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きぐるみ幼女編

46話 それからの、女子会

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ザク・・・・



「ふふ」



 ザク・・・・・



 「ふふふ」



  ザク・・ザク・・サク・



  「ふんふんふん♪」



無慈悲にも、、

ある生き物の死体に刃物を入れ、切り裂いてく

その、人物の顔は喜びで、口元は緩んでいた



「フフ・・・フフフフ・・・・」





そこへ、何の断りも無く入ってきた人物は

刃物をもって、肉を切り刻む、人物に驚くこともなく

声を掛けるのだ



「りん~~きたぁよぉぉ~~」



「桜まだ、お昼よ?来るの早くない?」



「お昼たべにきたぁぁ」



「お昼かぁ、私も朝から何も食べてないし

 私も何か食べるかな・・・

 桜なにが食べたい?

 夕御飯あるから、軽くなら一緒に食べよ」



鈴は夕食の下準備の為

鶏肉を切り分けてたのを、手早く終わらせ

すでに用意していた、タレにつけると、冷蔵庫に入れた

そして、桜の【パスタ】の、リクエストに答え

量を抑えた、少なめの、キノコのクリームパスタを作り上げるのだった



桜は、パスタを一口食べると



「おいしぃぃ~~~~」



と両腕を軽く震わせ、叫ぶのだった



「りん~意思加速~つかえるのぉ~?」



「そうだったね『念話も』使えるよ

 3年程前に、紫音から教えてもらったんだけど

 桜は小さい時からだって聞いたんだけど?」





「『うんとねぇ~』小学校に入った頃からぁ~かなぁ~?

