9 / 18
9
しおりを挟む
梓と会話が出来る様になった。
大きな進歩が出来て、俺は少し浮かれている。
けれど、入金は忘れずにしなければ。
今の時代のATMは便利だな。そう思いながら、梓に渡されていた紙を見ながら打ち込む。
クレジットカードが有れば、便利だったのだろうが。
生憎と面倒で作っていない。
まぁ、通販とかするならば、ポイントが入るとかどうとかで、有ったら便利だろうとは思うのだけれど。俺は通販をしないから、ポイントどうこうは関係無い。
それに今はチャージして使えるカードも有るから。そちらの方が俺は便利だと思う。
入っているだけしか、使わない。その方が、俺の性に合っている。
それにしても、俺は会話の糸口を見付けられず、ずっとあきらめるしかないとか。ずいぶんと弱気だったな。
梓に話しかけてもらえて、やっと会話が出来るとか。
ヘタレとか言われても仕方ない。
「あれ、勇君、なんが機嫌良いね」
事務所に戻ったら、章が居た。他にも何人か居るけど。
わざわざ俺へと声をかける暇は無いらしい。秀さんなんかはパソコンを見ながら、携帯で会話してる。いつものことか。
「そう見えるか?」
章にそう言われて、まぁニヤケ面では無いだろうが、口元を手で覆う。
そんなにわかりやすい表情をしていただろうか。
「うん。なんか良いこと有った?」
有ったと言えば有ったな。隠す様なことでもないか。
「あぁ。俺には良いことが、な」
「なんだ?東雲梓とやっと会話でも出来たのか?」
秀さん!いつの間に。
そういえば、梓は誰と居るところを見たのだろうか。
章は大学に行っているし、休日も一緒に居ることは無いから除外。
事務所の仕事で、共に行動することの多いのは、秀さんだ。
もしかして、秀さんか?秀さんは母の従弟にあたるから、雰囲気は似ているかもしれない。
平日だろうと、いつだろうと、よく出かけてはいるから。
ちなみに秀さんの恋人は、事務所の事務員扱いで、今一緒に居る。
「糸口が無い!会話が出来ない!とか嘆いていたのに、毎週金曜には行っていたもんな。今日も行ったんだろ?なら、東雲梓についてしか、勇が上機嫌になる理由が無いよな」
秀さんの恋人は、榊祐也さんという。俺に色々とアドバイスをくれたのは、この人だけれど。
こう的確に当てられてしまうと、俺がどれだけヘタレだったのか再認識してしまう。
「勇君に恋人が出来たってこと?」
「章、それは早計だ。単に会話が出来ただけかもしれないぞ」
ニヤニヤ笑ってる秀さんは、本当に仕事の時とは違う。
仕事じゃ厳しいのに。他人の色恋に、こんなにも面白がる様な人だったか?
「まぁ、今までの勇の感じだと、会話出来ただけでも喜びそうだからな」
祐也さんまで、ひどい言い草だ。
それだけ俺がヘタレてたってことか?
「ヘタレてたってのは、否定出来ないんで、どんなこと言われても仕方ないと思いますけど。ちゃんと告白しましたよ。で、ちゃんと付き合えました」
だから、もうこの話は良いだろうと俺は思う。
「おお、いきなりの会話でよくそこまで行ったなぁ」
「東雲さん?ってどんな人?」
「なんか放っといたら倒れてそうな、危なっかしい感じがする奴。勇と章と同じ年だぞ」
「うーん。俺が見た感じは、昔の秀以上に自分の殻に閉じこもってるって感じかな」
章と秀さんと祐也さんがなんだかんだと言っているが。俺はそれにはもう入らないことにした。
「秀さん以上に、殻に閉じこもってる人なんだ。最初の会話で勇君頑張ったんだね」
「俺のアドバイス、役に立ったたか?」
ええ、ええ。祐也さんのアドバイス、うまく役立ちましたとも。
俺は面倒な会話はあまりしたく無い。
あれ、これは俺も殻に閉じこもってる方か?
