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きぐるみ幼女編
15話 1年前・MK5(マジでキレる5秒前(死語))
しおりを挟む蓮は、自分の教室から出て
呼びに来た、友人と共に、1年の教室に向かうのだった
廊下には、1-Jの教室の前の出入り口と
後ろの出入り口で生徒達が固まっていた
教室の前の入口には、遊久路栄斗 (ゆくりえいと)と、その後ろを囲むように
1-Jの男子生徒が陣取っていた
それに、対抗するように、教室の後ろ出入り口には
2-Jの男子生徒が、女子生徒を守るかの様に廊下を封鎖していた
どうして、そうなったか蓮は、知りもしないが
遊久路栄斗の存在を聞いていた事から、蓮は、ある程度の状況を推理する
それは、実に、今しがた起こった事を見ていたかの様に
8割方合っていたが、それを蓮は知る由もない
そして、蓮は
(まぁ、エロ斗が居るんだから、そんな事もあるかもな)
と、心で、つぶやき、隼人がどうなっているか
1年の教室を覗き込む、クラスメイトに声をかける
「よう、どんな感じだ?」
「蓮か、まぁ見ての通りで、隼人の負けは確定だな」
蓮は、出入り口から、顔をひょこっと覗かせ
中の状況を確認する
そこには
未だに、ポケットに手を入れたままの鉄雄と
すでに、機動力を失い、足を止め
小さな声で、何かを、ブツブツ言っている隼人の姿があった
えっと、足が重そうな隼人に、ん?宮守は無傷なのか?・・・隼人も弱く無いはずだが?
同年代、それも魔法格闘ではない、純粋な武力で考えるなら
まず、負けることはない、もし負けても、相手が無傷と言うのは、ありえないだろう
それが、相手が、あの宮守であってもだ
「さすがに、状況が把握できんな、解説しろ」
「いまさら来て、説明しろって、蓮が来なきゃ、次俺だったのに・・・
まぁいいか、簡単に言えば、隼人の油断だな
前々から知っての通り、宮守の戦闘スタイルは
武器なし、素手の攻撃無し、足技主体の打撃で、それはテコンドーに近い
そして、前後の動きより、横移動主体だ
対象的に、隼人は、打撃投げ組み技、何でもこなす、オールラウンダー
それも、軽い身体を生かした、スピードと技の豊富さ
弱点をあげるなら、軽い身体のからくる、打撃技の軽さだろうが
それを補う為の、投げと組み技だけどな
そして、今この場は、教室の後ろのスペース
椅子や机が邪魔で、前後の移動幅は有るものの
横に動けるのは左右1歩ほどだろうな
そうなると、状況的不利なのは、どう見ても、宮守だろう
足技も、こう幅が狭くては、大ぶりもできないし
得意であろう、横移動もできない
それに引き換え、隼人は、スピード、踏み込みの速さもさる事ながら
足技だけの相手に、自分が負けるとも思ってなかったんだろうさ
まぁ、それが油断に繋がったんだろうが
まずはだ、宮守の初撃、中段の右蹴りからの、変化で隼人の左膝を潰された
まぁ、俺なら、軽く躱せたけどな、まぁ油断していた隼人は、食らったってわけさ
後は、動き悪くなった隼人のスキを付いて、やりたい放題
左右の足、特に太腿に合わせて、3~40蹴り食らってるから
もう、まともに動かないだろうな
あぁなると、今から強化魔法使っても、意味ないしな
そして、見てみ、隼人、ぶつぶつ言ってるだろ
ありゃぁ、ブチ切れる寸前だ?何かやらかすぞ」
笑いながら、説明した男子生徒は
隼人が、ブチ切れて何をするか、期待津津である
「油断というか、熱くなり過ぎだろ
隼人の奴、普段は冷静なんだが、元々沸点低いからな、あっ!!」
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