上 下
337 / 363
第9部 夢の先にあるもの

2-5平和を願う強い想いを私は全力で受け継いで行きたい

しおりを挟む
 夕暮れ時。私は〈行政府〉の二階にある窓から、ぼんやりと外を眺めていた。この世界に来てから、すでに、十日が過ぎている。でも、何一つ状況が変わっていない。最初の数日は、夢だと思ってたけど。どうやら、紛れもない現実のようだ。

 三人の魔女たちが、話し合った結果。私は、百二十年以上も前の『グリュンノア創世記』の時代に、時空転移してしまったらしい。原因は、依然として、ハッキリとは、分かっていない状態だ。

 ただ、三人の魔女たちは、日々の忙しい業務の合間に、この現象について、色々と調べてくれていた。しかし、大魔女の知識や力をもってしても、時空転移は、極めて難しい魔法のようだ。

 本来、時空転移魔法は、伝承上の話で、実在するかどうかは、定かではなかった。しかし、私がいた時代の『時空航行船』の話をした時。『それなら、時空を超えることは可能なのでは?』という話になったのだ。

 あまり、詳しくは知らないんだけど。時空を超えるには、二つの時空の間に、穴が必要になる。時空航行船の場合は、自然に発生した、ワームホールを通過していた。つまり、まずは、その穴を用意する必要がある。

 ただ、人為的に、時空に穴を開けるのは、ほぼ不可能。でも、鏡を通して、この世界にやって来たので、二つの鏡の間に、穴が開いている可能性があるらしい。そこで、最初にやったのが、鏡探しだ。

 町中の鏡を探す必要があったが、これは意外にも、すんなり見つかった。なぜなら〈行政府〉の物置部屋に置かれていた、布をかぶった使われていない鏡。これが、まさに、私がこの世界に飛ばされた時に見たのと、全く同じ物だったからだ。

 ちなみに、三人の魔女も、いつからこの鏡が、ここに置いてあったのか。また、入手経路なども、全く知らなかった。あまりに、出来すぎた偶然だけど、結果オーライということで。

 その鏡を調べてみたところ、明らかに、おかしな魔力を感じるそうだ。しかも、私の体にまとっている魔力と、全く同質のものらしい。

 これで、一つ目の問題は、無事にクリア。しかし、いくら触れても、何も起こらなかった。不思議な魔力は発しているけど、今の段階では、ただの鏡だ。

 そこで、次の問題は、時空を超えるための、魔法だった。これは今、三人の魔女が、必死に古い文献をあたって、調査中だ。

 あと、最後に、大きな問題が一つ。仮に、時空転移の魔法を見つけても、その実行には、膨大な魔力が必要になる。魔法には『通常魔法』と『儀式魔法』の、二種類が存在するらしい。

 通常の魔法は、少ない魔力で、瞬間的に使用が可能。しかし、儀式魔法は、準備に時間が掛かるうえに、膨大な魔力が必要になる。時空転移は、儀式魔法の中でも、極めて大掛かりなものらしいのだ。

 毎晩、三人の魔女の議論に付き合い、一通りの説明は聴いている。しかし、魔法知識が、全くない私には、ほとんど、内容が理解できていなかった。

 ただ、一つ分かったのは、とんでもなく困難で、成功率が極めて低いこと。前例がないので、完全に手探り状態で、大魔女たちも、かなり苦戦していた。結局、今のところ、帰れる目途は、全く立っていなかった。

「はぁー……。私、いつになったら、帰れるんだろう――」 
 私は、窓の外を眺めながら、大きなため息をついた。

 最悪の場合、二度と帰れない可能性だってあるのだ。この時代には、まだ『時空航行船』なんてものはないし。それ以前に『マナフローター・エンジン』も、開発されていないので、空飛ぶ乗り物すら、存在していなかった。
 
 あと『人工マナ・クリスタル』も、まだ、発明されていないため、魔法機器も、全く存在しない。そもそも、限られた『マナ・クリスタル』を奪い合って、今現在、世界中で戦争が起こっている真最中だ。

 ここは、大陸から離れた島だから、今のところ平和だが。いずれ、戦火が及んでくるはずだ。平和な時代に生まれ育った私が、こんな、戦乱の時代で、生きて行けるのだろうか……? 考えれば、考えるほど、気分がブルーになって行く。

 何より、一番つらいのは、仕事を無断で休んでいることだ。予約がいっぱい埋まっていたのに、すでに、十日も会社に顔を出していない。お客様たちに、大変な、迷惑を掛けてしまっている。

 それに、急に姿を消してしまって。リリーシャさんが、物凄く心配しているのではないだろうか――?

 今はとにかく、一秒でも早く、元の世界に帰りたい。でも、私には、何も手伝うことが出来なかった。せめて、出来ることだけでもと思い『町の建設を手伝う』と提案したが、あっさり却下された。

 なぜなら、本来この世界には、存在しないはずの私が、下手に干渉した場合。『タイム・パラドックス』が、発生する可能性があるからだ。もし、過去が変わってしまったら、未来にも変化が現れる。

 しかも、ほんの些細な変化が、未来では、とんでもなく、大きな変化になる可能性があるらしい。いわゆる『バタフライ・エフェクト』という現象だ。

 過去を変えたら、未来の〈グリュンノア〉が、全く別の町になる可能性がある。最悪の場合、存在しない人も、出て来るらしい。つまり、私は、この世界には、一切、干渉してはいけないのだ。

 結局『余計なことはしないでいいから、行政府の中で大人しくしてろ』と、大地の魔女に、釘を刺されてしまった。なので、行政府の中を軽く掃除をしたり、お茶を入れたりするぐらいで、日がな、ボーッと町を眺めて過ごすしかなかった。
 
 じっとするのが苦手な私にとって、この生活は、想像以上に辛い。外にも、全く出られないし、空を飛ぶこともできない。加えて、元の世界に帰れるかどうかも、全然、分からない状態で、フラストレーションが、たまる一方だった。

「はぁー……」
 本日、数十回目のため息をついた時、後ろから、声を掛けられた。

「あら、とっても大きな、ため息ねぇ」
「フィーネさん、お疲れ様です」

 振り返ると、そこには、穏やかな笑顔の『旋風の魔女』フィーネさんが立っていた。物凄くマイペースな人で、歴史に名を残すほどの、伝説の魔女には見えない。でも、とてもフレンドリーなので、彼女が一番、話しやすかった。

「この世界は、嫌い?」
「いえ、けっして、そんなことは。ただ、外に出られないので、うずうずしてしまって。向こうにいた時は、毎日、空を飛び回っていたので――」

「そういえば、あなたの時代には、空を飛ぶ乗り物があるのよね?」
「はい。『エア・ブルーム』と言って、いろんなタイプの機体があるんです」
 
「魔法を使わずに、空が飛べるなんて、全く想像できないわぁ」
「むしろ、私は、魔法で空を飛ぶほうが、想像できないんですけど……」

 話では聴いていたけど、実際に、この町の魔法使いたちは、ほうきに乗って空を飛んでいた。ほうき自体は、ごく普通のほうきで、元いた時代で売っているのと、全く同じ物。どうやら、魔法で制御して、飛んでいるようだ。 

「魔法使いがいない世界じゃ、それも、しょうがないわねぇ。いずれ、魔法を使わずに生活できる時代が来たら、私たちは、お払い箱になっちゃうのかぁ」
「いえ、そんなことは――」
  
 魔女の彼女にとっては、死活問題なのに、フィーネさんは、ニコニコしている。何事においても、物凄くのんびりで、大らかな人だ。初めて私を見た時も、全く驚いていなかったし。

「あ、そうそう。どうやら、転移魔法の、目途が付いたみたいよ。これで、あなたも、元の世界に、帰れるわねぇ」
「えぇっ!? 本当ですか!!」

「アルちゃんが、仮説を立てたんだけど。レイちゃんも、それで、行けるんじゃないかって。やっぱり、あの二人って、頭いいわよねぇ」

 その話を聴いた瞬間、絶望的な気分だった私の心に、大きな希望の炎が灯った。ようやく、帰れる……。元の世界に、帰れるんだ――!!


 ******


 過去の世界に来てから、三十日が経過。三人の魔女のおかげで、元の世界に帰る方法は、ある程度、目途がついた。とはいえ、方法は分かっても、実行に移すまでには、様々な工程が必要になる。

 また、あくまでも、理論的に可能なだけで、実際に上手くいくかは、完全に未知数だった。万一、失敗すれば、帰れないどころか、私は、永遠に時空のはざまを、さまよう事になってしまう。

 いかに、偉大な魔女たちとは言え、時空転移は、とんでもなく、困難な魔法なのだ。正直なところ、成功率は、かなり低いらしい。

 しかし、その成功率を高めるため、様々な方法の提案と、実験が行われた。最終的には『水竜の魔女』アルティナさんの仮説に基づいた方法が、採用されることになった。

 それは『時空魔法』ではなく『転移魔法』を使う方法だ。『元々穴が開いているなら、時空転移じゃなくて、空間転移で行けるんじゃないか?』という、理論から来ている。

 私は、詳しく分からないけど。例え、時代がズレていても、穴さえ繋がっていれば、理論上は『転移魔法』で、行けるらしいのだ。

 最初は『絶対に不可能』と言っていたが、流石は大魔女。物を使った転移には、数回の実験で、見事に成功。さらには、人の転移にも成功した。 

 時間は、深夜0時過ぎ。今私は、夜の海岸に来ていた。真っ暗闇の中、波の音が静かに響き、空には、満天の星空が広がっている。今夜は、満月のため、月がひときわ大きく見えた。
 
 転移魔法は、短い距離でも、そうとうな魔力を消費する。そのため、時を超えるとなると、膨大な魔力が必要になり、三人の魔女の力を合わせても、足りないそうだ。

 そこで、魔力が最も高まる満月の夜に、魔法を発動させることになった。どうも、私がこの世界に飛ばされた日も、満月だったようだ。そういえば、飛ばされる前日の夜、月が丸かった気がする。

 さらに、大きなマナラインが通っていて、この町で、最も魔力が集中している場所が、この海岸だ。砂浜には、大きな魔方陣が描かれていた。私は、魔方陣の中央に立っており、目の前には、例の鏡が置いてある。
 
 その周囲の三方には、三人の魔女が立ち、先ほどから魔力を注ぎ込んでいた。砂浜に描かれていた魔方陣が、ほんのりと、発光し始める。徐々にその光は強くなっていき、私の体も、白く光り始めた。

 すでに、儀式を開始してから、三十分ほどが経過している。三人の魔女の周囲では、砂が宙に舞い上がり、彼女たちも、それぞれに、黄色・緑・青の光を放っていた。私の中にも流れ込んでくるので、膨大な魔力が、注がれているのが分かる。

 やがて、私の体の光が、虹色に光り始めた。その光は、目の前の鏡に、吸い込まれるように伸びて行った。次の瞬間、体がふわりと、軽くなった気がした。よく見ると、私の足は、地面から数センチ離れている。

「体が……浮いてる――⁈」

 まるで、体重がなくなったかのように、フワフワと浮いており、目の前の鏡に、吸い込まれそうな感じになる。これは、この世界に来た時と、全く同じ感覚だ。

「どうやら、成功のようね」
「あとは、鏡に入れば戻れるはずだ」
「上手く行って、よかったわねぇ」

 周囲の三人から、安堵の声がもれる。

「皆さん、本当に、ありがとうございます。短い間でしたが、大変、お世話になりました」
 
 この一ヶ月間。三人の魔女とは、寝食を共にしてきた。食事や寝床の世話に加え、この世界の色んなことも、詳しく教えてくれたのだ。短期間ではあったが、三人は、私の先生みたいな存在だった。

 それに、ただでさえ忙しいのに、毎晩、遅くまで、私が元の世界に戻るための、研究をしてくれていた。結局、何から何まで、お世話になりっぱなしだった。

 なのに、私は、何一つお返しが出来ていない。自由に、行動できなかったせいもあるけど。これだけが、大きな心残りだった。

「別に、ただの好奇心でやっただけよ」
 アルティナさんは、そっけなく言い放つ。

「短い間だったけど、とても楽しかったわよぉ」
 フィーネさんは、いつも通り、穏やかに答えた。

 この二人を見ていると、何だか、ナギサちゃんとフィニーちゃんを思い出す。とても賢く器用だけど、気難しいアルティナさん。どこまでも自由で、のんびりしたフィーネさん。彼女たちは、二人にそっくりだった。

