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大学一回生になりました
秀と仲間
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結局金曜日は、あのままぐだぐだとご飯を食べてから、寝てしまった。
土曜日も、俺がまだ体動かすの辛くて、動けないまま。なんやかんやと色々と祐也にしてもらっていて。
祐也に甘やかされ過ぎてた、とは思うんだけれど。でも、なんだかんだ祐也とくっついてるのが、心地よくて。
抱き締められたり、キスされたり。二人でごろごろしていたと思う。
祐也は、休日は昼まで寝てることが多いとか言ってたけれど。俺が起きる前にはもう起きていた。
「寝顔が可愛い過ぎて、起こせなかった」
起こせよって言ったら、そう言われて。恥ずかしくなって、馬鹿かとか言ってたけれど。
結局そう言われるのも嫌じゃないんだから、俺も本当どうかしている。
祐也に対して、まだ線引きしてた部分は、敏行の件が有ってから、全く無くなった。だからだろうな、あんな、なんでも許せてしまったのは。
祐也になら、何されても怒れない。というか、俺自身も望んでたのかな。
恥ずかしすぎるのは、却下なんだけど。それでも、あの祐也の目、しばらく忘れられなさそう。
「……さん、秀さん!」
ふいに隣から呼びかけられて、ハッとした。
日曜日の朝に兄からメールが入って、昼には戻って欲しいと言われたから、今は事務所だ。
正兄と、聖さんがそろって出かけてしまうから、俺が事務所を預けられたんだった。
で、俺の隣には渡辺純という高校生がいたわけで。一生懸命呪符を書いていた。
俺はあんまり呪符使わないけど。なんでもかんでも呪符頼りにしてたいら、いつもどんだけ呪符持ち歩かなきゃならないんだ、って話しだ。
純もそこまで呪符は使わないけど、それでも勉強の一環としてやっていたらしい。
呪符は細部までしっかりと書き込まないと、効力を発揮してくれない。少しでも間違いや、抜けがあると、ただの紙切れだ。
後は、力の込め具合で、効力の強さや弱さもある。一枚書くのにも、結構神経集中しないといけないので、俺は常々面倒だと思っている。
俺は全部の呪符について知っているわけでもないけれど、それでもその書かれた呪符の、効果が有るのか無いのかくらいは見たらわかる。
で、純は俺にちゃんと呪符が書けているかどうかの、確認を取ってたんだけど。
俺は普段のパソコンを開いたまま、ぼうっとしてたわけだ。
「悪い。呪符出来たか?」
純に向き直って、シャンとする。ここはもう、事務所なんだから。
否、別に考え事くらい誰だってすると思うけど。俺の考え事の、内容が内容だっただけに、ちょっと、何というか、恥ずかしい。
「珍しいですね。秀さんがそんな風に上の空って」
純が呪符を手渡して来ながら、そう言葉を発した。
俺だって、考え事で返事が遅れたのはわかっているけど。そんなに俺は上の空だったか?
「恋人のこと、考えてました?」
「はぁ?」
純に言われて、素っ頓狂な声が出たと、我ながら思う。というか、見ていた呪符机の上に落とした。
「あれ?違いました?秀さん帰って来てから、色気ダダ漏れだったから、てっきりそうなのかなと」
言っている言葉の意味はわかるけど。もう一度「はぁ?」って言いそうになる。
何、色気ダダ漏れって。
っていうか、何気に考えていたことがバレているけど、それはこの際どうでも良いことにしたい。
「なんだ、それは」
仏頂面になったとは思うけれど、これはもう、仕方ない。
言い当てられて、恥ずかしさで赤面したら、本当にバレるだろう。
「うーん。太一もそうだし、意外と秀さんって、わかりやすいですよね」
純の含み笑いが返って来た。
確定されている。間違ってはいないけれど、なんだか年下の純に、見透かされているのが癪だ。
っていうか……。
「太一も、そう?」
そこは少し引っかかる。
太一が純のことが好きで、よく二人でいるのは見ていたけれど。否、実際に付き合っているのも、知っているけど。
「エッチした次の日とか、大体、ね」
茶化したように言ってるけど。高校生、何やってんの?
まぁ、進んでる奴は普通か。特に純と太一は、四六時中一緒にいるようなもんだし。
あれ、この二人って、どっちがどうなの?
