上 下
25 / 42

パーティー名を決めよう!

しおりを挟む
うーーん?
名前が思いつかない!

色から考えてみようかな?

髪の色は銀と紺色と濃い青か。
じゃあ、あわせて紺銀……はなんかちょっと違うなぁ~。

青と銀で青銀?蒼銀?
むむむ、これはどっちがいいんだろ?
名前としては蒼銀の方がかっこいいけど、ここは青銀にしとこうかな。

なんか、小説とかであるようなかっこいい名前がいいよね!ちょっと中二病みたいなやつだけど!!

それなら、青銀の〇〇みたいなのだよね!!

うんうん、やっぱりパーティー名はこうこなくっちゃねー!

んー青銀の〇〇の〇〇の部分を何にしようかな~。

けっこううちの家族は儚い感じだったり爽やか系だから白百合とか?
お母さんとお姉ちゃんにぴったりだよね!

あ、でもなんかおかしいような気がする。
青銀って言ってるのに白百合って色違うって感じだよね。

けっこう難しいなぁ。

「あのね、パーティー名なんだけどみんなの髪の色を合わせた感じで〝青銀〟を使いたいなって思ってるんだけど、どうかな?」

さすがに無理かな?

そう思ってドキドキしていると、

「おぉ!いいんじゃないか?
みんなの髪の色とは考えたな!」

「えぇ、いいわね!青銀!気に入ったわ!絶対にこれをいれましょう!」

「こんなことを、思いつくなんてロザリーは頭がいいね!」

「私も青銀には賛成よ!
この青銀に何をつけましょうか。青銀に似合うぴったりの物を付けなきゃね!」

お父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃんの順にそう言って賛成して褒めてくれたので、嬉しいやらちょっと恥ずかしいやらで私の頬は少し赤くなった。

ただ、お兄ちゃんの頭いいは褒めすぎだと思うんだけどね。頭のいい悪い関係ないしね。
まぁ、うれしいからいっか!

それよりも、青銀のあとを何にするか早く考えないとね!

青銀、青銀、青と銀……。

あ!月光とかどうかな??
なんか青白い感じがするし、月光は神秘的な感じと儚い感じだから、お母さんとお姉ちゃんにぴったりだと思うし、お父さんやお兄ちゃんにも似合う!!

あ、それになんか夜ってうちの使用人とか全員隠密だしなんか似合うよね。

「青銀ってなんか月光っぽいから〝青銀の月光アズゥプラータ・ルアル〟とかどうかな?
それにね、お母さんとお姉ちゃんって儚い感じの美人だから神秘的な月光が似合うかなって思ったの。
優しいような光はお兄ちゃんみたいだし、ちょっと冷たそ……クールに見えるのはお父さんみたいだなっても思うの。」

アズゥプラータ・ルアルはポルトガル語で、アズゥは青、プラータは銀、ルアルは月光っていう意味だ。

「青銀の月光、か……。
うん。いい名前じゃないか。たしかにみんなに似合うな。
ただ、ロザリー。クールの前冷たそうって言いかけただろ?
やっぱり俺って家族から見ても冷たそうに見えるのか……。
まぁ、知ってたし人によっては間違ってないんだが……。」

お父さんが賛成してくれたけど、最後らへん落ち込んでなんかぼそぼそと言ってる。
あはは、つい冷たそうって言いかけちゃったからな~。失敗失敗。

「いいと思うわ。それにしましょう?」

お母さんのこの言葉にお兄ちゃんもお姉ちゃんも頷いて、パーティー名は〝青銀の月光〟に決定した。

よし!パーティーも決まったし、提出して冒険者登録してもらおうっと!

あぁー夢への第1歩!!
ふふふ、ワクワクするぅ~!!
やっと、やっと、冒険者になれる!!

バカ王子!婚約破棄してくれてありがとーー!!
むかついたけどそこだけは感謝するわ!
あんたと結婚とかほんとにしたくなかったし!!
しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

