17 / 55
欲しいもの
しおりを挟む
わたしは街へ行った時のお土産をあげる代わりに、お父様がなにか買ってあげると言ったのをしっかりと聞いていたので、今なにを買ってもらおうか悩み中です。
……ヤマト国のものを買ってもらう、、のは前に何かもう買ってあげる的なのを言われましたね。
う~ん、どうしましょう。今は特に欲しいものはないんですよね~。
…………あっ!物じゃなくてもいいですよね!!
それなら料理をさせてもらえるように頼みましょう!
ちょうどいいタイミングです!
お父様も自分が言ったことなのでだめとは言えないでしょう。
では早速お父様のところに行きましょう!
善は急げです!!
わたしは走ったら淑女として相応しくなく、怒られるのでちょっと早歩き気味に歩いてお父様の書斎へ向かいました。
コンコン
「お父様、ルーナです」
「入っていいよ」
「失礼します」
「ルーナどうしたんだい?」
「お父様、この間わたしがお土産を渡した時なにかあげると言ったのはまだ有効ですか?」
「なにか欲しいものがあるのかい?まだ有効だから、お父様に何でもお言い!」
(ボソッ)「なんでも……言質は取りました!」
「ん?なにか言ったかい?」
わたしはこれを笑顔で誤魔化しました。
お父様はなぜか満面の笑みです。
わたしとしては、ドレスやアクセサリー類はたくさん欲しいや高いものが欲しいとかなく、あまり欲しいものを言ったりしたことがないので、面と向かって言うのがちょっと恥ずかしいんですけど……
わたしは覚悟?を決めて
「お父様、わたし料理をする許可が欲しいです!」と言いました。
だめと言われないか不安でドキドキしていると、
「ルーナが料理を?うーん、手が荒れちゃうし、怪我をしたら大変だよ?」
「いいです!手荒れにはクリームを塗ればいいですし、怪我はすぐ治ります!
だからお父様お願い!」
「厨房じゃなくて少し小さめのキッチンですること。誰かと一緒にすること。
お父様にも作った物をくれること!
このことをちゃんと守れるなら許可しよう。」
「守ります!お父様ありがとう!お父様大好き!!」
お父様は顔面崩か……お顔がデレっとした満面の笑顔でした。
いつ見ても残念な イケメンの笑顔です……
わたしはつい、残念なものを見る目でみてしまいました。
お父様はそれに気づいたのか、爽やかな笑顔を浮かべ、
「それと、せっかくだからヤマト国の食材も取り寄せようか?」
と聞いてきました。
お父様、お顔を戻すのはいいですが今更ですよ……?
でも、ヤマト国の食材は嬉しいですね!
「お父様本当ですか!?嬉しいです!!
どんなのがありますか?
お米は絶対!!にお願いします!
あとは調味料も欲しいです!」
お父様は少しわたしの勢いにたじたじです。
「あ、あぁ。わかったよ。米と調味料は絶対に取り寄せよう。
調味料はいろいろあるから、書いてから教えてあげるよ。」
「はい!お父様ありがとうございます!」
「どういたしまして」
「あの、お父様、食材に海藻の〝わかめ〟や〝昆布〟など、とりあえず海藻が欲しいです。
あと、これは無理かもですけど〝豆腐〟というものと〝油揚げ〟というものがもしあれば欲しいです。
あ!あとお茶も欲しいです!!
いいですか?」
「うん、いいよ。今言ったものがあれば絶対取り寄せるよ。
他にもいろいろ取り寄せよう。」
「え!?いいんですか?
やった!お父様ありがとうございます!
とっても嬉しいです!」
わたしは嬉しすぎてお父様のほっぺにちゅっとキスをした。
念願の和食が実現できそうです!!
食材が届いたら何を作りましょう。
やっぱり白米を炊いて、味噌汁、煮物、和風ハンバーグ、親子丼……
あぁ~楽しみです!はやく食べたいですね~♪
この時わたしは考え事をしていて、お父様がとても張り切っていた事に気づきませんでした。
……ヤマト国のものを買ってもらう、、のは前に何かもう買ってあげる的なのを言われましたね。
う~ん、どうしましょう。今は特に欲しいものはないんですよね~。
…………あっ!物じゃなくてもいいですよね!!
それなら料理をさせてもらえるように頼みましょう!
ちょうどいいタイミングです!
