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きぐるみ幼女編
45話 それからの 三千風家、お肉争奪戦
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食事の片付けも終わり
リビングのソファーに転がる、紫音と鉄雄
それを、立ったまま見守るリル
鉄「おい、紫音」
紫「ん?」
鉄「一番食べたの、リルだよな」
紫「だろうな」
鉄「リルのやつ、腹さえ膨れてないぞ」
紫「いつも言ってるだろ・・・・気にするだけ無駄だと・・」
リ「フフ、鉄雄さん、それは乙女の秘密ですよ」
鉄「こえぇぇ・・・・」
そこに現れたのは、タオルと着替えを持った
鈴と胡桃である
鈴「先に、くーちゃんと風呂いってくるね」
胡「おさきに、お風呂いただきます」
胡桃は小さくお辞儀をして、鈴の後を追うのだった
鉄「てらー」
紫「ういさ」
リ「シオン様、コーヒーでも入れましょうか?」
紫「あぁ、いつもの」
鉄「俺は、砂糖ミルク入りで」
2人は転がったまま返事をする
紫「そうだ、てつ、俺、今武器作りに凝ってんだけど
てつの靴調子はどうだ?」
鉄「あぁ、変わらずだが、できれば、もう少し軽くできないか?」
紫「軽くか、考えとくよ、それで、くるみって、武器使うの?」
鉄「胡桃の武器?さぁしらね」
紫「知らねえのかよ」
鉄「知るか!そんな事は、本人に聞け!」
紫「つかえねぇ兄貴だな」
鉄「うるせぇ、紫音もそんなもんだろうが!」
紫「否定はしねえ!
まぁ、そりゃ置いといて
7月が誕生日だろ、プレゼントに武器でもと思ってな」
鉄「・・・・紫音・・・・
2年連続で、誕生日に武器って、おかしいだろ」
紫「へ?おかしいのか?
リル、誕生日に武器っておかしい?」
リ「シオン様は、元からおかしいですが
私は、シオン様に、貰えるなら何であろうと嬉しいです」
鉄「だろうな、紫音、誕生日は花でもいいから
今年は武器はやめてやれ
胡桃がかわいそうだ」
紫「そういうもんか?
鈴なんて、毎年、調味料やら、調理器具やら、食器やらだぞ」
鉄「去年の紫音からの、胡桃への誕生日プレゼントは
護身用の・・・短刀だったか・・・
まぁ喜んで、今でも大切に持ってるけどな
もうちょっと、女の子が喜ぶ物を考えてやれ」
紫「女の子が喜ぶもの・・・・・
やべぇ、俺、女の子との接点がねえ・・・・わかんねぇ」
鉄「ニニスが居るじゃねぇか」
紫「・・・あれを女の子扱いするのか?
あれは、花より論文って感じだろ」
鉄「それもそうか、あぁ・・カレラも、花より拳銃だしな」
紫「クズクラスに、まともな女の子は居ないのかよ・・・・」
紫音と鉄雄は、頭の中に
クラスの女子達を思い浮かべるのだったが
誰一人として、女子らしい女子は居なかった
一癖も二癖もあるような、変わり者だらけであった
そんな、話を繰り広げていると
紫音の携帯がなる
聴き慣れた音楽、個人用のメロディーに登録してある其れは
紛れもなく、ある人物からの電話である
「うぃっーーーーす」
「よう、すき焼きは、美味 (うま)いか?」
そう、電話の相手は、蓮である
「あぁ、うまかったよ、もう、汁さえないぞ、気付くのが遅かったな!」
「くそ!遅かったか」
「で、なんの用?」
「あぁ、色々桜にバラしたんだが・・・・・・・
蓮の話では
桜に、紫音たちが、意思加速や念話が使えることを話したと言うことらしい
そして、言わなくてもいい事も
紫音が蓮と同じ位強いとか
鈴の魔力は、蓮の上を行くとか
バラすのも大概にしろと・・・・
まぁ、紫音も、今回の四条・九重の拉致事件で
あの世界で魔王であった【ギャルコレル】が、この世界に居る事
そして、彼が十士族と対立する立場?である事を知ったのだ
