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第十五話 アルバンの結婚式
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晴れ渡る空の下、以前の小さな教会とは比べ物にならない立派に建て替えられた真新しい教会で、ヴァルハイム家嫡男アルバンとアーレンベルク家四女マリーの結婚式が盛大に行われた。
騎士の正装を着たアルバンと、豪華なドレスに身を包んだマリーは、皆の祝福を受けて幸せそうな笑顔で教会から出て来た。
場所を移して結婚披露のパーティーが開かれていた。
当然この場には、主役であるアルバンとマリーの他、父のカイン、母で第一夫人のジェシカ、弟のジョシュア、第二夫人のフローラ、その息子で三男のホクト。マリー側は、父親のエルビス卿と母で第一夫人のスザンヌ、第二夫人のベルデ、嫡男のヘルムート。その他、近隣の関係がある貴族や商会がらみの商人が招待されていた。
やがて賑やかなパーティーが終わり、招待客がそれぞれ帰路に着いたり、その日は宿に宿泊する。
ヴァルハイム領に宿は未だ少ない為に、ほとんどの招待客はその日の内に帰路に着いた。
エルビスも馬車で三日掛けてアーレンベルク領の領都アールスタットへたどり着き、屋敷に落ち着いた時に初めて異変に気が付いた。
そう、ヴァルハイム家三男の印象が残っていないのだ。あれ程注視する積りで出掛け、縁を繋げれば良いと思って行ったパーティーで、確かにその場に居た筈の少年の事が思い出せない。
「いったいどうした事だ……」
「旦那様、どうなされました」
エルビスはモーフィスにヴァルハイム家三男の顔や全ての印象が思い出せない事を話した。
「……怖るべき才能の塊ですな。
旦那様、それはおそらく認識阻害の魔法です」
「認識阻害?何だ、魔法なのか?」
「魔法か魔導具かは分かりませんが、おそらく魔法でしょうな。認識阻害の魔法は闇属性の魔法です。
例の便器には、浄化の光属性、温水の水属性と火属性、温風の風属性と火属性が使われています。全てをホクト殿が使えるかは分かりませんが、使えると想定致しますと、今回の闇属性を合わせますと、少なくとも五属性の魔法に適性があるという事です」
モーフィスが示した可能性は、ヴァルハイム家三男の規格外の才能。それが本当なら王家が干渉して来るだろう。アーレンベルク家は辺境伯と言う役目がら、王家との距離感を保って来た。王家と言えど寄親を飛び越えて手を出されるのは面白くない。
「何とかその三男と会う口実はないか?」
「マリーお嬢様に会いに行く位しかないでしょうな。やはり例の策しかないと思います」
「……それしかないか。カイン殿と面会するならいざ知らず、それ以外に三男と会う口実は思い付かんか。
分かった、モーフィス、マリーに手紙を書こう」
「かしこまりました」
ホクトはカインに執務室へ呼び出されていた。
「父上、お呼びですか」
「ホクト、今日の魔法は成功した様だな」
「はい、ですがマリー義姉上にも認識阻害の魔法が効いていますが?」
ホクトはマリーとは何度か会っているが、その時も必ず認識阻害の魔法を掛けていたので、マリーにはホクトの印象が残っていない。これまではそれでも良かったが、同じ屋敷で暮らすのなら流石にこのままでは不味いだろう。
「話はその事だ。今晩の夕食の席で紹介しよう。サクヤも一緒に引き合わせて事情を説明しようと思う。
そこで問題になるのがアーレンベルク卿だ」
「はぁ、面倒ですね~。学園へ行くのが嫌になって来ましたね」
心底面倒そうにホクトが言う。そんな顔も親の目から見ても見惚れてしまいそうになる。確かに学園へ行く意味も、ホクトにはあまりないかもしれない。ホクトやサクヤが今の学園から学ぶ事は少ない。貴族の子供達との顔つなぎの為に入学するなら、三男のホクトには尚更必要ないだろう。
「例えば学園へ行かないのならどうするんだ?」
「そうですね。やっぱり父上の様に冒険者ですかね」
カインもそれも良いと思ってしまう。
飛び抜けて優秀なホクトとサクヤは、このままでは様々な貴族家からの干渉は避けられないだろう。場合によっては王家すら噛んで来るとカインは思っている。
「冒険者か……、確かに危険ではあるが自由だな」
もともとカインも高位の冒険者として活躍していたのだ。常に危険と隣り合わせだが、その分自由だった。今の生活が嫌な訳ではないが、あの頃の生活を懐かしむ事もある。
「もともと学園へは、魔導具関連を学びたいと思っただけですから。それも父上のお陰で何冊か高価な本を買って頂きましたし、自分で色々と研究する楽しみもありますから」
現状、無理してまで学園で魔導具関連について学ぶ意味はなくなって来ている。ホクトの産み出す魔導具が、国内外で出回る魔導具と遜色ないからだ。寧ろ発想に関してはホクトとサクヤにこの世界の人達は敵わない。
「まあアーレンベルク卿はマリーの父親だし、うちの寄親だから、一度はちゃんと会わないといけないかもな。学園に関しては私もホクトは必要ないと思っているけど、まだ二年あるんだし、後回しで良いだろう」
「はい父上。では僕は戻ります」
ホクトは夕食まで部屋で勉強する為に退出した。
その日の夕食には、ホクトとサクヤ以外のヴァルハイム家とシュタインベルク家の全員が揃っていた。
そこに少し遅れてホクトとサクヤが現れる。
「お待たせしました」
マリーとマリーが実家から連れて来た侍女は、初めて認識阻害魔法の掛かっていない状態で、ホクトとサクヤと対面する事になる。
「「……………………」」
エルフは、アーレンベルク領内でも見ている筈だし、フローラもエヴァもエルフの中でも美しい女性だ。それでもホクトとサクヤを見たマリーと侍女の衝撃は大きかったようで、高位貴族の子女として淑女教育を受けて来たマリーが、口をポカンと開けて驚いていた。
その様子を横で見てアルバンが申し訳なさそうな顔をしていた。
「……え?!、えっ?あ、あの、ホクト君とサクヤさんですか?」
マリーは混乱していた。何度か紹介されて会っていた筈なのに、しかもエルフだと分かっていた筈なのに、今の今まで認識出来ていなかった。有り得ないと言う思いで混乱が治らない。
こんなに美しい二人を意識していなかったなんて。
ホクトは確かに母親のフローラ似で、青味がかった銀髪にブルーの瞳が涼しげで、男女問わず惹きつける美少年。
サクヤも母親のエヴァと同じ薄いピンクがかった銀髪と翠の瞳。女神の如き美しさの美少女。
こんな二人を紹介されていながら記憶に強く残っていない事に、マリーは恐怖すら覚えた。
「ごめんなさい。義姉上には混乱させたみたいだね」
ホクトが申し訳なさそうに謝る。
そしてこのカラクリをマリーに話すのだった。
騎士の正装を着たアルバンと、豪華なドレスに身を包んだマリーは、皆の祝福を受けて幸せそうな笑顔で教会から出て来た。
場所を移して結婚披露のパーティーが開かれていた。
当然この場には、主役であるアルバンとマリーの他、父のカイン、母で第一夫人のジェシカ、弟のジョシュア、第二夫人のフローラ、その息子で三男のホクト。マリー側は、父親のエルビス卿と母で第一夫人のスザンヌ、第二夫人のベルデ、嫡男のヘルムート。その他、近隣の関係がある貴族や商会がらみの商人が招待されていた。
やがて賑やかなパーティーが終わり、招待客がそれぞれ帰路に着いたり、その日は宿に宿泊する。
ヴァルハイム領に宿は未だ少ない為に、ほとんどの招待客はその日の内に帰路に着いた。
エルビスも馬車で三日掛けてアーレンベルク領の領都アールスタットへたどり着き、屋敷に落ち着いた時に初めて異変に気が付いた。
そう、ヴァルハイム家三男の印象が残っていないのだ。あれ程注視する積りで出掛け、縁を繋げれば良いと思って行ったパーティーで、確かにその場に居た筈の少年の事が思い出せない。
「いったいどうした事だ……」
「旦那様、どうなされました」
エルビスはモーフィスにヴァルハイム家三男の顔や全ての印象が思い出せない事を話した。
「……怖るべき才能の塊ですな。
旦那様、それはおそらく認識阻害の魔法です」
「認識阻害?何だ、魔法なのか?」
「魔法か魔導具かは分かりませんが、おそらく魔法でしょうな。認識阻害の魔法は闇属性の魔法です。
例の便器には、浄化の光属性、温水の水属性と火属性、温風の風属性と火属性が使われています。全てをホクト殿が使えるかは分かりませんが、使えると想定致しますと、今回の闇属性を合わせますと、少なくとも五属性の魔法に適性があるという事です」
モーフィスが示した可能性は、ヴァルハイム家三男の規格外の才能。それが本当なら王家が干渉して来るだろう。アーレンベルク家は辺境伯と言う役目がら、王家との距離感を保って来た。王家と言えど寄親を飛び越えて手を出されるのは面白くない。
「何とかその三男と会う口実はないか?」
「マリーお嬢様に会いに行く位しかないでしょうな。やはり例の策しかないと思います」
「……それしかないか。カイン殿と面会するならいざ知らず、それ以外に三男と会う口実は思い付かんか。
分かった、モーフィス、マリーに手紙を書こう」
「かしこまりました」
ホクトはカインに執務室へ呼び出されていた。
「父上、お呼びですか」
「ホクト、今日の魔法は成功した様だな」
「はい、ですがマリー義姉上にも認識阻害の魔法が効いていますが?」
ホクトはマリーとは何度か会っているが、その時も必ず認識阻害の魔法を掛けていたので、マリーにはホクトの印象が残っていない。これまではそれでも良かったが、同じ屋敷で暮らすのなら流石にこのままでは不味いだろう。
「話はその事だ。今晩の夕食の席で紹介しよう。サクヤも一緒に引き合わせて事情を説明しようと思う。
そこで問題になるのがアーレンベルク卿だ」
「はぁ、面倒ですね~。学園へ行くのが嫌になって来ましたね」
心底面倒そうにホクトが言う。そんな顔も親の目から見ても見惚れてしまいそうになる。確かに学園へ行く意味も、ホクトにはあまりないかもしれない。ホクトやサクヤが今の学園から学ぶ事は少ない。貴族の子供達との顔つなぎの為に入学するなら、三男のホクトには尚更必要ないだろう。
「例えば学園へ行かないのならどうするんだ?」
「そうですね。やっぱり父上の様に冒険者ですかね」
カインもそれも良いと思ってしまう。
飛び抜けて優秀なホクトとサクヤは、このままでは様々な貴族家からの干渉は避けられないだろう。場合によっては王家すら噛んで来るとカインは思っている。
「冒険者か……、確かに危険ではあるが自由だな」
もともとカインも高位の冒険者として活躍していたのだ。常に危険と隣り合わせだが、その分自由だった。今の生活が嫌な訳ではないが、あの頃の生活を懐かしむ事もある。
「もともと学園へは、魔導具関連を学びたいと思っただけですから。それも父上のお陰で何冊か高価な本を買って頂きましたし、自分で色々と研究する楽しみもありますから」
現状、無理してまで学園で魔導具関連について学ぶ意味はなくなって来ている。ホクトの産み出す魔導具が、国内外で出回る魔導具と遜色ないからだ。寧ろ発想に関してはホクトとサクヤにこの世界の人達は敵わない。
「まあアーレンベルク卿はマリーの父親だし、うちの寄親だから、一度はちゃんと会わないといけないかもな。学園に関しては私もホクトは必要ないと思っているけど、まだ二年あるんだし、後回しで良いだろう」
「はい父上。では僕は戻ります」
ホクトは夕食まで部屋で勉強する為に退出した。
その日の夕食には、ホクトとサクヤ以外のヴァルハイム家とシュタインベルク家の全員が揃っていた。
そこに少し遅れてホクトとサクヤが現れる。
「お待たせしました」
マリーとマリーが実家から連れて来た侍女は、初めて認識阻害魔法の掛かっていない状態で、ホクトとサクヤと対面する事になる。
「「……………………」」
エルフは、アーレンベルク領内でも見ている筈だし、フローラもエヴァもエルフの中でも美しい女性だ。それでもホクトとサクヤを見たマリーと侍女の衝撃は大きかったようで、高位貴族の子女として淑女教育を受けて来たマリーが、口をポカンと開けて驚いていた。
その様子を横で見てアルバンが申し訳なさそうな顔をしていた。
「……え?!、えっ?あ、あの、ホクト君とサクヤさんですか?」
マリーは混乱していた。何度か紹介されて会っていた筈なのに、しかもエルフだと分かっていた筈なのに、今の今まで認識出来ていなかった。有り得ないと言う思いで混乱が治らない。
こんなに美しい二人を意識していなかったなんて。
ホクトは確かに母親のフローラ似で、青味がかった銀髪にブルーの瞳が涼しげで、男女問わず惹きつける美少年。
サクヤも母親のエヴァと同じ薄いピンクがかった銀髪と翠の瞳。女神の如き美しさの美少女。
こんな二人を紹介されていながら記憶に強く残っていない事に、マリーは恐怖すら覚えた。
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