 今までぁ~許可なくぅ~つかったらぁ~

 ダメってぇ~いわれてたぁ~内緒だってぇ~」



「紫音も必要以上に使うなって言ってたね」





そうして2人は

意思加速と、念話を使いながら、しばし会話を楽しんでいた



その話は、昨日から行われた

蓮のシゴキの話になり、桜は朝から行われた

そのシゴキから逃げてきたらしいのだ

桜は全身筋肉痛と、打ち身と擦り傷でボロボロなのだと



いったい、桜が根を上げる蓮さんのシゴキとは

きっと私の理解を超えた、シゴキなのだろう・・

私も紫音のシゴキを受けたことがあるが

あれは、戦闘のシゴキ、肉体的苦痛ではなかった



魔法に関する、とくに封印関係に関する

魔法勉強で精神的なシゴキであった

そうしないと、私は私の中にある【元紫音の魔核】に潰されてたかも知れない

そう、その過程で意思加速を覚えた

そして、訓練するうちに、その速度は尋常ならざる速度まで上がっていく

だが、それが、私が精神崩壊寸前までなった

紫音のシゴキであった

体内の魔核があるためか、私の意思加速は1万倍近くまで加速される

そう、その約1万倍の意思加速の中で

紫音の、魔法に関する授業は続いていく



現実世界・・・・

1分が60秒、1時間が3600秒、1日で、86400秒

そう、現実世界で1日は、86400秒であるが

1万倍の意思加速の鈴にとって8.64秒

10秒に満たない時間で

意思の世界では、1日が24時間が過ぎているのだ

そう、鈴はその時、現実世界で1分ほどで

約7日近い時間を過ごしていた



後に

鉄雄、胡桃に意思加速を教えて分かることだが

この世界の人間では、意思加速は10倍ほどであり

これは、達人と呼ばれる、武人の人間が使う

意思加速に似た力も、10倍程度であろうと紫音は判断していた

そして、その持続時間は現実世界で、数秒である

連続使用は出来る物の、1時間も連続使用するものなら

その消費する体力は計り知れないし

精神にかかる負担は想像を絶するものだろう



だが、その意思加速に使う体力や魔力を魔核の力で補っている鈴は

その速度を、1万倍まで引き上げる事ができたのだ

そして、有り余る魔力の為、鈴はその使用時間に制限はない



だからこそ、その精神が崩壊する寸前まで紫音の講義は続く

鈴は10歳になった時、その3月初めから、3月の終わり迄の

現実の約1月の間に、何年もの時間を体験する

そうとは、言ってもその時間は全て、紫音の講義であり

鈴の精神的な成長はごく僅かであるのだが



そんなシゴキを思い出すと

桜に対して、どうにかしてあげたいと思うのだが・・・・



「桜、紫音から回復魔法は、禁止されてて

 訳あってしてあげられないけど

 自然治癒力を上げる魔法ならしてあげられるよ」



「りん~回復魔法つかえたのぉ~?」



「うん、これも念話と同じで、絶対秘密だかね」



「はぁ~~い」



そう、異世界の回復魔法を使ってもいいが

何故か鈴の回復魔法は、その根源である

魔核の力と相性がいいのだ

リルの様な失われた肉体まで回復はできないが

鈴の回復魔法は、その作用全部が上級魔法となってしまうのだ

その為、シゴキと言う訓練後に、桜に回復魔法を使うと

その体に蓄積された経験値までも

蓄積される以前の体に回復させてしまうのだ

その事を、桜に説明しても無駄だろうと

それなら、治癒力を上げる魔法を使おうと



そして、鈴は桜に対して手をかざし

異世界の魔法を使う



それは桜を優しく包み

その暖かさと、疲れと、お腹が膨れた事によって

静かに眠りにつくのだった



テーブルで寝てしまった桜を、ゆっくりと抱え上げ

リビングのソファーに寝かすと

鈴は、ソファーの横に膝を下ろし

そのまま、1時間ほど自然治癒能力を上げる魔法を使っていると



音もなく、リビングに、顔御だす少年

それは、桜がリビングに居たら、絶対顔を出さない男



紫音は2階の自室に居て、1階の話し声から

蓮の妹が、遊びに来ていることが分かっていた

夕方からだと言っていたが、流石桜、昼飯まで食べに来たかと

まぁ何時もの休日と変わりないなと・・・

だが、そろそろ紫音も出かけようと1階の雰囲気を確認すると

寝ているだろう桜の寝息が聴き取れた

ならいいかと、リビングに顔お出したのだ

そして、時折寝苦しいのか

体をクネクネと動かす桜の姿をみると



「お!桜さんは、おねんねか」



「知ってたから降りて来たんでしょ

 蓮さんのシゴキでボロボロだったんで

 治癒力上げて回復してる所」



「そうかい?でも蓮の奴に似合わず、かわいい寝顔だな

 なめていいか?」



「冗談でも、コロスよ?」



その迫力は、紫音ですら、背筋が凍るかと思った程だが

そんな事にビビル紫音でもない

そして、言わなくていい事を、口にしてしまうのだ



「なんだ?鈴がなめてほしいのか?」



「・・・・・死ぬより辛い苦痛って知ってる?」



なんだそれは?と、言わんばかりに、チャラけて返事をする



「さぁな、100回ほど死んでるけど、そんな体験は未だないな

 あるんだったら、体験してみたいもんだな~~」



「そう・・・・リル」



呼びかけに、応じて、メイド服を着た女性が姿を現し



「はい、何でしょうか、鈴さん」



「今日一日、紫音を好き勝手していいよ

 紫音の許可もおりたし

 誰が、何と言おうと、私が許す

 それに昨日晩、精が付くのいっぱい食べたから

 好きなだけ、もてあそんでいいよ」



そこには、感情を押し殺しているが

背中に、ピンク色のエロイ妄想を背負った

メイドが、鈴に対して、深々と頭を下げた



「ありがとうございます【鈴様】それでは、シオン様まいりましょう」



「リル!ちょっとまて!!!くそ、動けねえ

 鈴もだ、お前本気で俺をころすきかあぁぁぁあああ」



「そうそう、先ほど言っていましたが

 舐めたがっていましたね、ならば、まず1時間ほど

 私の全身を舐め回して頂くとしましょう

 あぁ・・・・・今日は何と素晴らしい日なのでしょうか

 誠に感謝いたします【鈴様】」



すでに、リルの魔法によって

体を固定され身動きの出来ない紫音の叫びと共に

リルはその妄想を口にして

静岡の、マンションに転移して行くのだった

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