それは、今後、紫音と敵対する可能性を秘めている事でもあった
この世界で、紫音が、もっとも敵対したくない相手でもあった
もしも、あの世界に居た、8人の全ての魔王が転生?してくるのなら
まず有り得ないだろうが、序列1位【精霊女王・レディー】と
すでに転生した、序列7位【サモンマスター・ギャルコレル】
この2人だけとは、敵対したくないと思っていた
ギャルコレル、彼は、サモンマスター、召喚士である
先日戦った、ユーリがこの世界に居ることから
異世界の人物を召喚出来ることは間違いがない
だが、問題はそこではない
彼は、契約を結んだ魔物を、何らかの対価を払い呼び出すことができる
たぶん其れは、異世界であっても出来ると思って間違いないだろう
そして、その中には最上位の魔物も含まれていると言う事を忘れてはならない
それらは、個であるがため、倒せば傷つき死ぬ事になるのだが・・・
彼の能力の1つに、死んですぐの魔物を取り込んで
自身の眷属にできるというものがある
それは、自身の眷属であるがため、対価なしに召喚できる
そう、彼は、その身に、数え切れない魔物をストックしていた
伝説では、魔王同士の戦いで、十数万の軍勢を召喚したと言われている
そして、眷属となった魔物は
死んでもギャルコレルの魔力によって復活するのだ
魔物が強ければ強いほど、復活までの期間は長くなるらしいが
それが、どれくらいかは、ギャルコレルしか知らないらしい
その召喚の力を使って、魔王まで成り上がったのが
【サモンマスター・ギャルコレル】その人である
そしてギャルコレルの友人にして、部下
【マリオネットマスター・ユーリ】
彼女の能力は、人形使い
彼女の力だけでは、一度に多くの最上位の魔物の支配は出来ないのだが
ギャルコレルの、眷属の最上位魔物であるなら
ユーリは苦労なく操ることができるのだ
そして、戦に置いて、ユーリの指揮する
上位・最上位の軍団は、全魔王中、最強を誇っていたのだ
そう、数万規模の戦いに置いて、魔王・ギャルコレルの力は飛び抜けていた
しかしながら、それを個の力で、勝るのが
【精霊女王・レディー】なのであるから、たまったものではない
そう、彼女が、負ける事も、死ぬ事も有り得ない
だからこそ、彼女は、この世界に居るはずがないのだ
だが、これからの事を考えるなら
四条優美は、何らかの争いに巻き込まれるだろう
それは、十士族と対立する組織だったり
士族同士かも知れないだろうが
蓮はそれを見込んで、桜を鍛えてるのだろう
そして、俺を巻き込んで楽しむ為に
桜に、俺たちが異世界のスキルを使えることを教えたのだろう
そうなれば、鈴に蓮と桜の事を教えないと・・・
あぁ、なんか蓮の思惑通りになっていく気がする・・・・
そして、紫音の頭のなかには
【とりあえず、めんどくせぇぇーー
俺の自由気ままな、適当ライフがぁぁぁぁーーーー】
そんな叫びが響いていたのだった・・・
「ほんとにぃぃーーーーー??」
突如リビンングに響き渡る叫びがあった
その声の主は鈴である
風呂から上がった鈴と胡桃は寝巻きに着替え
リビングに来て、寛いでいたのだが
鈴も、初めて聞く事柄に、大いに驚くのだった
そう、彼女も又、友人である桜が
異世界のスキルである、意思加速と念話が使える事を知ったのだ
鈴「な・・・なんで・・・桜が?」
紫「レンが教えたんだろ
あれ?言ってなかったっけ?
蓮の奴も前世が、あっちの世界の人間だと
前世で友達だったと言った事なかったっけ?」
鈴「そんな中二病みたいな話
信じるわけないでしょ!
だいたい、紫音みたいな、前世の記憶を持ってる人間なんて
普通居る訳ないんだからね、それも、異世界って
信じれる訳ないでしょ」
紫「そんなもんか?」
鉄「そんなもんだろ?
だいたい、紫音の言うことなんざ、信じるほうがおかしいだろ?
俺は、紫音なんざ断じて信じてない
だが、たまぁぁ~~~にホントの事いうから、たちが悪いからな
真面目に相手するだけ、無駄だぞ」
鈴「知ってるけどさぁ・・・・・
まぁ、桜が意思加速を使えるなら
あの強さも納得できるね」
紫「ん?それは違うぞ、たぶん鈴の前で
桜が意思加速を使った事はないらしいぞ
レンと約束で、人前で使うことを禁止されてたらしい
まぁ、それも、ここにいる俺達の相手なら解禁らしいから
今度聞いてみたら?」
鈴「うん・・・
そうだ、てっちゃん」
鉄「あ?」
鈴「かんなと、なっちゃんが
奢ってくれてありがとうって伝えてって」
鉄「おう、迷惑かけたからな、それに、紫音の金だしな」
鈴「やっぱりね」
紫「ううう・・そうやって、皆で俺の金をカツアゲしていくんだ・・」
泣き真似をしだす紫音だが
誰1人相手をしない
鈴「そうだ紫音、明日の夕方
かんな達に、ご飯をご馳走することになったんで
どっかいってて」
紫「ほいほいさ、もしかして、26万って、その肉もか?」
鈴「・・・・・・そんな事もあるの・・・・かな・・・」
視線を泳がす鈴であった
そして、4人は、何時ものように、騒ぐのだった
小学生に入った頃からの付き合いの4人
学校は違った物の、家が近く、歳の近い4人は、すぐ仲良くなった
そして、今日まで幾度となく、行われたこの騒ぎには
新参者のリルの入る余地はないし
リルは、その騒ぎに入る気もない
そこに自分が入る事によって
4人の、バランスが崩れる事を嫌う
リルにとって、シオンの幸福こそがリルの幸せなのだ
だからこそ・・・・
「食べる物は食べましたので、これにて失礼します」
そう言って、姿を消したのだ
そし午後11時も過ぎると
騒ぎ疲れ、ウトウトしだす、11歳の胡桃
鈴は、そんな胡桃と手をつなぎ
リビングに居る2人に声を掛ける
「それじゃぁ、私達は寝るね、おやすみー」
胡桃も、鈴と繋いだ反対の手で
眠たそうにその目を擦りながら
2人に挨拶をするのだった
「おやすみなさいぃぃ・・・」
そういって、2人は鈴の部屋で眠りにつく
だが、シオンと鉄雄の夜はまだまだ続くのだった・・・
リビングのソファーに転がる、紫音と鉄雄
それを、立ったまま見守るリル
鉄「おい、紫音」
紫「ん?」
鉄「一番食べたの、リルだよな」
紫「だろうな」
鉄「リルのやつ、腹さえ膨れてないぞ」
紫「いつも言ってるだろ・・・・気にするだけ無駄だと・・」
リ「フフ、鉄雄さん、それは乙女の秘密ですよ」
鉄「こえぇぇ・・・・」
そこに現れたのは、タオルと着替えを持った
鈴と胡桃である
鈴「先に、くーちゃんと風呂いってくるね」
胡「おさきに、お風呂いただきます」
胡桃は小さくお辞儀をして、鈴の後を追うのだった
鉄「てらー」
紫「ういさ」
リ「シオン様、コーヒーでも入れましょうか?」
紫「あぁ、いつもの」
鉄「俺は、砂糖ミルク入りで」
2人は転がったまま返事をする
紫「そうだ、てつ、俺、今武器作りに凝ってんだけど
てつの靴調子はどうだ?」
鉄「あぁ、変わらずだが、できれば、もう少し軽くできないか?」
紫「軽くか、考えとくよ、それで、くるみって、武器使うの?」
鉄「胡桃の武器?さぁしらね」
紫「知らねえのかよ」
鉄「知るか!そんな事は、本人に聞け!」
紫「つかえねぇ兄貴だな」
鉄「うるせぇ、紫音もそんなもんだろうが!」
紫「否定はしねえ!
まぁ、そりゃ置いといて
7月が誕生日だろ、プレゼントに武器でもと思ってな」
鉄「・・・・紫音・・・・
2年連続で、誕生日に武器って、おかしいだろ」
紫「へ?おかしいのか?
リル、誕生日に武器っておかしい?」
リ「シオン様は、元からおかしいですが
私は、シオン様に、貰えるなら何であろうと嬉しいです」
鉄「だろうな、紫音、誕生日は花でもいいから
今年は武器はやめてやれ
胡桃がかわいそうだ」
紫「そういうもんか?