 私の体の光が、さらに強さを増し、眩しい虹色に輝いた。鏡に向かって、大きな虹色の光が、どんどん吸い込まれていく。私の体も、ゆっくりと鏡に向かって行った。

「最後に、一つ訊いていいか?」
 レイアードさんが、私に声を掛けて来た。

 彼女は、とても厳格で、余計なことは話さない、無口な人だった。一緒にいた間も、ずっと、黙々と仕事をしており、ほとんど、話はしていない。

「はい、何でしょう?」
「お前の住む未来の時代の人々は、皆、幸せに暮らしているのか……?」
 静かな言葉だが、彼女の表情は、とても真剣だった。

「えぇ、誰もが毎日、笑顔で、物凄く幸せに暮らしています。世界中がとても平和で、過去に戦争があったなんて、全く信じられないぐらいです」

「――そうか。それを聴いて、安心した。我々の行為は、我々の戦いは、けっして、無駄ではなかったのだな……」

「もちろんです。私のいた時代では、あなた方が、世界を平和に導いてくれたと、誰もが、感謝しながら生きています」

 私も、この町を作ってくれた魔女たちには、いつも感謝しながら生きていた。この素敵な町があるのも、シルフィードができたのも、全ては、彼女たちのお蔭だからだ。

「元気でな、風歌。どうか、その世界の平和を、これからも、守って行ってくれ」
「はい、必ず守ってみせます! 私は、人々の平和と幸せを守るのが、仕事ですから」

 私が答えた瞬間、体が一気に、鏡の中に引きずり込まれた。来た時と同じ、真っ黒な空間だ。はるか先まで、虹色の光が伸びている。物凄い力で進んで行き、私の意識は、闇に中に消えていった――。


 ******


 ふと、気付くと、私は、小さな歩道に立っていた。周囲を見回すと、目の前には水路が流れており、その先にはトンネルが見える。だが、虹色の光は消えており、そのトンネルには、鉄格子が付いていて、中には、入れないようになっていた。

「夢……だったの――?」
 私は、しばらくの間、ボーッとしたあと、あることに気付く。

 私の腕には、銀色の腕輪が付いていた。これは、時空を超える際のお守りだと言って、大地の魔女に渡されたものだ。『体の周りに結界が張られ、時空の干渉を受けなくなる』と、言っていた気がする……。

 受け取った時は、ピカピカだったけど。少し薄汚れた感じがして、小さな傷もついていた。でも、触ってみると、ちゃんと実体がある。紛れもなく、本物だ。

「夢――じゃなかったんだ……。って、そうだ!」
 私は、慌ててマギコンを起動した。一ヶ月も、無断でいなくなっていたのだから、大変なことになっているはずだ。

 だが、私は、起動した画面を見て、驚愕する。マギコンの画面には『12月10日 16:28』と、表示されていたのだ。

「うそっ?! 飛ばされた日と同じ? しかも、十分ぐらいしか経ってない……。でも、腕輪があるってことは、夢じゃないんだよね――?」

 そっと腕輪を外して、手のひらにのせてみる。小さな腕輪なのに、ずっしりと、重みを感じる気がした。

 私は、最後に、大地の魔女と会話した内容を、しっかり覚えている。『世界の平和を守ってくれ』と言われたの言葉が、心に深く刻み込まれていた。きっと、この腕輪の重さは、その想いの重さなのだと思う。

 彼女だけではない。他の魔女も、町で働いていた人たちも、みんな一生懸命だった。やがて、世界が平和になることを強く願って、必死に生きていたのだと思う。

 でも、私は、その後の歴史を知っている。残念ながら、あの三人の魔女が生きている間に、その夢は、実現されなかった。彼女たちが命を落としたあと、三人の遺志を継いだ『叡智えいちの魔女』の導きによって、世界に平和が訪れた。

 だから、最後の質問に答えた時、私は、胸が痛かった。平和は訪れるけど、その世界に、彼女たちはいない……。でも、彼女たちの、必死の努力と犠牲があったからこそ、今の平和な世界があるのだ。

「私も、あなたたちのように、命懸けで、この世界の平和のために、身を捧げようと思います。誰もが幸せで、毎日、笑顔でいられるように――」
 私は、薄汚れた腕輪を、力強く握りしめた。

 いつまでも、この平和で幸せな世界が続くように。偉大な魔女たちが残してくれた、かけがえのない財産を守るために。彼女たちのように、大きなことは、やれないかもしれないけど。私にできることを、精一杯やって行こう。

 私は、彼女たちの想いを胸に、硬く決意するのだった……。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

次回――
『元気な人が病気になると必要以上に心配してしまう』

 心配またよし。心配や憂いは新しく物を考え出す一つの転機ではないか
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

お城のお針子~キラふわな仕事だと思ってたのになんか違った!~

おきょう
恋愛
突然の婚約破棄をされてから一年半。元婚約者はもう結婚し、子供まで出来たというのに、エリーはまだ立ち直れずにモヤモヤとした日々を過ごしていた。 そんなエリーの元に降ってきたのは、城からの針子としての就職案内。この鬱々とした毎日から離れられるならと行くことに決めたが、待っていたのは兵が破いた訓練着の修繕の仕事だった。 「可愛いドレスが作りたかったのに!」とがっかりしつつ、エリーは汗臭く泥臭い訓練着を一心不乱に縫いまくる。 いつかキラキラふわふわなドレスを作れることを夢見つつ。 ※他サイトに掲載していたものの改稿版になります。

憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

死霊王は異世界を蹂躙する~転移したあと処刑された俺、アンデッドとなり全てに復讐する~

未来人A
ファンタジー
主人公、田宮シンジは妹のアカネ、弟のアオバと共に異世界に転移した。 待っていたのは皇帝の命令で即刻処刑されるという、理不尽な仕打ち。 シンジはアンデッドを自分の配下にし、従わせることの出来る『死霊王』というスキルを死後開花させる。 アンデッドとなったシンジは自分とアカネ、アオバを殺した帝国へ復讐を誓う。 死霊王のスキルを駆使して徐々に配下を増やし、アンデッドの軍団を作り上げていく。

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。

桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。 「不細工なお前とは婚約破棄したい」 この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。 ※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。 ※1回の投稿文字数は少な目です。 ※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。 表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。 ❇❇❇❇❇❇❇❇❇ 2024年10月追記 お読みいただき、ありがとうございます。 こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。 1ページの文字数は少な目です。 約4500文字程度の番外編です。 バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`) ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑) ※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

【完結】異世界で小料理屋さんを自由気ままに営業する〜おっかなびっくり魔物ジビエ料理の数々〜

櫛田こころ
ファンタジー
料理人の人生を絶たれた。 和食料理人である女性の秋吉宏香(あきよしひろか)は、ひき逃げ事故に遭ったのだ。 命には関わらなかったが、生き甲斐となっていた料理人にとって大事な利き腕の神経が切れてしまい、不随までの重傷を負う。 さすがに勤め先を続けるわけにもいかず、辞めて公園で途方に暮れていると……女神に請われ、異世界転移をすることに。 腕の障害をリセットされたため、新たな料理人としての人生をスタートさせようとした時に、尾が二又に別れた猫が……ジビエに似た魔物を狩っていたところに遭遇。 料理人としての再スタートの機会を得た女性と、猟りの腕前はプロ級の猫又ぽい魔物との飯テロスローライフが始まる!! おっかなびっくり料理の小料理屋さんの料理を召し上がれ?

器用さんと頑張り屋さんは異世界へ 〜魔剣の正しい作り方〜

白銀六花
ファンタジー
理科室に描かれた魔法陣。 光を放つ床に目を瞑る器用さんと頑張り屋さん。 目を開いてみればそこは異世界だった! 魔法のある世界で赤ちゃん並みの魔力を持つ二人は武器を作る。 あれ?武器作りって楽しいんじゃない? 武器を作って素手で戦う器用さんと、武器を振るって無双する頑張り屋さんの異世界生活。 なろうでも掲載中です。

いつもの電車を降りたら異世界でした 身ぐるみはがされたので【異世界商店】で何とか生きていきます

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
電車をおりたら普通はホームでしょ、だけど僕はいつもの電車を降りたら異世界に来ていました 第一村人は僕に不親切で持っているものを全部奪われちゃった 服も全部奪われて路地で暮らすしかなくなってしまったけど、親切な人もいて何とか生きていけるようです レベルのある世界で優遇されたスキルがあることに気づいた僕は何とか生きていきます

処理中です...