20 / 72
異世界で新たな一歩目を!
第二十話 『職業のを選択しよう!』
しおりを挟む
周りには、大体五十名くらいの騎士たちが待機している。
全員から何となく高レベルっぽい雰囲気を感じる。
多分、騎士団の精鋭達かと思う。
まだ俺のレベルが低いだけで、彼らは普通の一兵卒という可能性もあるけど。
まあ、この世界に召喚されたばかりで俺はステータス等の常識に疎いし、彼らの意見を一応参考に出来るのは嬉しい。
『キヨハラ様、選択できる職業候補を見せて欲しいのさ。』
俺が職業を決めようとステータスを開いた時、肩からいきなりクルトが話しかけてきた。
「まあいいけど、お前にはあんまり関係ないだろ。」
『オイラはミリエル様に、キヨハラ様が強くなる手助けをするようにと命令されているのさ。それに、もしキヨハラ様がとんでもない職業を選べたらそれを教えないとだしさ。』
まあ、俺も勇者の端くれなのだから強いスキルを持っている可能性は十分ある。
少し自分の職業に期待しているところはある。
俺はステータスを開いて、未設定となっている職業欄をタップする。
職業 未設定
職業候補
・配達員
・学徒
・忍耐者
・世界を跨ぐ者
・生還者
おおっ、小並感だけど凄いとしか言えない。
「世界を跨ぐ者」とか、絶対に強いじゃんか。
『は、はぁぁぁー-----っっ!?』
だが、そんな俺の隣、というか肩の上から語尾が普通に戻る程とんでもなく驚いている奴がいた。
「どうしたんだよクルト、いきなり大声上げて。」
『や、やばいのさ。す、すぐにミリエル様に報告しに行かなくちゃなのさ。』
「って、クルト!?」
いきなり大声を上げて一人で盛り上がった後、クルトは俺の肩から一瞬で消えた。
クルトが言っていたし、おそらくはシャーロットさんのところに行ったのだろう。
「全く、何に驚いたかくらい教えてくれてもよかっただろ、クルト。」
俺がステータスの職業を開いた時にクルトは驚いていたから、きっと俺の職業候補が原因だとは思う。
けど、どの職業が原因なのかは分からない。
「こりゃ、慎重に職業を選ばないとな。」
クルトが俺の職業候補を見て、危険だから驚いたのか幸運だから驚いたのかは分からないのだから、もしかしたらとんでもない地雷職業があるのかもだしな。
まあ、一旦調べてみるか。
俺は、目の前のステータスボードに書かれている職業候補の特徴を一つ一つ調べていく。
「配達員」
これまでに多くの物を配達してきた者へよく与えられる職業。
物を誰かへ運ぶ時、運び方のコツを覚えやすくなったり、運ぶ速さにプラス補正がかかる。
また、配達することにおいての隠しパラメータの熟練度が上がれば上がる程効果が増したり、使い手によって新たな効果が生まれる。
「学徒」
職業選択時に学徒の者へよく与えられる職業。
隠しパラメータの勤勉値によって学習能力に補正が入る。
また、学徒でなくなった場合はこの職業は所持しているか否かに関わらずに消失する。
「忍耐者」
長い間苦難を堪え忍いだ者へ極稀に与えられる職業。
精神的、肉体的に消耗している時、その消耗具合を軽減してくれる。
また、耐え忍ぶことにおいての隠しパラメータの熟練度が上がれば上がる程効果が増したり、使い手によって新たな効果が生まれる。
「世界を跨ぐ者」
自身の種族では移動不可能の世界間を自由に移動できる者へ与えられる職業。
世界を跨いで出会った他世界間の自分と同調できる。
移動不可能な次元に移動したとしても、その世界に適合しやすくなる。
また、システムの「***」の一部に干渉することが出来る。
「生還者」
生還不可能な状況から生きて生還した者へ与えられる職業。
生還不可能な状況から脱出する時、解決の糸口を必ず見つけることが出来る。
もしも脱出方法が無い場合はシステムの「***」に干渉して、突破口を作れる。
また、システムの「***」の一部に干渉することが出来る。
いやいや、何この内容!?
「ヤバすぎないか。」
全員から何となく高レベルっぽい雰囲気を感じる。
多分、騎士団の精鋭達かと思う。
まだ俺のレベルが低いだけで、彼らは普通の一兵卒という可能性もあるけど。
まあ、この世界に召喚されたばかりで俺はステータス等の常識に疎いし、彼らの意見を一応参考に出来るのは嬉しい。
『キヨハラ様、選択できる職業候補を見せて欲しいのさ。』
俺が職業を決めようとステータスを開いた時、肩からいきなりクルトが話しかけてきた。
「まあいいけど、お前にはあんまり関係ないだろ。」
『オイラはミリエル様に、キヨハラ様が強くなる手助けをするようにと命令されているのさ。それに、もしキヨハラ様がとんでもない職業を選べたらそれを教えないとだしさ。』
まあ、俺も勇者の端くれなのだから強いスキルを持っている可能性は十分ある。
少し自分の職業に期待しているところはある。
俺はステータスを開いて、未設定となっている職業欄をタップする。
職業 未設定
職業候補
・配達員
・学徒
・忍耐者
・世界を跨ぐ者
・生還者
おおっ、小並感だけど凄いとしか言えない。
「世界を跨ぐ者」とか、絶対に強いじゃんか。
『は、はぁぁぁー-----っっ!?』
だが、そんな俺の隣、というか肩の上から語尾が普通に戻る程とんでもなく驚いている奴がいた。
「どうしたんだよクルト、いきなり大声上げて。」
『や、やばいのさ。す、すぐにミリエル様に報告しに行かなくちゃなのさ。』
「って、クルト!?」
いきなり大声を上げて一人で盛り上がった後、クルトは俺の肩から一瞬で消えた。
クルトが言っていたし、おそらくはシャーロットさんのところに行ったのだろう。
「全く、何に驚いたかくらい教えてくれてもよかっただろ、クルト。」
俺がステータスの職業を開いた時にクルトは驚いていたから、きっと俺の職業候補が原因だとは思う。
けど、どの職業が原因なのかは分からない。
「こりゃ、慎重に職業を選ばないとな。」
クルトが俺の職業候補を見て、危険だから驚いたのか幸運だから驚いたのかは分からないのだから、もしかしたらとんでもない地雷職業があるのかもだしな。
まあ、一旦調べてみるか。
俺は、目の前のステータスボードに書かれている職業候補の特徴を一つ一つ調べていく。
「配達員」
これまでに多くの物を配達してきた者へよく与えられる職業。
物を誰かへ運ぶ時、運び方のコツを覚えやすくなったり、運ぶ速さにプラス補正がかかる。
また、配達することにおいての隠しパラメータの熟練度が上がれば上がる程効果が増したり、使い手によって新たな効果が生まれる。
「学徒」
職業選択時に学徒の者へよく与えられる職業。
隠しパラメータの勤勉値によって学習能力に補正が入る。
また、学徒でなくなった場合はこの職業は所持しているか否かに関わらずに消失する。
「忍耐者」
長い間苦難を堪え忍いだ者へ極稀に与えられる職業。
精神的、肉体的に消耗している時、その消耗具合を軽減してくれる。
また、耐え忍ぶことにおいての隠しパラメータの熟練度が上がれば上がる程効果が増したり、使い手によって新たな効果が生まれる。
「世界を跨ぐ者」
自身の種族では移動不可能の世界間を自由に移動できる者へ与えられる職業。
世界を跨いで出会った他世界間の自分と同調できる。
移動不可能な次元に移動したとしても、その世界に適合しやすくなる。
また、システムの「***」の一部に干渉することが出来る。
「生還者」
生還不可能な状況から生きて生還した者へ与えられる職業。
生還不可能な状況から脱出する時、解決の糸口を必ず見つけることが出来る。
もしも脱出方法が無い場合はシステムの「***」に干渉して、突破口を作れる。
また、システムの「***」の一部に干渉することが出来る。
いやいや、何この内容!?
「ヤバすぎないか。」
1
お気に入りに追加
787
あなたにおすすめの小説
世界最強プレイヤー、ゲームの知識で異世界無双
たまゆら
ファンタジー
世界的人気を誇るVRMMO『ライジングオンライン』で最強の座に君臨する主人公リュウ。
新デバイスのテスターをすることになったのだが、事故でゲームに酷似した異世界へ転移してしまう。
しかし、最初は異世界に転移したとは気づかず、テストプレイをしていると思っていた。
――ここはゲームではなく、現実なんだ。
そう気づいても、リュウのやることは変わらない。
ゲーム時代の知識を活かして、成り上がっていく。
究極の効率でレベルを上げ、圧倒的なプレイヤースキルで駆け抜ける。
世界最強のネトゲ廃人が、新たな世界でも成り上がっていく。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
Switch jobs ~転移先で自由気ままな転職生活~
天秤兎
ファンタジー
突然、何故か異世界でチート能力と不老不死を手に入れてしまったアラフォー38歳独身ライフ満喫中だったサラリーマン 主人公 神代 紫(かみしろ ゆかり)。
現実世界と同様、異世界でも仕事をしなければ生きて行けないのは変わりなく、突然身に付いた自分の能力や異世界文化に戸惑いながら自由きままに転職しながら生活する行き当たりばったりの異世界放浪記です。
拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。
彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。
通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。
お惣菜お安いですよ?いかがです?
物語はまったり、のんびりと進みます。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる