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中等部・合宿編

2話 覚悟

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 色々事情があって私達3人は本領を発揮出来ないでいた
それは3人が個々の理由である
それは、仲のいい友達にさえバレてはまずい事情があるのだ
そして、私にも隠し通さないといけない理由はある。

 私に限っては・・・
戦ってはならない、いくつかの理由がある
だいたい、か弱い私が戦っていいわけがない!

 優美ちゃんも桜も気がついて・・・?
いや、桜は気がついてないな・・・。

 敵と思われる相手から
監視カメラ付きの十数体は居るだろう小型の追跡機で
監視されているので力を発揮できない
だけど、それは、敵だけではなく敵に組する組織?
又は学園の情報部の監視・・・とか
まぁ考えればキリがないのだけど・・。

 だけど、その隠している力も
日本を代表する、十士族である優美ちゃん
その優美ちゃんに限っては、私達を巻き込んだ責任もあり
最後には私達を助けるために、その力を使うつもりだと思う
それが、何かは知らないけど
それだけの力を持っているのは
紫音から聞いて知ってる。

 桜も命を捨ててまで守り通す秘密でもなし
危なくなれば使うだろう事は
紫音から聞いて知ってると言うか
ボーンウォーリアの不死特性さえなければ
今の桜の力だけで、殲滅できそうなんだけど・・・。

 ただ優美ちゃんに限っては秘密が
もしも四条家の秘密であったなら
敵や学園、世間に知れれば
最悪、学園に居られなく成るかもしれない。

 私の秘密も
親友の命を天秤に掛ける程の秘密ではない
それは、紫音も納得してくれるだろうしね
まぁ私は・・・ただ、この世界に居られなくなるだけだし。


 私は逃げながら思考を加速し考える
私はこの世界が好きだ
多少の争い事はあるけれど
あの世界と比べると、比較するべるまでもなく平和だと思う
仲のいい陽気な大親友達
中学でできた自分に厳しく心優しい親友
私をマスコット扱いする友達達
どうしても手放す気になれない
私は好きなものに対しては強欲なのだ。


 きっと監視の目を掻い潜り
3人の秘密を隠したまま逃げ切るのは無理だろうし
助けは多分朝まで来ないだろう・・
皆の居るキャンプも多分襲撃されてるだろうし
先輩がたも先生も混乱してるだろう
襲撃を鎮圧し状況把握するのにもあと数時間かかるだろう

だけど、ボーンウォーリヤーはさほど足が早くないので
私と桜は朝まで走って逃げ切れそうだが
優美ちゃんは多分むりっぱい
そうなると足を止め防御結界を張って朝まで耐えるるのも考えるけど

防御結界とも言うがその実
物理防御結界、魔法防御結界と、その他にも色々ある
ボーンウォーリヤーは拙いロングソードを持っているが
物理防御魔法で防げそうだが
私の知識を手繰れば魔法を使うボーンメイジもいたはずだ

考えうる最善の方法は
防御結界を張り身を守りながら早い時間で援軍を待つ
この援軍は私の力で呼べるけど
多分2人には力の一部は、ばれるだろうが理解は多分できないと想っている
【これから使おうとする力は、この世界の物とは違うのだから】
あとは口止めだけかな



私は覚悟した! 


そして一緒に逃げている二人に話しかける


 
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