27 / 27
エピローグ 幸せな結末
しおりを挟む
澄み渡った青空が広がっていた。馬車に乗り込む直前、アルテシアはそれを見上げ、目を細める。春も終わりがけとなり、暖かな陽気だった。三ヶ月前はこんなにも暖かくなかったと思うと、否応がなく時間の経過を感じさせる。
そのとき、「アルテシア」と背後から呼ばれた。そちらを向けば、激務に追われているからだろう、顔色の悪いフェルディナンドがいた。けれどその表情は晴れやかで、口元をほころばせている。
「幸せになれよ」
その言葉に、胸がじんわりと温かくなった。目の奥が熱くなり、涙が溢れそうになるが、なんとかこらえる。そしてにっこりと微笑むと、「はい」と頷き、嫁入りのための馬車に乗り込んだ。
あのあと、フェルディナンドはヴァイス将軍の騎士がアルテシアを斬ったことを大義名分に、彼らを反乱軍として捕らえたらしかった。その後戦闘が落ちつくと二国間の話し合いの場を設け、レーヴェン王国の事情を説明すれば、オズワルドは快く兵をひいてくれたそうだ。そうして戦争は犠牲を最小限にして終わったとのこと。
すべてが伝聞形なのは、アルテシアが数日間意識を失っていて、目覚めたときにはすべてが終わってレーヴェン王国にいたからだ。ユイリアもシュミル王国軍からレーヴェン王国へと来ていて、目覚めるとすぐさま戦場に行くなんて! と叱られた。ひと通り説教が終わったあと「目覚められて、本当に良かったです」と涙ぐみながら言われ、二人で抱き合って泣いたのは今では笑い話だ。
その数日後レーヴェン王国の王宮へと行き、フェルディナンドと二人して手紙の内容を歪めた犯人を探すことになった。
……ちなみに、主犯は国王だった。理由をなるべく穏やかに尋ねたところ「シュミル王国を道連れにしたかった」と言われて、思わずアルテシアは叫びかけた。何もしてこなかったのに、そうそうに国の未来を諦めて滅びるのを早めようとしたなんて正気の沙汰ではない。尻拭いはするから、ということで説得し、しばらくするとレーヴェン王国はフェルディナンドを王として新たなスタートを切ることが決まった。
それから幾度か両国の会談の場を設け、レーヴェン王国とシュミル王国は協力をすることが決まり、とうとうアルテシアはシュミル王国に再度やって来た。
――今度こそ正式に嫁ぐために。
たった二ヶ月で見間違えるほど明るくなった街並みをアルテシアに見せながら、馬車はゆっくりとこの街の中心である王宮へ向かう。そして王宮の門へ着くと、今回はちゃんと止められることなく中へ入っていった。
……やがて馬車が止まるとアルテシアは座席から立ち上がり、扉が開かれるのを待つ。期待と不安で胸がいっぱいで、心臓がドキドキとやかましく鳴り響いた。きゅ、と手を握りしめる。
しばらくして扉が開かれる。そこには――。
「久しぶりだな」
穏やかな笑みを浮かべるオズワルドがいて、手を差し出してきた。アルテシアは手を緩めながら、思わず口元を綻ばせる。
「ええ、久しぶりね」
そう言いながらオズワルドの手を取る。そういえば硬く、武人らしい手にこうしてそっと触れるのはこれが初めてだと気づいて、頬に熱が集まった。……何となく気恥ずかしくて、幸せだった。
ユイリアに荷解きを任せると、アルテシアは少しだけ以前と変わった廊下を歩き、オズワルドの執務室へ突入した。そこで部屋の主の手首をひっつかむと、なぜか嬉しそうに手のひらを振って見送りをするレオンを置いて庭園へ向かう。
足早に進んで無人の庭園へやって来ると、アルテシアは彼の手を離した。向かい合うようにして立つと、これからやることに対する緊張からかじんわりと手汗が滲む。バクバクとやかましい心臓を必死に宥めようと努力していると、オズワルドが先に口を開いた。
「……前もここを歩いたな」
「え、あ……ええ、そうね」
突然の言葉に、アルテシアは慌てて返事をする。だけど確かにそうだと思い、そう遠くない過去を思い出すと、自然と唇が弧を描いた。
