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大学一回生になりました
もう昼です
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ふわりふわりと、暖かさと光が体に染み込んでくる。
優しい手が、自分の頭を撫でているのに気付いて、秀は目をゆっくりと開いた。
夏のこの時期。目の前には誰かの体。密着してれば暑いと思うだろうに、それよりも安心感が上回る。
空調のおかげで、暑苦しさがないせいかもしれない。そう秀は思った。
「おはよ。っていうか、もう昼だけどね」
声がして、それから祐也に覗き込まれる。
「おは、よ……」
掠れて、引っ掛かりを覚える秀の喉は、しっかりと発音してくれなかった。
挨拶はやっぱり大事だから、ちゃんと言いたかったと秀は思う。
ケホッと空咳が出てしまう。
昨日、帰って来てからの時間経過が、秀にはわからない。
それでももう昼だという祐也の言葉に、空腹を覚えるのも仕方ないだろう。昨日の昼から、何も食べてないってことか、と。
「待ってて、飲み物取ってくる」
たしかに、この喉では、話す事もままならない。
ぼんやりと、秀は祐也を見送った。
離れて行った体が、腕が、どこか寂しい。なんて思いながら。
「ごめんな。無理させ過ぎだ」
祐也の眉が、八の次に垂れ下がっている。
「平気」
そんな祐也に、笑ってしまいそうになりながら、秀は答える。
怒ることではない。恥ずかしいけど。
こんな風に、誰かに求められる存在になれるとは、秀は思っていなかった。また、秀自身が誰かをこんなにも、求めるというのも。
多少素っ気なくなってしまうのは、単に恥ずかしいだけだと、祐也はわかってくれるだろうと秀は思う。
ポン
祐也の携帯が鳴る。
「あ、ラインか」
祐也が携帯を目にして、眉をしかめた。
多分、自分の近くから、動きたくないんだ。そう秀は解釈した。
「俺、ラインアプリ、インストールしてないな」
そういえば、と秀は考える。
面倒な人間からの連絡か入るのが嫌で、無料アプリであるにもかかわらず、携帯に入っていない。
「真さんとか、敏はよくラインが入るかな。滝さんもたまに。曲作ってる時とか、ライン楽なんだよ。あー、そういえば、バンドでグループ作ってラインするか、とか言ってたけど、秀入れてないのなら無理だね」
秀に、無理にインストールするようには言わない祐也。
「んー、決まった人間とだけ、ライン出来るならするけど」
面倒な相手とか、ブロックできたりするならば、楽にやり取り可能だと言うラインをしないでもない。
「自動で友人追加にならないようにするとか、決まった相手はブロックしとくとか。できるよ。秀はあんまゲームもしなさそうだけど、そういうのも入れたりしてない?」
なるほど。ブロックできるなら、大丈夫だろうか。秀は考えつつ、携帯はそういえば、どこに置いたんだった?と頭を巡らせる。
「ゲームもしてないな。あんま、携帯触ってない。メール来たら見るくらい」
だいたい情報収集はパソコンなので、ネットで調べたい時はパソコンを使ってしまう。だからわざわざ携帯でネットとかしないし。ゲームもあまりしたいとも思ってないから、無料アプリのインストールも面倒でしていない。
だから、スマホじゃなくて、ガラケーのままで良いと思っていたのだ。が、結局はスマホに機種変せざるお得なかった。店舗の在庫に、ガラケーが無かったからだ。だったら、機種変をしないでおきたかったが、使い勝手の悪くなったガラケーのまま、というのは嫌だったのだ。
「スマホがもったいない!」
笑いながら祐也が言うのは、もっともだ。
「ガラケーの在庫が無かったから、仕方なくスマホにしたんだ。前の携帯、充電とか色々使えなくなってたから」
さすがに、三年そのままで使ってたら、駄目になってしまった。
元々、いきなり電源が落ちたりしていたから、これは使えないな、とは思っていたのだが。
「2GBで契約してあるけど、それすら使いきらない」
無料通話用に最低が2GBだったから、それで契約してある。
それでも、翌月に繰り越しが有ったりして、かなりもったいないことになっていると、自分でも思う秀だ。
仲間と一緒にゲームとか、している奴らを見てたけど。自分は一緒にゲームをする相手が、ずっといなかったので。スマホになっても携帯の扱いはガラケーの時と変わらなかった。
電話とメールが出来ればそれでいい。そのスタンスが変わらないのだ。
「電話さえ出来ればそれで良い、って感じ?」
的確な祐也の言葉に、秀は頷いて答えた。
「ネットはパソコンが有れば、それで良いから」
あー、と祐也は頷いている。
「出先でも、車で行ってればナビあるから、問題ないんもんな」
出かけた先で困っても、カーナビで検索してしまえば問題はないのだろうと祐也は思う。
「必要な情報は、前もって調べてから出かけるし。車使えるようになってからは、たしかにカーナビ頼りだな」
秀がスマホをあまり見ない理由が、祐也にはよくわかる。
環境が整ってるから、わざわざスマホに頼る必要性がないのだ。
「でも、ライン。バンドで使うなら、インストールするけど」
自分が発言するかどうかは、謎だけど。と秀は思いながら、祐也を見る。
祐也は何事か考えている。
「滝さんからの個人的なラインは、無視して良いからね」
あー、なるほど。バンドメンバーとグループ作成するなら、滝とは連絡が取り合えることになる。
「大丈夫だ。今でもメールは来るけど、無視してる」
そういえば、何かにつけて滝からメールが来たりもしていたが。特に返信を必要とする内容でもなかったので、無視してしまっていた。
敏行や真からは、たまにバンド関係のメールが来ていて、それは返信してたが。
「というか、携帯どこ置いたっけ?」
そうなのだ。まったく覚えてない。
「あ、服洗濯する時に、ポケットから出しといた」
そういえば、昨日着ていた服も見当たらない。
祐也が洗濯してくれたらしい。
「洗濯ごめん。ありがとう」
だが、祐也は秀を抱き込んだまま、動こうとしていない。
このままが、良いのかな。秀はそう思って、それ以上は言わない。
「いやいや、乾かなかったら、俺の服貸す気でいたし。というか、秀が嫌じゃなきゃ、あの服そのまま俺ん家置いてかない?」
多分、昨日着替えが無いと言ったことを、祐也は気にしているのかもしれない。
別に祐也が服を貸してくれれば、それで問題はないのだが。
祐也の家に自分の服が置いてある。そう考えると、秀は少しだけ恥ずかしい気もする。
「置いてくのは、別に良いけど……」
となると、帰る時は祐也の服になるのだけど。
「そんで俺の服、秀の家に置いといてよ」
祐也は笑っている。
まだ実現出来てないが、祐也が家に来た時用に、ということだろう。
「俺の服置いて有ったら、次から来る時も着替えいらないな。祐也もそのまま来れるし」
うんうん、そうそう。と祐也はどこか嬉しそうにしている。
しかし、いい加減腹がへってる。これは、訴えるべきか。携帯はこの際どうでも良い。後からでもいつでも出来るから。インストールした後に、祐也に連絡したら良いのだろうし。
「祐也、腹へった」
このままでも、良いのだけれど。
というか、安心できるから、このままなのは良いのだ。でも、食欲という欲求は、このままでは無くならない。
「あー、うん。そうだね。腹へってるよねー」
祐也も、腹はへっていたのだろう。が、この体勢のままでいたということは、自分の欲求を無視していたのだろう。
「人間、三大欲求には、勝てないよねー」
呟きながら、祐也はゆっくりと動き出した。
三大欲求のうち、今満たされていないのは、食欲だけだな。そう秀は思った。
優しい手が、自分の頭を撫でているのに気付いて、秀は目をゆっくりと開いた。
夏のこの時期。目の前には誰かの体。密着してれば暑いと思うだろうに、それよりも安心感が上回る。
空調のおかげで、暑苦しさがないせいかもしれない。そう秀は思った。
「おはよ。っていうか、もう昼だけどね」
声がして、それから祐也に覗き込まれる。
「おは、よ……」
掠れて、引っ掛かりを覚える秀の喉は、しっかりと発音してくれなかった。
挨拶はやっぱり大事だから、ちゃんと言いたかったと秀は思う。
ケホッと空咳が出てしまう。
昨日、帰って来てからの時間経過が、秀にはわからない。
それでももう昼だという祐也の言葉に、空腹を覚えるのも仕方ないだろう。昨日の昼から、何も食べてないってことか、と。
「待ってて、飲み物取ってくる」
たしかに、この喉では、話す事もままならない。
ぼんやりと、秀は祐也を見送った。
離れて行った体が、腕が、どこか寂しい。なんて思いながら。
「ごめんな。無理させ過ぎだ」
祐也の眉が、八の次に垂れ下がっている。
「平気」
そんな祐也に、笑ってしまいそうになりながら、秀は答える。
怒ることではない。恥ずかしいけど。
こんな風に、誰かに求められる存在になれるとは、秀は思っていなかった。また、秀自身が誰かをこんなにも、求めるというのも。
多少素っ気なくなってしまうのは、単に恥ずかしいだけだと、祐也はわかってくれるだろうと秀は思う。
ポン
祐也の携帯が鳴る。
「あ、ラインか」
祐也が携帯を目にして、眉をしかめた。
多分、自分の近くから、動きたくないんだ。そう秀は解釈した。
「俺、ラインアプリ、インストールしてないな」
そういえば、と秀は考える。
面倒な人間からの連絡か入るのが嫌で、無料アプリであるにもかかわらず、携帯に入っていない。
「真さんとか、敏はよくラインが入るかな。滝さんもたまに。曲作ってる時とか、ライン楽なんだよ。あー、そういえば、バンドでグループ作ってラインするか、とか言ってたけど、秀入れてないのなら無理だね」
秀に、無理にインストールするようには言わない祐也。
「んー、決まった人間とだけ、ライン出来るならするけど」
面倒な相手とか、ブロックできたりするならば、楽にやり取り可能だと言うラインをしないでもない。
「自動で友人追加にならないようにするとか、決まった相手はブロックしとくとか。できるよ。秀はあんまゲームもしなさそうだけど、そういうのも入れたりしてない?」
なるほど。ブロックできるなら、大丈夫だろうか。秀は考えつつ、携帯はそういえば、どこに置いたんだった?と頭を巡らせる。
「ゲームもしてないな。あんま、携帯触ってない。メール来たら見るくらい」
だいたい情報収集はパソコンなので、ネットで調べたい時はパソコンを使ってしまう。だからわざわざ携帯でネットとかしないし。ゲームもあまりしたいとも思ってないから、無料アプリのインストールも面倒でしていない。
だから、スマホじゃなくて、ガラケーのままで良いと思っていたのだ。が、結局はスマホに機種変せざるお得なかった。店舗の在庫に、ガラケーが無かったからだ。だったら、機種変をしないでおきたかったが、使い勝手の悪くなったガラケーのまま、というのは嫌だったのだ。
「スマホがもったいない!」
笑いながら祐也が言うのは、もっともだ。
「ガラケーの在庫が無かったから、仕方なくスマホにしたんだ。前の携帯、充電とか色々使えなくなってたから」
さすがに、三年そのままで使ってたら、駄目になってしまった。
元々、いきなり電源が落ちたりしていたから、これは使えないな、とは思っていたのだが。
「2GBで契約してあるけど、それすら使いきらない」
無料通話用に最低が2GBだったから、それで契約してある。
それでも、翌月に繰り越しが有ったりして、かなりもったいないことになっていると、自分でも思う秀だ。
仲間と一緒にゲームとか、している奴らを見てたけど。自分は一緒にゲームをする相手が、ずっといなかったので。スマホになっても携帯の扱いはガラケーの時と変わらなかった。
電話とメールが出来ればそれでいい。そのスタンスが変わらないのだ。
「電話さえ出来ればそれで良い、って感じ?」
的確な祐也の言葉に、秀は頷いて答えた。
「ネットはパソコンが有れば、それで良いから」
あー、と祐也は頷いている。
「出先でも、車で行ってればナビあるから、問題ないんもんな」
出かけた先で困っても、カーナビで検索してしまえば問題はないのだろうと祐也は思う。
「必要な情報は、前もって調べてから出かけるし。車使えるようになってからは、たしかにカーナビ頼りだな」
秀がスマホをあまり見ない理由が、祐也にはよくわかる。
環境が整ってるから、わざわざスマホに頼る必要性がないのだ。
「でも、ライン。バンドで使うなら、インストールするけど」
自分が発言するかどうかは、謎だけど。と秀は思いながら、祐也を見る。
祐也は何事か考えている。
「滝さんからの個人的なラインは、無視して良いからね」
あー、なるほど。バンドメンバーとグループ作成するなら、滝とは連絡が取り合えることになる。
「大丈夫だ。今でもメールは来るけど、無視してる」
そういえば、何かにつけて滝からメールが来たりもしていたが。特に返信を必要とする内容でもなかったので、無視してしまっていた。
敏行や真からは、たまにバンド関係のメールが来ていて、それは返信してたが。
「というか、携帯どこ置いたっけ?」
そうなのだ。まったく覚えてない。
「あ、服洗濯する時に、ポケットから出しといた」
そういえば、昨日着ていた服も見当たらない。
祐也が洗濯してくれたらしい。
「洗濯ごめん。ありがとう」
だが、祐也は秀を抱き込んだまま、動こうとしていない。
このままが、良いのかな。秀はそう思って、それ以上は言わない。
「いやいや、乾かなかったら、俺の服貸す気でいたし。というか、秀が嫌じゃなきゃ、あの服そのまま俺ん家置いてかない?」
多分、昨日着替えが無いと言ったことを、祐也は気にしているのかもしれない。
別に祐也が服を貸してくれれば、それで問題はないのだが。
祐也の家に自分の服が置いてある。そう考えると、秀は少しだけ恥ずかしい気もする。
「置いてくのは、別に良いけど……」
となると、帰る時は祐也の服になるのだけど。
「そんで俺の服、秀の家に置いといてよ」
祐也は笑っている。
まだ実現出来てないが、祐也が家に来た時用に、ということだろう。
「俺の服置いて有ったら、次から来る時も着替えいらないな。祐也もそのまま来れるし」
うんうん、そうそう。と祐也はどこか嬉しそうにしている。
しかし、いい加減腹がへってる。これは、訴えるべきか。携帯はこの際どうでも良い。後からでもいつでも出来るから。インストールした後に、祐也に連絡したら良いのだろうし。
「祐也、腹へった」
このままでも、良いのだけれど。
というか、安心できるから、このままなのは良いのだ。でも、食欲という欲求は、このままでは無くならない。
「あー、うん。そうだね。腹へってるよねー」
祐也も、腹はへっていたのだろう。が、この体勢のままでいたということは、自分の欲求を無視していたのだろう。
「人間、三大欲求には、勝てないよねー」
呟きながら、祐也はゆっくりと動き出した。
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