鈴なんて、毎年、調味料やら、調理器具やら、食器やらだぞ」
鉄「去年の紫音からの、胡桃への誕生日プレゼントは
護身用の・・・短刀だったか・・・
まぁ喜んで、今でも大切に持ってるけどな
もうちょっと、女の子が喜ぶ物を考えてやれ」
紫「女の子が喜ぶもの・・・・・
やべぇ、俺、女の子との接点がねえ・・・・わかんねぇ」
鉄「ニニスが居るじゃねぇか」
紫「・・・あれを女の子扱いするのか?
あれは、花より論文って感じだろ」
鉄「それもそうか、あぁ・・カレラも、花より拳銃だしな」
紫「クズクラスに、まともな女の子は居ないのかよ・・・・」
紫音と鉄雄は、頭の中に
クラスの女子達を思い浮かべるのだったが
誰一人として、女子らしい女子は居なかった
一癖も二癖もあるような、変わり者だらけであった
そんな、話を繰り広げていると
紫音の携帯がなる
聴き慣れた音楽、個人用のメロディーに登録してある其れは
紛れもなく、ある人物からの電話である
「うぃっーーーーす」
「よう、すき焼きは、美味 (うま)いか?」
そう、電話の相手は、蓮である
「あぁ、うまかったよ、もう、汁さえないぞ、気付くのが遅かったな!」
「くそ!遅かったか」
「で、なんの用?」
「あぁ、色々桜にバラしたんだが・・・・・・・
蓮の話では
桜に、紫音たちが、意思加速や念話が使えることを話したと言うことらしい
そして、言わなくてもいい事も
紫音が蓮と同じ位強いとか
鈴の魔力は、蓮の上を行くとか
バラすのも大概にしろと・・・・
まぁ、紫音も、今回の四条・九重の拉致事件で
あの世界で魔王であった【ギャルコレル】が、この世界に居る事
そして、彼が十士族と対立する立場?である事を知ったのだ
それは、今後、紫音と敵対する可能性を秘めている事でもあった
この世界で、紫音が、もっとも敵対したくない相手でもあった
もしも、あの世界に居た、8人の全ての魔王が転生?してくるのなら
まず有り得ないだろうが、序列1位【精霊女王・レディー】と
すでに転生した、序列7位【サモンマスター・ギャルコレル】
この2人だけとは、敵対したくないと思っていた
ギャルコレル、彼は、サモンマスター、召喚士である
先日戦った、ユーリがこの世界に居ることから
異世界の人物を召喚出来ることは間違いがない
だが、問題はそこではない
彼は、契約を結んだ魔物を、何らかの対価を払い呼び出すことができる
たぶん其れは、異世界であっても出来ると思って間違いないだろう
そして、その中には最上位の魔物も含まれていると言う事を忘れてはならない
それらは、個であるがため、倒せば傷つき死ぬ事になるのだが・・・
彼の能力の1つに、死んですぐの魔物を取り込んで
自身の眷属にできるというものがある
それは、自身の眷属であるがため、対価なしに召喚できる
そう、彼は、その身に、数え切れない魔物をストックしていた
伝説では、魔王同士の戦いで、十数万の軍勢を召喚したと言われている
そして、眷属となった魔物は
死んでもギャルコレルの魔力によって復活するのだ
魔物が強ければ強いほど、復活までの期間は長くなるらしいが
それが、どれくらいかは、ギャルコレルしか知らないらしい
その召喚の力を使って、魔王まで成り上がったのが
【サモンマスター・ギャルコレル】その人である
そしてギャルコレルの友人にして、部下
【マリオネットマスター・ユーリ】
彼女の能力は、人形使い
彼女の力だけでは、一度に多くの最上位の魔物の支配は出来ないのだが
ギャルコレルの、眷属の最上位魔物であるなら
ユーリは苦労なく操ることができるのだ
そして、戦に置いて、ユーリの指揮する
上位・最上位の軍団は、全魔王中、最強を誇っていたのだ
そう、数万規模の戦いに置いて、魔王・ギャルコレルの力は飛び抜けていた
しかしながら、それを個の力で、勝るのが
【精霊女王・レディー】なのであるから、たまったものではない