それほど期間は空いていないのに、かなり昔のことだと思えてくる。きっと、そう思うくらいに色々なことがあったからだろう。
突然条約のために嫁げと言われてやって来たらその王は死んでいて、オズワルドが王になっていた。それでアルテシアは国のためにと無理矢理王宮に居座って、オズワルドから求婚させてやろうと私情を交えながら色々とやった。人生で初めてクッキーを作って、同じく人生で初めて刺繍をしてプレゼントをした。お茶会もして、デートもして……。
ふと、そういえばいつから彼に惚れていたのかという疑問が湧き上がる。自覚したのは彼と一緒にここを歩いたときだったが、ユイリアに指摘されたのはその前だ。ということはかなり前から好きになっていたのだろうが、いったいいつからなのが分からない。
(まぁ、いいわ)
アルテシアは気持ちを切り替える。いつだなんて気にしている余裕はない。……余裕がないからこそ気にした可能性もあるけれど。
ゆっくりと深呼吸をして、口を開いた。
「――ねぇ」
アルテシアは呼びかけた。オズワルドの深い瞳に見つめられ、どきりとする。
ずっと聞きそびれていたことがあった。だけど戦争のあとはアルテシアもオズワルドも忙しくて、個人的に会う機会なんて皆無だったのだ。今を逃したら、きっと永遠に聞けずじまいになってしまうだろう。
すぅ、と息を吸った。
「あの、その――」
「アルテシア」
突然、名前を呼ばれた。「ひゃっ」と変な声が出てしまい、恥ずかしくて全身が熱くなる。思わず目を伏せた。……穴があったら入りたい。
……短い時間、アルテシアにとっては長い時間が経つと、オズワルドはふっ、と笑った。すっと腰を降り、アルテシアの耳元に顔を近づける。
「やはり、おまえは可愛いな」
ゾクリと背筋が粟立つ。何故だか胸がきゅう、と締まって、顔が熱くなった。思わずふるりと身を震わせると、くつくつという笑い声が耳朶を打つ。
あまりにも恥ずかしくてぎゅっと目を瞑ると、「うん」とオズワルドが誰にでもなく頷いた。
「そうやって恥ずかしいと顔を真っ赤にするところは可愛いし、自分なりの信念を持って突き進むところは眩しい」
熱っぽい瞳で見つめられて、アルテシアはこれ以上ないくらい頬を朱に染めた。たぶん耳まで赤くなっている。嬉しいけど同じくらい恥ずかしくて、視線を下へやった。
すると、オズワルドが言う。
「だから、俺も好きだ」
ばっと勢いよく顔を上げると、オズワルドは相変わらず熱っぽい瞳で微笑んでいた。「遅れたが、告白の返事だ」と言い、いたずらっぽく笑う。
――好き。その言葉の意味を噛み締めて、アルテシアは破顔した。そして衝動の赴くまま彼に抱きつき、ぽつりと呟くように言う。
「……私、幸せだわ」
「……俺もだ」
オズワルドの腕が背中に回されて、ぎゅっと締めつけられる。自身を包む熱に、アルテシアはそっと身を任せた。
そのとき、「アルテシア」と背後から呼ばれた。そちらを向けば、激務に追われているからだろう、顔色の悪いフェルディナンドがいた。けれどその表情は晴れやかで、口元をほころばせている。
「幸せになれよ」
その言葉に、胸がじんわりと温かくなった。目の奥が熱くなり、涙が溢れそうになるが、なんとかこらえる。そしてにっこりと微笑むと、「はい」と頷き、嫁入りのための馬車に乗り込んだ。
あのあと、フェルディナンドはヴァイス将軍の騎士がアルテシアを斬ったことを大義名分に、彼らを反乱軍として捕らえたらしかった。その後戦闘が落ちつくと二国間の話し合いの場を設け、レーヴェン王国の事情を説明すれば、オズワルドは快く兵をひいてくれたそうだ。そうして戦争は犠牲を最小限にして終わったとのこと。
すべてが伝聞形なのは、アルテシアが数日間意識を失っていて、目覚めたときにはすべてが終わってレーヴェン王国にいたからだ。ユイリアもシュミル王国軍からレーヴェン王国へと来ていて、目覚めるとすぐさま戦場に行くなんて! と叱られた。ひと通り説教が終わったあと「目覚められて、本当に良かったです」と涙ぐみながら言われ、二人で抱き合って泣いたのは今では笑い話だ。
