悪役令嬢？いえいえそんなのなりません！

閑話 ヨシュア視点

僕はヨシュア・ナターリア。
僕にはとても可愛い妹がいる。
妹のルーナは、白金の髪にまるで青空のようなもしくは澄んだ湖のような水色の瞳をしている。
もう、見た目からして天使なのだ。
なのに、ルーナは中身までも天使なんだよね。
僕に｢にーに｣と赤ちゃんのときに言ってきたときは心臓を打ち抜かれたんだ！
その後、｢おにーあま｣と一生懸命お兄様と呼ぼうとしているのが可愛くてつい顔が緩んでしまってた。
あの笑顔で呼ばれて何も思わないやつはいないだろう。
ただ、ルーナは1歳くらいまでときどき不安そうに僕を見て、何かを確かめる…というか大丈夫かな？というように話しかけたり、遊んだり、甘えてきたりしていた。
まるで、嫌われないか気にしているように見えたのは気のせいだったのかな？
それで僕が嬉しそうに、楽しそうに一緒にいると安心したかのような顔をして、楽しそうに遊んだり、話したりした。

それにルーナは天使なうえに天才だったんだ！
立つのは普通くらいだったけど、それからがとても早かったんだ。
あと話すのもとても早かった。
普通の何倍も早いんじゃないかな？
まぁ、そのぶん早くルーナと話せるようになるから嬉しいかぎりだったけどね！

まぁ、でも大きくなると剣がしたいとか、料理をしたいとか言うじゃじゃう……いや、活発な子になった。
だけど勉強はほんとに天才なんだ。
本当にまだ7歳なのかと思うよ。
数学にいたっては、学校で習う分まで終わっている。
ほかの教科もけっこう進んでいるらしい。
そのうえ、剣の筋までいいんだから、ルーナはどこまで天才なんだろう？
僕としては鼻が高いけどね！
それに、僕にプレゼントをくれたりこの前はヤマト国の〝ワショク〟というものを作ってくれた。
料理の腕まで良いんだから、もう完璧何じゃないかな？
あ、でも刺繍とか裁縫が苦手だったな。
あと、害虫が嫌いというか、苦手だね。
害がない普通の虫は大丈夫っていうのが、ルーナらしいんだけどね。

おっと、話がそれたね。
そんな可愛くて、性格も良くて、運動（剣）もできて、料理もできて、頭も良くて……ルーナには男が絶対に群がってくるのが問題だな。
ろくでないやつとかにルーナがひっかからないように、ていうかそんなやつが近づかないようにしないとね。

ルーナと思い合っていて、剣が僕より強くて賢くて、性格も大丈夫なやつで僕も納得させられたら、しょうがないから認めてあげるよ。
そんなことそうないけどね！

でも、あんまりお父様みたいになるとルーナにもお母様にも呆れられて、相手にしてくれなくなるからほどほどにしないとね。
それに、僕もルーナの兄として相応しいように、剣も強く、勉強ももっと頑張らないとな。

ルーナはいろいろと無自覚でやらかすからこれからが楽しみだな。
ルーナの兄でほんとに良かった！
でも、やらかすのはハラハラするし、とても心配で、心臓に悪いからほどほどにしてほしいな。