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「あの……」
おずおずと、僕は彼に近付いた。
これから先、彼を見れなくなっても、僕はもう良いんだと、決めたんだ。だから。
「その茶器なら、頭金を支払っていただいて、その後に納金出来る時に払ってもらえれば、持って帰っても良いですよ」
というか、頭金だけで踏み倒されても良いくらいの勢いだ。
彼を見てると、胸が痛む。
あの時の笑顔が、頭をかすめるから。僕には向けられない笑顔なんだろうな。
「あ、あぁ。すまない。毎週見に来ていて、迷惑だっただろうか?」
彼の顔は見れない。
でも、視線は僕に有るんだと、強い視線を感じるから。だからわかる。
「め、迷惑、とかじゃ……店もこんなだし。別にお客さんが居るわけでもないし……。ただ、誰かにその茶器を重ねているなら、手元に有った方が、良いんじゃないかって思ったから」
接客の仕方なんてわからないから、いつもの口調が出てしまった。
緊張してるんだ。初めて会話するんだから、仕方ない。
「たしかに、重ねている人は居るけれど。この茶器はここに有るから、だからこの雰囲気なんだろうなと、思っていたんだ。俺の部屋に有ったんじゃ、この茶器の雰囲気が壊れる」
この骨董屋も含めてって言われるのは嬉しいんだけど。
やっぱり、あの人を重ねてるんだろうな。
それが俺には辛いんだ。
でも、どうしよう。ここを含めて、なんて言われたら。持って帰ってって、もう言えない。
「この間、街で見た。綺麗な人だったから……。その後に、この茶器を見て、あなたがいつも見てたから、その人に重ねてるのかなって思って」
うわー、言わなくて良いことまで、僕言っちゃってない?
彼から戸惑った雰囲気が伝わって来る。
「いや、この間?いつかは知らないが、それは無いな。母は亡くなってる人だから」
は?え?
「母?」
あの人じゃ、無いの?
「あ、いや。……早くに母を亡くしたから。コレの様に、凛とした人だったな、と思って。火事だったから遺品は残らなかったんだ。だから余計にコレを見て、母を思い出していた」
驚いた僕は、彼を見上げていた。
彼が少しだけ照れた様子なのは、きっとマザコンだと思われたとか、思ったからだろうか。
でもそうか。
あの人じゃ、なかったんだ。
ホッとしてる僕。本当に、現金だなぁ。
「この茶器を買い取ることは出来るんだが。このまま店に飾っておいてもらうことは、可能だろうか?」
か、買い取れる?!
たしかに、骨董品の中じゃ安いんだろうけど。二十三万だから。
でも、僕と同じ年くらいの彼。そんなにお金を持ってるって、どんな仕事しているんだろうか。
「か、買い取ってもらえれば、たしかにここに置いといても、売れた商品として扱うから、他には売らないけど」
というか、売ることもしない僕だから、そんな心配はいらないんだけどさ。
彼はこの茶器を見に、また来てくれるということだろうか。
僕の失言、無かったことにしてくれてる?それならあいがたいけど。どう見たって、男の人と一緒に居たのを、勘違いする様な考えなんて。そういう恋愛をする人じゃないと、そんな勘違いしないと思うから。
「母の遺産と父の遺産。それから高校出てから働いているから。使わなくて貯まっているんだ。こういう風に使う場が有るのは、助かる」
お母さん亡くなったとは言ってたけど、お父さんも?
それなら高校出たら働くよね。でも住むところとかで、お金使ったりしないの?
貯まってくだけ、ってすごいよなぁ。僕は両親に貰ってる分で生活してるけど、ほぼ残らない。
未だに親頼りって、どうなんだろう。まぁ、一応この骨董屋の主人扱いにはなってるけど。
「いきなり現金を持って来ても、困るか?」
あ、カード払いとかじゃないのか。
カードを持っていてくれたら、便利なんだけれど。クレジットカードを持つことを嫌がる人もいるから、それについて僕は言えない。
「えと、この口座に振り込んでくれたら」
父の口座だ。こういう取引には、父の口座を使うから。
「わかった。東雲さんで、間違いないんだな」
「うん。あ、でもそれは父の口座。僕は東雲梓と言います」
なんで僕自己紹介してるんだろう?