その数日後レーヴェン王国の王宮へと行き、フェルディナンドと二人して手紙の内容を歪めた犯人を探すことになった。
……ちなみに、主犯は国王だった。理由をなるべく穏やかに尋ねたところ「シュミル王国を道連れにしたかった」と言われて、思わずアルテシアは叫びかけた。何もしてこなかったのに、そうそうに国の未来を諦めて滅びるのを早めようとしたなんて正気の沙汰ではない。尻拭いはするから、ということで説得し、しばらくするとレーヴェン王国はフェルディナンドを王として新たなスタートを切ることが決まった。
それから幾度か両国の会談の場を設け、レーヴェン王国とシュミル王国は協力をすることが決まり、とうとうアルテシアはシュミル王国に再度やって来た。
――今度こそ正式に嫁ぐために。
たった二ヶ月で見間違えるほど明るくなった街並みをアルテシアに見せながら、馬車はゆっくりとこの街の中心である王宮へ向かう。そして王宮の門へ着くと、今回はちゃんと止められることなく中へ入っていった。
……やがて馬車が止まるとアルテシアは座席から立ち上がり、扉が開かれるのを待つ。期待と不安で胸がいっぱいで、心臓がドキドキとやかましく鳴り響いた。きゅ、と手を握りしめる。
しばらくして扉が開かれる。そこには――。
「久しぶりだな」
穏やかな笑みを浮かべるオズワルドがいて、手を差し出してきた。アルテシアは手を緩めながら、思わず口元を綻ばせる。
「ええ、久しぶりね」
そう言いながらオズワルドの手を取る。そういえば硬く、武人らしい手にこうしてそっと触れるのはこれが初めてだと気づいて、頬に熱が集まった。……何となく気恥ずかしくて、幸せだった。
ユイリアに荷解きを任せると、アルテシアは少しだけ以前と変わった廊下を歩き、オズワルドの執務室へ突入した。そこで部屋の主の手首をひっつかむと、なぜか嬉しそうに手のひらを振って見送りをするレオンを置いて庭園へ向かう。
足早に進んで無人の庭園へやって来ると、アルテシアは彼の手を離した。向かい合うようにして立つと、これからやることに対する緊張からかじんわりと手汗が滲む。バクバクとやかましい心臓を必死に宥めようと努力していると、オズワルドが先に口を開いた。
「……前もここを歩いたな」
「え、あ……ええ、そうね」
突然の言葉に、アルテシアは慌てて返事をする。だけど確かにそうだと思い、そう遠くない過去を思い出すと、自然と唇が弧を描いた。
それほど期間は空いていないのに、かなり昔のことだと思えてくる。きっと、そう思うくらいに色々なことがあったからだろう。
突然条約のために嫁げと言われてやって来たらその王は死んでいて、オズワルドが王になっていた。それでアルテシアは国のためにと無理矢理王宮に居座って、オズワルドから求婚させてやろうと私情を交えながら色々とやった。人生で初めてクッキーを作って、同じく人生で初めて刺繍をしてプレゼントをした。お茶会もして、デートもして……。
ふと、そういえばいつから彼に惚れていたのかという疑問が湧き上がる。自覚したのは彼と一緒にここを歩いたときだったが、ユイリアに指摘されたのはその前だ。ということはかなり前から好きになっていたのだろうが、いったいいつからなのが分からない。
(まぁ、いいわ)
アルテシアは気持ちを切り替える。いつだなんて気にしている余裕はない。……余裕がないからこそ気にした可能性もあるけれど。
ゆっくりと深呼吸をして、口を開いた。
「――ねぇ」
アルテシアは呼びかけた。オズワルドの深い瞳に見つめられ、どきりとする。
ずっと聞きそびれていたことがあった。だけど戦争のあとはアルテシアもオズワルドも忙しくて、個人的に会う機会なんて皆無だったのだ。今を逃したら、きっと永遠に聞けずじまいになってしまうだろう。
すぅ、と息を吸った。
「あの、その――」
「アルテシア」
突然、名前を呼ばれた。「ひゃっ」と変な声が出てしまい、恥ずかしくて全身が熱くなる。思わず目を伏せた。……穴があったら入りたい。