「秀さん受け身でしょ。太一と一緒なんですって。怠そうに見えるし」
へぇ、太一の方が受け身なのか。
ってそうじゃない。
「はぁぁぁぁ?」
さっきのより断然に驚いた声が出た。
バレてるバレてない、とかよりも、とんでもないこと言い当てられたし。
ガックリと、机に突っ伏したいのだけは、避けた。
「そんなに驚かなくても。わかる人には、わかっちゃいますよ?」
そんなの気付くの純くらいだ。俺はそう信じる。
「金曜日から、ずっと一緒にいたんですもんね」
純が笑ってるけど、俺は笑えないし答えられない。
何、この高校生、怖いんだけど。
普通にわかる?そんなわけないだろ。そう信じる。
帰って来た時、正兄にも、聖さんにも言われなかったし。
そういうわけで、俺は切り替える。純に呪符を返しながら。
「こっちのは大丈夫。でも、こっちは駄目。何か抜けてる感じする」
大丈夫なのと、そうでない物を分けて。
「話し聞きたかったのに。秀さんの恋話」
何言ってるんだ、お前は。
呪符を受け取りながら、返って来た言葉は、全く関係ないことで。
否、今までそういう話ししてたけど。純が一方的に。
「お前、呪符作りに来たんだろ」
そう言ってみるが、純がニッコリと笑ったのに、何故か寒気を覚えた。
「休みの日、ゆっくり寝かせろって太一に怒られたので。傍にいたら俺何するかわかんないし。これ以上太一の体力削るのも悪いなって思って」
つまり、これ以上は嫌だと太一に突っ撥ねられて、出て来たのか。
なに、この高校生。純情そうな顔してるのに、何やってるの?
「それで暇だから呪符作ってたのか。俺を巻き込むな」
勝手にイチャ付いてて良いから、俺のことにも口出すなよ。
というか、知ろうとするな。俺が恥ずかしいから。
否、まぁ、こんなとこで考え込んでた俺も、悪いといえば悪いのだけど。
「だって、秀さんのそういう話し、一切聞いたことなかったから。今なら俺たち以外誰もいないし、良いかなって。大学で知り合った人ですか?」
勝手に話しを進めて行こうとするなよ。
そりゃ、たしかに今は俺と純しか、事務所にいないけど。
三月で、俺が高校卒業するまでは、一緒の学校だった。純は一年生だったけど。今は太一が三年で、純が二年だ。たしか生徒会長に純が担ぎ上げられていたはずだ。
高校時代にそういう話しがなかったんだから、大学入ってからだよ。そうだよ。それ以外ないだろ。
というか、高校時代、まともに友人もいなかったけど。そこまでは、知らないか。
「俺の同級生とか、結構秀さんに憧れてる奴多くてね。太一も言ってたから。秀さん人気有ったのに、近付けない高嶺の花って言われてたの、知ってます?」
知らないけど。なんだ、それ。
不思議そうな顔したからだろうな。純が苦笑した。
「やっぱ、知らなかったんですね。俺秀さんと仲良いのバレた時、結構大変だったんですよ?」
知らない所で騒がれても、俺の耳には届かないし。
太一のことでも大変そうだったのに、俺のことでも大変な目に遭ってたのか。
「それは、悪かったな」
仏頂面が、直らない。なんでこんな話しになってるんだったか。
高校時代、学年が違うのに、太一が純にくっついて回っていた。俺にはそう見えた。純も了承してたんだろうけど。
だから、純の同級生たちは、太一に睨まれるのを恐れて、純には極力近付かないでいたように見えたんだが。
「まぁ、太一のおかげもあって、そこまでひどく絡まれはしませんでしたけど。でもこれを渡して欲しいだの、色々ありましたよ」
太一宛も有ったけど、俺宛も有ったそうな。
太一宛は、純自身が嫌なので、絶対に取り持たなかったらしい。俺宛の分も、太一宛と同じように取り持たずにいてくれたのはありがたいのだが。
「今、言われてもな」
高校時代に知っていたのなら、自分でもどうにかするかと、動いていたかもしれないが。
「今でも、有るんですよ。秀さん宛。だから、秀さんに恋人ができたから、取り持てないって言って良いですか?」
なんて爽やかな笑顔で言ってるけど。
多分これ、相当面倒なんだろうな。
「否、お前それ言ったら……」
生徒会長として担ぎ上げられるだけあって、純の言葉は信用度が高い。
「まぁ、一週間くらいで、噂広まるでしょうね。卒業生の間にも」
……。
どう頑張っても、俺の方が分が悪い。純に言葉で勝てるだけの語彙力というか、会話力がない。
深々とため息をついた俺に対して、純はニコニコ笑っている。
土曜日も、俺がまだ体動かすの辛くて、動けないまま。なんやかんやと色々と祐也にしてもらっていて。
祐也に甘やかされ過ぎてた、とは思うんだけれど。でも、なんだかんだ祐也とくっついてるのが、心地よくて。
抱き締められたり、キスされたり。二人でごろごろしていたと思う。
祐也は、休日は昼まで寝てることが多いとか言ってたけれど。俺が起きる前にはもう起きていた。
「寝顔が可愛い過ぎて、起こせなかった」
起こせよって言ったら、そう言われて。恥ずかしくなって、馬鹿かとか言ってたけれど。
結局そう言われるのも嫌じゃないんだから、俺も本当どうかしている。
祐也に対して、まだ線引きしてた部分は、敏行の件が有ってから、全く無くなった。だからだろうな、あんな、なんでも許せてしまったのは。
祐也になら、何されても怒れない。というか、俺自身も望んでたのかな。
恥ずかしすぎるのは、却下なんだけど。それでも、あの祐也の目、しばらく忘れられなさそう。
「……さん、秀さん!」
ふいに隣から呼びかけられて、ハッとした。
日曜日の朝に兄からメールが入って、昼には戻って欲しいと言われたから、今は事務所だ。
正兄と、聖さんがそろって出かけてしまうから、俺が事務所を預けられたんだった。
で、俺の隣には渡辺純という高校生がいたわけで。一生懸命呪符を書いていた。
俺はあんまり呪符使わないけど。なんでもかんでも呪符頼りにしてたいら、いつもどんだけ呪符持ち歩かなきゃならないんだ、って話しだ。
純もそこまで呪符は使わないけど、それでも勉強の一環としてやっていたらしい。
呪符は細部までしっかりと書き込まないと、効力を発揮してくれない。少しでも間違いや、抜けがあると、ただの紙切れだ。
後は、力の込め具合で、効力の強さや弱さもある。一枚書くのにも、結構神経集中しないといけないので、俺は常々面倒だと思っている。
俺は全部の呪符について知っているわけでもないけれど、それでもその書かれた呪符の、効果が有るのか無いのかくらいは見たらわかる。
で、純は俺にちゃんと呪符が書けているかどうかの、確認を取ってたんだけど。
俺は普段のパソコンを開いたまま、ぼうっとしてたわけだ。
「悪い。呪符出来たか?」
純に向き直って、シャンとする。ここはもう、事務所なんだから。
否、別に考え事くらい誰だってすると思うけど。俺の考え事の、内容が内容だっただけに、ちょっと、何というか、恥ずかしい。
「珍しいですね。秀さんがそんな風に上の空って」
純が呪符を手渡して来ながら、そう言葉を発した。
俺だって、考え事で返事が遅れたのはわかっているけど。そんなに俺は上の空だったか?
「恋人のこと、考えてました?」
「はぁ?」
純に言われて、素っ頓狂な声が出たと、我ながら思う。というか、見ていた呪符机の上に落とした。
「あれ?違いました?秀さん帰って来てから、色気ダダ漏れだったから、てっきりそうなのかなと」
言っている言葉の意味はわかるけど。もう一度「はぁ?」って言いそうになる。
何、色気ダダ漏れって。
っていうか、何気に考えていたことがバレているけど、それはこの際どうでも良いことにしたい。
「なんだ、それは」
仏頂面になったとは思うけれど、これはもう、仕方ない。
言い当てられて、恥ずかしさで赤面したら、本当にバレるだろう。
「うーん。太一もそうだし、意外と秀さんって、わかりやすいですよね」
純の含み笑いが返って来た。
確定されている。間違ってはいないけれど、なんだか年下の純に、見透かされているのが癪だ。
っていうか……。
「太一も、そう?」
そこは少し引っかかる。
太一が純のことが好きで、よく二人でいるのは見ていたけれど。否、実際に付き合っているのも、知っているけど。
「エッチした次の日とか、大体、ね」
茶化したように言ってるけど。高校生、何やってんの?
まぁ、進んでる奴は普通か。特に純と太一は、四六時中一緒にいるようなもんだし。
あれ、この二人って、どっちがどうなの?
「秀さん受け身でしょ。太一と一緒なんですって。怠そうに見えるし」
へぇ、太一の方が受け身なのか。
ってそうじゃない。
「はぁぁぁぁ?」
さっきのより断然に驚いた声が出た。
バレてるバレてない、とかよりも、とんでもないこと言い当てられたし。
ガックリと、机に突っ伏したいのだけは、避けた。
「そんなに驚かなくても。わかる人には、わかっちゃいますよ?」
そんなの気付くの純くらいだ。俺はそう信じる。
「金曜日から、ずっと一緒にいたんですもんね」
純が笑ってるけど、俺は笑えないし答えられない。
何、この高校生、怖いんだけど。
普通にわかる?そんなわけないだろ。そう信じる。
帰って来た時、正兄にも、聖さんにも言われなかったし。
そういうわけで、俺は切り替える。純に呪符を返しながら。
「こっちのは大丈夫。でも、こっちは駄目。何か抜けてる感じする」
大丈夫なのと、そうでない物を分けて。
「話し聞きたかったのに。秀さんの恋話」
何言ってるんだ、お前は。
呪符を受け取りながら、返って来た言葉は、全く関係ないことで。
否、今までそういう話ししてたけど。純が一方的に。
「お前、呪符作りに来たんだろ」
そう言ってみるが、純がニッコリと笑ったのに、何故か寒気を覚えた。
「休みの日、ゆっくり寝かせろって太一に怒られたので。傍にいたら俺何するかわかんないし。これ以上太一の体力削るのも悪いなって思って」
つまり、これ以上は嫌だと太一に突っ撥ねられて、出て来たのか。
なに、この高校生。純情そうな顔してるのに、何やってるの?
「それで暇だから呪符作ってたのか。俺を巻き込むな」
勝手にイチャ付いてて良いから、俺のことにも口出すなよ。
というか、知ろうとするな。俺が恥ずかしいから。
否、まぁ、こんなとこで考え込んでた俺も、悪いといえば悪いのだけど。
「だって、秀さんのそういう話し、一切聞いたことなかったから。今なら俺たち以外誰もいないし、良いかなって。大学で知り合った人ですか?」
勝手に話しを進めて行こうとするなよ。
そりゃ、たしかに今は俺と純しか、事務所にいないけど。
三月で、俺が高校卒業するまでは、一緒の学校だった。純は一年生だったけど。今は太一が三年で、純が二年だ。たしか生徒会長に純が担ぎ上げられていたはずだ。
高校時代にそういう話しがなかったんだから、大学入ってからだよ。そうだよ。それ以外ないだろ。
というか、高校時代、まともに友人もいなかったけど。そこまでは、知らないか。
「俺の同級生とか、結構秀さんに憧れてる奴多くてね。太一も言ってたから。秀さん人気有ったのに、近付けない高嶺の花って言われてたの、知ってます?」
知らないけど。なんだ、それ。
不思議そうな顔したからだろうな。純が苦笑した。
「やっぱ、知らなかったんですね。俺秀さんと仲良いのバレた時、結構大変だったんですよ?」
知らない所で騒がれても、俺の耳には届かないし。
太一のことでも大変そうだったのに、俺のことでも大変な目に遭ってたのか。
「それは、悪かったな」
仏頂面が、直らない。なんでこんな話しになってるんだったか。
高校時代、学年が違うのに、太一が純にくっついて回っていた。俺にはそう見えた。純も了承してたんだろうけど。
だから、純の同級生たちは、太一に睨まれるのを恐れて、純には極力近付かないでいたように見えたんだが。
「まぁ、太一のおかげもあって、そこまでひどく絡まれはしませんでしたけど。でもこれを渡して欲しいだの、色々ありましたよ」
太一宛も有ったけど、俺宛も有ったそうな。
太一宛は、純自身が嫌なので、絶対に取り持たなかったらしい。俺宛の分も、太一宛と同じように取り持たずにいてくれたのはありがたいのだが。
「今、言われてもな」
高校時代に知っていたのなら、自分でもどうにかするかと、動いていたかもしれないが。
「今でも、有るんですよ。秀さん宛。だから、秀さんに恋人ができたから、取り持てないって言って良いですか?」
なんて爽やかな笑顔で言ってるけど。
多分これ、相当面倒なんだろうな。
「否、お前それ言ったら……」
生徒会長として担ぎ上げられるだけあって、純の言葉は信用度が高い。
「まぁ、一週間くらいで、噂広まるでしょうね。卒業生の間にも」
……。
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