少しでも、彼と繋がりたいから?
無理だろうのに。
「あぁ、俺は村越勇だ。振込確認の時に、名前は必要なのに言わなくてすまない」
村越さんかぁ。
「え、いや。あの、大丈夫です。えええと、その茶器。そのままそこには置けなくて、上の棚とかに移したいんだけど、どの辺りが良いとか、あり……ますか?」
いまさら敬語とか持って来ても遅いだろ。と自分で自分に突っ込む。
僕は取引を最近本当にしないから、村越さんが入金したら、あぁ彼だとわかるから、大丈夫なんだけど。そんなこと、彼は知るわけも無いし。
でも、名前を知れたのは嬉しい。
ちょっと挙動不審になったかもしれないけど、まぁ良いや。
この茶器をこのままここに置いておけないのは、たしかだし。
彼の視線がふと、店内を動いた。
「あの棚に置いてもらうのは?」
僕がいつも居るレジ台の後ろの棚。あの棚は、取引が有ると使うんだけど。
今は使われて無くて、僕の本の置き場になってしまっている。
埃が積もれば、見栄えが良くないから、ちゃんと掃除はしているけれど。
お客さんは来ないけど、日々の掃除は忘れていない。突然来たら、僕はきっとあたふたするだろうし、綺麗にしてなきゃお客さんはすぐに帰るだろう。それに両親にも怒られる。慌てて一気に掃除するより、日々こまめに掃除していた方が楽だし。
「大丈夫ですけど。……どの段にします?」
僕の本しか置いて無いから、がら空きの棚だ。どこにでも置ける。
彼の置きたい場所に置いてもらって、全く構わないんだ。
今後取引予定も無いし。
「あなたの本が置いて有るすぐ上にでも。気付いていた?俺あなたにも会いに来ていたんだ。俺が誰かと歩いているのを見て、嫉妬してくれたのだとするなら、脈が有ると、そう思っても良いですか?」
「え……」
間抜けにも、僕は彼を見上げてポカーンとしてしまう。
なんて、言ったの?
「この茶器を売るから、もう来るなと言われているのだと思った。でもあなたは、ここに置いておいても良いと言ってくれた。人間は欲深い。俺はそう言われたら、あなたに会いに来る理由に、この茶器を使おうと思うくらいには、あなたに会いたいんだ」
すごく優しい眼差しで彼は、いつの間にか僕を見ていた。
「え、あの……僕、は……」
言葉が何も出て来ない。
彼は僕のこと、何も知らないはずで。なのに、こんな僕に会いに来てくれていたとか。
僕の頭の処理能力が、停止している。
「あなたにこれから、俺のことを知ってもらいたい。これからは、こうして会話してくれるだろうか?俺はあなたの名前を最初から知っていた。年齢も、同じ二十歳だと、知っている」
な、んで、知っているんだろう。
僕は彼のこと、何一つ知らない。名前だって、さっき知ったばかりだ。
同じ年だったんだ。
「この骨董屋に、古くから妖が居ることを、あなたは知っているはずだ」
ハッとする。彼は、見えるのだろうか。僕が気にして、他人と関わらないでいる理由である、モノが。同じ様に、見えている?
「見えるんだ」
「それが仕事だからな」
仕事?そういう仕事が有るの?
僕の世界は本当に小さいから。だから知らないことだらけなんだろうな。
「妖が気にしていた。霊が見えるあなたのこと。最初はそれが理由だった。途中から、変わったけどな」
知っていたんだ。僕の秘密。
でもそれが、彼の仕事に繋がるから、僕のことを見てくれていたんだ。
だったら僕は、何も気にしないで、彼の傍に居ても良いのだろうか。
「僕が、一緒に居ても、良いの?」
とても小さな声だったのに。
「あなたが嫌でなければ一緒に居たいと、俺は願う」
と彼は答えてくれた。
おずおずと、僕は彼に近付いた。
これから先、彼を見れなくなっても、僕はもう良いんだと、決めたんだ。だから。
「その茶器なら、頭金を支払っていただいて、その後に納金出来る時に払ってもらえれば、持って帰っても良いですよ」
というか、頭金だけで踏み倒されても良いくらいの勢いだ。
彼を見てると、胸が痛む。
あの時の笑顔が、頭をかすめるから。僕には向けられない笑顔なんだろうな。
「あ、あぁ。すまない。毎週見に来ていて、迷惑だっただろうか?」
彼の顔は見れない。
でも、視線は僕に有るんだと、強い視線を感じるから。だからわかる。
「め、迷惑、とかじゃ……店もこんなだし。別にお客さんが居るわけでもないし……。ただ、誰かにその茶器を重ねているなら、手元に有った方が、良いんじゃないかって思ったから」
接客の仕方なんてわからないから、いつもの口調が出てしまった。
緊張してるんだ。初めて会話するんだから、仕方ない。
「たしかに、重ねている人は居るけれど。この茶器はここに有るから、だからこの雰囲気なんだろうなと、思っていたんだ。俺の部屋に有ったんじゃ、この茶器の雰囲気が壊れる」
この骨董屋も含めてって言われるのは嬉しいんだけど。
やっぱり、あの人を重ねてるんだろうな。
それが俺には辛いんだ。
でも、どうしよう。ここを含めて、なんて言われたら。持って帰ってって、もう言えない。
「この間、街で見た。綺麗な人だったから……。その後に、この茶器を見て、あなたがいつも見てたから、その人に重ねてるのかなって思って」
うわー、言わなくて良いことまで、僕言っちゃってない?
彼から戸惑った雰囲気が伝わって来る。
「いや、この間?いつかは知らないが、それは無いな。母は亡くなってる人だから」
は?え?
「母?」
あの人じゃ、無いの?
「あ、いや。……早くに母を亡くしたから。コレの様に、凛とした人だったな、と思って。火事だったから遺品は残らなかったんだ。だから余計にコレを見て、母を思い出していた」
驚いた僕は、彼を見上げていた。
彼が少しだけ照れた様子なのは、きっとマザコンだと思われたとか、思ったからだろうか。
でもそうか。
あの人じゃ、なかったんだ。
ホッとしてる僕。本当に、現金だなぁ。
「この茶器を買い取ることは出来るんだが。このまま店に飾っておいてもらうことは、可能だろうか?」
か、買い取れる?!
たしかに、骨董品の中じゃ安いんだろうけど。二十三万だから。
でも、僕と同じ年くらいの彼。そんなにお金を持ってるって、どんな仕事しているんだろうか。
「か、買い取ってもらえれば、たしかにここに置いといても、売れた商品として扱うから、他には売らないけど」
というか、売ることもしない僕だから、そんな心配はいらないんだけどさ。
彼はこの茶器を見に、また来てくれるということだろうか。
僕の失言、無かったことにしてくれてる?それならあいがたいけど。どう見たって、男の人と一緒に居たのを、勘違いする様な考えなんて。そういう恋愛をする人じゃないと、そんな勘違いしないと思うから。
「母の遺産と父の遺産。それから高校出てから働いているから。使わなくて貯まっているんだ。こういう風に使う場が有るのは、助かる」
お母さん亡くなったとは言ってたけど、お父さんも?
それなら高校出たら働くよね。でも住むところとかで、お金使ったりしないの?
貯まってくだけ、ってすごいよなぁ。僕は両親に貰ってる分で生活してるけど、ほぼ残らない。
未だに親頼りって、どうなんだろう。まぁ、一応この骨董屋の主人扱いにはなってるけど。
「いきなり現金を持って来ても、困るか?」
あ、カード払いとかじゃないのか。
カードを持っていてくれたら、便利なんだけれど。クレジットカードを持つことを嫌がる人もいるから、それについて僕は言えない。
「えと、この口座に振り込んでくれたら」
父の口座だ。こういう取引には、父の口座を使うから。
「わかった。東雲さんで、間違いないんだな」
「うん。あ、でもそれは父の口座。僕は東雲梓と言います」
なんで僕自己紹介してるんだろう?
少しでも、彼と繋がりたいから?
無理だろうのに。
「あぁ、俺は村越勇だ。振込確認の時に、名前は必要なのに言わなくてすまない」
村越さんかぁ。
「え、いや。あの、大丈夫です。えええと、その茶器。そのままそこには置けなくて、上の棚とかに移したいんだけど、どの辺りが良いとか、あり……ますか?」
いまさら敬語とか持って来ても遅いだろ。と自分で自分に突っ込む。
僕は取引を最近本当にしないから、村越さんが入金したら、あぁ彼だとわかるから、大丈夫なんだけど。そんなこと、彼は知るわけも無いし。
でも、名前を知れたのは嬉しい。
ちょっと挙動不審になったかもしれないけど、まぁ良いや。
この茶器をこのままここに置いておけないのは、たしかだし。
彼の視線がふと、店内を動いた。
「あの棚に置いてもらうのは?」
僕がいつも居るレジ台の後ろの棚。あの棚は、取引が有ると使うんだけど。
今は使われて無くて、僕の本の置き場になってしまっている。
埃が積もれば、見栄えが良くないから、ちゃんと掃除はしているけれど。
お客さんは来ないけど、日々の掃除は忘れていない。突然来たら、僕はきっとあたふたするだろうし、綺麗にしてなきゃお客さんはすぐに帰るだろう。それに両親にも怒られる。慌てて一気に掃除するより、日々こまめに掃除していた方が楽だし。
「大丈夫ですけど。……どの段にします?」
僕の本しか置いて無いから、がら空きの棚だ。どこにでも置ける。
彼の置きたい場所に置いてもらって、全く構わないんだ。
今後取引予定も無いし。
「あなたの本が置いて有るすぐ上にでも。気付いていた?俺あなたにも会いに来ていたんだ。俺が誰かと歩いているのを見て、嫉妬してくれたのだとするなら、脈が有ると、そう思っても良いですか?」
「え……」
間抜けにも、僕は彼を見上げてポカーンとしてしまう。
なんて、言ったの?
「この茶器を売るから、もう来るなと言われているのだと思った。でもあなたは、ここに置いておいても良いと言ってくれた。人間は欲深い。俺はそう言われたら、あなたに会いに来る理由に、この茶器を使おうと思うくらいには、あなたに会いたいんだ」
すごく優しい眼差しで彼は、いつの間にか僕を見ていた。
「え、あの……僕、は……」
言葉が何も出て来ない。
彼は僕のこと、何も知らないはずで。なのに、こんな僕に会いに来てくれていたとか。
僕の頭の処理能力が、停止している。
「あなたにこれから、俺のことを知ってもらいたい。これからは、こうして会話してくれるだろうか?俺はあなたの名前を最初から知っていた。年齢も、同じ二十歳だと、知っている」
な、んで、知っているんだろう。
僕は彼のこと、何一つ知らない。名前だって、さっき知ったばかりだ。
同じ年だったんだ。
「この骨董屋に、古くから妖が居ることを、あなたは知っているはずだ」
ハッとする。彼は、見えるのだろうか。僕が気にして、他人と関わらないでいる理由である、モノが。同じ様に、見えている?
「見えるんだ」
「それが仕事だからな」
仕事?そういう仕事が有るの?
僕の世界は本当に小さいから。だから知らないことだらけなんだろうな。
「妖が気にしていた。霊が見えるあなたのこと。最初はそれが理由だった。途中から、変わったけどな」
知っていたんだ。僕の秘密。
でもそれが、彼の仕事に繋がるから、僕のことを見てくれていたんだ。
だったら僕は、何も気にしないで、彼の傍に居ても良いのだろうか。
「僕が、一緒に居ても、良いの?」
とても小さな声だったのに。
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