お父様も自分が言ったことなのでだめとは言えないでしょう。
では早速お父様のところに行きましょう!
善は急げです!!
わたしは走ったら淑女として相応しくなく、怒られるのでちょっと早歩き気味に歩いてお父様の書斎へ向かいました。
コンコン
「お父様、ルーナです」
「入っていいよ」
「失礼します」
「ルーナどうしたんだい?」
「お父様、この間わたしがお土産を渡した時なにかあげると言ったのはまだ有効ですか?」
「なにか欲しいものがあるのかい?まだ有効だから、お父様に何でもお言い!」
(ボソッ)「なんでも……言質は取りました!」
「ん?なにか言ったかい?」
わたしはこれを笑顔で誤魔化しました。
お父様はなぜか満面の笑みです。
わたしとしては、ドレスやアクセサリー類はたくさん欲しいや高いものが欲しいとかなく、あまり欲しいものを言ったりしたことがないので、面と向かって言うのがちょっと恥ずかしいんですけど……
わたしは覚悟?を決めて
「お父様、わたし料理をする許可が欲しいです!」と言いました。
だめと言われないか不安でドキドキしていると、
「ルーナが料理を?うーん、手が荒れちゃうし、怪我をしたら大変だよ?」
「いいです!手荒れにはクリームを塗ればいいですし、怪我はすぐ治ります!
だからお父様お願い!」
「厨房じゃなくて少し小さめのキッチンですること。誰かと一緒にすること。
お父様にも作った物をくれること!
このことをちゃんと守れるなら許可しよう。」
「守ります!お父様ありがとう!お父様大好き!!」
お父様は顔面崩か……お顔がデレっとした満面の笑顔でした。
いつ見ても残念な イケメンの笑顔です……
わたしはつい、残念なものを見る目でみてしまいました。
お父様はそれに気づいたのか、爽やかな笑顔を浮かべ、
「それと、せっかくだからヤマト国の食材も取り寄せようか?」
と聞いてきました。
お父様、お顔を戻すのはいいですが今更ですよ……?
でも、ヤマト国の食材は嬉しいですね!
「お父様本当ですか!?嬉しいです!!
どんなのがありますか?
お米は絶対!!にお願いします!
あとは調味料も欲しいです!」
お父様は少しわたしの勢いにたじたじです。
「あ、あぁ。わかったよ。米と調味料は絶対に取り寄せよう。
調味料はいろいろあるから、書いてから教えてあげるよ。」
「はい!お父様ありがとうございます!」
「どういたしまして」
「あの、お父様、食材に海藻の〝わかめ〟や〝昆布〟など、とりあえず海藻が欲しいです。
あと、これは無理かもですけど〝豆腐〟というものと〝油揚げ〟というものがもしあれば欲しいです。
あ!あとお茶も欲しいです!!
いいですか?」
「うん、いいよ。今言ったものがあれば絶対取り寄せるよ。
他にもいろいろ取り寄せよう。」
「え!?いいんですか?
やった!お父様ありがとうございます!
とっても嬉しいです!」
わたしは嬉しすぎてお父様のほっぺにちゅっとキスをした。
念願の和食が実現できそうです!!
食材が届いたら何を作りましょう。
やっぱり白米を炊いて、味噌汁、煮物、和風ハンバーグ、親子丼……
あぁ~楽しみです!はやく食べたいですね~♪
この時わたしは考え事をしていて、お父様がとても張り切っていた事に気づきませんでした。
0
お気に入りに追加
2,771
あなたにおすすめの小説
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。
「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
婚約破棄されたので王子様を憎むけど息子が可愛すぎて何がいけない?
tartan321
恋愛
「君との婚約を破棄する!!!!」
「ええ、どうぞ。そのかわり、私の大切な子供は引き取りますので……」
子供を溺愛する母親令嬢の物語です。明日に完結します。
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした
黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
死んだはずの悪役聖女はなぜか逆行し、ヤンデレた周囲から溺愛されてます!
夕立悠理
恋愛
10歳の時、ロイゼ・グランヴェールはここは乙女ゲームの世界で、自分は悪役聖女だと思い出した。そんなロイゼは、悪役聖女らしく、周囲にトラウマを植え付け、何者かに鈍器で殴られ、シナリオ通り、死んだ……はずだった。
しかし、目を覚ますと、ロイゼは10歳の姿になっており、さらには周囲の攻略対象者たちが、みんなヤンデレ化してしまっているようで――……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる