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二百三十四話 お粗末

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 男達は、その日の決行を決めていた。

 最初、ローズ商会の護衛で草原地帯へ行く仕事と聞き、どうしてそんな魔境にと思ったが、男達にとって大商会であるローズ商会の護衛など、普段なら受けられるものではない。こんな美味しい仕事を逃すなどあり得なかった。

 今回、普段ローズ商会を専属で護衛する冒険者パーティー数組みに加え、臨時で護衛を雇う為、男達にもチャンスが回ってきたという事らしい。


「おい、ガキを拐うんだな」
「馬鹿野郎、ガキだけじゃねえ。ガキを人質に、倉庫のお宝をゴッソリいただくんだよ」
「ガキはどうするんだ。孤児にしちゃ小綺麗なガキばかりだから、いい値で売れるぞ?」
「勿論、馬車も奪ってガキも連れて行く」
「ローズ商会を敵に回すが、いいのか?」
「構うことねぇ。俺たちは、どこの国でもやっていけるからな。それこそ魔王国でも平気だ。冒険者だからな」

 六人の人相が悪い男達。身なりも汚く汚れ、無精髭を生やした姿は、山賊か盗賊にしか見えないだろう。

 この男達は、ローズ商会が追加で護衛に雇った冒険者。目的地であるこの城塞都市までは、大人しくしていたが、ついに我慢できずに動きだした。

 男達は、孤児院の子供達を狙うようだ。人質に取り、城塞都市の倉庫から深淵の森の素材を奪う予定のようだ。勿論、子供達もついでに連れ去り、奴隷として売るつもりだ。

 ここの孤児院の子供達は、シグムンドが援助している事もあって、食事や衣服に困る事もなく、下手をするとそこそこ裕福な家の子供よりも栄養状態が良く身綺麗だ。ならず者達もよからぬ気持ちになるというものだ。

「しかしガキの遊び場なんて、拐ってくれと言ってるようなものだな」
「ああ、楽でいい」

 ニヤニヤと気持ちの悪い表情で公園に近付く男達。その様子を少し離れた高級宿のバルコニーから見ているのは、バーバラとヘクトの主従だ。

「はぁ、こんな場所で子供を拐うつもりみたいね」
「ローズ商会の馬車を奪って運ぶつもりでしょう。それと、子供を盾に倉庫から貴重な素材を奪うつもりかもしれません」

 バーバラは、白昼堂々と子供を拐おうとするバカ達に顔を顰める。それにヘクトが、男達の狙いを推測し、バーバラもその意見に頷く。

「……多分、そっちが本命でしょうね。でも、子供を人質にしたとして、大人しく素材を渡すかしら?」
「この城塞都市の成り立ちを考えれば、十分あり得るかと」
「成り立ち?」
「はい」

 ヘクトの言う、この城塞都市の成り立ちと言う言葉に、バーバラは首を傾げた。

「ダーヴィッド殿下を始めとする魔王国の方々からの情報によると、この城塞都市は孤児を少しでも救済したい森神様の偽善の賜物だそうです。これだけの城塞都市と、そこで安全に暮らせる環境を与を、偽善などと感じている住民は居ないでしょうが」
「……子供達は大事にされているという事ね」
「はい。それは身綺麗な子供達を見れば一目瞭然かと」
「なる程、それなら人質としてはアリなのかもね」
「まぁ、そのような状況を森神様が放置しているとは考え難いですがね」

 シグムンドが、孤児院の子供達を大事にしている事をヘクトから教えられ、バカな冒険者崩れ達も狙いどころは悪くなかったのかと、変な方向に感心するバーバラ。



 そして男達が動き出す。子供達だけで公園で遊ぶという意味を理解する事なく。

「ガキども! 殺されたくなかったら大人しくしなぁ!」
「犬と猫も確保しろよ!」

 薄汚い冒険者崩れが近寄るも、孤児院の子供達は慌てない。落ち着いて醒めた目で男達を見据える。

「「ギャァァ!」」

 その次の瞬間、男から悲鳴が上がる。

 仔犬仔猫状態のグリースとマロンを確保しようと手を出した男が、それぞれ瞬時に虎より巨大になったマロンと、牛よりも大きく双頭のオルトロスへと変化したグリースに前脚で潰され地面に押し付けられた。

「なっ!?」
「ま、魔物だとぉ!?」

 あっという間に二人が拘束され、唖然とする男達へ風のようにポーラちゃん達が襲い掛かる。

「やぁ!」
「えい!」
「とぅ!」
「このやろう!」
「「「「グフッ!!」」」」

 驚き棒立ちになる男達へ、ナイフや剣を持つ男達の手をポーラ達が蹴りや拳で撃ち落とすと、男達は唖然として撃ち落とされたナイフや剣を目で追ってしまう。そこにポーラちゃん達が男達のボディへ一撃を加えると、男達はゴロゴロと十メートル以上地面を転がるとピクピクと痙攣して気絶した。

「グッ、は、放しやがれっ!」
「グッワッ!」

 それを見たグリースとマロンの前脚に押さえ付けられている二人の男が、逃れようとジタバタするもグリースとマロンが少し強く押し付けると、グフッと息を吐き出しグッタリとなる。

「ジルちゃん、ベルちゃん。丁度いいから対人戦の相手にしようよ」
「ほんと?」
「うん! 手加減の練習だね!」

 そんな様子を見たポーラが、良い事考えたとばかりに、ジルとベルへグリースとマロンが押さえ付けいる男を練習相手にすればいいと言いだした。それを聞いたジルとベルも、怯むでもなくやる気満々のようだ。

 ジルとベルは、孤児院に来て日が浅い。少し前に拐われて、ミルやララ、ポーラが、シロやクロ、マロンとその後追いかけて来たグリースに乗るアーシアが助けたのだ。

 それを見守っていたシグムンドにより、ジルとベルは既にパワーレベリング済みだが、魔物を相手にした経験はあるが、人間との戦闘経験はない。そこでポーラは、経験がなければ積ませればいいと考えたようだ。

 そうは言っても、ジルとベルも魔物とは何度も戦っているのだ。しかも外縁部とはいえ、深淵の森の魔物が相手だ。今更、冒険者崩れに緊張感などない。心配があるとすると上手く手加減が出来るかという点だけだ。

「マロン、グリース、放していいよ」
『ニャ』
『ワンッ』

 マロンとグリースが前脚を退けると、よろよろと立ち上がる男達。仲間の四人が、孤児の子供達に、何も出来ずあっという間にやられた事で、半ばヤケ糞気味にナイフを抜く。

「ふざけやがって!」
「舐めやがって、くそガキがっ!」

 もはや虚勢で声を荒げる残された男二人。素行は悪いが、腕っぷしだけで生きてきた男達は、小さな子供から練習相手にと言われ、平静ではいられなかった。

 顔を真っ赤にして激昂した男達は、拐う事が目的だったという当初の目的も忘れ、闇雲にナイフで斬りかかった。

 ただ、パワーレベリング済みであるジルとベルにとって、男達の動きは余りにも遅過ぎ、その技量もお粗末過ぎた。

 だが深淵の森の魔物はもっと速い。深淵の森の魔物は、もっと狡猾で駆け引きが上手い。

 そんな魔物を相手にしてきたジルとベルが、冒険者崩れ二人如きに緊張する事なく、怯える事もなく迎え討つ。

 男達が突き刺したナイフは、いとも簡単に空を切る。それでも必死にナイフを振るう男達の手を取ると、ジルとベルは男達を簡単に投げ飛ばす。

「「グフッ!」」

 地面に叩きつけられた男達だが、フラフラとしながらも何とか立ち上がり、頭を振り意識を覚醒させる。

「このガキ、赦さねえぞ!」
「ギタギタに切り刻んでやる!」

 血走った眼で吐くセリフは、もはや子供達にも虚勢にしか聞こえない。

 先に動いたのはジルとベルだった。男達の手を蹴り上げるとナイフが宙を舞う。

「エイッ!」
「ヤァー!」
「「ギャッ!!」」

 武器を失くした男達の動きが止まる。次の瞬間、男達の視界から消えたジルとベルは、目にも止まらぬ速さで横に回り込むと、男達の胴に回し蹴りを放ち、他の男達と同じように吹き飛ばした。

 対人戦では、敵の死角に入り攻撃するよう指導されているジルとベル。初の対人戦という事もあり、その辺りも忠実に守っていた。

 因みに、ポーラ達はテロリストの撃退を含め、それなりに対人戦の経験があるので、人間の敵を前にして緊張感は少ない。

「ヤッタァー!」
「もう私たちだって強くなったんだもん!」
「やったね、ジルちゃん、ベルちゃん!」
「なかなかよかったぜ」

 喜ぶジルとベルにポーラ達が駆け寄り、ハイタッチして健闘を称える。とても盗賊まがいの冒険者を撃退した後には見えない。そもそも小さな子供が、冒険者を撃退する事自体がおかしいのだが、ここ城塞都市の孤児院では残念なことに、こういった事案が増加傾向にある。

 これまでダーヴィッドが指揮するキャラバンくらいしか行き来していなかったのが、竜人族が来るようになり、更に合同買取所の建設が決まり、実際に着工すると、お宝を求めて城塞都市に来る半端な冒険者や盗賊の類いが増えたのだ。

 まあ、巡回するアイアンゴーレムや駐屯する魔王国の兵士がいるのに加え、危険だとシグムンドやセブールが判断した者に関しては、人知れず処理しているので問題は起きていない。

 更に、その為のポーラ達孤児へのパワーレベリングと、グリースとマロンという過剰戦力だ。

 そこにパチパチと手を叩き子供達を称えながら、いつでも手出し出来る距離に竜人であるギータ、グラース、メールが微笑んで近付いて来た。悪意を敏感に察知した三人が見守っていたのだ。ゲイルはお出掛け中らしい。

「危なげなく安心して見れましたよ」
「絶妙な力加減でした」
「賊は、この六人で全てでしょう」

 ゲイル、グラース、メールが子供達を褒める。勿論、子供達で対処できると判断して見守っていたのだ。


「あっ、竜のお姉ちゃんとお兄ちゃん!」
「見てた? 見てた?」
「こいつら、弱っちぃーの!」

 子供達がギータ達の元に集まり騒ぐ。荒事があったばかりなのに、孤児院の子供達からすれば、準備運動にもならない程度だったようだ。


 そこに魔王国の兵士と、合同買取所建設の為に滞在している竜人族の若者達が駆け寄って来た。

「ギータ様! グラース様! メール様!」
「ああ、コレ、お願いしますね」
「お任せください!」
「尋問もお任せください」

 魔王国の兵士と竜人族の若者が協力して、冒険者崩れの男達を手早く拘束し、城塞都市の外壁近くの牢へと連れて行った。


 その間も子供達は、自分達の動きがどうとか、手加減が上手くいっただとか、わいわいと楽しそうに話し合い、その側でグラースとマロンは、仔犬仔猫のサイズに戻り寛いいる。既に皆んな平常運転だ。


 


 そしてその光景を呆然と見つめる主従。

「……な、なによ。何よアレ」
「…………」

 アイアンゴーレムや魔王国の兵士による巡回警備がなされているので、大きな騒ぎになる前に収束するとは思っていた。

 伝説の古竜が滞在し、その眷属である竜人の始祖も居ると聞く。何より森神という存在が、自分の縄張りでの凶行を許さないだろう。

 だが、蓋を開けてみればどうだ。

「素行は悪かったけれど、あの男達ってCランク間近って話よね」
「はい。色々と問題がありDランクで燻ってはいますが、その腕っぷしは間違いないと言われていました。その所為で、止める者も居なかったのですが」

 バーバラとヘクトの認識では、冒険者崩れとは言っても、こと戦闘に関しては弱くないと思っていたし、実際、西方諸国ならそれは間違いないだろう。

「子供達に、逆に子供扱いされてたわよ」
「子供扱い以下ですね。チラッとですが、手加減の練習と聞こえました」
「……狙われやすい子供達が自衛の力を持つのは間違いじゃないけれど、持ち過ぎじゃない!」
「そうですか。下手すると、高ランクの冒険者並みの強さを持っているかもしれません」

 自衛の為とはいえ、バーバラとヘクトから見れば、どう考えても過剰な力だと思えてしまう。

 ヘクトは、高ランク冒険者並みと言うが、対魔物に限定するとその評価は正しくない。何故なら孤児院の子供達は、深淵の森でパワーレベリングしているのだ。高ランクの冒険者といっても、深淵の森の外縁部に足を踏み入れる事が出来る者がどれだけ居るか。

「それと気が付いた?」
「竜人の方々の事ですな」
「ええ、いつでも手が出せる位置で見守ってたわ。あの竜人達って強いんでしょう?」
「竜人族の祖先。始祖と同じ存在だと聞いています。その力は、竜そのものだとか」
「とんでもないわね。竜人族も魔族の中では、戦闘力が高いって話だけど、それどころじゃないって事ね」
「はい。何せ、竜ですから」

 次にバーバラが気になったのが、ギータ達竜人の事だった。

 いつの間にか姿を見せ子供達を見守っていた。悪人に対するセンサーでもあるかのようだ。

「それに、あのアイアンゴーレムも、奴らを制圧しようと思えば何時でも出来たでしょう」
「あれ、本当にゴーレムなのか疑いたくなるわね。魔族の一種だと言われても違和感ないもの」
「そうですな。ウッドゴーレムを含め、あのようなゴーレムは西方諸国どころか魔王国にもないでしょうから」

 城塞都市を巡回警備するアイアンゴーレムは、ずんぐりむっくりの野良ゴーレムのようなシルエットではなく、体高こそ二メートルを超えるが、そのシルエットはフルプレートの鎧を装備した人間に近い。

 器用に五本の指で武器を扱い、賊の捕縛も難なく行える。そんなゴーレム、ここ以外の何処にも存在しない。バーバラとヘクトも、草原地帯入り口付近にある竜人族の集落で、同様のゴーレムやスパルトイを見ていたのでショックは少ないが、それを納得できたかと言われると、それはまた別の話になる。

 本来ならゴーレムとは、西方諸国では作業用重機のようなものなのだ。しかも魔法としては高度な割に使えないと、不遇な魔法だった筈なのだ。それが、ここではまるで人間のように自我を持ち、自分の判断で動いている。バーバラが魔族のようだと言うのも分かるというものだ。

「お嬢様、そろそろ目を背けるのはお止め下さい」
「お嬢様って呼ばないで。会頭よ。分かっているわよ。なによ、アレ。仔犬と仔猫じゃないじゃないの!」
「体のサイズを変える魔物など、私が不勉強なのか、申し訳ないですが聞いた事もありません。おそらく高位の魔物なのでしょう。最低でもCランク。いえ、もしかするとBランクかもしれません」
「ちょっと! Bランクなんて一匹居たら、大きな街が滅ぶじゃない」
「はい。多分……いえ、間違いなく、アレも森神の力なのでしょう。あれ程の魔物を従魔にする魔物使いを私は知りません」

 ヘクトに現実から目を逸らすのを止めるよう言われたバーバラが、ヤケクソ気味にグラースとマロンについて怒鳴る。

 ヘクトの予想では、Bランクの魔物ではないかとの事だが、それが本当なら西方諸国なら大変な事だ。

 冒険者のランクと魔物のランクはリンクしない。冒険者ランクがBだから、Bランクの魔物を斃せるかというと、はっきり言うと無理だったりする。冒険者のランクAであろうと、深淵の森の内部に足を踏み入れると、一時間も経たず屍を晒すだろう。

 グラースやマロンクラスなら、それこそトップクラスの冒険者が、幾つか組んで対応に当たらないとダメだろう。深淵の森の外縁部に棲息する魔物でも、街に近付けば災害に近いのだから。

「あの犬? の魔物、双頭だったわよね。アレってオルトロスじゃないの?」
「オルトロス……軍隊が出動するレベルの魔物ですな。しかも撃退するには、大きな被害を覚悟の……」
「あの猫だって異常よ。姿だけ見れば、大き過ぎる猫だけど、オルトロスと同等に見えたわ」
「間違いなく新種でしょう。ただ、会頭、お忘れですか? 森神様の眷属には、グレートタイラントアシュラベアという国すら滅ぼせる魔物がいるのですよ」
「……そうだったわね。それに、竜人族の集落に居た骨の魔物やゴーレム、トレントに草の魔物。みんな尋常じゃない魔物だったわね」
「はい」

 グラースやマロンが目立っていたので忘れそうになるが、シグムンドの眷属にはグレートタイラントアシュラベアのアスラがいる。

 アスラがジーラッド聖国を二度撃退したのは、商会を営むバーバラやヘクトが知らぬ訳がない。それを考えれば、このくらい何でもありに思えてくる。



 バルコニーからは、ギータ達の指示で魔王国の兵士や竜人族の若者に、冒険者崩れが連行されて行くところが見える。

 一方の当事者であるポーラ達孤児院の子供達は、何事もなかったかのように、公園で仔犬と仔猫サイズに戻ったグラース、マロンと遊びを再開していた。

「……はぁ。さて、嫌な事は先に済ませておきましょうか」
「そうですな。ダーヴィッド殿下とロダン司祭、竜人族の方々と、可能であれば竜人族の始祖の方々にもですかな」
「そうね。頭を下げて、誠心誠意謝罪しておかないと……」
「はい。これからの商売に差し障りますから」

 事態は何事もなく落ち着いたタイミングで、深く溜息を吐いたバーバラとヘクトが各方面へ謝罪に向かわないとと話し合う。

 臨時の追加募集で雇った護衛とはいえ、ローズ商会の雇った護衛に違いはない。そこに、盗賊と変わらぬ素行の悪い冒険者達が問題を起こした時、どういった対処をするのか、誰が主体となって解決に尽力するのか、色々と分かる筈だった。

 結果は、子供達自身が簡単に撃退してしまうという斜め上方向だったが、それでもいつの間にか見守っていた竜人ギータ達、迅速に駆け付けた魔王国の兵士や竜人族の若者達。大商会であるローズ商会だとしても、敵対したくない相手ばかりだ。

「はぁ、本当、城塞都市の治安維持の仕組みと実行力なんて、調べようなんて欲をかき過ぎだったわね」
「はい。ですが、私達であ奴らを排除するのも難しかったですから。騒動を期待して雇った事自体が失敗でしたな」
「これ以上、商業ギルドの印象が悪くなってないといいんだけどね」
「商業ギルドはどうなっても構いませんが、我が商会への悪印象は少ないに越した事はありませんからな」

 そもそもバーバラが騒動の原因を作った当人だが、それにしても想定外にも程がある。早々に、ダーヴィッドとロダンに謝罪しなければならなくなった。それは、ローズ商会の立場が弱くなった事を示すのだが、もともと合同買取所に噛めていない商業ギルド側の人間なので、それ自体は大差ないので構わない。

 寧ろ、詳細な情報を調べる事を怠った自分を責めるバーバラ。

「はぁ、行くわよ」
「はい」

 何度目かの溜息を吐き、部屋を後にするバーバラとヘクト。モーガン本部長との関係は見直そうと心に決めながら。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 この度、「いずれ最強の錬金術師?」のアニメ化が決定しました。

 2025年1月まで、楽しみにして頂けると嬉しいです。


 また「いずれ最強の錬金術師?」の16巻が、5月下旬に発売されます。

 あと、ササカマタロウ先生のコミック版「いずれ最強の錬金術師?」6巻も5月下旬に発売されます。

 あわせてよろしくお願いします。

 小狐丸



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