「専門職に劣るからいらない」とパーティから追放された万能勇者、教育係として新人と組んだらヤベェ奴らだった。俺を追放した連中は自滅してるもよう

138ネコ@書籍化&コミカライズしました
ファンタジー
「近接は戦士に劣って、魔法は魔法使いに劣って、回復は回復術師に劣る勇者とか、居ても邪魔なだけだ」  パーティを組んでBランク冒険者になったアンリ。  彼は世界でも稀有なる才能である、全てのスキルを使う事が出来るユニークスキル「オールラウンダー」の持ち主である。  彼は「オールラウンダー」を持つ者だけがなれる、全てのスキルに適性を持つ「勇者」職についていた。  あらゆるスキルを使いこなしていた彼だが、専門職に劣っているという理由でパーティを追放されてしまう。  元パーティメンバーから装備を奪われ、「アイツはパーティの金を盗んだ」と悪評を流された事により、誰も彼を受け入れてくれなかった。  孤児であるアンリは帰る場所などなく、途方にくれているとギルド職員から新人の教官になる提案をされる。 「誰も組んでくれないなら、新人を育て上げてパーティを組んだ方が良いかもな」  アンリには夢があった。かつて災害で家族を失い、自らも死ぬ寸前の所を助けてくれた冒険者に礼を言うという夢。  しかし助けてくれた冒険者が居る場所は、Sランク冒険者しか踏み入ることが許されない危険な土地。夢を叶えるためにはSランクになる必要があった。  誰もパーティを組んでくれないのなら、多少遠回りになるが、育て上げた新人とパーティを組みSランクを目指そう。  そう思い提案を受け、新人とパーティを組み心機一転を図るアンリ。だが彼の元に来た新人は。  モンスターに追いかけ回されて泣き出すタンク。  拳に攻撃魔法を乗せて戦う殴りマジシャン。  ケガに対して、気合いで治せと無茶振りをする体育会系ヒーラー。  どいつもこいつも一癖も二癖もある問題児に頭を抱えるアンリだが、彼は持ち前の万能っぷりで次々と問題を解決し、仲間たちとSランクを目指してランクを上げていった。  彼が新人教育に頭を抱える一方で、彼を追放したパーティは段々とパーティ崩壊の道を辿ることになる。彼らは気付いていなかった、アンリが近接、遠距離、補助、“それ以外”の全てを1人でこなしてくれていた事に。 ※ 人間、エルフ、獣人等の複数ヒロインのハーレム物です。 ※ 小説家になろうさんでも投稿しております。面白いと感じたらそちらもブクマや評価をしていただけると励みになります。 ※ イラストはどろねみ先生に描いて頂きました。

婚約破棄されて勝利宣言する令嬢の話

Ryo-k
ファンタジー
「セレスティーナ・ルーベンブルク! 貴様との婚約を破棄する!!」 「よっしゃー!! ありがとうございます!!」 婚約破棄されたセレスティーナは国王との賭けに勝利した。 果たして国王との賭けの内容とは――

魔法公証人~ルロイ・フェヘールの事件簿~

紫仙
ファンタジー
真実を司りし神ウェルスの名のもとに、 魔法公証人が秘められし真実を問う。 舞台は多くのダンジョンを近郊に擁する古都レッジョ。 多くの冒険者を惹きつけるレッジョでは今日も、 冒険者やダンジョンにまつわるトラブルで騒がしい。 魔法公証人ルロイ・フェヘールは、 そんなレッジョで真実を司る神ウェルスの御名の元、 証書と魔法により真実を見極める力「プロバティオ」をもって、 トラブルを抱えた依頼人たちを助けてゆく。 異世界公証人ファンタジー。 基本章ごとの短編集なので、 各章のごとに独立したお話として読めます。 カクヨムにて一度公開した作品ですが、 要所を手直し推敲して再アップしたものを連載しています。 最終話までは既に書いてあるので、 小説の完結は確約できます。

『王家の面汚し』と呼ばれ帝国へ売られた王女ですが、普通に歓迎されました……

Ryo-k
ファンタジー
王宮で開かれた側妃主催のパーティーで婚約破棄を告げられたのは、アシュリー・クローネ第一王女。 優秀と言われているラビニア・クローネ第二王女と常に比較され続け、彼女は貴族たちからは『王家の面汚し』と呼ばれ疎まれていた。 そんな彼女は、帝国との交易の条件として、帝国に送られることになる。 しかしこの時は誰も予想していなかった。 この出来事が、王国の滅亡へのカウントダウンの始まりであることを…… アシュリーが帝国で、秘められていた才能を開花するのを…… ※この作品は「小説家になろう」でも掲載しています。

絶対婚約いたしません。させられました。案の定、婚約破棄されました

toyjoy11
ファンタジー
婚約破棄ものではあるのだけど、どちらかと言うと反乱もの。 残酷シーンが多く含まれます。 誰も高位貴族が婚約者になりたがらない第一王子と婚約者になったミルフィーユ・レモナンド侯爵令嬢。 両親に 「絶対アレと婚約しません。もしも、させるんでしたら、私は、クーデターを起こしてやります。」 と宣言した彼女は有言実行をするのだった。 一応、転生者ではあるものの元10歳児。チートはありません。 4/5 21時完結予定。

もしかして寝てる間にざまぁしました?

ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。 内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。 しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。 私、寝てる間に何かしました?

良家で才能溢れる新人が加入するので、お前は要らないと追放された後、偶然お金を落とした穴が実はガチャで全財産突っ込んだら最強になりました

ぽいづん
ファンタジー
ウェブ・ステイは剣士としてパーティに加入しそこそこ活躍する日々を過ごしていた。 そんなある日、パーティリーダーからいい話と悪い話があると言われ、いい話は新メンバー、剣士ワット・ファフナーの加入。悪い話は……ウェブ・ステイの追放だった…… 失意のウェブは気がつくと街外れをフラフラと歩き、石に躓いて転んだ。その拍子にポケットの中の銅貨1枚がコロコロと転がり、小さな穴に落ちていった。 その時、彼の目の前に銅貨3枚でガチャが引けます。という文字が現れたのだった。 ※小説家になろうにも投稿しています。

婚約破棄騒動に巻き込まれたモブですが……

こうじ
ファンタジー
『あ、終わった……』王太子の取り巻きの1人であるシューラは人生が詰んだのを感じた。王太子と公爵令嬢の婚約破棄騒動に巻き込まれた結果、全てを失う事になってしまったシューラ、これは元貴族令息のやり直しの物語である。

処理中です...