梓との会話以外が面倒だとか。俺かなりひどい奴だけど。本当にそうとしか思えないんだから、仕方ない。
「ありがとうございます」
とりあえず、礼はするべきだろう。
祐也さんに話聞いて無きゃ、俺はうまく出来たとは思えないから。
会話能力が無い俺が、梓の言葉に返事をしっかり出来たのは、本当に祐也さんのおかげだと思う。
というか、秀さんからのアドバイスの方が、役に立ってた気がするが。まぁ、あの話は秀さん本人が祐也さんに知られたくないって言ってたから、ここでは言わない方が良いだろう。
秀さん本人が、祐也さんに言うべきことだし。
俺が言うことじゃ無いよな。うん。
「ところで、さっきパソコン見てましたけど、何か有りました?」
会話は変えよう。俺の話はもう良いだろう。
報告が必要なのかどうかも怪しい話だし。
「あぁ、正兄にちょっと連絡取ってただけだから。問題は無い。金曜以外も、時間が出来たら骨董屋、行って良いぞ」
秀さんに話を振ったら、特に問題は無かったらしい。
というか正さん、連絡取れるのか。俺も今度電話してみようかな。
一年しか一緒に居なかったけれど。あの人に助けられていたことは多い。
「ありがとうございます。それ、お願いしようと思ってました」
事務所の運営は、秀さんとその上のお兄さんなんだけど。仕事を俺に回して来るのは秀さんだから。
俺は仕事を気にせず、骨董屋に行けることが嬉しい。
「だろうな」
素直に顔に出し過ぎたのか、苦笑した秀さん。
でも秀さんも祐也さんと付き合い出してから、休みを取ることが多くなったらしいし。それまで一切休み無くて良いくらいの勢いだった、とは章に聞いて知っている。
「秀?俺と居る時間は、ちゃんと確保してくれよー?」
祐也さんが、書類の整理しながら、秀さんに声をかけている。
それに秀さんは「当たり前だ」とか答えてるけど。
事務所で普通にイチャ付くの、止めてくれないかなぁ。俺は早くも梓に会いたくなるから。
俺の家族と考えたら、この事務所の人たちだけれど。
その人たちは、俺の相手が男とかどうとか、本当に気にしない。
だって、この事務所の人たち、男同士普通だし。あれ?え、待て?考えてみたら、そういうカップルしか居なく無いか?
ま、まぁ良いや。だからこそ、絶対に反対されないんだとも言えるし。
問題は、梓の両親だ。
どうしたら、良いだろうか?
ここの人たちで、両親とかに反対されて困った人たちは……居ないか。
秀さんたち兄弟は、家族から離れてこの事務所を作った人たちだし。家族のことなんて、居ないも同然扱いだろうし。
章と秋人さんは、そもそも施設で育ったらしいし。
あ?待てよ?
純さんは?ここのとこ、事務所には居ないけど。というか、あの人は有名人だから、そうそう連絡も取れそうにないけど。
純さんは、この事務所の一員になっても、両親との連絡を続けていた人だ。
高校から、太一さんと一緒だったらしいけど。太一さんは秀さんの従弟だから、家族は無い者と考えてそうだけれど。純さんは違うだろう。
あぁ、この事務所ややこしいな。俺もその一員だけど。
ややこしい一員に入ってるけど。
そもそも、俺の家族がややこしいんだ。
この事務所は、中条家の人たちで作られた。正さんとか、秀さんが中条家。そんで従弟の太一さんが分家の柚木家。
俺の村越家も、中条家の分家だったらしいんだけど、母が父と出会って家を出たから、分家から外されていた。
章とか秋人さんとか純さんは、梓の様に突然に力を持った人だ。
で、まぁ中条の人たちに保護されて、ここに居る。
中条はあと一人、立名さん。柚木家ももう一人聖さんが居る。
それからあと二人事務所の人員には居るんだけど。この二人は人間じゃないから、これ以上ややこしくしたく無いから置いとこう。
今俺が考えてるの、何だったけ?あぁ、梓の両親のことだ。
それが今、俺が一番に考えなきゃいけないことだ。
大きな進歩が出来て、俺は少し浮かれている。
けれど、入金は忘れずにしなければ。
今の時代のATMは便利だな。そう思いながら、梓に渡されていた紙を見ながら打ち込む。
クレジットカードが有れば、便利だったのだろうが。
生憎と面倒で作っていない。
まぁ、通販とかするならば、ポイントが入るとかどうとかで、有ったら便利だろうとは思うのだけれど。俺は通販をしないから、ポイントどうこうは関係無い。
それに今はチャージして使えるカードも有るから。そちらの方が俺は便利だと思う。
入っているだけしか、使わない。その方が、俺の性に合っている。
それにしても、俺は会話の糸口を見付けられず、ずっとあきらめるしかないとか。ずいぶんと弱気だったな。
梓に話しかけてもらえて、やっと会話が出来るとか。
ヘタレとか言われても仕方ない。
「あれ、勇君、なんが機嫌良いね」
事務所に戻ったら、章が居た。他にも何人か居るけど。
わざわざ俺へと声をかける暇は無いらしい。秀さんなんかはパソコンを見ながら、携帯で会話してる。いつものことか。
「そう見えるか?」
章にそう言われて、まぁニヤケ面では無いだろうが、口元を手で覆う。
そんなにわかりやすい表情をしていただろうか。
「うん。なんか良いこと有った?」
有ったと言えば有ったな。隠す様なことでもないか。
「あぁ。俺には良いことが、な」
「なんだ?東雲梓とやっと会話でも出来たのか?」
秀さん!いつの間に。
そういえば、梓は誰と居るところを見たのだろうか。
章は大学に行っているし、休日も一緒に居ることは無いから除外。
事務所の仕事で、共に行動することの多いのは、秀さんだ。
もしかして、秀さんか?秀さんは母の従弟にあたるから、雰囲気は似ているかもしれない。
平日だろうと、いつだろうと、よく出かけてはいるから。
ちなみに秀さんの恋人は、事務所の事務員扱いで、今一緒に居る。
「糸口が無い!会話が出来ない!とか嘆いていたのに、毎週金曜には行っていたもんな。今日も行ったんだろ?なら、東雲梓についてしか、勇が上機嫌になる理由が無いよな」
秀さんの恋人は、榊祐也さんという。俺に色々とアドバイスをくれたのは、この人だけれど。
こう的確に当てられてしまうと、俺がどれだけヘタレだったのか再認識してしまう。
「勇君に恋人が出来たってこと?」
「章、それは早計だ。単に会話が出来ただけかもしれないぞ」
ニヤニヤ笑ってる秀さんは、本当に仕事の時とは違う。
仕事じゃ厳しいのに。他人の色恋に、こんなにも面白がる様な人だったか?
「まぁ、今までの勇の感じだと、会話出来ただけでも喜びそうだからな」
祐也さんまで、ひどい言い草だ。
それだけ俺がヘタレてたってことか?
「ヘタレてたってのは、否定出来ないんで、どんなこと言われても仕方ないと思いますけど。ちゃんと告白しましたよ。で、ちゃんと付き合えました」
だから、もうこの話は良いだろうと俺は思う。
「おお、いきなりの会話でよくそこまで行ったなぁ」
「東雲さん?ってどんな人?」
「なんか放っといたら倒れてそうな、危なっかしい感じがする奴。勇と章と同じ年だぞ」
「うーん。俺が見た感じは、昔の秀以上に自分の殻に閉じこもってるって感じかな」
章と秀さんと祐也さんがなんだかんだと言っているが。俺はそれにはもう入らないことにした。
「秀さん以上に、殻に閉じこもってる人なんだ。最初の会話で勇君頑張ったんだね」
「俺のアドバイス、役に立ったたか?」
ええ、ええ。祐也さんのアドバイス、うまく役立ちましたとも。
俺は面倒な会話はあまりしたく無い。
あれ、これは俺も殻に閉じこもってる方か?