そう、彼女が、負ける事も、死ぬ事も有り得ない
だからこそ、彼女は、この世界に居るはずがないのだ
だが、これからの事を考えるなら
四条優美は、何らかの争いに巻き込まれるだろう
それは、十士族と対立する組織だったり
士族同士かも知れないだろうが
蓮はそれを見込んで、桜を鍛えてるのだろう
そして、俺を巻き込んで楽しむ為に
桜に、俺たちが異世界のスキルを使えることを教えたのだろう
そうなれば、鈴に蓮と桜の事を教えないと・・・
あぁ、なんか蓮の思惑通りになっていく気がする・・・・
そして、紫音の頭のなかには
【とりあえず、めんどくせぇぇーー
俺の自由気ままな、適当ライフがぁぁぁぁーーーー】
そんな叫びが響いていたのだった・・・
「ほんとにぃぃーーーーー??」
突如リビンングに響き渡る叫びがあった
その声の主は鈴である
風呂から上がった鈴と胡桃は寝巻きに着替え
リビングに来て、寛いでいたのだが
鈴も、初めて聞く事柄に、大いに驚くのだった
そう、彼女も又、友人である桜が
異世界のスキルである、意思加速と念話が使える事を知ったのだ
鈴「な・・・なんで・・・桜が?」
紫「レンが教えたんだろ
あれ?言ってなかったっけ?
蓮の奴も前世が、あっちの世界の人間だと
前世で友達だったと言った事なかったっけ?」
鈴「そんな中二病みたいな話
信じるわけないでしょ!
だいたい、紫音みたいな、前世の記憶を持ってる人間なんて
普通居る訳ないんだからね、それも、異世界って
信じれる訳ないでしょ」
紫「そんなもんか?」
鉄「そんなもんだろ?
だいたい、紫音の言うことなんざ、信じるほうがおかしいだろ?
俺は、紫音なんざ断じて信じてない
だが、たまぁぁ~~~にホントの事いうから、たちが悪いからな
真面目に相手するだけ、無駄だぞ」
鈴「知ってるけどさぁ・・・・・
まぁ、桜が意思加速を使えるなら
あの強さも納得できるね」
紫「ん?それは違うぞ、たぶん鈴の前で
桜が意思加速を使った事はないらしいぞ
レンと約束で、人前で使うことを禁止されてたらしい
まぁ、それも、ここにいる俺達の相手なら解禁らしいから
今度聞いてみたら?」
鈴「うん・・・
そうだ、てっちゃん」
鉄「あ?」
鈴「かんなと、なっちゃんが
奢ってくれてありがとうって伝えてって」
鉄「おう、迷惑かけたからな、それに、紫音の金だしな」
鈴「やっぱりね」
紫「ううう・・そうやって、皆で俺の金をカツアゲしていくんだ・・」
泣き真似をしだす紫音だが
誰1人相手をしない
鈴「そうだ紫音、明日の夕方
かんな達に、ご飯をご馳走することになったんで
どっかいってて」
紫「ほいほいさ、もしかして、26万って、その肉もか?」
鈴「・・・・・・そんな事もあるの・・・・かな・・・」
視線を泳がす鈴であった
そして、4人は、何時ものように、騒ぐのだった
小学生に入った頃からの付き合いの4人
学校は違った物の、家が近く、歳の近い4人は、すぐ仲良くなった
そして、今日まで幾度となく、行われたこの騒ぎには
新参者のリルの入る余地はないし
リルは、その騒ぎに入る気もない
そこに自分が入る事によって
4人の、バランスが崩れる事を嫌う
リルにとって、シオンの幸福こそがリルの幸せなのだ
だからこそ・・・・
「食べる物は食べましたので、これにて失礼します」
そう言って、姿を消したのだ
そし午後11時も過ぎると
騒ぎ疲れ、ウトウトしだす、11歳の胡桃
鈴は、そんな胡桃と手をつなぎ
リビングに居る2人に声を掛ける
「それじゃぁ、私達は寝るね、おやすみー」
胡桃も、鈴と繋いだ反対の手で
眠たそうにその目を擦りながら
2人に挨拶をするのだった
「おやすみなさいぃぃ・・・」
そういって、2人は鈴の部屋で眠りにつく
だが、シオンと鉄雄の夜はまだまだ続くのだった・・・
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