……短い時間、アルテシアにとっては長い時間が経つと、オズワルドはふっ、と笑った。すっと腰を降り、アルテシアの耳元に顔を近づける。
「やはり、おまえは可愛いな」
ゾクリと背筋が粟立つ。何故だか胸がきゅう、と締まって、顔が熱くなった。思わずふるりと身を震わせると、くつくつという笑い声が耳朶を打つ。
あまりにも恥ずかしくてぎゅっと目を瞑ると、「うん」とオズワルドが誰にでもなく頷いた。
「そうやって恥ずかしいと顔を真っ赤にするところは可愛いし、自分なりの信念を持って突き進むところは眩しい」
熱っぽい瞳で見つめられて、アルテシアはこれ以上ないくらい頬を朱に染めた。たぶん耳まで赤くなっている。嬉しいけど同じくらい恥ずかしくて、視線を下へやった。
すると、オズワルドが言う。
「だから、俺も好きだ」
ばっと勢いよく顔を上げると、オズワルドは相変わらず熱っぽい瞳で微笑んでいた。「遅れたが、告白の返事だ」と言い、いたずらっぽく笑う。
――好き。その言葉の意味を噛み締めて、アルテシアは破顔した。そして衝動の赴くまま彼に抱きつき、ぽつりと呟くように言う。
「……私、幸せだわ」
「……俺もだ」
オズワルドの腕が背中に回されて、ぎゅっと締めつけられる。自身を包む熱に、アルテシアはそっと身を任せた。
0
お気に入りに追加
136
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【完結】殿下、自由にさせていただきます。
なか
恋愛
「出て行ってくれリルレット。王宮に君が住む必要はなくなった」
その言葉と同時に私の五年間に及ぶ初恋は終わりを告げた。
アルフレッド殿下の妃候補として選ばれ、心の底から喜んでいた私はもういない。
髪を綺麗だと言ってくれた口からは、私を貶める言葉しか出てこない。
見惚れてしまう程の笑みは、もう見せてもくれない。
私………貴方に嫌われた理由が分からないよ。
初夜を私一人だけにしたあの日から、貴方はどうして変わってしまったの?
恋心は砕かれた私は死さえ考えたが、過去に見知らぬ男性から渡された本をきっかけに騎士を目指す。
しかし、正騎士団は女人禁制。
故に私は男性と性別を偽って生きていく事を決めたのに……。
晴れて騎士となった私を待っていたのは、全てを見抜いて笑う副団長であった。
身分を明かせない私は、全てを知っている彼と秘密の恋をする事になる。
そして、騎士として王宮内で起きた変死事件やアルフレッドの奇行に大きく関わり、やがて王宮に蔓延る謎と対峙する。
これは、私の初恋が終わり。
僕として新たな人生を歩みだした話。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
死ぬはずだった令嬢が乙女ゲームの舞台に突然参加するお話
みっしー
恋愛
病弱な公爵令嬢のフィリアはある日今までにないほどの高熱にうなされて自分の前世を思い出す。そして今自分がいるのは大好きだった乙女ゲームの世界だと気づく。しかし…「藍色の髪、空色の瞳、真っ白な肌……まさかっ……!」なんと彼女が転生したのはヒロインでも悪役令嬢でもない、ゲーム開始前に死んでしまう攻略対象の王子の婚約者だったのだ。でも前世で長生きできなかった分今世では長生きしたい!そんな彼女が長生きを目指して乙女ゲームの舞台に突然参加するお話です。
*番外編も含め完結いたしました!感想はいつでもありがたく読ませていただきますのでお気軽に!
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
今日は私の結婚式
豆狸
恋愛
ベッドの上には、幼いころからの婚約者だったレーナと同じ色の髪をした女性の腐り爛れた死体があった。
彼女が着ているドレスも、二日前僕とレーナの父が結婚を拒むレーナを屋根裏部屋へ放り込んだときに着ていたものと同じである。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる