をしている。」
リオンは私の顔と今の様子を見ると凍える様な瞳でセストを睨んだ。
有無を言わせない…零度の声、自然と身体が震え動かない。
セストはリオンに睨まれ、たじろいでいるそれでもまだ私の横から離れないセストにリオンは更に眉を寄せ私とセストの間に割って入り背に庇ってくれた。
「貴様に何をしていると聞いた。」
はぅ!萌えキュンボイス!!しかもさり気なく背に庇うとか!ああ!もう死んでもいい!はっ!いや死んじゃだめじゃん!今死んだらリオンとの激甘Love冒険や生活が出来なくなってしまう!でも…はぅ~~幸せ♡
私はリオン様の背中に頭をくっつけ嬉しさのあまり震えてしまった。
リオンはそのままセストを睨みつけたまま何かを呟いたかと思うと、ふと不思議な感覚に襲われた顔を上げると青い顔したセストが走り去っていく所だった。
何があったのでしょうか???
そう思いながら頭を傾げているとリオンは私の方を振り向き
「間に合ってよかった」
そう言って…抱きしめてくれた。
私は只々急なリオンの行動に固まるだけだった…
その次の日からセストは来なくなった、父様は今回の事をリオンから聞いたのかとても怒っており家庭教師を付けるのをやめようと言い出したがリオンが話を付けてくれたおかげ?か代わりに来た方はリオン専属執事をしているセバスチャンでした。
でもこのセバスチャン…全てのゲームで出て来ないキャラなんだよね。
リオンの専属執事自体本来人嫌いのリオンだから居ないはずなんだけど…
まぁでも、家庭教師の日がある時はセバスチャンと共にリオンも一緒に屋敷に来る事になった…はぅ~~幸せ100%です♡
それにリオンも共に学ぶ事になってるからいいんだけど。
勿論、学ぶ範囲は違うけど前世の記憶が大いに役立ってるから平気w
セバスチャンも私の学び等伸びように関心を持ち様々なことを教えてくれる。
まだ5歳と言うのにあり得ないほどの記憶力と知識力と微笑みながら褒めてくれる。
これはこれでイケメン執事に撫でられるという謎のフラグに興奮してしまう。
「お嬢様、大変良く出来ました」
って微笑みながら頭なでてくるんだよ!
どんなシュチュよ!ボイスもハスキーボイスで腰砕けるよ!
萌だよ!!萌え!!
それに勉強中にリオンを見るとたまにふっと口元を少し上げ私を見て笑う姿も見られて幸せ絶好調だよ♡!!
あ、たまに庭でリオンとセバスチャンの剣の稽古を見せてもらう事があります。
言うならば魔法剣みたいな感じですね。
互いに刃のついていない剣でぶつけ合い、隙ができれば魔法を打ち込んでいきまた剣を重ねる。
その姿は踊るように舞うように二人は剣を重ね合っていく。
まるで剣舞のよう…で見惚れてしまう。
いつか私もあんなふうに魔法をたくさん使いたい…。
ゲームの設定上では私の魔力はリオンと同じくらいになっている。
そして、リオンでも使えない[時]魔法が使える。
だけどこの世界…[時]魔法について調べても何も出てこない。
そもそも[時]魔法についての情報が何一つないのだ。
第二弾の最後に悪役令嬢が[時]魔法を使うシーンがあるけどそれ自体何なのかは詳しく書かれなかった。
そして悪役令嬢を倒した後その[時]の力をヒロインが使えるようになり聖地を救う為力を使って世界を救うという事だったけど………。
まぁ、今はとりあえず魔法も学問も礼儀作法も完璧に出来るように頑張ろう!
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