梓との会話以外が面倒だとか。俺かなりひどい奴だけど。本当にそうとしか思えないんだから、仕方ない。
「ありがとうございます」
とりあえず、礼はするべきだろう。
祐也さんに話聞いて無きゃ、俺はうまく出来たとは思えないから。
会話能力が無い俺が、梓の言葉に返事をしっかり出来たのは、本当に祐也さんのおかげだと思う。
というか、秀さんからのアドバイスの方が、役に立ってた気がするが。まぁ、あの話は秀さん本人が祐也さんに知られたくないって言ってたから、ここでは言わない方が良いだろう。
秀さん本人が、祐也さんに言うべきことだし。
俺が言うことじゃ無いよな。うん。
「ところで、さっきパソコン見てましたけど、何か有りました?」
会話は変えよう。俺の話はもう良いだろう。
報告が必要なのかどうかも怪しい話だし。
「あぁ、正兄にちょっと連絡取ってただけだから。問題は無い。金曜以外も、時間が出来たら骨董屋、行って良いぞ」
秀さんに話を振ったら、特に問題は無かったらしい。
というか正さん、連絡取れるのか。俺も今度電話してみようかな。
一年しか一緒に居なかったけれど。あの人に助けられていたことは多い。
「ありがとうございます。それ、お願いしようと思ってました」
事務所の運営は、秀さんとその上のお兄さんなんだけど。仕事を俺に回して来るのは秀さんだから。
俺は仕事を気にせず、骨董屋に行けることが嬉しい。
「だろうな」
素直に顔に出し過ぎたのか、苦笑した秀さん。
でも秀さんも祐也さんと付き合い出してから、休みを取ることが多くなったらしいし。それまで一切休み無くて良いくらいの勢いだった、とは章に聞いて知っている。
「秀?俺と居る時間は、ちゃんと確保してくれよー?」
祐也さんが、書類の整理しながら、秀さんに声をかけている。
それに秀さんは「当たり前だ」とか答えてるけど。
事務所で普通にイチャ付くの、止めてくれないかなぁ。俺は早くも梓に会いたくなるから。
俺の家族と考えたら、この事務所の人たちだけれど。
その人たちは、俺の相手が男とかどうとか、本当に気にしない。
だって、この事務所の人たち、男同士普通だし。あれ?え、待て?考えてみたら、そういうカップルしか居なく無いか?
ま、まぁ良いや。だからこそ、絶対に反対されないんだとも言えるし。
問題は、梓の両親だ。
どうしたら、良いだろうか?
ここの人たちで、両親とかに反対されて困った人たちは……居ないか。
秀さんたち兄弟は、家族から離れてこの事務所を作った人たちだし。家族のことなんて、居ないも同然扱いだろうし。
章と秋人さんは、そもそも施設で育ったらしいし。
あ?待てよ?
純さんは?ここのとこ、事務所には居ないけど。というか、あの人は有名人だから、そうそう連絡も取れそうにないけど。
純さんは、この事務所の一員になっても、両親との連絡を続けていた人だ。
高校から、太一さんと一緒だったらしいけど。太一さんは秀さんの従弟だから、家族は無い者と考えてそうだけれど。純さんは違うだろう。
あぁ、この事務所ややこしいな。俺もその一員だけど。
ややこしい一員に入ってるけど。
そもそも、俺の家族がややこしいんだ。
この事務所は、中条家の人たちで作られた。正さんとか、秀さんが中条家。そんで従弟の太一さんが分家の柚木家。
俺の村越家も、中条家の分家だったらしいんだけど、母が父と出会って家を出たから、分家から外されていた。
章とか秋人さんとか純さんは、梓の様に突然に力を持った人だ。
で、まぁ中条の人たちに保護されて、ここに居る。
中条はあと一人、立名さん。柚木家ももう一人聖さんが居る。
それからあと二人事務所の人員には居るんだけど。この二人は人間じゃないから、これ以上ややこしくしたく無いから置いとこう。
今俺が考えてるの、何だったけ?あぁ、梓の両親のことだ。
それが今、俺が一番に考えなきゃいけないことだ。
0
お気に入りに追加
38
あなたにおすすめの小説
十七歳の心模様
須藤慎弥
BL
好きだからこそ、恋人の邪魔はしたくない…
ほんわか読者モデル×影の薄い平凡くん
柊一とは不釣り合いだと自覚しながらも、
葵は初めての恋に溺れていた。
付き合って一年が経ったある日、柊一が告白されている現場を目撃してしまう。
告白を断られてしまった女の子は泣き崩れ、
その瞬間…葵の胸に卑屈な思いが広がった。
※fujossy様にて行われた「梅雨のBLコンテスト」出品作です。
学園の天使は今日も嘘を吐く
まっちゃ
BL
「僕って何で生きてるんだろ、、、?」
家族に幼い頃からずっと暴言を言われ続け自己肯定感が低くなってしまい、生きる希望も持たなくなってしまった水無瀬瑠依(みなせるい)。高校生になり、全寮制の学園に入ると生徒会の会計になったが家族に暴言を言われたのがトラウマになっており素の自分を出すのが怖くなってしまい、嘘を吐くようになる
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿です。文がおかしいところが多々あると思いますが温かい目で見てくれると嬉しいです。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
鬼に成る者
なぁ恋
BL
赤鬼と青鬼、
二人は生まれ落ちたその時からずっと共に居た。
青鬼は無念のうちに死ぬ。
赤鬼に残酷な願いを遺し、来世で再び出逢う約束をして、
数千年、赤鬼は青鬼を待ち続け、再会を果たす。
そこから始まる二人を取り巻く優しくも残酷な鬼退治の物語――――
基本がBLです。
はじめは精神的なあれやこれです。
鬼退治故の残酷な描写があります。
Eエブリスタにて、2008/11/10から始まり2015/3/11完結した作品です。
加筆したり、直したりしながらの投稿になります。
白鬼
藤田 秋
キャラ文芸
ホームレスになった少女、千真(ちさな)が野宿場所に選んだのは、とある寂れた神社。しかし、夜の神社には既に危険な先客が居座っていた。化け物に襲われた千真の前に現れたのは、神職の衣装を身に纏った白き鬼だった――。
普通の人間、普通じゃない人間、半分妖怪、生粋の妖怪、神様はみんなお友達?
田舎町の端っこで繰り広げられる、巫女さんと神主さんの(頭の)ユルいグダグダな魑魅魍魎ライフ、開幕!
草食系どころか最早キャベツ野郎×鈍感なアホの子。
少年は正体を隠し、少女を守る。そして、少女は当然のように正体に気付かない。
二人の主人公が織り成す、王道を走りたかったけど横道に逸れるなんちゃってあやかし奇譚。
コメディとシリアスの温度差にご注意を。
他サイト様でも掲載中です。
攻められない攻めと、受けたい受けの話
雨宮里玖
BL
恋人になったばかりの高月とのデート中に、高月の高校時代の友人である唯香に遭遇する。唯香は遠慮なく二人のデートを邪魔して高月にやたらと甘えるので、宮咲はヤキモキして——。
高月(19)大学一年生。宮咲の恋人。
宮咲(18)大学一年生。高月の恋人。
唯香(19)高月の友人。性格悪。
智江(18)高月、唯香の友人。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる